一晩寝て考えたんですが、一つ解った事があります。
「自分で自分におかしな制約をかけて、その結果理論が破綻した」
と、言う事です。
いっそ、
①「動物(哺乳類、爬虫類、両生類、魚類、鳥類など)以外は何でも出来る。自分の知らない物(その世界の勇者が使っていたという伝説の装備)でも、イメージ次第で作れてしまう」
と、チート全開の突き抜けた能力にするか、
②「作れるのは、無生物に限定する」
と言う具合に、能力の定義を狭くするか。
ただ、②の場合でも料理は基本的に無生物(踊り食いなど、特殊な料理は別。また、刺身も基本的には死体)なので、作る事自体に問題は無い。
神様に、
「SPがある限り、何でも作れるよ。ただし、動物(自分で動くもの)は駄目よ。」
と、言われれば①の条件。
「何でも作れるけど、生き物は作っちゃ駄目よ」
と、言われれば②の条件。
①の場合→さつま芋もハンバーグもOK。
②の場合→ハンバーグはOK、さつま芋は駄目。
になります。
このケースで、
「俺は焼き芋が食いたい、さつま芋が食べたいんだあ!」
と、どうしてもさつま芋が欲しい主人公は、どうやってさつま芋を実現させるのかというのが、最大の鍵になる訳ですが、それこそ大野さんが仰られる様に、じゃがいもとさつま芋は種類自体が違うので、品種改良でどうこうなるものでは無いです。
たぶん、じゃがいもを1万回改良したところで、どうやってもさつま芋にはなりません。
そこで、
①異世界にも存在するが、在野の植物で誰も知らない。
②昔はあったらしいが、人気が無かったのと栽培が面倒なので、今では誰も作っていない。
この場合、
主人公「おーし、そんなら探しに行ったろうじゃねえか!」
「さつま芋クエスト」が始まります。ってのは、どうでしょうか。
結局、無い物を登場させようとしたら、私にはこれくらいの事しか思い浮かびません。
それと、自己弁護になりますが、先日大野さんの意見を拝見した時、ものすごく理不尽な気がして腹が立ちました。その理由を考えてみると、
①自分はラノベが書きたいのに、これでは知識の専門書を書くみたいになってしまう。いちいち「そもそも錬金術とは、うんたらかんたら~」と、説明を入れなくてはならず、それこそただの知識のひけらかしではないのか?
②幼稚園児に方程式をやらせて、解らないと怒られる様な理不尽を感じた。
③ある物質の中に含まれる物まで、別の物質だと言って、ちくちくねちねち言われる。
つまり、「何でここまで言われなければならない。」と思った訳です。ぶっちゃけ、突っ込まれれば答えられない様な作者だって山程居る訳ですが、そういう人が書いた作品だって、立派に存在するし単行本やアニメにだってなっている。「それはそういうものだから」で済ませられてしまっていて、一切説明が無い。最近で言うと、「ヒロアカ」です。「それは個性(能力)だから」で済ませられてしまい、何の説明も無い。自然界の法則を、ことごとく無視したり捻じ曲げているけど、誰もそれに何も言わない。それに比べたら、ささいな事ではないのかと。何でここまで叩かれる必要がある?と。
「1+1も解らない子供に分数をやらせ、解らないと怒る」「言葉もろくに話せないのに、英語を喋らせようとする」と同じ事をやられていると感じました。
「誰もそこまで求めていないのに、何でだよ」と。
確かに、読者は知らなくて良い事でも、登場させるものについては、作者は知らなくてはいけません。
しかし、「錬金術とは、違う物質を金に変えるもので、主にヨーロッパで盛んに研究されていた」という程度の認識があれば事足りるのを、わざわざ歴史まで遡って細かくぎゃあぎゃあ言う事かと。
最近では、「Dr.STONE」がそれに近いですが、あれだって見る側が飽きるくらいにまでくどい説明はしていません。
何となく、「ああ、そういうものなのか」程度に認識させれば済むんじゃないでしょうか。
乾電池の説明をするならば、
「日本で初めて乾電池を作ったのは佐久間 象山(1811~1864年)で、その電池はダニエル電池という液体式の電池である」から始まり、「発明者は屋井 先蔵氏で、ダニエル電池は液体で正極が腐食するなどの欠点があった為、極に使う炭素棒をパラフィンで煮て、これを解決した。」「そもそもダニエル電池とは~」「パラフィンとは~」といった説明を、延々と行えと言うのかと。そういう要求に等しくないでしょうか。
いちいち全ての事柄に対して、作者に完璧な知識と説明を求めるのは、やり過ぎだと思いました。
今はもう考えるのが面倒臭くなったので、「無理ならその案は切ってしまえ」と考えています。
「鉄は熱いうちに打て」と言いますが、叩いて鍛えるうちに、不純物が飛んだと言うべきか……。大野さんはハンマーで、私が鉄かよ……w
>金木犀 さん
