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白丸さんの返信一覧。最新の投稿順1ページ目

元記事:冷静な強キャラを怒らせるの返信

設定が足りていないかと思います。
ただ冷静と決めただけでは、激昴する事に違和感があります。

違和感というのは、「文章が下手で生まれる」、「設定の甘さから生まれる」といったように様々な理由がありますが、今回は設定の甘さ故だと思います。逆に言えば、設定さえ工夫すればいいって事です。
例えばBに、「プライドが高いため、今まで冷静さを保ってあらゆる事をこなし、プライドを守ってきた」というような設定があれば、そのプライドを今までに無い程傷つけられる、といった状態での激昴も頷けます。

また、その入念な計画を完膚無きまでに叩きのめす、といった展開が見られますが、それも工夫で補わない限りは違和感しかありません。

ノーゲーム・ノーライフという作品は、主人公とその妹が異世界を征服するというもので、物語中主人公(人類)が強敵(神殺しと呼ばれる種族中最強クラスのほぼチートキャラ)と特殊な「しりとり」で勝負します。
そして主人公は、異世界では認知されていない「科学理論」を用いて強敵を破りました。
これには、「主人公が科学理論について詳しい」、「異世界では科学理論が認知されていない」、「異世界からの訪問者が現れたのは初めてだった」という数多くの設定かあったからこそです。
設定が甘いようでは、主人公がほぼチートの強敵に勝つなんて理解不能です。

上記のように、改善点は「冷静なBが激昴する理由」「入念な計画をAが打ち破れる理由」を、設定を用いてつくる事です。
読んでいる側に違和感を与えるのが駄目なのは、言うまでもありません。
もっと設定量を増やし、違和感を無くすように工夫すべきでしょう。

上記の回答(冷静な強キャラを怒らせるの返信の返信)

スレ主 白丸 : 0 投稿日時:

設定をよく練ることから始めないといけませんね。
主人公はチートとまではいきませんが強い設定ですし、Bと戦うころには経験も積んでますから、それが勝てる理由になればなと思います。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 冷静な強キャラを怒らせる

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元記事:冷静な強キャラを怒らせるの返信の返信の返信

>みたいになって敗北
あ、いや、そうじゃなくて。
例えばさ、クラスの優等生が年に一回くらいの頻度でブチ切れる、みたいなエピソードあるでしょ?
委員長やってて世話好きで、反面、貧乏くじを引いてる感がある人、みたいな。
こういう人って、何かの切っ掛けでいきなりキレるわけじゃなくて、日頃の小さなことが積もりに積もって、ある日何かを引き金に爆発してしまう、という感じでしょ?
私が言ってるのは、「戦闘中(怒って欲しいタイミング)に何かキレる要素を入れましょう」って事じゃなくて、そもそも物語全体で「有能女がキレるまでの過程を物語で書きましょう」という事です。

なので、
>今まで失敗が無かったから感情が爆発したことがない。だからいざ爆発したらコントロールができなくなる、とかどうでしょうか?
提示された情報の中だけでは、スタンダードな案だと思います。
ここで私が言ってるのは「今まで失敗がなかった」というエピソードをしっかり書かないと(つまりキレるまでの過程を物語にしないと)、どうしてもキャラがブレてる感じで違和感が出ると思います。
例えば、昼食で飯屋に行ったけど注文と違うのが出てきた、予想外の出来事に咄嗟に対応できず、文句も何も言わずにそのまま食べて店を出た。という、何でもないシーンを書くと、「有能女は予想外の出来事に弱い」という伏線を張ることができます。
その後主人公に返り討ちにあうと、これは予想外の出来事なので「普段有能な女がうろたえる」という場面も説得力が出て来るわけです。
要するに、「違和感がある」というのはその展開に「説得力がない」ってこと。
だから、素直に激昂しない展開にするならそれでスムーズになるでしょう。説得する必要がなくなるので。
激昂する展開にしたいなら、「そうなってもおかしくない説得力を事前に用意しておくべきだ」という事です。

激昂するかしないかの話では、個人的には激昂したほうが良いと思います。
人間の喜怒哀楽の感情は、その感情を書くときその人物の素が書けます。
「本当はどう思ってるのか」「どういう人間なのか」そういう「人物そのもの」が包み隠さず本音でダイレクトに書ける場面です。
これすなわちキャラが書ける、ということで、一気にキャラが立つ場面を書くことができます。

上記の回答(冷静な強キャラを怒らせるの返信の返信の返信の返信)

スレ主 白丸 : 1 投稿日時:

主人公によくある説教ではないですけど、Aが戦闘中にBに彼女の琴線に触れるようなことを指摘して、それが積もりに積もって最後に爆発、という感じでしょうか。
Bの凄さや有能さ恐ろしさを示すためにエピソードは前々から書く必要がありますね。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 冷静な強キャラを怒らせる

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元記事:冷静な強キャラを怒らせるの返信の返信の返信の返信の返信

 ちょっとしまったと思っております。このスレッドをリロードするタイミングで、サタンさんへのご返信を読み損ねておりました。それも踏まえますと、決して「自分で考えずに」ではなかったですね(私としましては、そうまで思ったわけではなく、催促したい気持ちがあった)。タイミングの不運があったとはいえ、結果としてきつい言い方になったことをお詫びします。

 改めて、サタンさんへのご返信を考慮しますと、何に激高するかをもう少し考えてもいいかもしれません。逆鱗は怒りのトリガーですが、もうちょっとバリエーションを考える感じです。

 例えばですが、負けたから相手に八つ当たり、では冷静キャラのイメージは壊すことになるわけですよね。冷静はうわべだけであって、コアのところでは感情的ということです。

 それでも、やりようはあります。感情的なんだけど、組織に属する者として、例えば幹部クラスなのであれば、常に自分の本性に逆らって、必死で冷静さをうわべだけでも保っておかねばならなかった。

(そういう実在人物として、古代中国、東晋の時代の宰相、謝安の事例があります。おおむね、気取ってはいるが、実は小人物の例とされますが、個人的には「気が小さいのに、よく踏ん張ったもんだ」と感心し、肯定的に見ています。)

 となると、主人公に破れて、自分の素のままの感情(この場合は激怒)を見せたことで、憑き物が落ちたみたいになって、主人公に対して素直になれる。そういう段取りだと、素直になった敵女Bを強調して描写すれば、冷静キャラが壊れることによるイメージダウンを補って余りあるようにすることも可能でしょう。

 もう一つ思いつくやり方は、敵女Bが主人公に完敗した自分が許せなくて激怒する、というものです。この場合、例えば敵女Bが自分の命と引き換えの大技を持っていると設定しておけば、敗れて全て失った自分への罰として大技を発動する、といった手が考えらえます。一種の自裁ですね。

 それなら、冷静キャラを壊さずに描写することも可能になります。そこを主人公が身を挺して技の発動を止めて救う(逃げるか倒すかのほうが安全なのに、あえて止めて助ける、がいいかも)。そうすると、敵からヒロインに変わる必然性を与えることも可能でしょう。

(なお、「数多くのやり方があるでしょうね」というのは、こういう感じの話です。)

上記の回答(冷静な強キャラを怒らせるの返信の返信の返信の返信の返信の返信)

スレ主 白丸 : 0 投稿日時:

とんでもございません。私がまだまだキャラ作りや展開の設定が甘いのは事実ですから。
あとは、仲間が主人公に敗れたことで目を覚まさなくなり、そのことが冷静なBの内側に激情を沸き立たせていた、とか。
自裁は良いですね。プライドが高い人間なら、せめて組織のために自分を巻き込んでAを抹殺することで華々しく散って名誉の戦死を選ぶのが自然かもしれませんね。
ほかの方にも言われましたが、設定が甘く足りないことが多いことが問題ですね。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 冷静な強キャラを怒らせる

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元記事:冷静な強キャラを怒らせるの返信の返信の返信

> 冷静な大物キャラを倒せれば、主人公が強くなったということをさらに引き出すことが出来る

 そのお考え自体は正しいです。主人公単体で強さを表現することは難しい。特に正義の味方キャラだとすると、悪が動かないなら正義も動かず、強さを表現するための活躍すらできません。

 ですから、まず悪役(やりたい放題キャラ)を動かし、読者に強さを見せつけておいて、主人公に勝たせる。そうすれば、主人公の強さは悪役を上回ることを印象付けられます。

> 冷静で大物キャラが敗北してしまう展開はどうすれば違和感がなくなりますか?

 これはプロットレベルまで落とし込んで考えるべき問題だと思います。この一文に対してだけだと(最初にお示しの話の流れを考慮しても)、一般的な解はありません。もし何か言えるとしたら、「数多くのやり方があるでしょうね」くらいでしょうか。

> それとも、敗北したことで激昂すること自体が大物失格ということでしょうか?

