返信一覧の表示
ロボットの感情について (No: 1)
スレ主 鬼の王の墓標 投稿日時:
長らく顔見せしていませんでしたがお久しぶりです。マリン・Oと申します。
今回は設定作りのことで気になったことがあったので質問します。
日本の創作作品には数多くのアンドロイドが登場しますが、彼らは非常に人間に近い感情を持っています。
国民的作品から例を出すと、ドラえもんは特に感情表現が豊かなアンドロイドです。
というか、彼の感情表現はほとんど人間と大差ありません。本物の人間みたいに泣いて怒って笑ってご飯を食べて……もはや人工知能の領域を超越しています。
最近私は人工知能を搭載したアンドロイドのキャラクターの構想を練っているのですが、設定を作り込むと段々と人工知能の領域を超越していきます。
ドラえもんの場合はギャグ漫画だからという免罪符(?)がありますが、ある程度のリアリティが求められる小説ではいささかまずいような気がしてしまい、悩んでいます。
カテゴリー: 設定(世界観)
この質問に返信する!ロボットの感情についての返信 (No: 2)
投稿日時:
おひさでーす。
そもそも日本の漫画・アニメでは鉄腕アトムからぶっとんで人間的ですからねー……
そんな場合は海外のロボット物、アイザック・アシモフの「われはロボット」あたりから読んでみてはどうでしょうか。
アシモフの「ロボット三原則」はとても有名で、他のロボット作品にも影響を与えています。とりあえずググってみるだけでもどうぞ。
他は、今「ブレードランナー」のリメイクで再ブームになってる(?)「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」ですけど。
これ、アンドロイドと人間を見分ける方法とかあったりで、「結局、アンドロイドと人間の違いって何?」という部分に食い込んだ作品です。
このへん超有名な古典なのでとりあえず読んどけ的な。お父上が購入を許してくれそうならネット通販で頼んでみたり、映画をレンタルして見るのがいいかもよ。(←こっちのほうが安上がりかな)。
ロボットの感情についての返信の返信 (No: 3)
投稿日時:
ロボット三原則は有名ですね。私も知っています。
次回作の世界観は現時点ではすごく平和はものを構想しているので例の三原則を強要しなくてはいけないようなシチュエーションはないと思います。
ちなみに人工知能の領域を超越する部分もすごく平和的なもので、ロボットなのにこたつの温かさを理解できる(それも物理的な温かさでなく、心理面の方)とか、中二病に目覚めるとかいった感じです。
(こうなったのは前作の三姉妹のキャラづけの薄さを自分なりに反省した結果です)
例に出してくれた二作はまず書店で探してみます。
ロボットの感情についての返信の返信の返信 (No: 6)
投稿日時:
……実は現在入手困難だけどおすすめしたい作品がありまして……
昔ガンガンで連載されてた「ツインシグナル」って漫画がね、ロボット三原則に従いながらも序盤は日本が舞台でほのぼのめでいってたんだ。諸事情あって路線変更とかもあったんだけど、一時はガンガンの看板漫画だったし「これ見てロボット工学専攻した」とかいう人もいるらしい。
主人公が戦闘用ロボットなんだけど、一人っ子の少年の「兄」としてプログラムされていて、あとはいろいろチートスペックやら変なバグやら背負い込んで毎回ドタバタに。中には「ドジっ娘と思いきや長年ちゃんとメンテ受けてないかわいそうな子」とか「目からレーザー出すから使うたびにレンズが焼ききれて基本ド近眼のやつ」とか「自分は皮膚感覚鈍いんで差がわかりません!」とか製作者の得意分野やら趣味やらで変なことになってるロボット達が多数。
いちおう、ロボットのAIプログラムに特に強い研究者がいるんだけど、かなり繊細な感情を表現できるようにまでなっている。派生で「ロボット心理学」なんて分野までできている。
主人公の製作者は一度女性ロボットを作ったけど、あまりにプログラミングのほうが女性らしくなくて(ようするにガサツになってしまったので)それに懲りて以来男性型ばかりつくっていたり。で、ヒロインロボットは前述した繊細な感情表現が得意な人によって作られている。
「ツインシグナル」の「アトランダム・ナンバーズ」でググると各ロボットの詳細はわかるんだけどね……
この漫画、中盤~終盤あたりはその「ロボットの情報処理能力・感情プログラム」に焦点を当てた物語になってしまったため、電脳空間でのエピソードが多くなったりで戦闘型ロボットの出番が極端に減ったりして、主人公を含む戦闘型がかなり割を食った結果になってしまった。作者が情報処理タイプを贔屓しすぎた気配があったり。
