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史料探しの方法は色々ありますが、今なら取っ掛かりとしてはやはりネットが便利です。
試しに「江戸 生活」で検索してみたらトップが、
『江戸時代のちょっとびっくりな文化や生活』
続いて、
『四畳半に4人家族で暮らす!? 江戸の賃貸住宅「長屋」の暮らし【性生活は?】』
『江戸時代、庶民の労働はこんなにブラックだった』
読む前からうってつけって分かっちゃう感じのタイトルでしょう?(笑
あとWikipedia。あれも多少怪しげなこともなくはありませんが、歴史関係はけっこう専門的な記述もあるし、もっと詳しく知りたい場合に何を読めばいいか分かることが多いので実用性は高いです。
ネットでも書籍でもしっかり調べたいなら、「参考文献イモヅル式」が有効な方法です。専門書籍なら必ず「引用・参考文献リスト」がついているので(これがない本はまともな専門書ではありません)、1冊読めば次に何を読めばいいか分かります。そうして辿っているうちに、かなり正確な知識が身についてきます。
ただしこの方法、専門書籍の読み方としてはたぶん最も効率的ですが、それでも膨大な時間がかかります。
その点、読むせんさんの以下の意見に私も強く同意します。
>個人的に資料集めは①思い切って一切しない②徹底的にやるの二択を押しますね。
>②とかはライフワーク・レベルとかの勢いで必要です。
慣れない人が少しばかり史料にあたっても、ネットでちゃちゃっと検索して最初にあげたような記事を読む以上の知識はなかなか得られないと思います。かと言って徹底的にやるのは滅茶苦茶ハードルの高い作業になるので、プロの歴史小説作家を目指すのでもないかぎりお勧めできません。
なので、開き直って堂々と横着してしまうのが得策です。
私が推奨するのは、書きたい作品に近い時代を題材にした映画を2~3本観ることです。理由はサタンさんが落語を推すのと同じ。知識よりも具体的な生活感・空気感を体感するほうが早いし、その時代特有の言い回しや、人や物の呼称がわかるのが大きいんですね。
この掲示板でも時々お見かけするドラコンさんが以前、作中に、「役儀により言葉を改める」というセリフを書かれていて、旧掲示板だかでやりとりしたことがあります。こんな言い回しは史料を読んでいてもむしろつかめません。
なお、一般向けの歴史知識モノの本でも専門書でも、江戸時代なら情報は豊富なのですが、それより古い時代は比較にならないほど難物です。まともな一次資料そのものが少なく、記述の仕方もかなり曖昧なものが多いので、歴史学者の間でも平安時代とか室町時代なんて定説は有って無いようなものなんです。
それでもプロの本格的な歴史小説作家は(故・司馬遼太郎とか)、学者たちが膨大な苦労を重ねてまとめた学説を使って書いていますから、そういう小説やそれを基にした映画とかを観るのが現実的です。
NHKの大河ドラマの時代考証がひどいと言いたがる人が多いですが、大河は民放の歴史ドラマと比べたら考証に相当力を入れています。
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投稿者 ドラコン 投稿日時: : 1
ドラコンです。あまくささんが私の名前を出されましたので、横やり失礼します。
>この掲示板でも時々お見かけするドラコンさんが以前、作中に、「役儀により言葉を改める」というセリフを書かれていて、旧掲示板だかでやりとりしたことがあります。こんな言い回しは史料を読んでいてもむしろつかめません。
このネタ元は、『忠臣蔵』「松の廊下事件」の後、浅野内匠頭を取り調べる目付・多門伝八郎のセリフです。
ビデオ屋でDVDを借りて来るなら、『忠臣蔵』の中でも、外伝的性格のものではなく、「正統派」で、かつ2時間ドラマでなく、連続ドラマのものが良いでしょう。
でも、私はDVDを借りてこずに、Yahoo!の動画検索で、「松の廊下」で検索してヒットした下記の浪曲を参考にしました。
https://utaten.com/movie/sa15102930/
>ネットでも書籍でもしっかり調べたいなら、「参考文献イモヅル式」が有効な方法です。専門書籍なら必ず「引用・参考文献リスト」がついているので(これがない本はまともな専門書ではありません)、1冊読めば次に何を読めばいいか分かります。そうして辿っているうちに、かなり正確な知識が身についてきます。
これは同感です。時代小説風ファンタジー小説にも、巻末に参考文献リストが付いていることもありますね。例えば、中華風ファンタジー小説『金椛国春秋』(藤原悠希、角川文庫)には毎巻数冊程度ですが、参考文献リストがあります。
『金椛国春秋』の参考文献リストに挙げられ、他の中国史本にも引用・参考されることが多い本がありました。ただ、調べてみると絶版で新品が手に入りませんでした。2019年10月にこの本が再刊されたので、ネット書店で取寄せました。
多くの本で、引用・参考される本は、外れは少ないですよ。
ただ、この種の資料は、私が好きで読んでいるだけですからね。
カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 資料の扱い方について