小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

どんごるさんの返信一覧。最新の投稿順8ページ目

元記事:好きなジャンルと要素はあるけれどストーリーが作れないの返信の返信の返信

>自分の中で「この展開とこのシーン良い好き、自分もこういうのを書いてみたい」と思っても、同ジャンルなら絶対に使えないのでしょうか。
いや、「そういうルール」があるわけじゃない。だからやりたいならやっても問題ないと思う。
けど、それも「自分の芸」の話になる。
例えば「ラスボス戦の前にライバルとの戦闘がある、こういう熱い展開が好きで自分もやりたい」と思うなら、やればいいと思う。
でも、そういう熱い展開にするためには「ライバルとの因縁」とか「ラスボス戦とは関係ない私闘をする執念」とかいろいろあって熱くなると思う。
このとき、「ライバルとの因縁」はライバルと因縁が熱くなればその因縁の内容は実は何でもいいんですよね。物語的には。
「私闘をする執念」も、執念が感じられるのであれば、その事情は実は何でもいい。
そういう「何でもいい」ことってのは実は物語には非常に多くあって、それをどう組み立てるかどう効果的に演出するかってのが作者の腕であり芸なんだけど、
「同ジャンルの流用」でやると、この「何でもいい」内容がだいたい参考元と同じ内容になっちゃうんですよ。
「こういう感じにしよう」っていうスタート地点と、「こんな結末になる」っていうゴール地点が、同ジャンルだと両方とも参考元と同じあるいは近いものになってしまうので、手の加えようがなく「そっくりそのまま」で同じルートを通って同じ展開になってしまう。
だから、あくまで「参考は参考までに別物に仕上げたい」という場合は同ジャンルは避けた方がいい、という話です。
「自分もこれと同じ展開をしたい」と思うのであればすればいいと思うけど、「同じ展開をしたい」と言ってるくせに「同じものが出来たらパクリだと感じて卑屈になる」というのは意味がわからない。
それは好きな作品があるから参考にしたオマージュのシーンです、と考えた方がいい。

あー、「ミステリ作品」を「チーレム作品」に流用したほうがいい、という私の発言から、「チーレム作品みたいのは書けないのか」と誤解したんだろうか。
そうじゃなく、「ミステリ作品」の構造で「チーレム作品」を作る、「ミステリ作品」の中にも前述した「なんでもいい」要素ってのは多くあるので、その「何でもいい」要素に「あなたがやりたい展開」を当てはめればいいんだよ。別に参考元が「ミステリ作品」だからってミステリを書けって言ってるわけじゃない。
ミステリの醍醐味は「謎」だけど、チーレムの醍醐味は「チート(戦闘)ハーレム(恋愛?)」だから、ミステリ作品の「謎」を、貴方は「戦闘や恋愛」でどう書くか、その工夫が芸になるよ。という話。
ミステリの探偵モノだとクライマックスはだいたい関係者集めての推理ショーでしょ。推理ショーは「言葉」と「証拠」で犯人を追い詰めていく作業なんだから、チーレムだったら「チート」と「戦闘」で敵を追い詰めていく作業になるわけで(つまり「相手を追い詰めるという作業」においてその作業の内容は追い詰められれば実は「なんでもいい」)、こうやって「どうチーレムにしていくか?」の工夫が大事だよ。そしてその工夫は「同ジャンル」では工夫のしようもない、同じジャンルなんだから工夫する意味がないので、同じものになってしまうのは当たり前だよ、という話。
同ジャンルを参考にしたらパクリ作品にしかならなかったって相談にあったから、それはこういう事だよ、という話の中でそれが嫌なら「同ジャンルからの流用は厳禁です」ということです。
オマージュとして「同じようなシーンを書きたい」のであれば全然問題ないと思います。

