小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

黒鐘 黒ぅさんの返信一覧。最新の投稿順7ページ目

元記事:新人賞の受賞を目指すとしたら、この先どのように創作活動を進めていけばよいか

 相談内容は「新人賞の受賞を目指すとしたら、この先どのように創作活動を進めていけばよいか」についてですが、その前にこれまでの経緯を説明させてください。
 
 以下、長文失礼いたします。

 今、私には三年近く(ほぼ)構想(ばかり)している作品があります。
 その作品は、三年間ずっと新人賞に応募するために構想し、書いてきた長編作品であり、今から二年前に一度プロットを作ったあと原稿を書き、作品としては一応完成させました。
 しかし応募条件の規定枚数を超えるものであったほか、第一に面白くない、というよりつまらないと感いる作品であり、何より自分が納得いかない為に書き直すことにしました。
 そしてその時の反省として、行き当たりばったりな展開が多かったのでプロットはできるだけ詳細に作ろうと考え、ほぼシナリオに近いものを本編執筆前に作成しようとしました。
 が、うまくいかず、シナリオを作る段階でつまずいてしまいました。具体的には数十ページ書いてはつまらないと感じてボツに、を繰り返して約一年。
 やっとシナリオが致命的なつまらなさを回避してとりあえずは完成したのですが、俯瞰してみた時にあまりに味気なく、どこか既存作品の著しい劣化版みたいな印象がありました。
 拉致があかないので一回そのシナリオで本編の第1話分をまるごと書いてみましたが、やはりつまらなかったです。どこかで見たような設定や物語で、オリジナリティが出せていないのだと感じました。面白さってなんだろう、と迷走すらしています。
 話が面白くないなら、物語の研究をしよう。
 ということで、映画を観たり、ラノベを読んだりしたあと、その作品の物語が、どういう流れで展開するのか、主人公、敵対者の目標・葛藤・動き、などをまとめて、分析?もしてみました。その上で、もう一度プロットを作成してみました。
 物語の構成的にはオリジナリティもあり、話の流れとしてもいい出来だと自分では感じていたのですが、その時のプロットが物語全体の構成を意識したために抽象的なものになっていました。そしていざ各シーンにフォーカスした本編執筆を開始してみると、展開の齟齬をなくすために、一つの場面に新たな設定を大量に出す必要があるのだと気付きました。それでもとりあえず第一話分(見開き二十三ページ分)を書きました。その第1話は、物語全体を考えた際の序盤としては悪くないのですが、場面毎の展開が急(設定過多)で、読者の理解が追いつかないだろうと自覚しています。

 ここまでが三年間の試行錯誤です。

 正直、時間を無駄にした、と悔やむ気持ちが拭えません。
 ただ、だからといって、本編完成を優先して作品を勢いで完成させても、自分では面白い作品ができないことも分かっています(長編は二作、短編は二十数作書いていますが、勢いで描いた作品は、行き当たりばったりや、つじつまが合わなくて物語終盤で大破綻を起こしてしまうことの方が多いです)。

 この先、どのように創作活動と付き合っていけばいいかわかりません。
 当初から、新人賞の受賞、および作家になりたいという目標を目指していたつもりではありましたが、その実力がない為、今ではただの憧れみたいなものになってしまっています。
 相談内容としては、新人賞を目指している身としてこの状態から次にどのような取り組みをしていくのが望ましいかについてであり、皆様からのご意見をお聞きしたいです。
 よろしくお願いします。

上記の回答(新人賞の受賞を目指すとしたら、この先どのように創作活動を進めていけばよいかの返信)

投稿者 黒鐘 黒ぅ : 2 投稿日時:

僕にも構想ばかり練っていて、創作が進まなかったという経験があります。最初の1年という辺りでしょうか。
まぁ、それって「最初はイメージから入る」って事なので、別に悪いって訳じゃないんですよ。創作は全てイメージから始まるので。
ただ、創作を始めた時点では基本も何も知らない訳ですから、「オリジナリティ」だとか「世界観」だとかを放ったらかして、ただ単にイメージばかりしている、なんて事になりやすいのです。
分かりやすく言えば、「サッカーの基本をわかっていない人が見様見真似でサッカー練習しても、そりゃ様にならないよ」って事。
とにかく練ったイメージをとにかく集めて、それだけでいい作品ができる訳ないですし。
「創作って具体的に何するの?」というのを、考え直してみてきださい。

