投影型主人公を作る上での悩みの返信
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投影型主人公を作る上での悩み(元記事)
このサイトのコラムを含めて、ラノベやweb小説において「主人公を褒めちぎる」事の重要性を説く言説は多くあります。
私としてもそれに肖って、作中なるべく主人公を評価するようにし、主人公も「肯定されるに値する(&自分としても好きになれる)」ように造形する事にしていました。
しかし、自分の納得できる「褒めてもいい主人公」が、いざ完成してみると共感型・投影型の主人公というポジションのキャラにしては、あまりに普通の人からかけ離れたエキセントリックな人物に仕上がっていました。
件のキャラは端的に言うのなら「俺様キャラ」です。
自分が生まれついての王と信じており、作中登場する自分と同じ能力者を「家臣」一般市民は「臣民」と見ており、態度も尊大です。
当然周辺の人物や初対面の相手からは変な人扱いを受けていますが、彼と付き合う内に持ち前のカリスマや人となりに触れた者が仲間、もとい家臣としてついて行くという流れで少しずつメインキャラを増やす流れを取る予定です。
本当に魅力的な人物として描けているかどうかは些か不安ではありますが。
愛着はあるのでなるべくこの路線は守りたいと考えている一方で、読者に自分を重ね合わせてもらうタイプのキャラとしては濃すぎる味付けをしてしまったようにも思います。
個性と共感のバランスはどのように取れば良いでしょうか。
投影型主人公を作る上での悩みの返信
投稿者 兵藤晴佳 投稿日時: : 0
読者が共感できる一面が発揮される事件を起こすだけのことです。
「こいつら俺がいなくちゃ何にもできない」という態度で事件を解決させてやれば、その個性で小馬鹿にされた人たちの信頼が得られても不思議ではありません。
その一方で、「偉そうにしている人の孤独」「尊大な態度で隠している弱さ、脆さ」を描けば、読者の共感が得られるでしょう。
「これさえなければいい人なのに」という一面をほのめかしておくのもひとつの方法です。
誰にでもあるネガティブな側面が原因で起こされる行動によって、読者が憧れる人物像への変化が描ければベストですね。
……本音を言わせてもらえば、主人公が褒められてばかりのフィクションがこんなに蔓延していいのかという気がするんですけどね。
カテゴリー : キャラクター スレッド: 投影型主人公を作る上での悩み