SP(スキルポイント)というのは、MP(マジックパワー)と同義語です。ドラクエで言うと、
①「メラの呪文」(敵単体に10程度のダメージを与える。消費MP2)
②「ホイミの呪文」(1人のHPを30程度回復する。消費MP2)
③「メラゾーマの呪文」(敵単体に約200程度のダメージを与える。消費MP10)
④「ベホマの呪文」(1人のHPを完全に回復する)
と、言う具合に、消費MPが増えると効果も高くなりますが、それと同じです。
大きな物や価値が高い物(作るのが困難な物)になる程、SPを多く消費します。
簡単に言うと、「奇跡を行使する力」と言っても良いと思います。
ええと、今更ながらに補足なのですが、
「金を作るのが難しいのは、金が高いか安いかでは無く、単純に物質として合成が難しいからでは無いのか?」
と、考えました。例え金が異世界でそこら中にごろごろ転がっている無価値な物でも、実際に作ろうとすると、すごく難しいからだと思います。
相変わらず言う事が散らかっていますね、すいません。
そのスキルポイントというのは、主人公だけではなく、その世界全体で使われている力なのでしょうか。
だとしたら主人公のチート能力「なんでも作ることができる力」にはどれほどのポイントが必要なんでしょう。
まずはその世界におけるSPの使い道、すごいSP使いだとどれほどの消費をしてすごいスキルが使えるのか、知りたいですね。そのうえで、主人公のチート能力のすごさを見せつけてほしいな、と。
スキルポイントをなんとかしないと、使うこともできない、とかなら面白そうかもと思いました。
というのも、最初から「なんでもできる」だとゲーム性がないですよね。
それを使うために必要な努力をして報われるところを、一読者としては見たいかなと思います。
また、最近だと「はずれスキルだと思っていたら、実はすごいスキルだった」みたいな話が受けるので、そういうギャップも作っていいかもしれません。
・「金を作るのが難しいのは、金が高いか安いかでは無く、単純に物質として合成が難しいからでは無いのか?」
→ええ。そうですね。
確かに、金ができる過程って中性子星同士がぶつかり合う際にできるとかいう話ですからね。途方もないエネルギーが生じないと発生しえないという。そのエネルギー総量を考えるとほんまあかん。ゆえに希少価値があり、できるのが難しいんでしょう。まあ、恒星の核融合でできる鉄もかなりのエネルギーなのですが、石とかと比べると希少度で言えばそんなでもないですよね。狼さんのおっしゃる通りだと思います。
こういうことを書かなくても、金を作るのは難しいから、でいいですよね。
ただ様々な元素で構成された原子を組み替えることと、元素自体を別の元素に変えることってどっちがむずかしいんでしょうかね。
元からある元素を、組み替えれば豚も牛肉にすることは可能だと思います。様々な元素を組み合わせれば生き物を変えることって難しくないと思うんですよね。
逆に、金という元素を、別の元素に変えるってすごい難しいんじゃないかな、と思うんですよね。エネルギー的な観点から見てもそうだし、原子の中の陽子の数を減らしたり増やしたりするということのほうが、本質的に「神の力」と言えると思います。
どっちのほうが、禁忌とされるといえば、それは後者じゃないですかね。
まさに賢者の石以上の禁忌の、至高の力だと思います。
それはそれとして、石って、様々な鉱物によって形成されるものなので、金や鉄だって石に入るのではと思ったんですよ。ただの石とは? 石ってすげえっすよね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%83%E7%B4%A0%E9%89%B1%E7%89%A9
→これ見たらわかりますが、別に自然金だからって百パーセントの金というわけではなく銀が混じっているものらしいですね。鉛から金を取り出すのが昔の主流だったみたいですし、別の鉱石から取り除いた不純物が金だったり銀だったりするみたいです。
なので石の種類に合わせて金を取り出せたり、銀を取り出せたりするってのはありだと思います。
と色々言いましたが僕たちの世界の常識で考えるからあかんのですよね。魔法がある世界なんだから。そこらへんの理は現実世界とは違うんでしょう。
なにより神様が味方しているわけですから、ああだこうだ「それは無理」っていうのも馬鹿らしいっすよね。
なんにしても、なろう読者は設定を読みたいわけではなく、その設定を活かしてどんな活躍をするのか、どんな総会要素があるのかを楽しみにしているのだと思いますので、設定に気をとられるのはあかんと思いました。
サタンさんもおっしゃってますが、それよりも、書きたい物語に合うか合わないかだと思います。
頑張ってください。