小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

追記

元記事を読む

生身の人間とキャラクターの違いとは? キャラクターが成長するとは? どういうこと?の返信(元記事)

まず『ドラえもん』『水戸黄門』ですが、それは物語の類型が違うんですね。
『ドラえもん』はキャラも魅力的ですが、「ひみつ道具」のアイデアを中心に作られたショート・ストーリーというのが本筋で、キャラはそれを効果的に見せるためのツールとして位置づけられているように思います。
『水戸黄門』の場合、黄門様一行はドラマ論的には実は主人公ではありません。ふらっと立ち寄って事件を解決して去っていくという狂言回し的存在で、各話の事件の当事者ではないからです。

物語にはいくつかの基本形があり、それらのうちの有力なものとして、「失われたものを取り戻す」「欠けているものを獲得する」というパターンがあるのではないかと思います。戦乱という状況で失われたものは「平和」。魔王に拐われた恋人を助けにいく物語なら、失われたものは「恋人」。主人公が引っ込み思案な自分の性格に悩んでいるのなら「勇気」が欠けているわけで、それを手に入れるストーリーは成長の物語ということになります。
肝要なのは、その何かを手に入れるために主人公が主体的に行動することだと思うんですね。それがあれば、正念場で主人公が序盤と性格が変わったような行動をとっても、キャラがブレたという印象は与えないものなんじゃないかと。
類型が違うと最初に書いた『ドラえもん』でさえ、ドラえもんが安心して未来に帰れるように、のび太がジャイアンに立ち向かっていくというエピソードがあったじゃないですか。そういう行動をとった理由と想いがきっちり読者に伝わるように描かれていれば、ご都合主義ともキャラブレとも言われないという好例です。

で、そういうことを分かりやすく読者(視聴者)に伝えるためには、キャラの基本的な性格はシンプルに固定されていた方がいいんですね。これが現実の人間だともっと複雑で、あんなにすっきりと1足す1は2みたいな行動はとりません。だから人の心理は曖昧で分かりにくく、色々誤解が生じたりするわけです。
それが、生身の人間とキャラの違いでしょう。

追記

投稿者 あまくさ 投稿日時: : 0

何年か前に、純文学の研究者がラノベの分析に取り組み、それをラノベ風に書いてみたという本を読んだことがあるんですね。その中に、ラノベ読みの女の子が文庫本を読みながら目にうっすら涙を浮かべていたというくだりがありました。で、主人公は、芥川龍之介を読んで泣いている人を見たことがない、と思うんですね。印象的なエピソードでした。

人間の行動や性格を、分かりやすく加工したものがキャラクター。しかし、ややもすれば底が浅いと思われがちなそういう手法に、むしろ読者を感動させる力(カタルシスを生む力)が秘められているのかもしれません。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 生身の人間とキャラクターの違いとは? キャラクターが成長するとは? どういうこと?

返信する!
コメントは4500文字以内。

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

トップページへ ページの先頭へ

「生身の人間とキャラクターの違いとは? キャラクターが成長するとは? どういうこと?」の返信一覧

他の相談一覧

名詞の使い過ぎ?

投稿者 ロクショウ 回答数 : 4

投稿日時:

小説家になろうで連載をもうすぐ終えるなろうユーザーです。 小説家になろうではNAROU ANALYZERという 作品を分析してく... 続きを読む >>

主人公に愛嬌をもたせる方法

投稿者 キャッチャーミット 回答数 : 6

投稿日時:

知り合いに書いた小説を読んでもらったところ「主人公(男)に隙がなさすぎて可愛げがなく、好感が持てない」と指摘されました しかし、自... 続きを読む >>

2024年2月29日に「鍛錬投稿室」が【終了】する旨告知されました

投稿者 ドラコン 回答数 : 3

投稿日時:

 ドラコンです。   「鍛錬投稿室」が、2024年2月29日に【終了】する旨告知されました。 「鍛錬投稿室はサービス終了し... 続きを読む >>

▼書き込みの検索

▼投稿者の検索

小説の書き方Q&A:創作相談掲示板の使い方・利用規約(必ずお読みください)。お問い合わせ