近未来で魔法の話をつくりたいの返信の返信
元記事を読む
近未来で魔法の話をつくりたいの返信(元記事)
>今よりも進んだ技術と知識があれば、魔法の出番はないような…
必ずしもそうは思いませんが、仮にそうであれば、そのような背景の中で魔法を活かす秀逸な設定を創出できれば勝ったも同然です。
そう考えると、
1)廃れそうな魔法を守るべく、世界を旅する魔法学者の話
2)魔法の必要性は感じていないが、魔法が得意だったおかげで国立の高等学校に入れた主人公が魔法でなくては太刀打ちできない事態に仲間と立ち向かう話
3)科学や生物学やらが市場を独占している業界に、魔法使いの主人公らが一旗揚げるべく乗り込む話
のうち、1は少し消極的かもしれませんね。
2は「魔法でなくては太刀打ちできない事態」という部分に、魔法の優位性を積極的に探そうとする方向が見えるのでマルかも。前段に主人公が「魔法の必要性は感じていない」という設定があるのも、物語には必須の「キャラクターの心の変化と成長」が表現しやすそうで面白いと思います。
3は、科学に対して魔法側がどう立ち向かうのかがポイントかなと。科学的な世界観の範疇の中で、魔法を単なる成り上がりのためのスキルと位置付けるのか、科学的世界そのものを打ち破る方向に進むのかです。個人的には、後者寄りの物語を読みたい気がします。あるいは、初めは前者の意識しかなかった主人公が、しだいに後者を志向するように変化していくというような筋立ても考えられるかもしれません。
近未来で魔法の話をつくりたいの返信の返信
投稿者 ドラコン 投稿日時: : 0
ドラコンです。横やり失礼します。
>今よりも進んだ技術と知識があれば、魔法の出番はないような…
>必ずしもそうは思いませんが、仮にそうであれば、そのような背景の中で魔法を活かす秀逸な設定を創出できれば勝ったも同然です。
この点について、私見を申し上げます。
「科学技術の問題点を解決するために、一度は廃れた魔法が見直される」というのは、一案でしょう。
例えば、公害問題を解決するために、魔法を用いる、というのもあり得るでしょう。自動車の排気ガスと、長大なトンネルは、相性が悪いです。立山黒部アルペンルートの立山トンネルトロリーバスは、もともと普通のディーゼルバスを走らせていましたが、排気ガスの換気できなかったので、架線から電気を取って走る(線路のない電車。排気ガスを出さない)トロリーバスに転換しました。
ウキペディアの立山トンネルトロリーバスのページ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%8B%E5%B1%B1%E9%BB%92%E9%83%A8%E8%B2%AB%E5%85%89%E7%84%A1%E8%BB%8C%E6%9D%A1%E9%9B%BB%E8%BB%8A%E7%B7%9A
魔法が発達していれば、ガソリンや軽油に排気ガスを無害化する魔法薬を混ぜる、というもの考えられますね。既存の自動車の問題点(排気ガス)を魔法薬で解決できれば、ガソリン車やディーゼル車を、電気自動車や水素自動車に転換し、電気ステーションや水素ステーションを、ガソリンスタンド並みに普及させる必要がなくなります。
私が、鉄道が存在する中華風ファンタジー作品を書いた際、急勾配でトンネルだらけの区間を走る蒸気機関車は、煙を出さなくなる薬を石炭に混ぜました。はっきりいって、蒸気機関車の煙の害は、ディーゼルバスの排気ガスの比ではありません。急勾配で、トンネルだらけの区間だと、機関士が死ぬ恐れもあります(参考『碓氷峠を越えたアプト式鉄道』交通新聞社新書、清水昇)。
それに、魔法と科学の併用もある程度考えられますね。『レベル99冒険者によるはじめての領地経営』(モンスター文庫、藤崎)の3巻では、テレポーテーションで凍った湖から氷を取ってきて、魔法で呼び出した解けない雪で保存しています。そして、魔法が使えない主人公の幼馴染のヒロインが、科学の「冷却冷凍法(塩を混ぜた氷で冷やす)」を使って、シャーベットを作っています。
冷凍庫を使わないアイスクリームの作り方
http://www.hakatanoshio.co.jp/contents/salt-and-sweets/page_658.html
横やりと言いながら、長々と失礼しました。
カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 近未来で魔法の話をつくりたい