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とある映画監督の感情グラフについての返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信

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とある映画監督の感情グラフについての返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信(元記事)

私が変なこと言ったせいでだんだん主旨からズレてしまってきてるけども、
感覚的なものを説明しようとしたためにややっこしいこと言ってしまったけど、そういう小難しい理屈じゃないかなと思う。
というか、いまさら大前提を置くけども、これあくまで 私が言ってるだけ のことだからね。

読者は過程を知ることはできないというより、読者はそもそも知る必要がないから、読者視点だとそこを認識すらしない。
前のレスではあくまで説明のために「前提」とか「結果」とかって言葉を使ったけど、
そもそも「悲しいシーン・楽しいシーン」を作るには一種のロジックっていうかテンプレみたいなものがあって、そこに当てはめて形を整えたりすりゃ書けるし、えーっと、つまり、
これもほんと説明のためだけの例えだけど、
「作者の感情・やりたいと思う事」 → 「それを形にするための数式」 → 「読者がそれを読んで感じるモノ」
みたいな図式が作品に対するざっくりした作者と読者の関係のようなもの。
で、このスレッドの本旨である「感情グラフ」は「形にするための数式」の一つだと思う。だからそこを考えること自体は間違ってないし良いことだと思う。
でも、読者はそもそも「作品を読む」が最初にあるから、読者視点の場合この図式の指向が逆になってる。
すると、前述したけど 読者はそもそも過程を知る必要がない から、
つまり、読者は過程を知るのではなく、結果から直接作者の作品を「読み取る」わけで、
「読者が作品を読んで感じる」 → 「作品を読み取る・共感する」 → 「作者がやりたいと思ってる事を知る」
ってなる。
その中で「作者はこの展開にしたいから、このキャラはこういう性格なんだ」なんて仕組みを読者は知る必要はないでしょ?

で、この読者視点の「分析」だと結果ありきだから、例えば「ゴブリンスレイヤーの主人公は熟練者だけど英雄と比べて弱く描かれている。この弱さがカッコよさの秘訣だ」とか考えたりする。
主人公は特別強いわけではないけどカッコよく活躍するからね。
そういう主人公を作りたいと思ったアマチュアは、読者視点だと「自分が感じ取ったもの」が頭にあるから「弱いけど活躍するヒーロー」を作ったりする。
けど、作者視点だとこれはまったく違って、
「ゴブリンスレイヤー」の主人公は「ゴブリンに親しい人を目の前で殺されて復讐に生きてて、ゴブリンを殲滅するためならなんでもやる」という設定になってる。
おそらく「ゴブリン殲滅」が書きたいことで「親しい人を目の前で~」ってのは理由付けだろう。
そして、そこが魅力でそこが作品の面白味になる重要なパーツって設計をしてる。
だから「ゴブリンに対する執着」というワードがとても大事で、「ゴブリンを殺すためならどんな事でも執念深く追い詰める」ということを表現するために「強いヒーロー」より「弱いヒーロー」のほうが「執念」を書けるので主人公に特別な能力を与えることはなく、熟練者という程度が適切。という答えになる。
つまり、「自分が感じたもの」ではなく「そのシーンの目的」など物語ないし作者の考えを想定して考える。
だから、読者視点の分析だと「弱いけど活躍するヒーロー」は書けるけど、作者視点でないと「何かに対する執念で弱くとも挑んでいくカッコよさ」は書けない。
ゴブスレ主人公の魅力は「弱さ」や「強さ」ではなく「執念」なので、極論、無双キャラでも同じヒーロー像は作れる。

でも、「弱いけど活躍するヒーローがかっこいい」という結果と、その分析結果は別に間違いってわけじゃないと思う。
あくまで「弱いけど活躍するヒーロー」はうまくすれば書けると思うから。
けど「ゴブリンスレイヤー」の主人公の魅力は分析しきれていない。それは作者視点が足りてないから。
ちなみに、これは「ゴブリンスレイヤーの作者の視点」って意味じゃなくて、「自分が書き手である(創作する立場の人間)という視点」ね。

じゃあ、その作者視点(書き手の視点)とは何かって言ったら、これは単純で、
「作者(書き手)が何をしたいのか」がまず頭にあるってこと。
作品分析する際には、「その作者は何をしたくてこの設定にしたか・この展開にしたか」を前提に置かないと。読者視点の場合は「この展開を読んで自分がどう思ったか・感じたか」が前提にあるから。
そういったものを無しに「Aを書くためにはこういう工程を踏めばいいんだ」と分析したところで、それは既存作の「ガワ」だけを分析したにすぎず、「なぜ・中身・目的」そういったものが抜けている。
そのため具体性がなく、具体性が持てないと再現性もないので、それはおそらく、失礼なこと言うけど、おそらく 理解したところで書けない・表現できない と思う。

私の言はまるで「読者視点は良くない」とでも言いたげだけど、別にそうでもなくて、考えることは思考の足しになるし、「模倣」で書くなら読者視点でガワを真似てったほうがよりよいクォリティで形になると思う。
下手に分析せずに真似て学んだほうが良いこともある。
「この展開を読んで自分が感じたこと」を強調して書けばオリジナルよりも一歩進んだ形に書けるし、読者視点の理解が良くないわけではない。
作者視点が足りてないよという指摘だったので。

というのも、スレ主さんは「小説の構造において、この四つの状態を繰り返し配置することで、」と、「繰り返し配置する」というワードから短いシーン単位での構造を想定していたものと思われる。
けど、そもそも「そのシーンの目的は?」ってことを考えると、その比率は千差万別で「どういう目的があってこういう比率にしている」と答えられる分析ではないと思ったため。
「メリハリのある感情変化」というのが目的のように受け取れる文面だけど、これは結局のところ「読者を飽きさせないためには」という事に集約されると思う。そのための「メリハリある感情変化」なのでは?
すると、感情グラフそのものの分析や映画監督の言の流用は良いと思うけど、そこだけ切り取った分析は、それだけでは不足ではないかと思う。
そもそも「こういうテーマの物語を書くうえで、こんなシーンがあり、こういう印象を与えたくて」とかなり限定されたときに、「感情グラフ的にこうしたほうがいいかな」と判断の助けになるような考えだと思うかな。
なのでそういう「前提のテーマや目的」が知らされてない状態で第三者が「感情グラフは正しいね」とは言えんと思うし、たぶん、その感情グラフはシーン設計が正しいかどうかを判断するツール(なので解説には向いてる)で、シーンを作るための道具ではないと思う。

とある映画監督の感情グラフについての返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信

スレ主 リトル 投稿日時: : 1

 納得しました。
 相談することで思考がクリアになりました。ありがとうございました。

カテゴリー : 創作論・評論 スレッド: とある映画監督の感情グラフについて

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