>参考作品のキャラ ツンデレ 金髪ツインテール 低身長 同い年
>↓
>自分のキャラ   ツンデレ 赤のロングヘア 高身長 年上
>と変換すればいいでしょうか。
いや違う。
小説には絵も映像も無いのだから、個人を判別する要素は視覚的には「名前」だけなので、名前を変えりゃそのまま出しても読者にはわかりませんってだけです。
そりゃ特徴的な語尾とか台詞回しとかあったら気づくだろうけど、ツンデレなんて特に記号化されたキャラ付けが多いので、スレ主さんが参考にしたいツンデレキャラをそのまま書いたとしても名前が違ったら私は気づかないと思いますよ。
スレ主さんの友人とかスレ主さんの好みを知ってる人間はすぐに気がつくと思うけど。
「金髪」とか「ツインテール」とか「身長低い」とか、そんなんいちいち書かなければ読者が勝手に自分の理想のツンデレ少女をイメージしてくれますので、容姿なんて書かなければいいだけです。
でも、そもそもキャラクターの魅力はキャラが自分ひとりで出せるものではないので、有名作品からキャラをそのまま持ってきても上手く書けないです。キャラは、そのキャラの魅力を引き出してくれる別の要素があってはじめて魅力的に見えるようになる。
その要素さえ把握できれば、「キャラそのもの」をパクる必要はなくなる。

ストーリーについても、「ヒロインを助ける」ことがゴールだとしたら
>参考作品の展開「過去にヒロインを苦しめた現在になって敵が現れ、それを倒しヒロインを助ける」
>↓
>自分の作品の展開「ヒロインを苦しめている呪いを解き、助ける」
>みたいにヒロインを害する存在を変えて自分の作品にする、としたらいいでしょうか。
そうだね。
前述したけど、ようするにこれも「なんでもいいこと」になると思う。
ヒロインを助けられれば「なんでもいい」し、その「ヒロインが苦しんでる原因」も主人公が助ける展開になれば「なんでもいい」。
だからこうして変えてしまえばいい。

ついでに、大本の 「ヒロインを助ける」がゴールだとしたら という部分も変えられるから、出来ればそこにも手を加えると元ネタから一気に離れることができる。
例えば「ヒロインの妹を助ける」に変更するとか。でも主人公はヒロインを手助けしたいわけだから、「ヒロインのせいで妹が苦しんでいる。その原因はヒロインが親しい人から生命力を奪ってしまう呪いにかかっているからだ。解かなければ呪いの効果で妹は生命を吸い付くされて死んでしまうだろう」とか。
なんで大本を変えた方がいいかというと、
元ネタは要約すると「敵を倒しヒロインを助ける」ってことなので、設定や展開をいくら変更してもこの「敵を倒しヒロインを助ける」という部分が似ていると、読者は似たような印象を持ってしまうためです。
とはいえ、例題は「敵を倒してヒロインを助ける」から「呪いを解いてヒロインを助ける」に原因が変更されてるので、それで十分だと思う。ので、あくまで ついで の話。
元ネタの展開を要約して「ヒロインを助ける」と解釈したなら、それ自体に手を加えるというのが一番元ネタから離れやすい。

上記の回答(好きなジャンルと要素はあるけれどストーリーが作れないの返信の返信の返信の返信)

スレ主 どんごる : 1 投稿日時:

同ジャンルの「この展開にしたい」にする場合は、オマージュしたいならすればいい。ただしそれこそ「自分の芸」が必要になるということでしょうか。
「ライバルとの因縁」であれば因縁の内容を変える。他には「戦いの後、ライバルは倒れたまま」が元ネタであれば、「戦いの後、共にラスボスに立ち向かう」みたいな。

スタートとゴールが同じな場合、ルートを自分で工夫して変えれば問題ないでしょうか。

ミステリーの犯人の追い詰め方を、チーレムの追い詰め方に落とし込むということでしょうか。

> キャラは、そのキャラの魅力を引き出してくれる別の要素があってはじめて魅力的に見えるようになる。
それこそ「周囲との関係性」なのでしょうか。また、そのキャラがどう動くのかとか。

> 元ネタの展開を要約して「ヒロインを助ける」と解釈したなら、それ自体に手を加えるというのが一番元ネタから離れやすい。
元ネタを大雑把に抽象化すれば、それを好きに変更しやすいということですか。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 好きなジャンルと要素はあるけれどストーリーが作れない

この書き込みに返信する >>

元記事:好きなジャンルと要素はあるけれどストーリーが作れないの返信

あー・・・・・そこ以外を作れば?

正直ワタシとかやと主人公もチートもハーレムも別に好かんけど、騒動の種とかトリックとか謎を考えるのは好きよ。

ネトゲは軽く、ゲーム類はドラクエとかFFなら履修済み。ダンジョン・ギミックは謎解きだけ担当する派。脱出ゲームは作成者が誰か?この作成者が好んで使うギミックは?とかから推理スタートしたい派、トンデモ歴史とかも嫌いじゃ無いわ。

ワタシみたいなやつにそこだけ委託したりネタ買ったりしたら?