でも質問者様は、3年間も構想を練っているのですから、創作についてある程度分かってきたのでは?
もしそれでも「よくわからない」というなら、ここを初めとしたサイトや書物に目を通してみましょう。
それで基本がわかったならば、しっかりとした創作ができるはず。
基本をベースに作っていけば、作品も割とスムーズにできますし、何より慣れるのが早いです。

因みにここで言う基本とは、「テンプレに合わせよう」って意味じゃなく、「世界観」「オリジナリティ」「ストーリー」「人間関係」等の要素について、「ちゃんと理解しよう」って事です。
カレーの作り方を理解していたら、味はともかくカレーが作れますから。

とはいえ、1度練った構想に、今更基本を取り入れるのは難しいかと思います。
その場合は、逆を考えてみましょう。
練った構想を1度分解し、基本に合うように作り変える、と。
そうすれば、作品としてしっかりと形になるはずです。
オリジナリティを出すも何も、まずは作品を正しく作る必要があるので。

話す内容が多かったので、最後に整理します。
今躓いているのは、最初に「創作が何なのか」を理解していなかった事。そして、3年間それを補えずにイメージばかりしていた事だと思われます。
それを補うためには、もう1度基本を見直し、理解しましょう。
そして今の作品を改善させるならば、その基本に合うようもう1度作り直すのも1つの方法。
今までの創作が無駄だったと思うなら、その経験を材料に、もう1度スタートしてみて下さい。
僕が同じ状況にあった時は、そうやって抜け出しました。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 新人賞の受賞を目指すとしたら、この先どのように創作活動を進めていけばよいか

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元記事:登場人物の必要性について

自分は今、魔法ファンタジーバトル学園物を書いてます。

そこで、またまた登場人物について聞きたいのですけど、物語にあまり関わってこないキャラは出すべきではないでしょうか? 

皆さん、すみませんがアドバイスをお願いします。

上記の回答(登場人物の必要性についての返信)

投稿者 黒鐘 黒ぅ : 1 投稿日時:

物語に関わることが少ないキャラは、プロの作品とかでも結構登場します。
ですので結論だけ言えば、そういったキャラを出す事に問題はありません。
とはいえ、何も考えずにキャラを出しまくって良い訳じゃないですよ。登場人物が多いほど、読者は彼らを覚えづらくなりますから。
何かしらの方法によって対策をとった場合のみ、「キャラがある程度多くても問題はない」と言えます。
その中で特に例をあげるとするならば、

・そのキャラが「登場人物」として成り立っているか
・そのキャラは覚えてもらえるのか

この2つ辺りを意識する事ですかね。

前者は、要するに「本当に登場すべきか?」という事。
まず、キャラには役割が必要です。
でもその役割が無くたって、物語は変わらず動いていくかもしれません。そういった可能性を考慮しながら、必要なキャラと不要なキャラを分けましょう。
また、役割を果たすためだけに存在しているようなキャラ(作者の操り人形となっているキャラ)は、読者に違和感を与えます。そういったキャラを見極めることも重要です。

後者は、「キャラ個人の個性、魅力」を考えるというもの。
「キャラが多くて覚えづらくなる」というのは、脇役ならともかく主要人物にとって致命傷。
それを改善するために、覚えて欲しいキャラには「強い個性、魅力」を与えるようにしましょう。
インパクトが強いキャラは覚えてもらいやすく、キャラの量による問題点を、多少なりともカバーできるはずです。

もちろん、上記の方法が全てという訳じゃありません。
ただ、これらの方法を簡単にまとめると、「作品として都合が良くなるよう調節する」、そして「人に読んでもらう上で都合が良くなるよう調節する」という事。
作品を作って読者へ提供するのがラノベなんですから、まずはそこを意識することが大切です。
こちらでは細かいキャラの設定まで把握できないので、一概にアリかナシかは言えませんが、「作品」、「人に読んでもらうもの」として最も都合の良いものにするべきだろう、というのが僕の考えです。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 登場人物の必要性について

