怪談小説の書き方。人が恐怖を感じるのはどんな時?AMG小説・シナリオ学科文芸小説専攻を取材しました。

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AMGの文芸小説専攻の授業

(AMGとのタイアップ記事です)

小説・シナリオ・ライトノベル専門の学校 | アミューズメントメディア総合学院 東京
小説やシナリオ(脚本)、ライトノベル専門の学校をお探しならアミューズメントメディア総合学院へ。小説・シナリオ学科では現役作家からデビューに必要なノウハウを学ぶことができ、著作実績は600冊超とスクール業界NO.1を誇ります。
  • 児童向け小説ってどうやって書くの?
  • 怪談小説ってどうやって書くの?
  • 文芸小説の書き方をちゃんとした先生に教えてもらいたいのだけど、どこに行けば良いの?

と疑問を抱えている創作初心者の悩みを解決できる記事になっています。

なぜなら、これから紹介する内容は、日本で一番の総合クリエーター学校AMGの文芸小説専攻の授業を取材したものだからです。(2019年11月23日)

AMG小説・シナリオ学科の卒業生の合計出版点数がは680冊を突破しており、教えているノウハウは極めて実践的なものです。

この記事ではAMGで教えている『児童向けの怪談小説を書くためのコツ』の一部を紹介します。

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児童小説では読者にストレスを与えないことが大事

AMGの授業では「耳なし芳一」といった怪談を児童向けの商業作品に書き換える方法を教えていました。

小学生くらいの小さい子供は、怖いことに免疫がなく、また現代人はとにかくストレスに弱くなっているので、ストレスを与えないように配慮するのが最も重要だそうです。

そのコツとして、例えば、おばあちゃんが小さな子どもに自分の見聞きしたことを語っているなどの回想形式、伝聞形式にするのが良いそうです。

回想形式とは、主人公が昔を思い出して語る手法です。

昔の冒険小説などでは、これだと主人公が生き残っていることが最初にわかってしまって緊張感が失われるので、行うべきではないとされていました。

ところが現代では、回想形式だと主人公が実は生き残っていることになるので、読者のストレスを緩和することに役立つそうです。

おばあちゃんが怖い話を子供に聞かせているという枠を作ると、読み手の子供は、友達と一緒に話を聞いている気分になり、ストレスなく怖い話を読むことができます。

夜にトイレに行きたくなった時、誰かと一緒になら怖がらずに行くことができますよね?
それと同じ効果を作り出すことができるそうです。

ラノベにおいても、なろう系の特徴はストレスフリー。とにかく読者に苦しい体験、挫折、失恋、敗北といったストレスを与えないことが大事だと言われています。

一般文芸の世界においてもこれが同じだとわかって、大変、興味深かったです。

ホラーのコツは「安心させた瞬間に恐怖に付きおとすこと」

「耳なし芳一」では、主人公が自分を殺そうとした怨霊をやり過ごせたと思ってホッとした瞬間、経文が書かれていない耳を怨霊にもがれてしまいます。

このように、ホラー小説のコツとは、ただお化けが出てくるのではなく、ホッとした瞬間に主人公を恐怖に突き落とすことです。

お化けを出すと最初は怖いと感じますが、すぐに読者はその恐怖に慣れてしまいます。
次にお化けが出てきても怖くありません。
そこで別の方法で怖がらせる必要があります。

そのために最も良いのが、「安心させた瞬間に恐怖に付きおとすこと」だそうです。

アメリカの恐怖映画などでも、登場人物が殺人鬼やモンスターから逃れてホッとした瞬間に殺されるのが定番です。
人が恐怖を感じるポイントというのは、世界共通なのですね。

文芸小説を本気で書きたいならAMGがオススメです

大学にも文学部がありますが、こちらはあくまで小説を研究するところで、書くためのノウハウを教えてくれるところではありません。

私が取材させていただいた授業は1時間ほどでしたが、ここで書いてあるのは、そのごく一部です。文芸小説を書くためのコツをプロ作家の講師が、もっと詳しくていねいに教えてくれました。

文芸小説のプロを目指したいのでしたら、AMGの体験説明会にぜひ参加してみてください。

小説・シナリオ・ライトノベル専門の学校 | アミューズメントメディア総合学院 東京
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AMG小説・シナリオ学科2年生Tさんへの質問

AMGで学んで一番よかったと思うことはなんですか?

「取捨選択」から「組み合わせる」に考え方を変えることを学んだことです。

その方法を知ってからは、どっちのアイデアを作品にしようかなど悩んだときに、一度は合わせられないか考えるようにしています。

何でもかんでもこの考え方ができるわけではありませんが、これまで生まれなかったアイデアが生まれたり、視野が広がったりと作品の質が上がり、創作活動に大きな影響がありました。

ですので、私の中では「一先ず、組み合わせてみる」という考え方が、この学院で学んだことの中でも、一番よかったと考えています。

……まあ、詰め込みすぎると規定枚数を超えて、減らすのに苦戦しますが(笑)。

小説の執筆活動で「どのような壁」にぶつかりましたか?それをどのように乗り越えましたか?

「面白く、わかりやすくすること」と「短くまとめること」の両立に苦戦しました。

短すぎると面白さが伝わりにくく、長すぎると読みにくく分かりづらくなってしまいますので。
今は苦戦しないというと嘘になりますが、克服に繋がったことが一つあります。それは、「読者を信じることです。」

つい事細かに書きすぎてしまう私は、知人のアドバイスでセリフだけを書いて、それを読んでもらいました。台詞だけで伝わるのか、最初は不安でしたが、読んでもらうと案外セリフだけでも、こちらの書きたかったことは伝わっていることを知りました。

それ以降は読む人を信じて、セリフのみでは足りない事柄だけを足し、書きすぎないように工夫しています。

AMGに入学してもっとも「楽しかったこと」はなんですか?

お互いの作品の良い悪いを言い合えたことが、とにかく楽しかったです。

菓子を片手に笑いながら、あれこれと考え悩むあの時間は、とても充実していたように思います。

みんなの反応を期待して作品をつくるようになり、創作自体がよりワクワクしたものになって、フィードバックで期待通りの反応にガッツポーズをし、予想外の反応には驚いたりもしました。

作品について話し合うことは誰とでもできることではないので、いつも真剣に向き合う同期の仲間に出会えたからこそ、楽しいと感じられたのだと思います。

AMG小説・シナリオ学科2年生Sさんへの質問

AMGで学んで一番よかったと思うことはなんですか?

うっぴー

お互いの作品の良い悪いを言い合えたことが、とにかく楽しかったです。

それまではガチガチのSFとかファンタジー書いていたのですが、いまいちしっくり来るものがありませんでした。

入学してからは先生のアドバイスもあり、色んなジャンルに挑戦しまして。
おかげで、その中から自分に合うものを見つけられました。

苦手だと思ってたのが、実は性に合ってると気付けたんです。

AMGに来てなかったら一生書くことがなかったと思います。
自分の中にあった可能性、それを見つけられたのが、一番の収穫です。

いやぁ、まさかガチのSF書きが百合書きになるなんてね、想像もしてませんでした。人生変わるものですね。

小説の執筆で「どのような壁」にぶつかりましたか? それをどのように乗り越えましたか?

小説書きを目指してはいましたが、実は入学してから初めて書きました。
なので、ほとんどが壁でしたね。しいて言うなら書くペースでした。

一日で書く量が安定せず、サボる時期が長く続いてしまい、一作目は半年以上掛かりました。
80000字程度にですよ? なにぶん初めてでしたので。なので、一日に書く量を決めて毎日やる、と決めて二作目に取り掛かりました。

一日2000字と設定し、毎日やり続けました。そうすれば一週間で14000字、一ヶ月で4、50000字、二ヶ月で80000字を越えます。

うっぴー

これを守ったおかげで想定通り二ヶ月で一本仕上げられました。無理して一気に書くよりは、日課にするほうがいいんだな、と実感しました。

このやり方はおすすめしたいですね。

AMGに入学してもっとも「楽しかったこと」はなんですか?

趣味について話せること、ですね。

無駄に凝り固まったSF自論だったり、今じゃ身体の一部になった百合についてだったり。

隠さずに話せるのは、私の中ではAMGだけです。いうならば誰か一人は理解者がいて、「分かる、それな!」って言ってくれる。

うっぴー

私からも話に乗っかれて、わいわい盛り上がれて。入学するまでは誰も分かってくれなかった趣味を、AMGでならおおっぴらにできました。

素の自分をさらけだせたのが本当に心地よかったです。そういった話で盛り上がるたびに、「ここに来て良かったなぁ」って思います。

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