上記の回答(好きなジャンルと要素はあるけれどストーリーが作れないの返信の返信)

スレ主 どんごる : 0 投稿日時:

返信ありがとうございます。
まずは広く浅く知っていけばいいでしょうか。ゲームならば実況動画もありますし。

委託も一つの手段ですね。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 好きなジャンルと要素はあるけれどストーリーが作れない

この書き込みに返信する >>

元記事:好きなジャンルと要素はあるけれどストーリーが作れないの返信

いろいろ思うところはあるけど、とにかく作りたいんだって悩みに答えるなら、「自分で作ろうとしない」ことが大事だよ。

例えば、どこそこの名店で食べた本格カレーライスを作りたい、材料に何使ってるのかも知らないし調理法も知らないし、そもそもそのカレーライスは一度しか食ったことがない。
それで「自力でゼロから」作れると思う?

じゃあ、同じ条件であっても、どんな調理法かは知らないし材料も知らないけど「目の前に下拵えの済んだ食材が並んでます」という状態なら、作れるかな?
では、更に難度を下げて「その名店が出してるレトルトパックがあります」だったら?
「作った」とは言えないかもしれないが、最終的に「目的のカレーライスは食える」でしょ。

この例えは意味分からないかもしれないけど、本格カレーライスを作ったインドの料理人だって「スパイスを育成するところから始めてください」って言ったら作れないよ。彼は料理人であって農作人ではないもの。

「どこから作るか」というラインを、まず自分が乗り越えられるハードルにするのがいい。
スタートラインに立ててないのではなく、「こういうものが作りたい」というゴールばかりに目が行ってスタートラインを作れていないのだと思う。

では、どんなスタートラインが適切かと言ったら、まあ人によるけども、多くの場合は人のマネをするのが一番だと思う。
カレーライスを作る材料を知らなかったとしても目の前に食材が並んでりゃなんとなく作れるように、物語を作るにあたって知識や技術が無かったとしても既にあるものを真似ればなんとなく作れる。

例えば異世界チートでハーレムな話といったら、
「主人公は異世界に転移・転生して自分がスキルを持ってることを自覚する。何らかの問題を解決して一山当てたところで奴隷商と知り合い奴隷を買うこととに。奴隷は主人公に感謝して慕うようになる。そんな女の子が一人二人と増えていって…」
とか、そんな感じじゃないかな。
そういう「料理のレシピ」があるのだから積極的に利用すればいいのに、何故か「レシピを自分で作ろうとしてる」のではないかな?

それじゃパクリになると思うかもしれないけど、それは「パクり方」の問題で、パクること自体が悪いわけじゃないのでパクれるものはどんどんパクって自分の力にした方がいい。
>参考にライトノベルを読んだりアニメを観て、こういう展開が好きだと思うけど、自分なりのプロットにならず丸パクリしか出てこない。
この場合の対処は簡単で、まず丸パクリになってしまう、それが良くないと感じている原因は、「芸がない」からです。

既存作をそっくりそのまま写せば誰にでも出来るから「貴方の芸(才能・個性)」が反映されていない。だから良くないと感じてしまう。
これは、「ファンタジー作品」から「ファンタジー作品」へ同ジャンルへとレシピの流用をしているから起こってしまうことで、
例えば「ドラゴンクエスト」を参考に「ファンタジー作品」を作ろうとすれば、これはプロでも「ドラクエっぽいもの」しか作れない。
同ジャンルへの流用は厳禁です。
だから、スレ主さんなら「本格ミステリ作品」から「チーレム作品」への流用をしてみるといい。
全然似てないジャンルだから転用するにあたってスレ主さんはあれこれ工夫するでしょ。その工夫が「芸」になるので、出来上がったプロットは「本格ミステリの丸パクリにしかならないチーレムプロット」とはならず、なかなかサマになってるプロットが出来ると思います。
このように、「パクリ」は悪いことではないけれど「パクり方」というのがあるので、パクることに恐れないでレシピの流用転用は積極的にやったほうが良いと思います。

