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戦記物を読んで思うのですが(元記事)
私は戦術や戦略を練って実行する描写が好きなのですが、なろう系統における戦記物の流行りを読んでいるとチートを使って無双したり、付け焼刃な知識で敵軍を蹂躙するなど戦記と言えるのか怪しいお粗末な内容が多いです。
なろうに投稿された作品はあくまで趣味であると理解していますが、やはり主人公に苦悩や刺激、それを解決するために行う努力などがある作品は読んでいてストレスになるから嫌煙されているのでしょうか? 皆さんは戦記物にどういう楽しみ方をしますか?
戦記物を読んで思うのですがの返信
投稿者 サタン 投稿日時: : 8
ラノベで戦記といったら、ファンタジーではアルスラーン戦記あたりが有名ですかね。
どちらかと言うと、戦術や戦略と言うよりはその世界の歴史を読んでる、という楽しみがメインかなと思ってます。
物語における主な問題解決手段が戦争というツールになってるから戦記と題してる、みたいな。
でも「問題解決手段が戦争」って形で進めると、いくら戦術や戦略を練ったところで割と単調になりやすいんですよね。
戦場ってあんま大きく代わり映えしないので。
なので、私の場合、主に楽しむのは戦争のシーンではなくてそんな時代に生きてるキャラクターのドラマです。
ですが、言っちゃなんだけど人間ドラマって物語の基本ではあるけど正直初心者には扱いにくいし、10代向けじゃないのでラノベに乗せるには工夫が必要だと思う。
そういった、「戦術メインだと単調になりやすい」「人間ドラマは扱いにくい」という問題を考えると、「チート無双」というのは一つの答えではあると思います。
チート無双にすると、要するに「キャラクター(主人公)の活躍」という楽しみ方が出来るので、作者としてはそこに注力すれば良いし、読者としてもそれを読めば良いことがわかるので「主人公が活躍して誰を倒したら終わり」と話がわかりやすいんですよね。
「どこそこの部隊が活躍している」という状況よりも「主人公が活躍している」というほうが明らかにわかりやすいかなと。
人間ドラマを面白く書いてく自信があって、戦術メインで単調にならない工夫があるのなら、何も問題ないし倦厭もされないと思う。
でもまあ、「戦術・戦略を楽しむ」という楽しみ方はやや対象年齢が高く流し読みもしにくいのでWebには向かないと思う。
「戦術・戦略を楽しむ」というのは、結局のとこ「それを考え実行してるキャラクターの活躍を楽しむ」と考えるほうが楽しみやすいし、戦術の概要を把握してなくてもキャラが活躍してるってことがわかれば楽しめるので、結局はキャラ主体になりがちじゃないかな。
>やはり主人公に苦悩や刺激、それを解決するために行う努力
現実に考えて、刺激はともかく、苦悩や努力は楽しいものでしょうか?
つまりこれを書くのは「面白くないものを面白く書く」というだけの力量あって成立する話なので、例えばありがちですが「終盤で主人公は成長するから、そのための辛い抑圧を序盤に書かなきゃいけない」という気持ちで書いていると、その序盤は「読んでて面白くない」ことはわかりますよね。
面白く書こうとしてない、辛く書こうとしてるので、当たり前でしょう。
「ストレスになるから」という理由じゃなく、「作者が進んでストレスを作ってるから」というのが理由です。
カタルシスをより良く書くには序盤に抑圧を置く事は正しい選択です。しかし、それを「ただ辛いだけのもの」として書いているのが間違いで、面白く書かなきゃいけません。
「面白くないものを面白く書く」というだけの力量がなければ、と書いた意味がわかるでしょうか。
何も考えず状況だけ書いてりゃ「面白くないものを面白くないまま書く」わけだからストレスになりやすいというのは事実だと思いますが、苦悩や努力それ自体がダメなわけではありません。
カテゴリー : 流行分析(なろう研究) スレッド: 戦記物を読んで思うのですが