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受け入れられやすい主人公像についての返信の返信の返信

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受け入れられやすい主人公像についての返信の返信(元記事)

あざらしさん、こんにちは。サイドです。
返信いただき、ありがとうございます。

>『書いていて楽しい』というのは、サイドさんにとって何よりも強い武器です。
半年位前に書いた長編があったんですが、その時は「売れる」とか「面白いものを」とか考えず、ただただ書きたい物を尺とか期限とかも意識せず、書いた事がありました。
楽しかったですし、頂いた評価を見ると今までで一番いい結果でした。
『書いていて楽しい』は、想像以上に良い影響を産むと知る事が出来たので、パターン2を書いている時の感覚は大切にしなければ、ですね。

>『自分が面白いと思えないが効率を重視して作れる。そうして作った作品でも抜群にウケが良い』
これが出来る様になれば……とよく思います。
オリジナリティやセンスと言う意味で、僕は優れた人間ではないので、上手な人のマネをして、流行に寄せていけたら……という感じです。

>楽しんで書けるパターン2に必要な時間を逆算して、そのための計画に沿って執筆されることをお勧めします。
十月末が期限の公募を目指していて、現状では、一つのイベントに4000文字前後のものを予定通りに進められれば何とか……です。
必要な時間を逆算する事は、こまめにやっていく必要がありますね。

>例に出された作品群が『なぜ(自分は)好きなのか』を言語化
確かに、マーケティングみたいな事は程々にして、好きな作品のエッセンスを自分の作品に反映させる努力をする方がいい様に思います。
僕自身、本屋やネットの情報の量に飲まれるタイプなので、なおさらですね。
特に、言語化。これですよね。

>他人の作品の分析によって自身の未来をゆだねることを私はお勧めいたしません。
「冴えない彼女の育てかた」というラノベの中で主人公が、「創作において、馬鹿の一つ覚えほど強力な武器はない」と言っていた事を思い出しました。
自分の思う武器を第一にして、それでひたすらに突っ走る方が有効なんだと思います。
何より、ストレスが堪らなさそうです。(笑

>分析より、エッセンスとして吸収した『サイドさんの欲求と情熱』を大切に。
情熱が冷めない内に吐き出し切ってしまいたいと、よく思います。
書かずに避けていると、別の作品を書きたくなってきて、結局ダメになった経験もありますので……。(恥

>現状で感じたところを。
現状では、下記の流れを最初の一日とし、登場人物と作風を感じてもらいたいと思っています。

1)物語を非凡にするエピソード
プロローグの一番最初は、

>『近寄らないで下さい』
>同級生の女子にそう言われた事のある男子は、どの位いるのだろうか。
>近寄らないで、ではなく、近寄らないで下さいと言う丁寧語での言葉は、酷くショックだったのをよく覚えている。

から始まり、『なんでそうなったんだ?』という『掴み』になって欲しいと思っています。
ネガティブな導入ですが、エピローグでは、その台詞を気にしないポジティブ人間に成長している、みたいな感じです。

2)もう一段、興味がわく設定
その後、朝の登校を、「幼馴染ヒロイン(校内カースト第三位)」と一緒にする事になります。
彼女は、『近寄らないで下さい』と主人公が言われた教室に居合わせ、それが原因で疎遠になっていたのに、どうして接近してくるんだろう? と主人公が疑問を抱くのが、二つ目の仕込みです。

3)物語の先が気になるように
登校後の昼休み、中庭の隅にいた主人公に、面識のない「横恋慕ヒロイン(校内カースト第一位)」が話しかけてきます。
過去に主人公と何かがあった様な含みを見せつつ、「横恋慕ヒロイン」は春の部活勧誘活動への参加を強要。
>出来ればここで、『この主人公は過去に何をやらかしたんだ?』と思わせたい所です。

4)キャラクターの魅力だけでも、かなり引きつけられるはず
最後に、疲れ切った主人公は郊外の公園で黄昏ていると、「見守りヒロイン(校内カースト第二位、攻略不可)」に見つかり、あった出来事を全て話します。
そして「見守りヒロイン」は「幼馴染ヒロイン」と「横恋慕ヒロイン」は、お前にご執心だから、逃げられないぞ、と言い残して、去り、主人公は頭を抱える……で、一日が終わる流れです。

読者にここまで読んで頂いて、「つまらない」「金と時間の無駄」と感じさせてしまったなら、ただただ僕の実力不足として反省すべきと思います。

>1)3)4)は現状では実態不明ですので、『おそらくは大きな改善点』とおぼしき事柄です。
とりあえず上記した内容なんですが、改善点はあると思いますので、書きあがったら誰かに読んでもらいたいと思っています。

>ではでは執筆頑張って下さい。
>応援いたします。
すごく励みになりました。
ご指摘、ありがとうございました!