 これも同様です。これら2点については、最初のご質問でお示しの範囲で、既に先の返信で書けるだけのことは書いております。敗北で激高することが不自然にならない例も書いたはずです。

 返信に応じてご質問を掘り下げて頂けないと、私としても先の返信以上に掘り下げることができません。

 なお、プロットレベルまで作ってみたとしたら、このサイトにはプロットの出来についての質問に適した掲示板もありますよ。

上記の回答(冷静な強キャラを怒らせるの返信の返信の返信の返信)

スレ主 白丸 : 0 投稿日時:

詳しい回答ありがとうございました。
自分で考えずに答えてだけ貰おうとして申し訳ございません。

キャラやプロットをよく見直して、自分なりの答えで書いていきます。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 冷静な強キャラを怒らせる

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元記事:冷静な強キャラを怒らせるの返信

逆鱗という言葉があります。誰にでも逆鱗はあるものです。
そこに触れると、穏やかな人でも狂ったように怒ります。

違和感があるということは、その逆鱗を決めていないか上手く表現できていないのでしょう。
例えば、有能な女は今まで失敗したことがない。それが一度主人公に関わったがために何もかもが上手く行かなくなった。もとを正せば主人公のせい。それが八つ当たりだと自覚していても怒らずにはいられない。何もかも主人公が悪い。
という感じなら自然だと思いますが、これは「有能で失敗したことがない」という前置きが伏線になっていて、これをしっかり印象づけるよう書かないと、同じように書いても違和感は残ると思います。
つまり、それがこの有能な女の逆鱗だったわけですね。

なので例えば、有能な女を慕う部下のドジ娘なんかを出して、有能な女をヨイショしまくる。慕ってるオーラを出しまくる。それが主人公に関わって失敗してからドジ娘にまで失望の眼差しで見られる。そんなシーンを用意したりして、「有能な自分に誇りがあった」という事をわかりやすく伝える工夫が必要かなと思います。

もちろんこれはただの例であって、話の本質はこうした「逆鱗」あるいは「琴線」や「ツボ(笑いのツボとかそういう意味の)」と考えても良いですが、「激昂するため」のスイッチをしっかりと描写していくことが大事です。
もっと創作的な言葉で言えば、「激昂」するための伏線をしっかり書けば違和感はないよ、とそれだけの話ですね。

話が反れますが、「伏線」って「序盤から考えてた俺すげえ」みたいな勘違いした認識の人がチラホラいたりしますが、基本的に伏線というのは「無理な展開」を自然に見せるための技術で、こういう悩みのときの解決法はだいたい伏線を置いとけばまるっと解決します。
今回の場合は、有能な女が怒るための要素(私は逆鱗と表現したけども)を前もって伏線にしておけば、「冷静沈着な有能女がいきなり怒り出して違和感」ということにはならないでしょう。

上記の回答(冷静な強キャラを怒らせるの返信の返信)

スレ主 白丸 : 1 投稿日時:

怒らせるきっかけがなかなか難しいですよね。
イメージとしては

主人公追い詰められる
B「これで終わりよ」
打ち破られる
B「バカな、作戦は完璧だったのにどうして!?」
B「貴様さえいなければあああっ!」
一騎打ち
みたいになって敗北

ただ、冷静な大物なら作戦が破られても冷静に対処するだろうから、そもそも激励するのが間違いなのかなと思うことがあります。

今まで失敗が無かったから感情が爆発したことがない。だからいざ爆発したらコントロールができなくなる、とかどうでしょうか?
Bはあとあとヒロインにするので、敗北して主人公への憎しみが強まれば彼女の中で主人公の存在が嫌でも大きくなる。リベンジしてまた負ける。もう生きるのが嫌になるくらい追い詰められる。そこで主人公が慰めたり激励したりすれば、好きになるきっかけになるかもしれませんね。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 冷静な強キャラを怒らせる

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元記事:キャラクターの練り方

キャラクターの作り込み方がよくわかっていません。
設定を決めたくても、どういうところから手を付けていけばいいのかわからないのです。

上記の回答(キャラクターの練り方の返信)

投稿者 サヴァ : 1

大塚英志の「キャラクターメーカー」を参考になされてはいかがでしょうか?

カテゴリー : キャラクター スレッド: キャラクターの練り方

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投稿日時:

元記事:連載として物語を続ける場合の、話の展開のやり方について

よろしくお願いします。

皆さんは長期に連載する場合(刊行なら一巻から続いて、二巻三巻と出していく)、どう物語を展開していきますか? 皆様のやり方を教えてください。

自分は分かりません。例えば仮に一巻分は書けたとしても、続刊となると、どう展開していけばいいか思いつきません。

メリハリを、とか、緩急着けて、とか、構成力が~とか、今一ピンと来ません。他にに何かないでしょうか?

今のところ、自分なりの「こうすればいいのだろうか」と思うものが断片的にあります。

1:とある編集の方が、キャラが立っていればストーリーは後からついてくると仰っていました。ので、まず第一にキャラの設定を事細かに、重点的に考える。

2:幾人かのキャラを適当に考えたら、この人達が出会ったら何が起こるのか? この人達の持つそれぞれの設定が打つかったら何が起こるのか? と、邂逅することで何かが生まれる、というところから物語を作り、または膨らませる。

3:そのキャラ、特に主人公に対して「君は色々あるだろうけれど、色々出会って、成長して、最後はこうなってほしい」と此方の願いを込めて、色々体験させていくことが、続刊の物語になっていく?(ここは挙げた中でも、自分でも首を傾げるところです)

以上になります。

三幕構成は、説明、対立・衝突、解決と決まった形があるけれども、しかしそれが同じ物語を量産するとは限らないと書いてありました。でも、自分が書いたらどうにも二巻三巻も同じ物語になるだろうなぁと不安になります。(状況説明、問題起こす敵が現れた、対立・衝突。主人公が敵を倒す。問題解決。その繰り返し)

あとは、二巻、三巻と続けられてもオムニバスになるんじゃないかとも不安です。それぞれの巻で完結する物語ですね。

どうか、皆様の「連載のやり方」を教えて頂けたら幸いです。

上記の回答(連載として物語を続ける場合の、話の展開のやり方についての返信)

投稿者 手塚満 : 0

直近含め、過去のご質問から推測しまして、おそらくスレ主さんはまだ長編を1つも当てたことがない、言い換えると、続編を希望されるほどの結果はお出しではないようにお見受けします。

失礼ながら、そう解釈したうえで回答を試みてみます。もし「いや全然違う」といったことでしたら、以下はスルーしていください。特に「自分(スレ主さん)の、既に公開したこの作品で続きを展開したい」と思っていらっしゃれば、なおさら以下は無意味となります。

1.お示しのアプローチは2巻目以降の手法と思われる

編集さんの言ですけど、どうもシリーズではない長編1本(ないしは単行本1冊相当)を出した後のことを言っているように思えます。

> キャラが立っていればストーリーは後からついてくる

これなんですけど、キャラっていつ立つのかということがあります。長編ですと、序盤で一応のキャラを立て(性格、能力等が分かる)、中盤でキャラを活かして活躍し、終盤のクライマックスで最大の印象を出すわけですね。そして物語が余韻を残して閉じるわけです。

主人公であれば、物語が終わった時点でキャラが立ちます。ですので、続編、つまり2巻目を希望されたら、主人公のキャラを活かした話づくりができます。単発かもしれなかった1巻目で、もう主人公のキャラが立っているからこそ、同じ主人公で別の物語を描けるわけですね。

主人公(及び主要サブキャラ)は一から説明する必要はありません。もうシリーズものになってるんですから、リマインダー的に1巻目で描いたことに軽く触れておけば大丈夫です。読者とて、主人公のキャラをまた立てて欲しいとは思わないし、1巻目の主人公ならではを期待します。1巻目より、同じ分量でキャラもドラマも、より深く描けることになります。

2.1巻目のコツは別で、単発作品と大差ない

そうするためには、1巻目で主人公(とサブキャラ)のキャラが立ってないといけないわけです。前作(1巻目)のキャラクターで読者を呼び込むわけですから、ストーリーが後からついて来るのも当たり前です。1巻目はたいてい、全力を尽くしたために、ストーリー、ドラマ的にはネタが尽きてます。尽きるくらいに出し切らないと面白さは出ないとも言えます。

しかし出し切ったからこその、主人公らの設定、性格、印象はしっかりあるわけです。読者に印象付けたのはそこですから(あくまでもキャラクター小説と呼ばれるラノベの場合)。ただし、出し切ったけど使い切ってはない。なにせ主人公の好印象なんですから、使い切るとかそういうもんじゃない。

それなら「こういう状況のこういう事件に主人公を遭遇させたら、どうなる?」と考えて、物語のアイデアを得ることが可能になってきます。

3.1巻目冒頭からキャラが立てられるわけがない

然るに、1巻目からキャラを立てた前提で書いたらどうなるか。読者にはキャラがどう立ったかは伝わってません。当たり前ですよね、初めて知る、赤の他人のキャラクターなんですから。キャラが立っていると知っているのは作者だけです。

よくある失敗は「作者がキャラを作りこんでいて、そのキャラが好きになってしまい(作者的にキャラが立つ)、そのキャラが何をしても作者的には面白いと思えてしまう」というものです。リアルでいえば、親バカの我が子自慢と似ています。赤の他人に、我が子に魅力がある前提で自慢してしまう(例えば「うちの子が昼寝してたんだよ!」とか。それのどこが面白い、となります)。

4.最初の作品ではキャラとドラマや世界観等は不可分

ですので、1巻目の戦略を練るべきです。それについては、単発予定の作品と大差ありません。キャラが立つわけないですから、ドラマ・ストーリーを考え、それに合うキャラを考え、世界設定とか考え、その世界でキャラを動かしてみて、ドラマ・ストーリーを調整し、そのための設定も変更して、というサイクルを回すことになります。

キャラだけ膨らましても、どうにもならないと考えておくべきです。物語のキャラは物語世界と不可分ですし、解決する事件にも沿ったキャラでないと話が進まなくなります。物語は「誰が、どこで、何をする話なのか」をはっきりさせろと、よく言われます。「誰が」だけ膨らますのは(我々志望者レベルでは事実上)不可能でしょう。
(ベテランともなれば、今までの創作経験で膨大な物語パターンをノウハウとして持ってますんで、キャラを考えたらストーリーを思いつけるかもしれませんが。あくまでもベテランの世界の話です。)

5.コツがあるとすれば「数撃ちゃ当たる」

ですので、もし1巻目を今から書くのなら、何巻分にもなる長期連載で構想するのはやめておいたほうがいいです。書き上げてみて作者的に手応えがあるもの、読者から好評を博すものが出てきたら、どう続けるか考えたらどうでしょう。

上述の通り、面白く書き上げた長編があれば、主人公らのキャラは立っており、そこを活かして連作すること可能です。でも、面白い最初の1本を書き上げることが至難の業であるのは、よく知られた事実と思います(プロでもコンスタントにはできずに運次第、無理すると打ち切り食らう)。まずは後先考えず「数撃ちゃ当たる」でいくべきでしょう。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 連載として物語を続ける場合の、話の展開のやり方について

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元記事:ヒロイックファンタジーに属性相性(三すくみ)を導入して面白くなる可能性はますか?

ゲームでよく見かける属性相性ですが、Web小説や漫画ではあまり見掛けられず、導入されたとしてもその後あまり使われないまま終わってしまうという印象です。なにか導入してわかりやすく、破綻がなく、かつ面白くする方法は無いでしょうか?

この手のファンタジーの多くはゲームをモデルにしているのだから、ゲーム的な要素を際立たせたい時にはなんとなくで導入してしまいたいというのもありますが、何より、弱者が強者に対抗する術がなければならないと感じたからでもあります。
(例えば一部の魔法使いが強大な権力を持つ社会では非魔法使いは奴隷のような扱いを受け、治安は最悪になると思います。また、異世界に自衛隊などの現代的な勢力が攻めてくるというような作品では魔法使いでも倒せないような魔物を一撃で倒せるような兵器が登場するため、そのままでは魔法使いらを活躍させることができません(させる必要が無いのかも知れませんが)。)

個人的に考えたこととして、属性相性がいまひとつ創作の中で活かせないのは今の属性が相手に有利/不利だからといって戦い方が変わらないからではないでしょうか。氷の剣は火の盾に不利なので、氷の剣を捨てるか、もしくは氷の剣で炎の盾を両断できる程度に腕力を強くするか、という二択の他に、炎の盾を避けて氷の剣で攻撃するとかいう「別の戦い方」が用意されていれば、状況に応じて戦い方が変わるため、属性相性を存在させる意義が出てくると思います。
炎の盾を持つ側にとっても、氷の剣を持つ方がそういう行動を取る可能性が想定できる訳ですから、行動を先読みすることができるし、ともすれば自分に有利な戦いを相手に強制させることもできる訳です。

ただ、実際にはこのような関係はもっと複雑になると思います。ワンパターンになるのを防ぐために、「増殖する敵は闇属性の攻撃で増殖出来なくなる」だとか、そうした「特定の属性を浴びることで誘発される状態異常」のような分かりづらい設定を導入せざるを得ない場合もあるかもしれません。「一部の魔法使いによる非魔法使いの支配」を止めるためには、非魔法使いの側がよほど混み入った条件の能力を持っているのでない限り、一般人が一般人らしく見えない問題も発生してしまうでしょう。
そしてそのように条件をどんどん複雑化させていくにつれ、破綻が目に見えて大きくなっていくように思います。

しかしながら、それでも属性相性は個人的には必要だと考えていて、これらを破綻なく導入している作品や導入の際の発想があれば、ぜひ知りたいと思います。

上記の回答(ヒロイックファンタジーに属性相性(三すくみ)を導入して面白くなる可能性はますか?の返信)

投稿者 サタン : 1

えええ、そうかな。三すくみは割りとよく見る設定だと思うけど、でも確かに三すくみを押し出した戦闘描写は少ないような気はする。
いや、確かに少ないな。
なんでだろ。
相性が悪いとか相性が良いとかって状況はよくあるけど、そこまで、なのが多いよね。
本当に「三すくみ」だと状況が動かないからかな。
三すくみの設定があったとしても一対一の戦いだと「相性」の話になっちゃうし、これはよくある戦闘描写だと思う。
あるいは、「異能」っていう能力のカテゴライズが難しい道具が流行っちゃったからかな。
水は火に強くて~みたいな三すくみにするための3つのカテゴリーを作りにくい、独特な能力があると三すくみにしようがないし。
まあ、結局わかりずらいからかな……

そういう わかりやすさ を度外視すれば、例えば漫画ハンターハンターでは「強化系で絶大なパワーがあるウボォーギンだが、負けるとすれば操作系か具現化系だ」って相性問題が語られてる。この台詞から推察するに「操作系は条件を満たさないといけないから放出系とか近寄らせない戦術に弱い」し「放出系は接近されると弱いから強化系には相性が悪い」とか、三すくみが読み取れる。
このレベルで参考例を探せば多いと思うけど、作品として戦闘描写はどう扱ってるかと考えるとやっぱ「相性」の問題で終わってて、「三すくみ」としては描写されてないように思える。

じゃあ、「三すくみ」を押し出す戦闘描写はどうだろうかと考えると、前述したけど三すくみだとそもそも三者ともに動けない状態だから、状況が動かない。
一対一対一の状態だから戦闘シーン自体書くのが難しい。
とはいえ、それを一対一の状況にして書くとなると、スレ主さんが例を挙げてくれてるけど、こうなるとそもそもそれは「相性」の問題であって、三すくみを強調できてない。

うーん……

面白い試みだと思うけど、簡単に思考してみただけの結論としては、「三すくみ」を取り入れても扱いきれない。それを戦闘描写で全面に出すことは物理的に難しいかもしれない。何か解決するアイディアがあれば、でも割りとまだ道具が足らない気がする。という感じ。
一回の戦闘シーンだけなら、敵1が敵2に倒されると自分が不利相性と戦うことになるから、敵1は敵だけど守ることもあるし、守ったそばから敵1に不意を付かれそうになるがーーっていうごちゃごちゃの面白い戦闘シーンが書けそうかな。読者にはすっごい伝わりにくくて自己満足の戦闘シーンになりそうだけど。
だから、もし私がやるんであれば、「三すくみ」という設定がある上で、戦闘描写は「相性」を強調したものにする、という程度になっちゃうかな。
よくあるバトルものだけどその「相性」に注目して一歩踏み込んだっていう作品になる、そんな可能性はありそうだと思う。

>条件をどんどん複雑化させていくにつれ、破綻が目に見えて大きくなっていくように思います。
いやいや。複雑化させる必要はないよ。
「近づかれると弱いからインファイトが得意な属性に弱い」とか、そういう設定にしておけば、つまり「相性が悪い理由」をちゃんと定義しておけば、「近づかれると弱い」というのは「近づけさせなければ相性不利でも戦える」わけで、相性の他に力量もちゃんと書ける。
で、その「近づくための方法」または「近づけさせない方法」をあの手この手で多く考えればいいだけ。
例えば、「炎は水に弱い」と考えたとして何故炎は水に弱いのかを「燃焼物を覆って燃やせなくするため」とかちゃんと考えておけば、「じゃあ水をかけられても燃焼物を絶えず供給し続けられれば良い」って解決策が思いつくじゃん? 逆に「どうすれば燃焼物を無くせるか」と対抗策も考えられるじゃん。
こう考えると条件を複雑化してるわけではないので、どんだけ考えても破綻することはなくなるよ。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: ヒロイックファンタジーに属性相性(三すくみ)を導入して面白くなる可能性はますか?

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