- 小説家に最も必要なのは「面白さのためならば恥ずかしさを捨てることができる、ある種の鈍感さ」餅月望さん。ラノベ作家。
- 「小説家に一番必要なのはコミュ力!」入江棗さん。作家兼編集者。
- プロ作家に必要なのは「何としても多くの人に読んでもらいたい!」というパッション。森川秀樹さん。キャラ文芸作家。
- 「小説家に必要なのはスケジュール管理能力。TODOリストを確認しながら作業する」矢凪さん。ラノベ作家兼ゲームシナリオライター。
- 「おもしろい小説とは面白さを一言で説明できる物」浅岡旭さん。ラノベ作家
- プロ作家になれた最大の要因は『楽しみながら続けたこと』。黒九いなさん、作家。
- 小説家になるために最も大切なのはバカになれる能力!界達かたるさん、ラノベ作家。
- 感動した小説をじっくり解析することが強力な武器になる!岩柄イズカさん。ラノベ作家。
小説家に最も必要なのは「面白さのためならば恥ずかしさを捨てることができる、ある種の鈍感さ」餅月望さん。ラノベ作家。
≪面白さのためならば恥ずかしさを捨てることができる、ある種の鈍感さ≫が大事なんじゃないかと思います。
自分が面白いと感じるなら臆面もなく、徹底的にやりきることが個性や作風を作るのだと思います。
逆に言うと、羞恥心に妨げられて、いろいろな部分を抑えて勝てるほど、既存作、現役プロ作家の壁は低くはないと思います。
例えば「小学星のプリンセス」という小説を書いたとしてです。それを八十歳を過ぎた祖母に臆面もなく差し出したりとか。それを読んだ従妹に「ちょっぴり心配になった……」と言われてもなお、次の小説のヒロインを堂々とロリヒロインにできるような……。
それでもなおこれが面白いんだと胸を張れるような……そういう鈍感さがどうしても必要になってくるように思います。
……まぁ、今度の新作は別にロリヒロインじゃないんですが。
「小説家に一番必要なのはコミュ力!」入江棗さん。作家兼編集者。
コミュニケーション能力。自分以外の人間とも触れあわないとキャラクターや会話が作れないので。
単純に編集さんとお付き合いするのにも必要ですよね。
プロ作家に必要なのは「何としても多くの人に読んでもらいたい!」というパッション。森川秀樹さん。キャラ文芸作家。
プロ作家に最も大切なのは、「この作品を何としても多くの人に読んでもらいたい!」というパッションだと思います。
これを維持するために毎日読書して、毎日映画を観ています。「こんな作品を俺も作りたい!」とワクワクする感情を大事にしています。
「小説家に必要なのはスケジュール管理能力。TODOリストを確認しながら作業する」矢凪さん。ラノベ作家兼ゲームシナリオライター。
スケジュール管理能力が最も必要ではないかと思っています。
投稿の締切日や原稿の納期までに、見直す時間も含め、きちんと仕上げられるよう、計画的に書き進める……基本的なことかもしれませんが、大事なことだと考えています。
これは普段から手帳などで予定の確認をする癖をつける、TODOリストを作成して確認しながら作業(原稿やその他やること)をこなしていく、一日の中で時間配分を考えて行動する、といったちょっとしたことから、少しずつ鍛えられるかもしれません。
(注:矢凪さんは、育児、介護をしながら、小説やゲームシナリオを書いている方です)
「おもしろい小説とは面白さを一言で説明できる物」浅岡旭さん。ラノベ作家
一番大事にしているのは、書き始める前に『売り』をしっかりと決めることです。
訴求力の強い作品を書くには、その作品の面白さを一言で説明できるようにすることが必要だと考えています。
そのため、売りが一言で簡潔に表せないアイデアは、その場のテンションで行けそうだと思っても考え直すようにしています。
(突き進もうとして編集の方や友人に止められることもありますが、本当に感謝しております)。
プロ作家になれた最大の要因は『楽しみながら続けたこと』。黒九いなさん、作家。
プロになれたのはダラダラとではありますが、なんだかんだ『続けた』おかげでしょうか。
書き続けていれば少しずつ成長もできますし、執筆スピードも上がります。
新人賞や出版物は『出してみるまで結果がわからない(どれだけ傑作に見えても落選や売れない可能性は常に存在するし、その逆もある)』という意味でソーシャルゲームのガチャに似た部分もありますし、実力を高めることも大事ですが、試行回数を増やすことも重要です。
質と量を高めるにはやはり続けることが一番で、ひとまずプロになれた理由としては、『続けた』という要因が大きいのかなと考えています。
ただ、この続けるという部分が地味に高いハードルかもしれません。
半年かけて書いた渾身の一作があっさり一次で落選した時など、心が折れそうになりますし、辞めようかという考えも脳裏をよぎります。
そこを乗り越えて続けていくコツとしては、執筆自体を『楽しむ』という方法があると思います。
執筆自体を楽しめていれば、費やした時間に対して結果が伴わなくとも『楽しかった』という見返りは得られますし、『自分としては楽しんで書ける内容だったけど、読者さんにはどうしてこの楽しさが伝わらなかったんだろう?』という反省の起点にもなります。
書くのが楽しくて作家を目指している、すでに楽しんでいるという方にとっては「何を当たり前な」という話かもしれませんが、続けていると『結果』にこだわりすぎて『過程』の楽しみが二の次になり、最悪、『過程』の楽しめなさが作品の質に影響したり、続けていくモチベーションを失わせたり……といった悪循環に繋がることもあるのです。
減量やトレーニングなどもそうですが、まあ、楽しむ余裕のある範囲で気楽にダラダラ長期間続けるのが、短期間苦痛に耐えて頑張るよりも結果的に大きな成果に繋がるかもしれないと、そんなお話でした!
小説家になるために最も大切なのはバカになれる能力!界達かたるさん、ラノベ作家。
都合よくバカになれる能力です。
物書きを諦めてしまう人は、たぶん頭がよすぎて現実的になってしまうからじゃないかなと思います。というか、小説で生計を立てるのは非常に難しいですから、諦めてより現実的な生活を求める方が堅実的で利口な生き方なのは間違いありません。
ただ、どうしても小説家になりたい! と強く思っているのであれば、現実ではなく虚構を追及する必要があるので、だとすれば深く考えずいい意味でバカになって、書き続けていく以外にないかなと……。
感動した小説をじっくり解析することが強力な武器になる!岩柄イズカさん。ラノベ作家。
たぶん、小説家を目指している皆さんには、その原点とも言うべき作品があると思います。
その作品を読んだ時の感動は、ぜひとも大切にしてください。
精神論的な面でもそうですが、その作品に感動できたということはその作品の面白さをそれだけ理解できたということです。
それをじっくり解析していけば、きっとあなたの強力な武器になってくれることでしょう。