受け入れられやすい主人公像についての返信の返信の返信

投稿者 あざらし 投稿日時: : 0

あざらしです。
返信頂いたおかげで、私なりに多少なりとも理解できたことが増えましたので再度書き込みを。
以下はサイドさんより返信頂いた内容を元にしますので、原文引用は適時省かせて頂きますので含み置きください。
また感想を主にしますが、『こういったやり方もある』というだけです。趣向は人それぞれにあって当然ですし、感想である以上、私の書き込みも完全にそれを排除することは出来ません。
ありていにいえば『あざらしの好きな作風』にならないように、そこら辺は取捨選択ください。

1)物語を非凡にするエピソード
冒頭の感想ですが少々弱いように感じました。(そのまま完成されるとは思っておりませんが、近しいこととして書きます)
『同級生の女子に ~ よく覚えている。』
ここですね。落ち着いた文体と感じましたので、余計に弱く感じたのもあります。

>『なんでそうなったんだ?』という『掴み』になって欲しいと思っています

掴みをより強化するのは多くの場合、説明よりエピソードです。
第一声、『近寄らないで下さい』
これはキャッチーだと思うのですが、その後が過去の出来事を振り返っている状態ですよね。それが悪いとは決して言いませんし、実際ベテランのプロ作家でも見かける手法のひとつです。

が、御作の概要を知った上で読んでみて「ふーん」という面もありました。
(他人に嫌われている・目つきが悪い・コミニュケーション能力が低い)これらは、ジャンルとして成立する程度に、よくある主人公でもあります。
これが「ふーん」の正体で、主たる原因は説明。
『主人公は嫌われていますよ』と書くのでは無く、『主人公は嫌われているのだ』と読者の心に浮かび上がらせるのがエピソード。

エピソードは「ふーん」を削り取ります。
冒頭が弱く感じたのは、この後にエピソードが入るとするなら、それをそのまま冒頭から利用するのも手だと思うのです。
あくまで仮にですが、一行目の『近寄らないで下さい』を生かしてエピソードにするとしますよね。(御作をゆがめないため、メインヒロインの存在は無視して例にします)
まず誰の発言か?
もっとも主人公にとって辛いのは、そうですね、友達だと思っていた相手なんかだとかなり辛そうです。
数少ない異性の友人だと主人公は思っていた。いや、友人と言うには烏滸がましいかも知れないが、少なくとも普通に会話できている相手だと主人公は思っていた。
その相手とたまたま日直が一緒、終礼が終わり黒板を消している時に『近寄らないで下さい』と言われると、ちょっとセリフを変えて『話しかけないでください』なんかもショックでしょう。

(Who 友人が)(When 日直の作業中)(Where 黒板の前で)(What 拒絶)(Why 主人公・読者?????)(How 『近寄らないで下さい』や『話しかけないでください』と発言)

こうですね。
Whatの理由とWhyは主人公にとっても読者にとっても、この段階では想像。
真相は”読み続けないと”解りません。

Who When Whereは簡潔に数行で綺麗にまとめて、さっさと本題に移行。
本題=つまり物語でエピソードですね。

と、まあ、ここまで書いてナニですが、この方法は重大な点として『キャラクターが読者の印象に残りすぎる』ということがあります。
例の場合は『近寄らないで下さいちゃん』ですね。彼女が重要ならば良し。そうでなければ目立ちすぎ。
冒頭で書きました『あくまで仮』というのは、ポイントのみならず広義としてですので、物語全体の構成を考慮に入れてエピソードをご一考される余地があるのでは、という意味です。
御作の場合は、

>彼女は、『近寄らないで下さい』と主人公が言われた教室に居合わせ、それが原因で疎遠になっていた

つまりは幼馴染ヒロインの初登場シーンで、読者はここが彼女との初対面になります。
冒頭から完全にエピソードでする場合、ここで『近寄らないでくださいちゃん』よりヒロインをメインに組み立てることで、目立たせたいキャラクターに読者の目を誘導することができると思います。
キャラクターとして読者に印象づけられるシーンにもなりますので大切に。静かにジャブから始めるのも手法ですし、試合開始から連打を食らわせるというのも掴みです。

2)もう一段、興味がわく設定
公募用ということですので、

>どうして接近してくるんだろう? と主人公が疑問を抱くのが、二つ目の仕込みです。

楽しみにさせて頂きます。
願わくば書籍で読めますよう、お祈りいたします。

参考書籍の紹介だけ。
【村田椰融著:妻、小学生になる。】
影響を最小限にするために、おっさん主人公&とにかく短時間で勘所を掴める作品を優先しました。
悪く言えば、ありがちな物語なのですが、エピソードの扱い方と設定を生かす舞台でお見事に読ませます。
『試し読み』で二話の途中まで読めますが、ほぼ一話完結として物語が成立していますので、執筆の影響も少ないと思います。お試しを。

3)物語の先が気になるように
同じく公募用ということですので、これ以上の情報は求めません。
楽しみにお待ちいたします。
『この主人公は過去に何をやらかしたんだ?』
是非ここで、頭一つ突き抜けてください。

