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一話完結型の連作について (No: 1)
スレ主 めーゔ 投稿日時:
こんにちは。再び質問させていただきます。
同じ世界観やキャラクターを使った一話完結型のシリーズもののパターンについて。この手の作品は、『銀河鉄道999』に代表される「主人公が様々な場所に行き、そこで毎回違う人物と出会う旅をする」パターンと、『アンパンマン』のような「主人公は定住していて、そこに毎回違う人物がゲストとしてやってくる」パターンが代表的だと思います。
そこで思ったのですが、この二つのパターンでは書き方が違ってきたりするのでしょうか。また、この二つのパターン以外の定型ではどんなものがあるのでしょうか。役に立つかどうかは分かりませんが、ご意見いただければ嬉しいです。
カテゴリー: ストーリー
この質問に返信する!一話完結型の連作についての返信 (No: 2)
投稿日時:
価値観に違いが出ると思う。
アンパンマンは原作者のコンセプトとして【不変】である事を求められる主人公です。飢餓で苦しむ戦後の日本に問答無用であんパンを食わせに飛んで来てくれる【絶対のヒーロー】であるべく作られた、ある種の宗教―———地蔵菩薩に近いコンセプトです。
アンパンマンは、きっと悪人だって救おうと頑張ってしてしまうでしょう。
999は星を渡るたびに価値観や気持ちが少なからず変わってい行く【成長】を求められる・・・・のかな?キャプテン・ハーロックしか読んだことないから分かんないんだけど。
たしか主人公は、機械の体を手に入れて機械人間の仲間入りをしようと999に乗り込むも、旅の果てに「やっぱり機械の体イラネ」になる
自分の価値観次第では、悪人でも救おうとするけれど、善人でも殺そうとするし、最悪レベルで選択肢を間違えて死ぬほど後悔することもある等身大の人間。
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第三の選択で【キノの旅】と【星の王子様】も旅するアンパンマン・・・巡礼の聖人イエスとパウロが旅する民話系かな?
あー・・・奇跡の力を持つかもしれない【来訪神】に対応する人々のあれこれ、みたいな。
「来訪神」というか巡礼者や商人は、価値観や新しい情報、欲しくとも地元では手に入らない物をもたらしてくれる福の神であり・・・・病気や悪縁をもたらす疫病神でもあります。
人々は「来訪神」を殺そうとしたり歓迎したりする。
「来訪神」は相手のリアクションに関係なく旅をする(自衛のために反撃したり呪いを齎(もたら)す事もあるけどね)
一話完結型の連作についての返信の返信 (No: 3)
投稿日時:
我ながら分かりにくいわwww
①アンパンマンは【神】。成長も学習も一切しない別次元のカンペキ存在
②哲郎は【凡人】。失敗や後悔をしながら成長し学習する存在。
③キノと王子様・・・・ついでに「ガリバー旅行記」のガリバーさんは【エイリアン】。
地球に定住する気が無いから、基本的には惑星レベルで他人事。こんな変な惑星あったよ☆という紹介に近い感じ。
でどうだ!?
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①とかは出会う相手も妖精とか神様。
②で出会うのは①以外の全て。
神になろうとするヤバい独裁者とかはいるけど貴賤(きせん)を問わない老若男女。ただの人でしかない。
③別の惑星の住人。星の生態系次第で①②どちらも出てくる。プレデターもETも③
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【神】【人】【宇宙人】でニュアンスどうや?どうや?
一話完結型の連作についての返信 (No: 4)
投稿日時:
ご返信ありがとうございます。
なるほど、キノの旅パターンもありましたね。盲点でした。
アンパンマンが神というのは、よく分かります。(アンパンマンのお話自体かなり神話っぽいので)鉄郎は確かに成長を求められるキャラクターですね。
人気回答!一話完結型の連作についての返信 (No: 5)
投稿日時:
主人公が旅をしているのか定住しているのかは本質ではないような気がします。
例えば『美味しんぼ』『孤独のグルメ』。
料理という一貫したモチーフ・テーマがあり、毎回、特定のメニューを軸にキャラの人生をからめた物語が作られます。
料理ではなくて、音楽やスポーツをテーマにしても同じことができますよね?
水島新司さんは言わずと知れた野球マンガの名手。『ドカベン』は長編ですが、連作物の『野球狂の詩』も名作だと思います。
一貫したコンセプト(テーマ)から一話ごとのモチーフを抽出するのが基本ではないでしょうか?
あと。
私が好きなアニメの一つに『プリキュア』があるのですが。あれは基本的に毎週1話ごとにストーリーがまとまるスタイルになっています。
で、ファンだったら同意してもらえると思うんですが、プリユアはバトルよりも日常パートの丁寧な作りが持ち味なんですね。
料理とか野球とか、そういう具体なモチーフはありません。テーマは「日常」そのもの。
初代のエンディング曲に、
(引用はじめ)
地球のため、みんなのため、それもいいけど忘れちゃいけないことあるんじゃないの?
胸がドキドキするトキメキ、夢みてるティーンエイジャー
ごく普通のそれが日常、けして失くしたくない
(引用おわり)
というフレーズがあります。
17年続いているシリーズですが、毎週のようにダークサイトからの敵と戦いながら、それよりも日常をエンジョイすることを大切にする基本思想はみじんも揺るがないのがプリキュアの特徴なんですね。
そういう明確なコンセプトをもとに、一話ごとのストーリーが作られています。
実例を一つだけ。私が好きなエピソードに、5年目『プリキュア5』の「悩める生徒会長」という話があります。
プリキュア・メンバーの一人の生徒会長が、部活の予算の配分に悩みます。複数の部活が予算を増やしてほしいと無理な要求をしてくるんですね。
そんな時、天真爛漫な主人公が雑談で、学食のおかずを分け合うと2倍美味しいというようなことを言います。生徒会長はそれにヒントを得て、各部の実情を聞いてまわるということを始めます。
演劇部は上演のための衣装がほしい。裁縫部は作品を発表する場が欲しい。でも、どちらも予算が足りない。
じゃあ、コラボさせればいいんじゃないか?
そういう発想で各部の無理難題をさばく目途がついてきたところに、敵組織の幹部が襲ってきます。幹部は自分の利益だけを追求すればいい、かなわないなら奪い取るしかない。現実とはそういうものだ、みたいなことを言います。
それに対してプリキュアたちは、お互いの立場を理解して協力し合うことによって大きな力が生まれると反論しながら戦います。
こういう議論をしながら戦うのが、プリキュアの特徴の一つです(笑
対象年齢が低いのでやや教育番組的な感じがないでもないですが、明確なコンセプトを軸に各話をまとめる技術が秀逸で、参考になりますよ。