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作中で演劇が話題になる場合の、その演劇のあらすじの扱いは?の返信

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作中で演劇が話題になる場合の、その演劇のあらすじの扱いは?(元記事)

 ドラコンです。連日の投稿、失礼します。

 下記スレッドで質問した通り、「鉄道が存在する中華ファンタジーでの、天性の無邪気少女皇后の話」を書きたくなり、後述の通り、一場面を軽く書いてみました(まだ細部は煮詰まっていませんが)。

「中華ファンタジーの過去ネタ焼き直しについて」
 https://www.raitonoveru.jp/counsel/novels/thread/13039
 
 ●今回の話のあらすじ
 1、主人公の皇后(銀鈴)が、侍女に誘われて、コオロギ相撲賭博をして侍女共々逮捕される。しかも、後宮内では「蟲毒・呪詛をやっている者が居る」とのウワサの原因にもなる(ただし、蟲毒・呪詛は冤罪)。
 2、高圧的な取り調べを受ける(法廷コント)。
 3、牢内で、二百数十年前に、側室の嫉妬から投獄され、獄死した皇后の幽霊が現れる。そして、銀鈴は幽霊皇后に気に入られて、取り付かられる。

「真犯人の居ない(事件自体が起きていない)冤罪事件の立証方法は?」
 https://www.raitonoveru.jp/counsel/novels/thread/13078
 
 牢屋に入れられた皇后・銀鈴と侍女二人が、自分たちが出演した演劇を話題にしています。作中の後宮は、「劇団」の面が強いです。それに、「裏設定(?)」では、この劇≪新人女官伝(仮称)≫は、銀鈴に取り付く幽霊皇后を獄死させた側室の後日譚、です。
 
 そこで質問です。下記の通り、作中で演劇が話題になる場合、後述の≪新人女官伝≫のあらすじは、まとめて≪新人女官伝≫初出時に書いたほうが良いのでしょうか? それとも、セリフの合間に、そのとき必要な分だけ、地の文で挟み込んだほうが良いのでしょうか? ご教示いただけませんか?
 
 ●牢屋の一場面
 
「銀后さま、申し訳ありませんでした。私たちが誘ったばっかりに」
 ≪侍女A≫と≪侍女B≫は、銀鈴の前で正座し、深々と頭を下げた。
「何よ、改まって? いいの、いいの。面白くて、やったのはわたしだし。それに、わたしのほうこそ、ごめんなさい。わたしが一緒でなければ、怒られるぐらいで済んだのに」
 そう言って、銀鈴は≪侍女A≫と≪侍女B≫に向かって頭を下げた。
「それに、皇后扱いしないでよ。予審でも『吟味と処罰では皇后扱いしない』と言われたし、そもそも皇后の自覚ないし」
 銀鈴は、胸元に視線を落とした。
「今のわたしは二人と同じ、裁きを受ける罪人なんだし」
 胸には「囚人 張銀鈴」と書かれた名札が縫い付けてあった。 
 そして、銀鈴は立ち上がって、両腕を広げた。
「私の囚衣だけ、何でこんなにボロボロなのよ。二人のは新品よね? このくたびれ具合、つぎはぎ具合には見覚えがあるわよ。≪新人女官伝≫で、私が着ていた舞台衣装じゃない。変なところでケチケチせずに、新品を用意しなさいよ」
 囚衣は季節柄、麻。薄灰色で、膝丈の筒袖上衣に、同色の桍(ズボン)。背中には「囚」の一字が書かれている。上衣は帯はなく、衿と身頃に縫い付けられた紐で、前を止める。背中の「囚」の字と、胸の名札を除けば、色も形も、武術着、野良着、寝衣によく使われるものである。
 「まあまあ、銀鈴。似合ってるわよ」
 「≪新人女官伝≫での銀鈴は、ほんとに囚人役が似合ってたわよ」
「何よ、≪侍女A≫も、≪侍女B≫も。わたしがそんなに、悪人に見える? 皇后をバカにすると、後が怖いわよ? 仁瑜に言い付けてやるんだから」
「さっき、『皇后扱いしないでよ』『皇后の自覚ないし』って、言ってなかった? 都合の良いときだけ、自覚あるの?」
「そうそう。それに、銀鈴の≪新人女官役≫は、名演だったわよ。ほんとに、かわいそうで」
「それって、ほめてるの? けなしててるの? あのとき、さんざん虐めてくれた、二人に言われても、妙な気分よね。あれ、演技だったの? 本気でやってなかった? 少しでも手を止めると、思いっきり笞で打つし、『暑い』とこぼしたら、『涼しくしてあげる』と言って、庭掃除で使う桶の水をぶっかけてくるし。その上、桶の水がなくなったから、くみに行こうとすると、『使う水は、一杯だけ。それが規則!』とくみに行かせてくれなかったし。しかも、水なしで、たわしで石畳を磨いてもきれいにならないのに、『きれいになってない!』と笞打ちされるし」
「そういう台本だったから」
「それに銀鈴。その後、悪妃にまたがって、思いっきり『お馬さんごっこ』してたでしょう。あれは、見ていてスッキリしたわよ」
「しかも、悪妃役は皇太后さまでしょう。いくら、いつも『舞台の上では、外の身分は忘れなさい』っておっしゃっていても、あそこまではできないわよ。とてもじゃないけど、畏れ多くて」
 