お勧め書籍の紹介を。
【高野和明著:13階段】
お勧めして良いか悩みましたが、あえて。
悩んだ理由は寝食を忘れて読む耽るレベルの小説です。
先が気になり本を閉じられなくなり、執筆スケジュールを食いつぶす恐れがありますので、後日、時間があるときにどうぞ。江戸川乱歩賞受賞は伊達じゃなく、賞の価値まで高めた小説です。
物語の先が気になる、という教科書のような小説。

4)キャラクターの魅力だけでも、かなり引きつけられるはず
一行で終わらせちゃった私の書き方が悪かったせいですが、ストーリー展開とは若干ベクトルが異なります。
例えばですね、サイドさんがあげられた作品【かぐや様は告らせたい】がありますよね。
この作品を好きな読者がタイトルを耳にしたとき、頭に浮かぶのは設定や物語より、もっと前に『キャラクターそのもの』であるはずなんですよ。
第一にビジュアルですね。

これだと小説は関係ないということになっちゃいますが、そんなことはなく、外見のみならずキャラクターひっくるめて作品名と共にキャラクターの個性として印象づけられています。
そういった個性が最も噴出するのはセリフ回し、これは性格の裏付けがあってこそです。
もっと解りやすくいうと『決めセリフ』ですね。
藤原書記だと「ドーンだYO!!」だとか、かぐや様なら「お可愛いこと」
こういったキャラクターを決定づける特徴的なセリフも、性格という土台があって、そこから出てくるから印象に残ります。前回の書き込みに戻っちゃいますが、ここらは著者さんが『書いていて楽しい』これがないと、ちょっと難しいと思うんです。

キャラクターが強い、というのは読者にとって強力に働きます。
推理小説ってのは山ほどありますが、(ホームズ)(ポワロ)(金田一耕助)どれもが強烈な印象を放っていますよね。有名すぎて映像も手助けしてますが、下手すりゃ読んだことがない人ですらキャラクターの『人物像』に対する印象を持っているレベルです。
この『人物像』が、小説の場合は特にキャラクターの神髄だと思うのです。
ここら辺りが『キャラクターの魅力だけでも、かなり引きつけられるはず』と書きたかった内容です。

>読者にここまで読んで頂いて、「つまらない」「金と時間の無駄」と感じさせてしまったなら、ただただ僕の実力不足として反省すべきと思います。

私は単なる書恥ですが、金の稼ぎ方がまぁまぁ似ているデザイン関係を生業にしております。
で、大丈夫です。
仮に反省することになっても、それで全く間違ってません。それを繰り返して上達するのがクリエイターです。
クリエイターは金のためだけに働くことは出来ませんが、金がないと生きていけません。
そして初めから金にはなりません。
美大は優秀な人間ほどさっさと中退しちゃう変な場所ですが、そういった超有望株でも金になるまでは時間がかかります。

ジャンル関わらず『面白いけど、商品にならない』ということすら世の中にはあって、公募というのは商品価値を見いだしてもらう場でもありますが、サイドさんは、ほんの少しだけ傲慢さを”心の中で”出しても良いかと思います。
言葉にすると『出版社よ、この小説を金に換える権利をわけてあげよう』です。(一応書きますが、サイドさん以外には口が裂けても言いません)

たとえ心の中でも傲慢さを出すというのは、おそらくサイドさんの性格傾向からすれば裏付けが必要になる行為ではないかと感じたのです。
これをかみ砕いて言葉にすると『私の代わりになる人はいない!』です。

現状、綺麗にまとめ上げることに不備は感じませんでした。(物語の収束と方向が解りませんが、これは公募用のことですので公表される上で当然の処置ですね)
私の代わりになる人はいない、というのは個性です。
個性に商品価値がつけば、いずれ買い手は出ます。
難しく考えずともサイドさんには、サイドさんだけが感じる感性が存在します。
たとえ世の中によくある出来事、それどころか当事者ですらなくとも、それに対しての感じ方は色々です。
そこに更に切り口を変える、横からだけではなく四方八方から観察する。
これが総じてネタです。

あとは楽しんで書いてください。
そして書き続けて下さい。
何人かの作家になった方を知っていますが、いきなり『この人はいつか世に出るひとだ!』と感じたのは、お一人だけです。
何作も書き続けて、そしてデビューされる方が普通です。
で、なんでこんなことを書き始めたかというと、サイドさんと同じ事を言った人がいるのです。
サイドさんが受賞されれば業種として先輩となる方ですが、なーんか小説書く人の性格傾向のひとつか? と失礼ながら吹き出してしまいました。

うん、うん、きっと大丈夫です。
傲慢さを出したところで、根っこは変わらないし、『自分の実力不足』と自分に挑戦状を叩きつけ続けて下さい。
少なくともモノの見方はクリエイター向きだと思います。

面白い小説を待ってます。
願わくば文庫を手に取ることが出来る日をお待ちしております。
頑張って下さい。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 受け入れられやすい主人公像について

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