戦術の組み立て方についての返信
元記事を読む
戦術の組み立て方について(元記事)
こんにちは。
数か月ほど前に批評依頼でお世話になりました朱鈴と申します。
今執筆中の小説内に、戦闘……というか会戦の描写があるのですが、なかなか上手くゆかずに困っています。
世界観は古代オリエント世界や東西ローマ帝国の風習文化をミックスさせたような感じなのでハンニバルやアレクサンダー大王の戦術(イッソス、ガウガメラの戦いやカンナエの戦い等)、古代の戦史に関する書籍映像資料を当たっているのですが、現実の戦術を魔術師たちが戦の前線に出て来る世界観に落とし込むのも難しく、説得力のある戦術戦略の描写に悪戦苦闘中です。
そこで、こういった大軍同士がぶつかる戦闘シーンを書く際の戦術の組み立て方のコツ、また、こういったシーンを作品内で描写されたことのある方は、どのように戦術を組み立てたか、どのような資料を当たったか、描写に当たって気をつけたことなどありましたたらお教えいただけないでしょうか。
よろしくお願いいたします。
戦術の組み立て方についての返信
投稿者 あまくさ 投稿日時: : 0
>どのように戦術を組み立てたか、どのような資料を当たったか、描写に当たって気をつけたこと
ん~。
質問の幅が広すぎるというか。戦術の組み立てと描写はまったく別物ですよ。
リアルに描写するためには資料を参考にすることも有効でしょうが、戦術の組み立てを考えるのは実際の戦史に精通していることよりも、むしろ、
◎ゲーム感覚の思考
が要求されます。
できたら何を困っているのか、もう少し具体的にポイントをしぼって質問して頂いた方が役に立つ回答が集まりやすいと思います。
……と愚考するので、役に立つかどうかわかりませんけど、一応こちらでしぼりますね。
>現実の戦術を魔術師たちが戦の前線に出て来る世界観に落とし込むのも難しく、
これについては、『幼女戦記』が参考になるかもしれません。原作は地の文がめちゃくちゃ饒舌で人によっては読みにくいかもしれませんが、アニメ版がかなり要領よくまとまっていてお勧めです。
あの作品は第一次・第二次世界大戦の史実をベースにし、そこに魔力が存在する世界を描いています。
古代戦と近代戦の違いはありますが、戦争ってどんな時代でも、人と武器を運用して「かちこみ」やら「陣取りゲーム」やらをやってるだけです。有利な体勢を作って不意を打つとかで楽に勝てるのが理想ですが、相手もものを考えているから一方的な都合だけで事は運ばず、時には正面衝突して「大会戦」になってしまうこともある。そんなもんです。
おそらく現実の戦術家は会戦なんてしたくないと思いますよ。そこはゲームと違うところで、負けたら死にますから。
まあ、時代が違っても戦争の基本的なからくりと考え方は同じだろうという話です。
で、『幼女戦記』ですが。
あの作品の魔導部隊は戦場で勝敗を左右するほどの威力は持ちますが、オールマイティではなく、武器の一種と位置付けられています。何ができて何ができないのかが明確に設定されていて、それを強力な武器の一つとしてオーソドックスな近代戦術に組み込んでいるんですね。
飛行能力を持ち、しかも戦闘機よりも小回りが利く。攻撃力も万能ではないけれどかなり強い。そういう戦闘ツールが存在したら戦場でどういう使い方ができるか?
つまり魔導士を、ゲームにおける駒の一つのように考えて戦術を組み立てているのだと思います。
魔術の限界をきっちり決めておくのがポイント。
そもそも魔術師がいれば何でもできるのだとしたら、人的・物的資源を整え、あれこれ作戦を考えてのぞむ戦争なんて無意味じゃないですか?
カテゴリー : その他 スレッド: 戦術の組み立て方について