ロボットの感情についての返信
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ロボットの感情について(元記事)
長らく顔見せしていませんでしたがお久しぶりです。マリン・Oと申します。
今回は設定作りのことで気になったことがあったので質問します。
日本の創作作品には数多くのアンドロイドが登場しますが、彼らは非常に人間に近い感情を持っています。
国民的作品から例を出すと、ドラえもんは特に感情表現が豊かなアンドロイドです。
というか、彼の感情表現はほとんど人間と大差ありません。本物の人間みたいに泣いて怒って笑ってご飯を食べて……もはや人工知能の領域を超越しています。
最近私は人工知能を搭載したアンドロイドのキャラクターの構想を練っているのですが、設定を作り込むと段々と人工知能の領域を超越していきます。
ドラえもんの場合はギャグ漫画だからという免罪符(?)がありますが、ある程度のリアリティが求められる小説ではいささかまずいような気がしてしまい、悩んでいます。
ロボットの感情についての返信
投稿者 三文山而 投稿日時: : 0
ジェイムズ・P・ホーガンというハードSF作家が書くAIは可愛いという話をTwitterで見かけた覚えがあります。
『ガニメデの優しい巨人』のゾラック→かわいい
『巨人たちの星』のヴィザー→冷徹かわいい
『造物主の掟』のタロイド→中世かわいい
『造物主の選択』のジニアス→善堕ちかわいい
『未来の二つの顔』のスパルタクス→進化かわいい
だそうです。参考になるかはわかりませんがこういうジャンルにも何かヒントがあるかもしれませんね。
ところで疑問に思ったのですが、喜怒哀楽を「表現する」とか、厨二病に「目覚めて見せる」とか、炬燵の精神的な良さを「わかって見せる」とかそれは本当に「人工知能を超越した」と言えるのでしょうか。
ASIMOにはバッテリー残量が減ると自ら充電器に戻る機能があるそうですが、その時ついでに「お腹すいたー」と言わせるだけで人々は錯覚するでしょう。
“動作と発言内容が一致しているから元となる「意思」も存在しているに違いない”
“このロボットは空腹「感」を覚えるすごいロボットなのだろう”
人間は何も無くても「意図」を見出します。アニミズムとか運命論とかマーフィーの法則とか何千年何万年と繰り返してきたことです。
要は「状況」と「表現」が一致していれば人間側の精神が「感情を持つ相手」と捉えるわけで実際の感情を作り出す必要もなく、別に難しい技術とも限りません。
ロボット三原則だって現実で必要になったら遵守するよう求められるのは製造者の人間や企業であって加害者になりえるロボットたちではないでしょう。AIの判断能力は人為的に作られたものであって能動的意思や責任能力など問われようがないのですから。
“ロボットやコンピュータが感情表現を行うのが現実的か”と言われると個人的にはこういった考え方に向かってしまいます。「実際の感情なんてなくても感情表現はできるからリアルだよ!」と作中で言って空しく思うかワクワクするかは人によって変わってくるでしょうけれど“人工的な思考判断能力”というのを意識したキャラ造形もちょっと面白そうですね。
カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: ロボットの感情について