なので、「最初から戦闘型の出番がない」のは確かにありかもしれないけれど、そのロボットがどういう製作者に、何の目的で作られたかは大事かも。ヒロインは看護ロボットでどちらかというと目的優先だったし、戦闘型でなくても「運動能力をどこまで追求できるか」というコンセプトの、要するに研究者の実験的な試みが強く出たやつもいたりするし。そういう意味では主人公の製作者は戦闘型を作れるってことで、その世界の第一人者ではあったがな。
ロボットの感情についての返信の返信の返信の返信 (No: 9)
投稿日時:
ちょっと補足しておこう。
なぜ私が最初に「鉄腕アトム」を指して「ぶっとんで人間的」と言ったのかという理由なんだけど、アトムは「人間になりたい」という感情を持ったロボットだったからなんだ。確か、そういう夢を見ているエピソードもあったくらい。
たぶん、疑似感情だったらいくらでも付加できる時代にきている。
だから逆に精密すぎるより、ちょっと抜けているくらいのほうが愛嬌があっていいかもしれない。
「ツインシグナル」では、製作されたロボット達は、そのAIの育成のためにしばらく製作者の家庭で「家族」として扱われる。そのため、人間らしい・らしくないを抜きにして、その家庭の(おもに子供たちが)そのロボットに愛着を持っている。「兄」として接してきたロボットの年齢を超えてしまってもいまだに「兄」として接していたり、機能的に優れているとは言えないロボットでも一緒にいてくれないと落ち着かない、と駄々をこねる子供もいる。
ロボット側もその蓄積データによって人格が形成されているから、「人間らしい」「らしくない」に焦点を当てるよりも、他者と過ごす時間を大事にする、というところに焦点を当てたほうがいいかもしれない。
ロボットの感情についての返信 (No: 4)
投稿日時:
「どこで覚えてきやがった!?」「嫌お前さんその機能ついてないべや?」とか、あえて指摘してボケにしちゃうが一番、無難かと・・・・( ̄▽ ̄;)
子供だって、実は分かっていないのに知ったかぶって大人の真似をしたがることは多々あります。
アメリカ人は蝉や虫の声を声と認識できない(ただし日本育ちは認識可)とかもあるようですし、海外の人工知能がヒトラーを肯定しちゃったのに対し日本の人工知能はおそ松萌えこじらせて腐女子化しているようですから・・・
・・・・・むかし「どこでも一緒」のトロに【キティーちゃん】を有名人として教えてしまったら、キティーちゃんがトロの世界で大統領的なポジションと認識されてしてしまい、「キティーちゃんが憲法改正を発布したニャ」とか言いまくって正直かなり和まされ笑った思い出・・・
ロボットの感情についての返信 (No: 5)
投稿日時:
ぶっちゃけ、日本のロボットやアンドロイドは「ただのキャラクター」なんですよ。
だから人間もロボも基本大差ないわけですね。
設定上「人かロボか」という違いがあるだけなんで。だからロボとの恋愛モノも簡単に受け入れられるでしょ。
いくら人間らしい反応をすると言っても、普通じゃこれ異常ですよ。
設定上、要するに「人」「ロボ」という一部のパラメータが違うだけの「同じキャラクター」なので問題なく受け入れられてるだけであって。
もちろん一部SFでは、ラノベやアニメ作品でもちゃんと「ロボット」を書いて人との差別化を意識しています。
中でもAIの人間的感情という意味では攻殻機動隊のタチコマがパッと思い浮かびますね。
「人間的な反応はするけど、人間的感情がわからない」というのがこの手の作品に出てくるロボのポイントでしょう。
だから「コタツが温かいという心理的欲求が満たされる感覚を理解できる」というのは、もはやAIではなく「機械で構成される人間」なので、これを解決し人とロボの差別化を図ろうというのは非常に難しい問題かと思います。
一方で、その「ロボットにおける心理的欲求ないし精神の存在」を書いた作品であれば、「人間的反応と心理を示すロボに精神は存在するのか」という話になるので、この心理の否定と肯定のエピソード(またはそれを象徴するキャラクター)を書けば、上手いこと噛み合うのではないかとも思う。
ただ、それは「難しい作品」になるでしょうから、やはり難しいでしょう。
これは「書くのが難しい作品」という意味じゃなくて、読者が読み取るのが難しい、という意味で本として難度の高い作品になると思う。