キャラについても同じ。
既存作で好きなキャラがいるなら、そのまま出せばいい。小説のキャラなんて名前変えりゃ誰も気づかない。
もう少し踏み込むと、キャラってのはキャラ単体が良いのではなくて、周囲との関係性がキャラを良いものにしている、その環境が好ましいと自分は思っている、とか別の視点に気がついたりするので、そしたら既存作から「キャラが置かれてる環境」だけ真似てキャラ自体はまた別の参考から引っ張ってくる、とかしたりも出来る。
例えば某異世界もので召喚獣のキャラが良いと思って自分の作品にも似たようなキャラを出しても、上手くいかなかったりする。これは召喚獣と主人公の主従関係が面白くてキャラが立ってるって話だから、キャラ単体で真似ても再現できない。
なら、別視点で見れば主従関係を真似ればキャラが違っても再現できる、ということになるので、貴族の主人と実力派なメイドの主従関係とかに転用し再現できる。
自分で思いつく必要なんて、まったくない。

ただ、「思いついたものを書きたい」場合は思いついたもののほうを優先する。
この回答はあくまで思いつかないときの対処法なので。
ストーリーを作ることに関して具体的な助言は何もしてないけど、相談内容的にストーリーの助言をしたところでキャラが思いつかないネタが思いつかないって事なので、とりあえず形にするための考え方としての回答をしてみました。

上記の回答(好きなジャンルと要素はあるけれどストーリーが作れないの返信の返信)

スレ主 どんごる : 1 投稿日時:

返信ありがとうございます。

>例えば異世界チートでハーレムな話といったら、
「主人公は異世界に転移・転生して自分がスキルを持ってることを自覚する。何らかの問題を解決して一山当てたところで奴隷商と知り合い奴隷を買うこととに。奴隷は主人公に感謝して慕うようになる。そんな女の子が一人二人と増えていって…」
よくある序盤のテンプレですよね。
「何かの問題」と「一山当てた」に自分の芸が必要になるのですね。

>既存作をそっくりそのまま写せば誰にでも出来るから「貴方の芸(才能・個性)」が反映されていない。だから良くないと感じてしまう。
これは、「ファンタジー作品」から「ファンタジー作品」へ同ジャンルへとレシピの流用をしているから起こってしまうことで、
例えば「ドラゴンクエスト」を参考に「ファンタジー作品」を作ろうとすれば、これはプロでも「ドラクエっぽいもの」しか作れない。
同ジャンルへの流用は厳禁です。
自分の中で「この展開とこのシーン良い好き、自分もこういうのを書いてみたい」と思っても、同ジャンルなら絶対に使えないのでしょうか。

>既存作で好きなキャラがいるなら、そのまま出せばいい。小説のキャラなんて名前変えりゃ誰も気づかない。
「この作品のツンデレキャラが好き、こういうキャラを登場させたい」と思うなら
参考作品のキャラ ツンデレ 金髪ツインテール 低身長 同い年

自分のキャラ   ツンデレ 赤のロングヘア 高身長 年上
と変換すればいいでしょうか。

ストーリーについても、「ヒロインを助ける」ことがゴールだとしたら

参考作品の展開「過去にヒロインを苦しめた現在になって敵が現れ、それを倒しヒロインを助ける」

自分の作品の展開「ヒロインを苦しめている呪いを解き、助ける」
みたいにヒロインを害する存在を変えて自分の作品にする、としたらいいでしょうか。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 好きなジャンルと要素はあるけれどストーリーが作れない

この書き込みに返信する >>

現在までに合計38件の投稿があります。 5件づつ表示中。現在全8ページ中の8ページ目。

ランダムにスレッドを表示

足りない語彙力

投稿者 しかもに 回答数 : 3

投稿日時:

語彙力を増やすためには何をすればいいのでしょうか。 やはり本をたくさん読んで知らない単語をメモに書いたりすることが大切なのでしょうか? 続きを読む >>

異世界ファンタジーの数値化された能力について

投稿者 サヴァ 回答数 : 12

投稿日時:

 最近の異世界ファンタジー物は大抵の場合、ゲームの世界が舞台というわけでもないのに主人公の持つ能力をレベルやスキル、ステータス等、ゲ... 続きを読む >>

何で小説を書いているのかさっぱりしません

投稿者 DYDYDYDY 回答数 : 9

投稿日時:

