新人賞の受賞を目指すとしたら、この先どのように創作活動を進めていけばよいかの返信
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新人賞の受賞を目指すとしたら、この先どのように創作活動を進めていけばよいか(元記事)
相談内容は「新人賞の受賞を目指すとしたら、この先どのように創作活動を進めていけばよいか」についてですが、その前にこれまでの経緯を説明させてください。
以下、長文失礼いたします。
今、私には三年近く(ほぼ)構想(ばかり)している作品があります。
その作品は、三年間ずっと新人賞に応募するために構想し、書いてきた長編作品であり、今から二年前に一度プロットを作ったあと原稿を書き、作品としては一応完成させました。
しかし応募条件の規定枚数を超えるものであったほか、第一に面白くない、というよりつまらないと感いる作品であり、何より自分が納得いかない為に書き直すことにしました。
そしてその時の反省として、行き当たりばったりな展開が多かったのでプロットはできるだけ詳細に作ろうと考え、ほぼシナリオに近いものを本編執筆前に作成しようとしました。
が、うまくいかず、シナリオを作る段階でつまずいてしまいました。具体的には数十ページ書いてはつまらないと感じてボツに、を繰り返して約一年。
やっとシナリオが致命的なつまらなさを回避してとりあえずは完成したのですが、俯瞰してみた時にあまりに味気なく、どこか既存作品の著しい劣化版みたいな印象がありました。
拉致があかないので一回そのシナリオで本編の第1話分をまるごと書いてみましたが、やはりつまらなかったです。どこかで見たような設定や物語で、オリジナリティが出せていないのだと感じました。面白さってなんだろう、と迷走すらしています。
話が面白くないなら、物語の研究をしよう。
ということで、映画を観たり、ラノベを読んだりしたあと、その作品の物語が、どういう流れで展開するのか、主人公、敵対者の目標・葛藤・動き、などをまとめて、分析?もしてみました。その上で、もう一度プロットを作成してみました。
物語の構成的にはオリジナリティもあり、話の流れとしてもいい出来だと自分では感じていたのですが、その時のプロットが物語全体の構成を意識したために抽象的なものになっていました。そしていざ各シーンにフォーカスした本編執筆を開始してみると、展開の齟齬をなくすために、一つの場面に新たな設定を大量に出す必要があるのだと気付きました。それでもとりあえず第一話分(見開き二十三ページ分)を書きました。その第1話は、物語全体を考えた際の序盤としては悪くないのですが、場面毎の展開が急(設定過多)で、読者の理解が追いつかないだろうと自覚しています。
ここまでが三年間の試行錯誤です。
正直、時間を無駄にした、と悔やむ気持ちが拭えません。
ただ、だからといって、本編完成を優先して作品を勢いで完成させても、自分では面白い作品ができないことも分かっています(長編は二作、短編は二十数作書いていますが、勢いで描いた作品は、行き当たりばったりや、つじつまが合わなくて物語終盤で大破綻を起こしてしまうことの方が多いです)。
この先、どのように創作活動と付き合っていけばいいかわかりません。
当初から、新人賞の受賞、および作家になりたいという目標を目指していたつもりではありましたが、その実力がない為、今ではただの憧れみたいなものになってしまっています。
相談内容としては、新人賞を目指している身としてこの状態から次にどのような取り組みをしていくのが望ましいかについてであり、皆様からのご意見をお聞きしたいです。
よろしくお願いします。
新人賞の受賞を目指すとしたら、この先どのように創作活動を進めていけばよいかの返信
投稿者 たぬきち 投稿日時: : 0
私も構想ばかり肥大して、筆が進まなかった時期があります。心中お察しします。
当時、自分なりに書けなくなってしまった原因を分析してみたので、
少しでも参考になればと思い書かせて頂きます。
見当違いでしたら、スルーして下さい。
私の場合、原因は大きく分けて3つでした。
①構想を練った期間が長すぎて、目が肥えてしまった。構想自体が今の自分にとって面白くない。
②構想をプロットに起こす際の引き出しが足りず、面白味を感じない。
③プロットから肉付けする際に表現力不足で、理想から乖離してしまう。
①の場合、思い切ってその構想そのものを一旦保留して、全く別のものを作った方がいいです。
理由は大きく分けて、二つあります。
まず、構想が知らずのうちに暴走してしまっていて、本当に面白くなかったというオチ。
面白いか面白くないか、自分では判断出来ない場合もあるかと思いますが、
そんな時はラノベを読む友人などに相談してみてはいかがでしょうか?
もう一つは今のトレンドから外れてしまっていたケース。
この場合も新人賞を目指すのであれば破棄した方が良いと思います。
トレンドはトレンドと割り切る方もいらっしゃいますが、
創作活動をしている間、他者作品に触れるのは必然です。
その影響で自分の中の熱が冷めている事もままあるかと思いますし、
そんな状態では創作に全力は出せません。特に思い入れのある構想なら尚更です。
②の場合、今すぐどうにかなる問題ではないかもしれません。
例えば、プロットを起こす際、展開に囚われすぎて、メイン以外のキャラクターが
『作品の中で生きている』状態を作れない場合などが、これに相当すると思います。
一生をかけて培っていくものですし、
より多くの作品を読み、自分でも書いてみる、日常生活で浮かんだアイデアを書き留めておく、ぐらいでしょうか。
③の場合は既に対策されていらっしゃるみたいなので割愛します。
引き出しも表現力も、他者作品に触れば触れるだけ、広がっていくものですし、
オルさんの三年間は無駄ではないと思いますよ。
カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 新人賞の受賞を目指すとしたら、この先どのように創作活動を進めていけばよいか