 ●≪新人女官伝≫の配役・あらすじ
 
 ・配役
 
  ≪新人女官≫と公主(姫) 銀鈴
  悪妃と公主付侍女 皇太后 
  悪妃付侍女(≪新人女官≫の先輩) ≪侍女A≫≪侍女B≫
  公主付侍女頭 幽霊皇后
  
 ・あらすじ
  
 嫉妬から、讒言で幽霊皇后の投獄に成功し、幽霊皇后を死に追いやった悪妃は、そのたたりで毎夜悪夢にうなされていた。
 そのストレスのはけ口に、≪新人女官≫を虐待していた。ある朝、≪新人女官≫は悪妃に洗面用の水をぶっかけてしまい、それが「不敬罪」とされ、投獄される。
 ≪新人女官≫は、公開で百叩きの上、無期限の重労役の刑に処される。そして、労役として、悪妃宮中庭の石畳磨きを命じられる。
  連日の重労働と虐待、空腹に耐える≪新人女官≫は、夢の中で公主(姫)に転生し、同時に悪妃も公主付侍女に転生。そして侍女頭と共に、公主付侍女を「馬」にして、「お馬さんごっこ」をする。
 悪妃は連夜の夢の中での「馬」扱いの心労で、死亡。悪妃の讒言を聞き入れた≪悪帝≫も、長年の不摂生がたたって死亡。
 ≪悪帝≫のまたいとこの王子が新帝として即位。≪新人女官≫も釈放され、新帝付の侍女となる。その後、≪新人女官≫は新帝に見初められ皇后となる。
 
 ・設定補足
 一応、劇では「作中の王朝とは別の『架空王朝』での出来事」との体裁は取っている。

作中で演劇が話題になる場合の、その演劇のあらすじの扱いは?の返信

投稿者 あまくさ 投稿日時: : 2

それは劇中劇(作中劇)の重要度によるのでは。構想されているストーリーのどこにポイント(本筋)があるのか再確認してください。それに絡むかどうかで扱い方は変わります。

あらすじを拝見しますと、1・2・3のうち2は笑わせるためのネタ程度で本筋ではないように思われます。本筋になりそうなのは1か3のどちらか。ただ、1はアイデアとしては面白いですが、劇中劇《新人女官伝》との関係は薄いように思います。3の方は《新人女官伝》と直接つながっているので、1は前振りで、3がストーリーの肝と捉えるのが自然です。
仮にそういう比重であれば、《新人女官伝》は会話の合間程度で処理するのは少し不足ではないかと思います。起承転結のどこに置くのが最適かは内容次第なのでわかりませんが、ある程度まとまった叙述は必要になりそうだと思いました。

なお、余談ですが。

前の書き込みでもちらっと触れましたが、皇后が投獄されてしまうという展開に少し疑問を感じないでもありません。喜劇基調のドタバタ展開の一環としても、背景としてこの物語の中の皇后という身分がどういうものなのかという基本設定はなおざりにしない方がよいような気がします。

一般論としては、近代以前の君主の立場は法よりも上位にあるのが普通ではないかと。古代や中・近世にも「法治主義」の思想は存在したでしょうが、それはあくまで君主が民衆を支配するにあたって専制的権威や武力を用いるのではなく法律の原則によって行うという意味です。君主が民衆を一方的に支配することには変わりはなく、法律は支配のためのツールでしかありません。君主が用いるツールなのだから君主自身に向けられることはなく、君主も法によって裁かれるという観念はかなり近・現代的なんじゃないかと。
なので、君主やその家族は権力構造が安定している限り法で裁かれることはないように思います。陰謀や権力抗争などにより処刑されることは有り得ますが、そういう場合、法律は厳正に執行されるのではなく、単なる口実として使用されるだけかと。
したがって、皇后が投獄されるというイベントは仮にドタバタ展開として導入するにしても、一応シリアスな背景は示しておかないと不自然に見えてしまうのではないかと思いました。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 作中で演劇が話題になる場合の、その演劇のあらすじの扱いは?

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