小説を聞き始めた頃は一話を書いたらすぐサイトに上げたりして人の反応を見たりすごく楽しかったんですけど最近はそんな活き活きしい感じ... 続きを読む >>

ランダムに回答を表示

元記事:よりリアルで痛々しい「病み」描写

異世界転生・転移者同士の戦いを書いた異世界モノの構想で、「転移」陣営の代表角的なキャラとして「転生」陣営の主人公の幼馴染でもある魔法少女の表現について相談があります。

この魔法少女は「まどか☆マギカ」及びそのフォロワーの「ダークな魔法少女モノ」あるある的な設定として異世界に召喚される以前に起きた出来事(過去の回想で明言する範疇でも「仲間の魔法少女を最終的に全員自分の手で殺めた」)ですっかり精神を病んでいる状態で異世界に来ております。
こういう方向性のキャラになったのは、この話を良くある「悪い転生者を倒す勧善懲悪」にしたくなかった事や、転生陣営の主人公の「すっかり増長しているが良くも悪くも俗物」という人物像との対比を狙った所もあります。
後は最初に転生側の主人公の前世の記憶にある天真爛漫な少女だった頃とのギャップを狙いたいところです。

紋切り型のメンヘラで終わらないようにしたいと思う一方、あまり多く回想を挟みすぎるのも考えものであるため、現行の彼女自身の振る舞いを以てそれを表現したい所です。
どのような表現が彼女が「壊れている」説得力を持たせるでしょうか。

上記の回答(よりリアルで痛々しい「病み」描写の返信)

投稿者 大野知人 : 1

 ちょっとごめん、イマイチ説明が分かり難かった(俺の理解力が足りない)ので確認するけど。

・どこかの異世界で、『転移してきた人間のグループ』と『転生してきた人間のグループ』が戦争をしている。
・主人公は『転生』陣営、バッキ―さんの言ってる魔法少女キャラは『転移』陣営。
・主人公と魔法少女は前世/元の世界で幼馴染だった。
・魔法少女は元の世界に居た時から魔法少女だった。

 この理解であってる?
 以降は、この理解が正しいという前提で進めるんだけど。
 今回問題な点としては大きく三つ。
①主人公は前世の時点で幼馴染が魔法少女であると知っていたのか。
②魔法少女の『ダークさ』の仕様の問題。
③主人公・魔法少女の転生・転移タイミングはいつか。
 だと思います。

 一つ目については、恐らく視点人物になるだろう主人公が、幼馴染をどこまで理解しているか、という点が問題であり、バッキ―さんが描きたいという『自分の記憶にある天真爛漫な少女とのギャップ』の書き方が大きく変わって来る事になるでしょう。

 二つ目については、これは『魔法少女時代の記憶』によってヒロインのトラウマの在り方が変わってくるからです。『魔法少女バトロワもの』みたいに『ルール上殺さなきゃいけない』のか、『まどマギ』のマミさん(10話)みたいに『他に救いが無いから皆を殺す』のか、あるいは『結果として殺してしまった』だけで事故・悪役に騙された結果の殺害だったのか。
 ここら辺がどう分かれるかによって、『どういう風なトラウマを抱えている・思考がどういう方向に傾倒しやすいか』決まって来ると思います。
 例えば同じヤンデレキャラでも、『彼氏が浮気した』と判断した時にとる行動って、結構分かれるじゃないですか。だいたいそんな感じ♪。

 で、三つ目。多分これが一番の問題。転生と言い切っている以上、死亡しているわけですが、『幼馴染の死』ってかなりハイレベルなトラウマ案件だと思うんですよね。で、『①主人公の死&転生』『②幼馴染の転移』『③魔法少女トラウマ案件』がどういう順番で起こるかによって、メンヘラ度合いに大きな違いが出ると思います。

 ①-③-②。一番やばい奴。十中八九ヤンデレパターン。幼馴染を生き返らせるために魔法少女として戦うが、願いを叶えるために味方を蹴落とし、挙句に『もう転生しているので甦りませ~ん』とQB(モドキ)に言われ、代案で転移してくるとか。
 ③-①‐②。別種のヤンデレ。こっちもヤバい。魔法少女活動でトラウマを負った後、事情を知らない幼馴染に慰められて段々依存して行くも、その矢先に主人公が死亡。QB(モドキ)を捕獲して自分も後を追った。
 ③-②-①。比較的マシ。トラウマを負って人間不信になった魔法少女が、『自分を知っている人が居ない所に行きたい』と願う/異世界の神的存在に拉致され、一人寂しい異世界生活を送る。しばらく経った頃、主人公の転生体(元の世界と異世界の時系列はそろわないものとする)と遭遇。『自分を探しに来てくれた』と勘違いしつつも、トラウマ拗らせたメンヘラムーブで迫る。
 番外:幼馴染が異世界に来てから魔法少女になって居た場合。これは多分一番マシ。一番面白くないとも言う。異世界に転移していた時点で『知り合いが一人もいない』ため、精神的に疲れる・思考が滅茶苦茶になっていくことはある物の、何かに執着したりはし辛いので、『ただの精神が壊れた人』でしかない。

 と、まあ感じた問題点はここまでにして。
 具体的な描写のアドバイスをします。

 メンヘラ・ヤンデレ的な描写の一番大事なことは『何かに異常に執着すること』だと考えます。リアルにおいてはともかく、創作では『具体的な何かに執着する』事を起点にするとエピソードが作りやすくなるし、そこをトリガーに異常行動を起こすために読者に合理性を示しやすいでしょう。
 暁美ほむらにとっての鹿目まどかとかが好例ですね。
 また、『他の魔法少女を殺した』事にまつわる事例に怯える・過剰に攻撃的になるなども良いでしょう。
 これは暁美ほむらにとってのQBを指します。特に劇場版ラスト。

 次に、オチる前の性格をきちんと決めると良いでしょう。質問者さんは『天真爛漫』と書かれていますが、それは『天然寄りのアホの子』『根が親切で周りを元気づけるために明るく振舞う子』『自分勝手でありながらどこかついて行きたくなる活発な子』などいくつか分けることが出来ます。
 メンヘラ落ちの醍醐味の一つは、『ビフォーアフターのギャップを楽しむ』と同時に『以前の性格との共通点を探すこと』だと考えます。
 思考が狂っていても『執着の外の事』になるとポンコツ化したり、『メンヘラである自分』を自覚したうえでその事を利用して迫ってきたり、あるいは相手の行動に過剰に反応するのではなく執着した相手を好き勝手振り回したり。
 『以前の性格』をしっかりすることも、大事だと思います。

 三つ目は、これは今までにも書きましたが『執着しているもの/していない物』での行動の別れ様です。常に狂気じみた言動をしているよりも、特定の一点に絞って狂気を見せた方が恐ろしく見えるものです。静と動の組み合わせを丁寧に調整しましょう。

 四つ目は妄想や自分の記憶の改変。過去回想にも通じますし、何なら回想シーンを巻き込んでも良いんですが、『現状把握を冷静に行えない』って言うのはかなり恐怖を煽ることが出来るでしょう。
 勿論、『現状をしっかり把握したうえで、全力で主人公を追い詰める』というのも怖いのですが、狂気を示すには一歩足りない。
 妄想・記憶改変系はトラウマをぼかして表現しつつ、ついでに精神の狂いっぷりを丁寧に描けるため、単純に楽が出来るというのも有ります。早い段階でトラウマを細かく描写しすぎると、後で粗が出てしまうこともありますしね。

 ラスト。五つ目は『唐突かつ、無意識の無意味な動作』。主に、感情や台詞を描き出さずに行動だけ描写することで無意識の行動を描くことが出来るんですが……。これを会話中や、あるいは逼迫した戦闘シーンで唐突に挟むと、べらぼうに狂気じみた描写になります。
 現実ならともかく、創作中においては意味のない行動はほとんど存在しません。キャラ付けの一環として、『あまり意味のない語尾』『あまり意味は無いがよく特定のポーズをとる』という事は有ります。
 ですが逆に言うと、『特に意味もなく、そして唐突に、しかもあまり自覚なく』特定の行動を行うというのは読者の想定外です。そしてそれを見て混乱した読者に、ヒロインのトラウマと妄想・狂った思考をドンとぶつける。
 初手の『なんだこれ』という印象を、狂気とトラウマで上乗せすることで、『精神が狂った、行動もヤバいキャラ』として描けるわけです。

 以上、五点ほどアドバイスしました。参考になれば幸いです。

カテゴリー : キャラクター スレッド: よりリアルで痛々しい「病み」描写

この書き込みに返信する >>

投稿日時:

元記事:よりリアルで痛々しい「病み」描写

異世界転生・転移者同士の戦いを書いた異世界モノの構想で、「転移」陣営の代表角的なキャラとして「転生」陣営の主人公の幼馴染でもある魔法少女の表現について相談があります。

この魔法少女は「まどか☆マギカ」及びそのフォロワーの「ダークな魔法少女モノ」あるある的な設定として異世界に召喚される以前に起きた出来事(過去の回想で明言する範疇でも「仲間の魔法少女を最終的に全員自分の手で殺めた」)ですっかり精神を病んでいる状態で異世界に来ております。
こういう方向性のキャラになったのは、この話を良くある「悪い転生者を倒す勧善懲悪」にしたくなかった事や、転生陣営の主人公の「すっかり増長しているが良くも悪くも俗物」という人物像との対比を狙った所もあります。
後は最初に転生側の主人公の前世の記憶にある天真爛漫な少女だった頃とのギャップを狙いたいところです。

紋切り型のメンヘラで終わらないようにしたいと思う一方、あまり多く回想を挟みすぎるのも考えものであるため、現行の彼女自身の振る舞いを以てそれを表現したい所です。
どのような表現が彼女が「壊れている」説得力を持たせるでしょうか。

上記の回答(よりリアルで痛々しい「愛」描写の返信)

投稿者 ごたんだ : 0

要するに「デカルチャー作品」ですね☆

「最後には、絶対『愛』が勝つ!!」みたいな普段はヤラレキャラが勇者の子孫で、主人公より先に
ラブスレイブで勢い余って真敵と一緒に星滅ぼす感じの…!!!

カテゴリー : キャラクター スレッド: よりリアルで痛々しい「病み」描写

この書き込みに返信する >>

投稿日時:

元記事:作中の『試練』について

民話や神話等でよくある「要求を通したり、修行のために上から出される試練や無理難題をくぐり抜ける」という展開をやってみたいと思います。そこで、どんな試練を与えればいいのか、そしてどう解決するのかはどのように考えればいいでしょうか。

具体的なあらすじ。
とある村に立ち寄った旅人。この世界には魔法があり、基本的に代償がないと発動できない。
しかし、この旅人が持つ不思議な宝具を使うと何もなくても魔力を生み出せる。ただし、旅人自身はどういう条件でその宝具が力を発動できるのかは知らず、なぜ代償がいらないのかも分からない。(それを調べるために旅をしている)
ある村に立ち寄った時、村長がその宝具とそっくりの道具を持っていた。旅人がその道具を所望すると、村長は『近々、春祭りがあるのでその準備を手伝ってくれたら考えてもいい』と告げる。
しかし、言われる仕事はどれも常人には不可能なことばかりで……。

ちなみに毎回、ヒロインに助けられる展開が欲しいと考えています。
変な質問でしたら申し訳ありません。

上記の回答(作中の『試練』についての返信)

投稿者 手塚満 : 2

既に良回答でご指摘がありますが、主人公の動機がハッキリしない点が問題なのでしょう。動議がはっきりしないと、なぜ主人公がそうするのか曖昧となり、そのため主人公を動かす必然性を発生させにくくなります。結果、主人公をどう動かせばいいのか、よく分からなくなる(もし読者が読んだとすると、何をする話なのか分からず、離脱する原因となる)。

主人公に強い動機を作れば、主人公は動き出しますし、主人公が望む結末も主人公に見えます。そうなれば話を作りやすくなります。以下、少し補足説明してみます。

1.御作の設定からは話が迷走しがちになりそう

A. 作品世界では原則、魔法の行使に代償が必要。
B. 宝具があると代償が不要になる。
C. 宝具の動作原理は不明。

という設定なわけですね。Bは主人公にとって便利な設定です。Cは一応は不安要因となります。しかし、読むせんさんが仰るように、分からないからといって困るのか。もし主人公が研究肌で魔法の行使の便利さより、原理の解明に著しく興味を抱くのであれば、自然となるでしょう。

主人公に障害を設けるとして、仰るように同じ宝具があり、入手に試練があるというのは可能ではあります。が、同じものが2つ必要な必然性を作らないといけません。既に魔法が代償なしで行使できるのに、なぜもう1つ欲しいのか。

となると、2つあれば魔法の代償どころか、魔法を使うたびにご褒美が出る、みたいな設定でも作る必要がありそうです。ただし、上述の主人公の魔法に対して研究肌だから宝具解明のため旅をしているという設定と齟齬をきたします。じゃあ最初から2つあればお得だからと欲を出して旅に出たのか。となると、宝具の原理が不明という設定と齟齬をきたす恐れが強くなります。「こうすればこうなる」って、解明の糸口ですから。

2.序盤で主人公を不安にさせれば動き出す

もし宝具についての不安要因が「動作原理不明」だけでなく、もっと不安を煽る要素があれば、宝具に重宝しつつも探求の旅に出る動機とできそうです。ちょっと古い作品ですが「まぶらほ」(築地俊彦著、2000~2011年)という作品があります。「まぶらほ」では、ほとんどの人間が魔法を使えるものの、生涯の魔法行使回数が各人ごとで生まれつき決まっています。使い切ると死ぬ設定で、たった8回しか魔法が使えない主人公をヒロイン、サブヒロインが助ける流れになります(主に主人公に魔法を使わせない)。

もし宝具に数字が浮き出るとしたらどうでしょう。代償は不要なものの、魔法を使うたびに数字が1だけ減る。複数の魔法の組み合わせや、強力な魔法ではもっと減る。その数字の意味は誰も分からず、ゼロになったときどうなるか分からない。

それではまだ弱いので(ゼロまで使えればいい、大丈夫、とか呑気に構えられる)、例えば宝具の魔法行使のたびに、ちょっと嫌なことが起こるとしておく。最初は棚から物が落ちる程度で、しかしだんだん大げさになっていくとか(5回目には物が落ちて壊れ、10回目には物が落ちて人に当たって怪我とか)。

それでもまだ弱い。宝具を使わなければいいんですから。そこで例えば、宝具を1日に1度は使わないと、もっと不吉なことが起こる、とかしておけばいいでしょう(さらに主人公に悪夢とか見せてもいい)。

3.不安で動き出した主人公の受け皿を用意してやる

それくらいしておくと、主人公は調べようという気を起こすでしょう。探求の旅に出てみると、同じ宝具が見つかり、それに浮き出ている数字はゼロになっている。村長はその宝具について決して語ろうとしない。そのうえ、主人公の持つ同じ宝具を見て動揺する様子がある。

そうなると、主人公は村の宝具について是非とも聞き出したくなります。「春祭り」という設定を変えて、村にはしばしば災難が降りかかるとしてみます(災厄よけのための春祭り、でも可)。その理由がどうも村にある、数字がゼロになった宝具と関係がありそうと匂わせる。そうなると、ますます主人公は村長から宝具について聞き出したくなります。

4.主人公の勝利条件に対するハードルを作る

そこで村長は取引条件として村の災難の原因を取り除いてくれと要求してくる。それが主人公のミッションであり(初期の)勝利条件となります。村長の要求に応えるのは、「常人には不可能なことばかり」こなす必要が生じ、主人公は宝具に頼らざるを得ない。しかし、その宝具の数字はどんどんゼロに近づき、ミッション達成までにゼロになってしまいそうになる。

5.ヒロインも主人公につられて動き出す

そうしておくと、ヒロインの行動に動機を与えることが可能となります。上述しました「まぶらほ」のように、主人公に魔法を行使させまいとするでしょう。しかし使わないなら使わないで災難が起きるので、ヒロインにジレンマが生じる。

後は設定とドラマを詳細化していくと、だいたいのストーリーはできます。もっとも、この場の思い付きで、練れてなく、面白みも欠けていましてすみません。考え方の例のためのサンプルと思って頂ければ幸いです。要は主人公の動機づくりをすれば主人公が動き、それに応じてヒロインの行動も決まって来る等、進めやすくなるということです。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 作中の『試練』について

この書き込みに返信する >>

投稿日時:

トップページへ

▼書き込みの検索

▼投稿者の検索

質問、相談をする!
コメントは4500文字以内。
返信通知設定(必要なければ外してください)

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

ページの先頭へ

小説の書き方Q&A:創作相談掲示板の使い方・利用規約(必ずお読みください)。お問い合わせ