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元記事:実在する国や地域をモデルにするとき

こんにちは。
まだ具体的なプロットは出来ていませんが、アジア圏の文化が好きなので、中国やその周辺の国々の地理や文化をモデルにした架空の場所が舞台の小説のアイデアがあります。
科学的におかしい内容にはしたくないので、
「北に住む民族は背が高く、小麦をよく食べ、寒さを防ぐのに適した服を着ている」
「南に住む民族は小柄で、米をよく食べ、風通しの良い服を着ている」
といった、生物学的、気象学的な理由があって、現実にもモデルにした地域で見られる設定は残そうと思っています。
また
「南方に交易で栄えていて宝石のように美しい島々からなる国があり、主人公がそこで崇拝されている動物の骨をうっかり手にしてしまったために追われる身になる」
「西の山岳地帯に独自の文化を持つ王国があり、主人公の相棒が実はその国の王子だった」
など、具体的な国や地域をモデルにした設定も思いつきました。(ちなみに例に挙げた設定のモデルは、どちらも私が非常に憧れを持っている場所です)
しかし、あまり現実に近い設定にしてしまうと、書き方によって人種差別的に取られてしまったり(例えば、南方系の特徴があって社会的な地位が低い人物を登場させた場合など)、現実の政治的な問題を想起させてしまったりするのでは、という不安があります。
例えば『精霊の守り人』シリーズでは、やはりアジア的な世界観で、何となくこの辺りがモデルだろうかと分かりつつも現実とは違う設定になっていたと思いますが、やはりそうすべきでしょうか?

上記の回答(実在する国や地域をモデルにするときの返信)

投稿者 黒鐘 黒ぅ : 0 投稿日時:

現実世界をモデルにするなら、注意点は現実世界をそのまま描写した場合とほぼ同じです。
現実世界を描写した場合の、「ここは触れちゃ駄目だよな」って部分が、現実世界をモデルにした世界観の「ここは触れちゃ駄目だよな」って部分。
そこさえ破ってなければ、「基本的には」大きな問題になりません。

とはいえ、現実世界とは繊細なので、予想外の事がタブーだったりするかも。
あくまで同じなのは、「注意点」だけ。
「現実世界と照らし合わせる」のはあくまで基準にしておいて、最終的には人に意見(現実世界の社会的問題点が生々しく描写されていないか等)を貰うのが一番だと思います。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 実在する国や地域をモデルにするとき

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元記事:勧善懲悪の悪について

前回の相談では、多くの先輩方から沢山の意見を頂きました。
ご回答いただいた皆様、誠にありがとうございました。

本日の相談なのですが、『勧善懲悪』のストーリーで登場させるべく悪役の人物像の助言を頂きたいです。

自身の当面の目標である、「小説を完結させること」。
これを成し遂げるために、簡単な造りであるとサタン様から紹介された 、『勧善懲悪』を元にしたストーリーを作ろうとただいま思索しております。

その中で重要となってくる(?)悪役の人間性に頭を悩まされています。理想は「小悪」なのですが、いいなと思える要素が足りないように思っています。
どのようなキャラクター性が適しているのか、あまりパッとせずにいます。小悪に適しているキャラクター性について、助言を頂きたいです。

「自分の頭で考えろ!」と思われるかもしれませんが、慈悲のお心で教えていただけると嬉しいです。

上記の回答(勧善懲悪の悪についての返信)

投稿者 黒鐘 黒ぅ : 1 投稿日時:

キャラというのは、皆「目的」を持っています。
目的とはつまり、「世界を救う」「愛する人を守る」「世界征服をする」などなど。
そして、その目的には、必ず「動機」が存在します。
その動機が反社会的だったりする場合、そのキャラは完全な悪役となります。

例えば、数万人の命を奪ったキャラがいたとしましょう。
その動機が「金が欲しかったから」のようなものであれば、それは完全な悪です。
しかし、その動機が「大切な人を守るため」だった場合、読者は少し考えさせられます。「こいつ、本当に悪い奴なのか?」と。
そうなれば、そのキャラは完全な悪とは呼べなくなります。

さて、話の焦点を「勧善懲悪」という事に戻しますが、勧善懲悪とはつまり、「善を勧め、悪を懲らしめる」という意味。
よって、善と悪にハッキリとした区別をつける事が必要になります。
この場合、先程述べた「本当に悪役かどうか考えられるキャラ」というのは不向きですので、「完全な悪役」といったキャラがいいと考えます。
具体的には、先述した「不純な動機によって働く悪事」を意識すべきかと。

あと、細かいかもしれませんが、勧善懲悪のストーリーなら「小悪」というのも若干不向きです。
善悪の区別が重要である以上、「小悪」から「完全な悪」を演出すれのは難しいかと思われますので。

結論づけると、勧善懲悪のストーリーなら、敵には完全な悪(動機が邪悪)である事が向いています。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 勧善懲悪の悪について

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元記事:『勧善懲悪』について…

先程に続いて、『勧善懲悪』においてのストーリーのテーマについての質問を投下させていただきます。

この形のストーリーに用いるテーマって何だろうかと疑問に思い、調べたのですが、『勧善懲悪』がテーマというような書き込みを見つけました。

え?『勧善懲悪』がテーマなんですか?

この形式のストーリーの流れは、「主人公が悪事を行った敵を蹴散らす。」という単純なものです。

これがテーマになるんですか??

テーマって伝えたいことですよね?【悪いことはいけないよ。】ってのがテーマですか?テーマ弱くないですか?

などと、色々と自分なりに考えていたわけですよ。
今回の質問は、
『「勧善懲悪」のテーマとは何か』。
また、『「勧善懲悪」は、テーマなのか?』
というものです。

しょうもない内容ですが、お付きあいいただけるとありがたいです。

上記の回答(『勧善懲悪』について…の返信)

投稿者 黒鐘 黒ぅ : 1 投稿日時:

テーマは伝えたい事というか、物語の主旨、本筋の事です。
つまり、「どういうストーリーなの?」→「勧善懲悪のストーリーだよ」って事。
「テーマ=伝えたい事」というのも間違いではないのですが、正確には、「テーマ→伝えたい事」。
「勧善懲悪がテーマのストーリーから、こういう事が伝わってくるよ」というと、わかりやすいかもしれません。

カテゴリー : その他 スレッド: 『勧善懲悪』について…

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元記事:地の文が書けない

 寒くなってきた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 さて今回相談したいことは表題の通りです。正直に申しまして、[なぜかけないのか]どころか[そもそも何を書けばいいのか]すらわかりません。人並み以上に本は読んでいるのですがそれでもさっぱりです。
 以下に現在執筆中の短編の書けた部分を開示しますので、どういったことが足りないのかご教授願いたいです。
ーー以下小説ーー
 少女の前に少年が一人倒れている。
「どうしてこうなったのかって?これには深い事情があるんです」
そんなわけでしばらく時間はまき戻る。

 夜も更けてすっかり暗い林の中、荷物を背負った少年が立ち止まっていた。大きなリュックのためか背を丸め、ヘッドライトをつけた顔には困惑の色が浮かんでいる。
「いやいやこんな始まり方されたら誰だって困るよ」
「開幕早々メタ発言なんかしない」
少年に言葉を返したのはセミロングの少女。こちらは藪打ち用の鉈を持ってはいるがそれ以外の荷物は少なく、身軽な格好をしている。
「いやだって、ウルトラマン第二話みたいな始まり方じゃ真面目な作品とはだれも思わないよ」
「初代バルタン星人は十分真面目な話じゃない。比べるなんて脚本家の方に失礼よ」
「ぬぐ、けどもう少し雰囲気ってもんがさあ」
そんな会話をしつつ、少女が少年を先導し林の中を進む。
「ねえ奏、うちら少年少女って年かな?」
「燈、女性の年に触れないのはマナーだと思うのだけど」
あまりメタ発言ばかりだと話が進まないのですが。
「「お前が努力しろ」」
ごもっともで。
 生暖かい空気の中、ヘッドライトの明かりを頼りに燈と奏は進んでゆく。
「これ、状況説明した方がいいんじゃないかしら」
夜野燈はとある秘密結社所属の改造人間である。今回は幼なじみ兼別の支部所属の月影奏に「水中から白い触手を出すUMAを見せてあげる」言われ、半ば強引に連れ出されたのであった
「説明が雑、それに無理やりすぎるすぎる」
「そうね。これじゃ燈がUMAにつられて40秒で支度してついてきたってことがわからないわね」
「そうじゃなくて。はあ、それよりまだつかないの?」
「え~っと、沼にはもうついてもいいころなんだけど」
問われたことに対し言葉を濁す奏、その態度から燈は嫌な想像をする。
「まさか迷ってる?」
「だ、大丈夫よ。ちゃんとつく、もうすぐだから」
「はあ、もうUMAなんていいから帰りたいよ」
「ここまで来たら退くだけ損よ、口じゃなく足を動かして」
「そんな気質効果は損の元だよ。そもそも奏がいきなり言い出さなければうちが下調べして先導できたのに」
「そんなことされたら…っと、ついたわよ」
 話している間に藪を抜け、二人は林から沼のほとりに出る。
そこそこの大きさはあるが葦など水生植物は少なく、暗くよどんだ水面がよく分かる。
何かが出てもおかしくないという雰囲気に燈の顔色がより悪くなる。
「これはUMAよりも幽霊が出そう・・・あれ、他の人がいる?」
耳聡く人の声を聞きつけ沼の反対側を見る燈。そちらには懐中電灯と思しき明かりが数条動くのがみえる。
「あ~、ちゃんとした道を通れば向こうに出るんだ」
「ちょ、ちょっと待って。ちゃんとした道があるの知っててわざわざ林の中をえっちらおっちら歩かせたの?自分が方向音痴だって自覚してる?」
「だって、もしほかの人と会ったらここがなんなのかバレ…二人っきりになれないじゃない」
「ごまかし方が雑。ここ、UMAが出るんじゃなかったの」
燈の追求に奏は悪びれる様子もなくあっさり口を割る。
「ちゃんと出るわよ。UMAじゃなくお化けだけどね」
お化け。この言葉に燈の顔は青くなる。
「・・・帰る」

