返信一覧の表示
小説におけるキャラクター造形 (No: 1)
スレ主 文吉 投稿日時:
小説を書いている者です。
キャラクター造形について質問があります。
キャラ造形って細かく書けば書くほど、読み手にとってありがたいですか? それともうるさいですか?
また、小説における魅力的なキャラクターって、キャラクター造形がどうのこうのよりも、ストーリーでどのように立ち回るのか、どういう行動を取るのかで決まるものですか?
当たり前ですけど、アニメや漫画と違って小説って、キャラもストーリーも戦闘描写も全て文字で書かないといけないですよね。
挿絵のある作品ならともかく、それすら無い作品なら尚更。
ですので、もし自分の中で、アニメや漫画とかで表現すれば一発で伝わるような、複雑で緻密なデザインのキャラクターを前面的に推していくとするじゃないですか。
そうしてそのキャラを小説で書こうってなると、体格と身長、髪の毛の長さとか色とか質感とか、ネイルがどうとか、目の形や瞳孔の色がどうとか、装飾品の模様がどうとかっていうような、長ったらしい説明になってしまいますよね。
そういうのって、読み手からすれば、「はいはい分かったから、早くこのキャラがどういう風に動いていくのか見せてくれ」ってなりませんかね?
むしろ、ふわっとざっくりとしたキャラ造形の説明の方が読者にストレス与えずに済みますかね。
例えば、「淑女らしいゴージャスな恰好」とか。
よろしくお願いいたします。
カテゴリー: キャラクター
この質問に返信する!小説におけるキャラクター造形の返信 (No: 2)
投稿日時:
>キャラ造形って細かく書けば書くほど、読み手にとってありがたいですか? それともうるさいですか?
場合によるけど、基本的には うるさい と感じるかな。
>また、小説における魅力的なキャラクターって、キャラクター造形がどうのこうのよりも、ストーリーでどのように立ち回るのか、どういう行動を取るのかで決まるものですか?
「キャラのイメージ」は物語の中で決まる。
例えば、彼は見た目優等生だけどもともと不良でキレると手が付けられない、ってキャラの場合、彼を怒らせる展開を用意しなきゃ「優等生だけどキレるとやばい」ってイメージは付かないでしょ?
次の疑問にも関係するけど、小説は見た目とか外見に強いツールではなく内面を書くことが得意なツールなので、スレ主さんの表現が外見に重きを置くのであれば小説は合わないってことになると思う。
だから、例にした「優等生だけどキレるとやばい」ってキャラも、映像的観点から言えば「見た目と中身のギャップ」って魅力のキャラだけど、小説で書くならその「見た目」っていう外見が使えないから「優等生らしいエピソード」をまずおいて、優等生のイメージをつけ、そこから怒らせる展開を用意してギャップを表現することになる。
漫画やアニメの場合は絵や映像で「外見」が使えるため、絵で表現してしまえば「優等生らしいエピソード」が省略できる。だから数コマ数ページで怒らせる展開にして「優等生だけどキレるとヤバい」が表現できる。
けど、小説でその漫画やアニメのイメージのままやっちゃうと「優等生っぽい」っていう前提のイメージが出来ないので、「優等生だけどキレるとヤバい」キャラの造形が上手くいかないってなる。
ただ、これはあくまで「キャラのイメージ」の話で、そのキャラを立てるとかキャラを出す個性を出す特徴を書くって場合に有効な話であって、その個性や特徴が魅力に直結するかどうかは別の話。
>長ったらしい説明になってしまいますよね。そういうのって、読み手からすれば、「はいはい分かったから、早くこのキャラがどういう風に動いていくのか見せてくれ」ってなりませんかね?
最初に書いたけど、場合による。
というのも、「その外見の特徴」が話や展開に関係してくる、キャラのイメージ・キャラ相関の描写に役立つ、あるいは何らかの比喩表現である、って事がある。
例えば、「淑女らしいゴージャスな恰好」を書いた場合。
淑女然としてるが金の装飾に宝石を散りばめ着飾った彼女の格好を見て、主人公は下品だなと思った。淑女にしてはゴージャス過ぎるというか、あのデカいイヤリングに攻撃力の高そうなナックルみたいな指輪。意味が分からない。その成金趣味が見てて痛々しい。彼女の本性がにじみ出てくるようだった。
って書くと、主人公が彼女を見てどう感じたかの距離感とか彼女の外見を書きつつ本質的な部分とか書けるでしょ。
単純な外見を書いてるだけであれば うるさいな と思うし さっさと展開させろ って思うし、そういう場合はざっくりふわっと簡潔に書いたほうがいいと思う。
そもそも「淑女らしいゴージャスな恰好」をイメージしてくれれば細部は別にどうでもいいので、読者に好きにイメージしてもらったほうが読者に負担が少ないので、前述したような意味がある場合を除いては外見は最低限でいいと思います。
背格好はどれくらいでバストはどうで髪はこんな感じと色をしてて、と事細かにイメージを指示されたら逆にイメージの妨げになる。
イメージは作者が指定するのではなく読者が勝手にするので、それを大雑把に誘導してやれればいい。
小説におけるキャラクター造形の返信の返信 (No: 3)
投稿日時:
投稿主です。
ご回答ありがとうございます!
なるほど、あまり事細かく書かずにさらっと書いておけばいいということですね。
もし書くなら後の展開とか物語に組み込んでおくようにする。
勉強になります!
小説におけるキャラクター造形の返信 (No: 4)
投稿日時:
私自身は、あんまりキャラの容姿は描写しないですね。
そもそも、髪色がどうだとか、瞳の色だとか、胸元にクロスが~だとか、特徴を並べだてるのは、描写じゃなくて、容姿の説明だと思っています。
まあ、そういうのが好きな読者が一定数いますし、描くことが無駄だとは言いません。
ですが、個人的には読み手の立場としても「そんなのいいから、ストーリーを進めてくれ」となりますね。
>また、小説における魅力的なキャラクターって、キャラクター造形がどうのこうのよりも、ストーリーでどのように立ち回るのか、どういう行動を取るのかで決まるものですか?
これは小説に限らず、どんな媒体でも容姿より中身の方が大切でしょう。
「E.T.」という映画はご存知ですか? 少年と異星人との交流の物語です。冒頭、異星人が登場するシーンの印象は、正直キモいです。が、ストーリーが進むにつれ、可愛らしく見えてきます。
これは、容姿が変ったからではなく、少年とのかかわり方が変わったからです。
私は女優の新垣結衣が大好きなのですが、この方は整った顔立ちをしているにもかかわらず、三枚目を演じることもできます。「リーガルハイ」の黛真知子は、見ていてモテないだろうな、と思わせてくれます。素晴らしい演技力ですね。
小説におけるキャラクター造形の返信 (No: 5)
投稿日時: