プロローグって書いた方がいいんですかね?の返信
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プロローグって書いた方がいいんですかね?(元記事)
小説書こうって思ったんですけどプロローグってのがよく分からなくて…
書いた方が良いなら書こうと思います
プロローグって書いた方がいいんですかね?の返信
投稿者 あまくさ 投稿日時: : 2
他の回答者の意見にどうこう言うのは僭越且つ失礼かもしれません。
しかし、今回は私を含めた4人の回答の温度差が興味深かったので、少しまとめてみます。異論があるわけではありませんし、多少の非礼はご容赦ください。
・牛車さん
〔本来、プロローグは必要かどうか〕
言及なし。
〔質問者様がプロローグを入れる方がよいかどうか〕
必要なら入れるべき。
・あまくさ
〔本来、プロローグは必要かどうか〕
何とも言えない。
〔質問者様がプロローグを入れる方がよいかどうか〕
プロローグが分からないなら入れなくてもよい。
・サタンさん
〔本来、プロローグは必要かどうか〕
言及なし。
〔質問者様がプロローグを入れる方がよいかどうか〕
テンションを上げるために、とりあえず書いてみてはどうか。
・手塚満さん
〔本来、プロローグは必要かどうか〕
必要かどうかは述べていないが、本編と冒頭のツカミなどの関係に言及。
〔質問者様がプロローグを入れる方がよいかどうか〕
プロローグが分からないなら「だったら書くな」の一択。
こうなるのかなと思いました。
面白かったのは4人ともプロローグが必要かどうかは明言せず、質問者様へのお勧めは、「入れるべき」「入れなくてもよい」「入れてみたらどうか」「入れてはいけない」と見事に分かれたことです。そして、「入れなくてもよい」と「入れてはいけない」はどちらも「分からないなら」という前提がつくところが共通し、「~しなくてもよい」と「~してはいけない」の部分で微妙にニュアンスが異なります。「入れてみたらどうか」には練習としてやってみるのは悪くないという意味と思われ、積極的に勧めているわけではないようです。
「プロローグの是非」ではないものの、「プロローグとは何か」にある程度言及されているのは手塚さん。
>そもそも論で言えば、プロローグは本編ではない、前置き、前書きです。本編を楽しむための導入部です。
そうなんですね。
そもそも「プロローグとは何か」という明確な定義はなく、作者によって考え方も違うと思われます。単に冒頭パートのことを便宜上そう呼んでいるだけの人もいるでしょう。
ただ一つはっきりしているのは「本編ではない」ということです。
ストーリーは基本的に起承転結構造で作られます。エピソードはベースとして時系列順に配列されますが、テクニックとして一部を入れ替えることもあります。
素直に時系列順にストーリーを組むと、冒頭が退屈で読者の興味を引きにくいものになってしまうことが多いんですね。そこで多少形を崩してもインパクトのあるパートを最初に置くことが、プロローグの目的になります。
よって。
プロローグを考える前にまず本編のストーリー、少なくとも大まかな骨格くらいは考える必要があり、その内容に即した「ツカミ」として有効なプロローグ(冒頭シーン)を模索するのが本来の手順と言えます。
なので、「始めにプロローグありき」的な思考にはとらわれない方がよいというのが、私の見解です。
ただ。
そういう目的に即したプロローグのテクニックそのものは多くの先人が工夫を凝らしていて、我々の頭にもそういうイメージがインプットされているのも事実です。そのため、実際問題として私も本編ストーリーより先に冒頭のイメージや文章が思い浮かんで、そこから考え始めることもあります。(注)
だから「こういうプロローグは、いけてるんじゃね?」というのを思いついたのなら、書いてみるのも悪くはないと思います。
『暗殺教室』は、生徒が一斉に教師に銃を向ける冒頭シーンが作者の頭に閃いたところからスタートしたとのことです。
(注)
偉そうに注とか(笑
私がこのサイトの鍛錬投稿室に初めて投稿した長編は、最初に「目覚まし時計のせいにはしない。二度寝は~の朝の親友だ」という文章が何となく思い浮かんで、それから2~3ページくらいの文章が次から次へと勝手に繋がったんです。そんな調子で書いた拙作は1章の終わりくらいに関しては「勢いがある」と感想欄で好評だったのですが、1章を書き終えてから先のプロットを考えたので中盤失速してしまい、「序盤と中盤以降が同じ作者が書いたと思えない」「起承転結ではなくて、起転結になっている」「あんたプロットをちゃんと考えてないだろ?」的な指摘をされて撃沈しました(苦笑
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