上記の回答(地の文が書けないの返信)

投稿者 t-log : 0

会話文が続く下記の個所に、地の文を挿入しました。
最小限の範囲で、セリフも改変してます。

>「そうじゃなくて。はあ、それよりまだつかないの?」
>「え~っと、沼にはもうついてもいいころなんだけど」
>問われたことに対し言葉を濁す奏、その態度から燈は嫌な想像をする。
>「まさか迷ってる?」
>「だ、大丈夫よ。ちゃんとつく、もうすぐだから」
>「はあ、もうUMAなんていいから帰りたいよ」
>「ここまで来たら退くだけ損よ、口じゃなく足を動かして」
>「そんな気質効果は損の元だよ。そもそも奏がいきなり言い出さなければうちが下調べして先導できたのに」
>「そんなことされたら…っと、ついたわよ」
> 話している間に藪を抜け、二人は林から沼のほとりに出る。

「そうじゃなくて。はあ、それよりまだつかないの?」
「え~っと、沼にはもうついてもいいころなんだけど」
歯切れの悪い返答に、燈は嫌な想像をする。
「まさか迷ってる?」
「だ、大丈夫よ。ちゃんとつく、もうすぐだから」
 秦の「大丈夫」ほど当てにあらないものはない。燈の悪い想像は当たっていたらしい。本当に迷ったようだ。
「はあ、もうUMAなんていいから帰りたいよ」
 いつ目的地につくか、わからないと思うと、急に背中の荷物が重く感じだした。足取りが重くなる。うなだれたせいで、ヘッドライトの光が関係のないところを照らし出す。
 遅れだした燈に、秦は舌打ちをした。 
「ここまで来たら退くだけ損よ、口じゃなく足を動かして」
 そう言って強引に手を引く。だが燈の士気は上がらない。
「そんな気質効果は損の元だよ」
 そもそも奏が、いきなり沼に行くなどと無理を言わず、十分な時間さえくれれば、燈自身が下調べして先導できたのだ。そう愚痴をこぼすと、秦はかぶりを振った。
「駄目よ、そんなことされたら…」
「なに?」
 燈は秦の顔を覗き込んだ。彼女は気まずそうにそっぽを向いた。
「なんでもない……ってほら、ついたわよ」
 秦が右手を上げ、まっすぐ前を指さした。
 深い藪を抜け、ようやく二人は林から沼のほとりへ出た。

こんな感じでどうでしょうか。
ざっくりなんで、文章表現が拙いのはご容赦を。

人が会話するとき、口だけが動いているわけではありません。
身振り手振りや、頷いたり首を振ったりもします。
嬉しい話なら喜び、嫌なことを言われればムッとします。

今作であれば、歩きながら会話しているわけです。
精神状態によって、足取りが軽くなったり、重くなったりもするでしょう。

そういう仕草、表情、行動を地の文で描写すればいいのです。

セリフのみで書くよりも、感情表現が豊かになります。

また、一部セリフを地の文に落とし込めばメリハリがでます。

参考になれば幸いです。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 地の文が書けない

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投稿日時:

元記事:第1章について

第1章ってみなさん、どのくらい書きますか?
人によってそれぞれ違うと思うのですが、参考程度に聞きたいです。
私は未だ第1章をどれだけ書くかわかってないので、教えて下さると幸いです

上記の回答(第1章についての返信)

投稿者 ヘキサ : 18 人気回答!

