返信一覧の表示
先を急いでしまう (No: 1)
スレ主 セロ 投稿日時:
小説を投稿する際、自分の考えた展開の主軸が他人に先を越されそうな気がして、どうしても深く錬ることがないまま投稿してしまうことがよくあります。
ライトノベルは純文学やSFといった他ジャンルからの盗作はある程度許容されると聞いたので、自分の知る範囲での作品の展開で似たようなものがないことを理由に投稿できたのですが、さすがにライトノベル間でパクりになるようなことがあるとまずいのではないかと思ってしまいます。
最初からその展開にしようと思っていたと分かるほど設定が練れていればいいとは思うのですが、それにしても読者としては同じ展開を何度も見せられるためいい心地はしないでしょうから。
カテゴリー: やる気・動機・スランプ
この質問に返信する!先を急いでしまうの返信 (No: 2)
投稿日時:
はじめまして。
アイデアがかぶるということは、偶然からパクリまで含めて創作に関わっていくかぎりデリケートな問題ではありますね。
ただ、結論から先に言うと、ご質問のようなケースに関してはおおむね杞憂だと思います。ユニークなアイデアを思いつくことよりも、そのアイデアを効果的に活かしたストーリーをまとめあげる方がはるかに難しいからです。
「よいアイデア」なんて誰だってひょいと思いつくことはあるものなんですね。でもそれをちゃんと作品化できる人は少ないから大丈夫です。
思いついたアイデアが「本当に」オリジナリティが高くて秀逸なものだとしたら、他の人が同じことを思いつく確率も低いはずです。そして思いついたとしても「きわめてオリジナリティが高い」ということは「前例がない」ということですから、作品化する難易度も高くなります。
そういうアイデアを思いついたときは、当然、それなりの時間をかけてじっくり仕上げた方がいいでしょう。あせって不完全なまま世に出してしまったら、逆に誰かにパクられるリスクもでてきますから。
一方。
思いついたアイデアが急いで発表しないと誰かに先をこされる程度のものの場合は。
はっきり言って、それ、大したアイデアではないです。
急がないと先をこされるということは、誰でも思いつくようなアイデアということです。そういうアイデアがかぶった場合はパクリとは言わず、単に「ありきたり」と言います。
……すみません、「アイデアがありきたり」と言ったら言葉が過ぎるとは思いますが(汗)、それは言い換えればアイデアで勝負できる作品ではないということで、キャラの魅力とかストーリー展開とかに力を入れればそちらの方でオリジナリティが生まれる可能性も期待できます。
* * *
なお、パクリということについて私見を少しだけ。
他人の作品の一部を参考にして自作に取り入れるということは、プロも含めて誰でも多かれ少なかれやっていることだと思います。それだけでパクリ・盗作と言われることはないでしょう。
許容されるかどうかの境界は、簡単に言えばどちらが主で、どちらが従かということだと考えています。
借用したアイデアが主で、オリジナルな部分が従とみなされる状態ならパクリ。
借用したアイデアが作品のほんの一部に過ぎず、作品の価値を決定づける部分でもなく、それ以外のオリジナルな部分が充実していて作品の主となっているなら、パクリではない。
こういうことかなと思います。
先を急いでしまうの返信 (No: 3)
投稿日時:
私は同じ展開を何度も見せられるの好きですよ。
相棒では毎回犯人が捕まりますしテセウスの船も面白い。
アニメ鬼滅の刃で柱が初めて登場した時は悲しくなって涙がでました。
コンビニで久しぶりに立ち読みしてみたら案の定、月の呼吸と戦ってました。
設定を練るというのは便利によく使われる言葉ですが、ケースバイケースです。
文章力の高い人が片手間で書いていたらすぐ分かるので、もっと練ったらと言われることもありますし。書き始めて間もない文章力がそうでもないのを読んだ後で、練ったらと言われているものもある。賞の審査員がみなさん設定を練りましょうと言えば、同じ言葉であっても意味が違ってきます。
評価シートではストーリー、キャラ、文章力、構成、設定、商業性の6項目があるうちでいえば、設定はそのうちの1つでしかなく。仮に設定が面白かったとしても、読者がその面白さを理解する前に読むのを止めてしまったらそれは書いてないのと同じで伝わりません。
だから設定を練るという話になっていくのですが。
第一話が3000字あって主な内容としては主人公とヒロインの会話だけで、舞台に関する記述が最初の方に2行あるだけの小説が仮にあったとします。
漫画やアニメや映画で例えるなら、背景のない白い空間で主人公とヒロインが一話ぶんまるまる会話だけしているようなものですが。
これを読んで普通は舞台(背景)を書きましょうとは言いません。設定を練りましょうと言った方がトラブルになる確率が低いからです。
設定を練ると言われると大体の方が主人公の個性を深く考えてみたり、煮詰まるとエログロ方向に物語を引っ張っていくものですが。
ちょっと探せば物語に舞台が馴染んでいるネット小説なんていくらでもあります。
ここで一つポイントになってくるのが、舞台を書くのは普通のことであって、設定を練っていることになるのかという点です。もし相棒を見た後で家族の一人がこう言ったとします。真犯人がでてくるあたりよく設定が練られている。
その気持ちは分からなくないもですが。
普通に考えれば真犯人がでてくるのは当たり前のことです。もっといえば真犯人がでてくる展開は何百回も見ています。それでも飽きたりしない、面白いものは面白いし、そうでないものは自分の心には響かなかったというだけです。
設定を練るという言葉には、同じ展開をどう違うものに見せるかも含まれているものです。まぁ詳しいことは設定を練ると言ったどこの誰かも分からない本人に、どのような意図があるか直接聞いてみないと分かりませんが、そんなことはできないしさせてくれないのが世間です。
あきらめて楽しんで書いていくしかありません。
設定を練るときはカッターナイフで鉛筆を削るように尖らせるばかりではなく、視点を広げて全体を考えることも大切で。
大学受験とちがい早く成長した者が長く結果を残せるという世界でもないですし、いそぐのもやりがいがあって面白いしいい。肩の力を抜いてなるようになるさくらいでもまた、いいかもしれません。
何かの参考になれば幸いです。