鳥から見れば、翼が無いのは欠点です
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主人公の欠点の返信(元記事)
>主人公に欠点が無いと感情移入できないというのも事実です。
必ずしもそんなことはないと思いますよ。主人公をハイスペックにしたいなら、それはそれでありでしょう。
そもそも能力が高いというのは他の人間と比較しての相対的なことですから、どんなに優れた人間でも困難に直面する場面はありえます。ストーリーを面白くする基本は主人公に目的を阻む障害を与えることだと思うんですね。愛嬌のある欠点は親しみやすさの演出には有効だと思いますが、むしろ毅然としたヒーローっぽさを演出したいという場合もあるでしょうからそのへんは作者の意図次第です。
また障害を作る方法として主人公の欠点を利用する手もあるでしょうが、それがすべてということもありません。障害は外的な状況によっても作れますから。例えばバトル物ならより強い敵を登場させるとか、主人公の能力に何らかの制約を与えるなどの方法があります。あるいはヒロインなど主人公にとって大切な人の命が危ういような状況をつくり、その人を救う手段にタイムリミットを設けるなど。ハイスペックな主人公でも解決に苦しむような筋立てはいくらでも考えられますし、それを乗り越えようとして苦闘する姿に読者は共感すると思います。
構想されているストーリーが日常系の場合はバトル物ほど緊迫した状況は作りにくいでしょうが、そういう平和な舞台なりの困難な課題は考えられると思います。例えば根は悪くないのに誤解されている問題児をクラスにとけこませるとか、そんなことでもストーリーは成立しますから。
鳥から見れば、翼が無いのは欠点です
投稿者 あまくさ 投稿日時: : 0
繰り返しますが、長所も欠点も相対的なこと。
人が近づくことがめったにないような場所で深い井戸に落ちたら、脱出することができなくて死んでしまうことも有り得ます。鳥であればなんなく飛び出していけますから、翼が無いのはすべての人間の持つ欠点です。このように読者と共通する欠点をキャラに持たせることは実は簡単なのです。「欠点」という言葉にとらわれず、人間の限界と考えれば分かりやすいでしょうか?
読者と似ているキャラは感情移入されやすいというのは、おそらく真実です。しかしそれは何も読者とキャラにコンプレックスを共有させるということではないんですね。似ているということは同じような状況に直面する可能性が高いことを意味するため、直面する状況を理解しやすい。それだけのことです。