「第一章」の定義じたいが難しいんですけれど、web掲載の読みやすさに限っては、一話ぶんは2000字~5000字程度が今まで読みやすいかな、と感じた分量です。

逆に長編小説(10万字~12万字)、単行本1冊分から逆算してどの程度割り振るか、というと、比較的6章前後でまとめてらっしゃる方が多いかな、と感じたことがあります。つまり、1章ぶん2万字程度とか。10~12章構成くらいの方も見かけるので、その場合は1章ぶん1万字ですかね。

で、これをweb掲載の形態に戻してみると、1話5000字の4話で1章ぶん、全5~6章構成とか。1話2000字の全60話とか。こういう形態をとっている人が多いような……という気がしています。あくまでわたしの感覚ですが。

ですが、物語を完成させたことがない場合は、「字数を気にする前に先に過不足ない内容を書ききることを優先しろ」とも言われるので、とりあえず書いてから後で字数カウントしてみて考える、でいいと思います。

ただ先程も言ったように、発表の場がwebの場合は1話分の目安はそのくらいに考えておいたほうが、読み手には親切だと思います。それが何話続くかは内容次第ということで。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 第1章について

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投稿日時:

元記事:ラノベで大人主人公がいけないは、本当か?

迷える狼さんの投稿

 今回の意見は、「主人公の設定について」です。

 ラノベを中心としたメディアというのは、読者層からして主人公の年齢もそれに近くないと、色々と問題があるというのが一般的ですが、「バイオハザード」に代表されるパニックホラーの場合、逆に主人公が未成年だと、色々とまずい事があると思います。
 
 とりあえず、例を挙げてみたいと思います。なお、ジャンルは問いません。

 主な「バイオハザード シリーズ」より。

「クリス=レッドフィールド」
「ジル=ヴァレンタイン」
「レベッカ=チェンバース」
「クレア=レッドフィールド」
「レオン=S=ケネディ」

 クリスは、ジルと同じ初代バイオの主人公で、25歳です。警察官(ラクーンポリスの特殊部隊STARS所属)ですが、空軍の経験もあります。

 ジルは、クリス同様に初代の主人公の1人で、23歳。クリスの同僚で同じSTARSに所属する警察官ですが、特殊部隊グリーンベレーの経験もあります。

 レベッカはクリスとジルの同僚で新米の18歳ですが、すでに大学の学士課程を優秀な成績で卒業しています。なお、18歳の彼女がいきなりSTARS所属になったのは、直接スカウトされた事によって、途中の行程(警察学校への入学や訓練期間など)を全てすっ飛ばしたからです。

 レオンは2の主人公で、21歳。クリスらと違って普通の新米警察官です。

 クレアはクリスの妹ですが、19歳の「ただの女子大生」です。ここは重要ですので、覚えておいて下さい。

「ディノクライシス&2」

「レジーナ」ある政府組織の構成員で23歳。
「ディラン=モートン」陸軍特殊部隊所属で26歳。

「サイレント ヒル」(コナミ)

 主人公の「ハリー=メイソン」は32歳の執筆家で、戦闘経験などは皆無の一般人。

 他にも「アイアム レジェンド」「プレデター」「28時間後」「28日後」など、ゾンビやモンスター、未知のクリーチャーなどによるパニックホラー系は多いですが、これらほとんどに共通しているのは、

「主人公は、分別のついた大人である。」

 と言う事です。

 私が不本意ながらも、時々やり玉に挙げているのは「学園黙示録」ですが、そうせざるを得ない理由が山の様にあるからです。比較しながら話をしたいと思います。

 主に日本を舞台にした話で、未成年が主人公になれない理由ですが、まず1つ目。

「未成年は免許を持っていない。乗り物の運転技術が無い」

 基本的に18歳未満は普通免許が無い為に自動車に乗れませんし、運転技術もありません。バイク程度は乗れるキャラも居ますが、自動車の運転は出来無い事が多いです。
 学園黙示録でも、基本的にバスなどの自動車は教師などの大人が運転しています(なぜか、途中から主人公達も運転していますが……)。

 2つ目は、

「銃器の扱いが出来無い」

 これも、日本なら至極当たり前の話です。引き金を引けば誰でも撃てると思っていたら、大間違いです。
 正しい手順を踏まないと、不発や暴発など事故の危険性があります(仮に、「安全装置はどこ?」と聞かれても、普通は答えられないと思います。それが当たり前です)。