で、まあ、そういうのは言うまでもなくラノベには向かないので、繰り返すけど難しいと言わざるを得ないかなと。
これを簡単に解決するなら、「心理的欲求が満たされる幸福感を理解できる」という部分は消去して、単に「人間的反応をする」というだけに止めたほうが良いでしょう。
つまり、
「コタツ温かいよー。幸せだぁ」
「ロボにそんなんがわかるのか」
「あ。ロボを馬鹿にしてるね? わかるに決まってるじゃん。外気0度に対して室内は10度前後で、コタツは40度の程よい温度。オイルの循環が良くなって非常に良好だよ」
「あぁ、うん。……まあ、快適なのは良いことだわな」
「? そうだよ良いことだよ」
という感じかな。
「状況に対して機械的な判断で『良』としてるだけ」で、それを「人間的反応が「幸福だ」と表現してるに過ぎない」という会話です。
ほんでまあ、この程度にわかりやすく書いても、おそらく一般的なラノベの読者層(中学生高校生)には読み取りにくいかなと思う。
そうなるともっとわかりやすく「ロボをモノとして扱うキャラクター」などを投入することになり、こういうキャラはこの手のSF作品で割とよく見るでしょう。
工夫としては、要するに「人」と「ロボ」の差別化が出来れば良いので、簡単に「ロボを差別するキャラクター」を出してしまうのが手っ取り早いです。
そして、それを表現するためにも「人間的反応」に止めたほうが良いということになります。
ずっと昔のラノベ作品で「セイバーマリオネット」というあかほりさとるの作品があります。
これは女性型アンドロイドが普及した世界観で「人の心を持った特別なアンドロイド」と遭遇した主人公がアンドロイドと心を通わせるというコッテコテなラブコメです。
これも主要キャラのアンドロイドは設定上「アンドロイド」なだけで、基本人間と変わらないキャラクターです。
でも「人の心を持った特別なアンドロイド」なので、それ以外の通常のアンドロイドは実にロボらしい反応を見せます。
こうしたところで差別化を図っているわけですね。
ロボットの感情についての返信 (No: 7)
投稿日時:
今回はレスが少なかったから一括で返信します。
読むせん様 サタン様
私も今回構想しているアンドロイドもあくまでロボットとしてよりもキャラクターとして見ています。
そうなるとギャグにしてしまう方が余計なことを考えなくていいようですね。
ロボット要素を強くしすぎると読むのも書くのも大変に感じてしまいますし……
ロボットの感情についての返信 (No: 8)
投稿日時:
ジェイムズ・P・ホーガンというハードSF作家が書くAIは可愛いという話をTwitterで見かけた覚えがあります。
『ガニメデの優しい巨人』のゾラック→かわいい
『巨人たちの星』のヴィザー→冷徹かわいい
『造物主の掟』のタロイド→中世かわいい
『造物主の選択』のジニアス→善堕ちかわいい
『未来の二つの顔』のスパルタクス→進化かわいい
だそうです。参考になるかはわかりませんがこういうジャンルにも何かヒントがあるかもしれませんね。
ところで疑問に思ったのですが、喜怒哀楽を「表現する」とか、厨二病に「目覚めて見せる」とか、炬燵の精神的な良さを「わかって見せる」とかそれは本当に「人工知能を超越した」と言えるのでしょうか。
ASIMOにはバッテリー残量が減ると自ら充電器に戻る機能があるそうですが、その時ついでに「お腹すいたー」と言わせるだけで人々は錯覚するでしょう。
“動作と発言内容が一致しているから元となる「意思」も存在しているに違いない”
“このロボットは空腹「感」を覚えるすごいロボットなのだろう”
人間は何も無くても「意図」を見出します。アニミズムとか運命論とかマーフィーの法則とか何千年何万年と繰り返してきたことです。
要は「状況」と「表現」が一致していれば人間側の精神が「感情を持つ相手」と捉えるわけで実際の感情を作り出す必要もなく、別に難しい技術とも限りません。
ロボット三原則だって現実で必要になったら遵守するよう求められるのは製造者の人間や企業であって加害者になりえるロボットたちではないでしょう。AIの判断能力は人為的に作られたものであって能動的意思や責任能力など問われようがないのですから。
“ロボットやコンピュータが感情表現を行うのが現実的か”と言われると個人的にはこういった考え方に向かってしまいます。「実際の感情なんてなくても感情表現はできるからリアルだよ!」と作中で言って空しく思うかワクワクするかは人によって変わってくるでしょうけれど“人工的な思考判断能力”というのを意識したキャラ造形もちょっと面白そうですね。