 学園黙示録では、仲間である「平野 コータ」が、夏休み中の短期留学で、元特殊部隊の軍人に師事していたと言う事で、拳銃やライフルを平気でぶっ放したり、工具を改造してハンドメイドガンにするなど、かなりのゴリ押しをしています(しかも、途中から主人公達も平気で銃器を扱う様になっています)。

 次に、

「物語上で必要な専門知識が無い」

 事です。例えば、

「何かの薬品が必要だが、それを作り出す方法を知らない。」

 だったり、

「道路をふさいでる機械の操作方法を知らない」

 などです。

 そして4つ目ですが、これが最も重要です。

「理性的な判断や行動が出来る事」

 です。
 なぜなら、主人公を大人にしないと、何事にも未成熟な未成年の場合、自ら危険に飛び込んであっさり死んでしまい、そこでストーリーが終わってしまう危険があるからです。

 それを防ぐ為には、いわゆる「主人公補正」「デウス・エクス・マキナ」などの神の手(と言う名のご都合主義)を使うしか無く、一瞬で白けさせてその作品の価値を貶めてしまいかねません。

 学園黙示録でも、それらの手法はふんだんに使われており、いくら「奴ら」に囲まれたり、時には自分から奴らの群れに飛び込んでも、案外平気だったりします。

 簡単に言うと、

「大人じゃないと、出来て当たり前の事が出来無かったり、知ってて当たり前の事を知らなかったり、冷静な判断が出来無い為に、生き残る事が出来無いから」

 です。

 ただし、ゲームの場合、実際にキャラクターを操作して行動するのはプレイヤーですので、その気になれば、

「5歳の幼稚園児にピストルを持たせてゾンビを銃殺」

 なんて事も可能です(日本の警察官が貸与される「ニューナンブ」でしたら、子供でも持てるでしょう。小型ですが「デリンジャー」は反動が大きい為、子供では扱えません)。

 なお、「バイオハザード2」において、警官であるレオンの制止を振り切って、クレアとサブキャラである「シェリー(8歳)」が好き勝手に行動する為、レオンが振り回されています。

 さて、バイオ2のクレアは女子大生であり、特に何の訓練や経験もありませんが、兄のクリスから手ほどきを受けているという設定があります(しかし、いくら手ほどきをされたからって、ロケットランチャーやミニガンまで使えるのだろうか)。

 一番良く解らないのは、「コードベロニカ」で登場したサブキャラの「スティーブ」ですが、銃器の扱いはもちろん、監獄島から脱出するのに輸送機を操縦したり、南極では雪上車を運転したりしています。しかも、年齢は17歳となっており、クレアよりも年下です(一体どこで覚えたと言うのか……)。

 なお、彼の場合もキーアイテムである「ゴールドルガー」を持ち出すなど、クレアを振り回しています。

 さて、ここまで来て「結局何が言いたいのか?」と思われるでしょうが、私が言いたいのは、

「大人が主人公では、本当にいけないのか?」

と言う事です。

 最近では「GATE」という作品もありますし、「銀河英雄伝説」など、「戦い」や「戦争」が中心の物語では、主人公が未熟な子供や少年少女だと、まず生き残る事が出来ません。

「どこか隅っこでガクブルしていれば、勝手に助けが来る」

 なんていう、甘い状況はやって来ないのです。

「主人公の成長が大事な要素である」事は認めますが、未熟なキャラクターが主人公では、成長する前に死亡してしまい、話が終わってしまいます。

 また、主人公が大人だと、ヒロインも年齢が高くなると言いますが、銀河英雄伝説の場合、没時33歳の「ヤン」に対して「フレデリカ」が、結構な年下(7歳違い)です。
 もっとも、この作品は登場キャラクター自体が大人であるので、あまり参考にはならないかも知れません(一応、「ユリアン」と「カリン」の例もありますが……)。

 また、前述したGATEの場合、ヒロインは主人公よりかなりの年下(あるいは、そう見える)です。

 つまりは、

「主人公の年齢に見合った内容の作品や、主人公が大人(や青年)じゃなければならない作品を書けば、それで良くは無いですか?」

 という意見です。

 長文すいませんでした。あと、間違いなどあれば遠慮無くご指摘いただきたいと思います。

2016/05/22(Sun)

上記の回答(ライトノベルはピーターパンの夢をみるか?)

投稿者 よしはむ : 0

あまくささんの投稿

こんにちは。ご意見拝見しました。

前半はキャラクターの年令設定とリアリティについて。後半は、ライトノベルにおける成人主人公の是非についての問題提起ですね。前半と後半のご意見にはもちろん関連性はありますが、まずは切り離して考えた方がいいように思うので、一つ一つ考えを述べてみます。

1)キャラクターの年令設定とリアリティ。

まず、エンタメ・ストーリーにおいてのリアリティとカタルシスの優先順位について、考えてみたいと思います。

エンタメの場合、読者なり視聴者なりの「願望の充足」が重要になるんじゃないかと思うんですね。「願望の充足」は「現実にはできないようなことの実現」と換言できますから、中高生の読者の多いエンタメ作品であれば、「普通、高校生にこんなことできねえよ」と言われるような言動を盛り込むことは、むしろ推奨されるのではないでしょうか? すなわち、

・リアリティも無視はできないが、それよりもカタルシスが優先される。

ということです。

ただ、あまりにもリアリティを逸脱した展開を見せつけられると白けてしまう、ということはありますね。ですから、程度問題ということにはなります。
では、迷える狼さんがご意見の中であげていらっしゃる例について、考えてみます。

ざっくりまとめると、銃の扱い、車の運転、危機に際しての冷静な判断や行動などは、(日本の)未成年には無理であり、作中でそういう行動をとらせるのはリアリティがない。そういうお考えということでいいでしょうか?
このご意見に対する私の考えは、

・生まれ育った環境によってはすべて可能。

となります。
外国の紛争地域などでは、10才くらいの少年(日本なら中高生どころか小学生です!)が戦闘部隊の隊長として活動している実例もあるそうです。それは極端な例だと言われるかもしれませんが、日本の中高生でも銃の扱いや車の運転くらい教わればできる子はいくらでもいるでしょう。今の日本には子供にそういうことを教える環境がないだけの話です。しかし、中にはどこかでそういうことを教わった子供がいてもおかしくはないし、稀には大人顔負けというほどに習熟した子供がいる可能性もあると思うんですね。

もちろん「中には」「稀には」という事象を当たり前のように作中に登場させるのは誇張ではありますが、その程度の誇張はエンタメ作品では許容範囲なのではないかと個人的には思います。

2)ライトノベルにおける、成人主人公の是非。

これは、この掲示板でも過去に何度となく話題になってきた問題です。すでに結論は出ているとまでは言いませんが、煎じ詰めると、

・絶対にNGではない。

・しかし、対象読者の需要を考慮すると、有利ではない。

ということになってしまいます。

対象読者の問題も、そんなに単純ではありません。
ラノベの主要購買層は実は中高生ではない、という反論がときどき出るんですね。「じゃ、誰が主要なのよ?」と問うなら、「オタク」という不思議な分類にたぶん行きつきます。でも、オタク論ってけっこう奥が深いんですよね(笑)。オタクにも世代交代があって、今はオタク第3世代の時代だとか言う人もいますし。

私の見解としては、あまり自信のない持論ではありますが、

・オタク=ピーターパン説

みたいなことを考えています。「ピーターパン・シンドローム」という言葉がかなり以前に流行って、最近はあまり聞かなくなりましたが。簡単に言うと「大人になることを拒否する精神構造」みたいなことです。

少年マンガ・アニメ・ラノベにおいて未成年主人公が人気がある理由は、単に読者や視聴者の年令が近いというだけではないのではないかと。未成年(少年)主人公に、

・大人の打算や社会的なしがらみに毒されないピュアな言動の美しさ。

が求められている、という側面があるのではないでしょうか?
もちろん、かなり理想化されたイメージではあり、仕事や家族を支えることの難しさを知っている現実の多くの大人たちは「甘い」と切り捨てるでしょうが、中には「少年の夢への郷愁」を捨てられないまま年を重ねる人もいて、現在ではそういう人たちが「オタク」と呼ばれているのではないかと考えています。

いずれにしても。
少年マンガ・アニメ・ラノベの世界には、少年を主人公に据えたエンタメ物語というスタイルが大きく確立していることは間違いないように思います。このスタイルにとらわれない未知の可能性はあると思いますし、未知=未開拓ゆえに挑戦のしがいがあるとも言えますが、個人的には未開拓すぎてどう手をつけたらよいか見当がつかないというのが実感ではあります。

* 少年マンガ・アニメの世界での、成人主人公の成功例をいくつかあげることはできなくはないですけどね。ルパン三世。こち亀など。

2016/05/22(Sun)

カテゴリー : キャラクター スレッド: ラノベで大人主人公がいけないは、本当か?

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