アイディアやテーマをストーリーにできない、結末を決めてもそれ以外の部分が作れないの返信
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アイディアやテーマをストーリーにできない、結末を決めてもそれ以外の部分が作れない(元記事)
自分の悩みは上記の通りです。
こんな世界のお話を書きたい、〇〇な主人公が〇〇な考えを持つように変わる、〇〇なアイディアはストーリーにしたい……ここまで考えて、いざ執筆してもつまらなかったり、ストーリーを進める上で何かが足りなくてつまらなくなってしまいます。
結末を考えてないから途中で執筆が止まるのだと思い、結末から考えてみましたがキャラがそのストーリーの結末に向かって動いているだけで、まるでキャラが自分がただ都合よく動かしている人形のようになってしまいます。
例として、とあるゲームの主人公を上げてみます。
そのゲームの主人公は幼少時に大事な姉と共に暮らしていたのですが、姉が突然いなくなったことにより、それがトラウマとなって他人に対して接したり心を開くのを恐れてしまいます
無口で無愛想なキャラとなり、大事な人がいなくなる恐怖から自己防衛のために、誰とも深く繋がりを持たないようになるのです。
しかし、最終的には仲間と共に過ごす心地良さを覚え、他人を信じ心を開くようになります。
この部分だけで見ると、主人公が成長する、または変わるストーリーであって、序盤と結末が分かっています。
だけど、自分がもしその序盤と結末が分かった上で、仮にこのキャラのストーリーを作れと言われても多分無理だと思います。
そのストーリーの過程を作ることができないのです。
アイディアを形作る、テーマをストーリーにするために私に足りないものはなんですか?
そして、序盤と結末の間のストーリーを作るためにはどのようにすればいいのですか?
長々悩みを言ってしまいましたが、ご指導お願い致します。
アイディアやテーマをストーリーにできない、結末を決めてもそれ以外の部分が作れないの返信
投稿者 サタン 投稿日時: : 1
ただ個人の持論でしかありませんが。
アリストテレスの詩学によると、物語は「はじまり」「なか」「おわり」の3要素で語れるそうです。
正しく言うと「物語は」ではなく「悲劇は」と書いてた気がするし、「3要素で語れる」とかじゃなく「秩序が大事」って内容だから、この時点で私の個人的解釈が多分に含まれます。
詩学は哲学論の一種だけど世界最古の創作指南書なので、気が向いたら調べてみると良いかもしれません。
で。
アリストテレスの話を持ってくれば、「はじまり」と「おわり」は作れるわけだから「なか」が作れない、という事だと思います。
私もそこに苦しんだことはあるし、おそらく多くの人が同じところで躓いた経験があると思う。
起承転結で言えば「承」が書けない、みたいな。
序盤から終盤へ繋げる流れを思いつけない、みたいな。
でもこれは、気がつけば簡単です。
ようは、難しく考えすぎてるんです。
ストーリーという目に見えない何か大きな流れがあるように考えてるんじゃないかと思う。それを道路を作るようにスタート地点(冒頭)から一歩一歩道を作っていってるんじゃないかな。
これはストーリーを大きく捉えてることが原因で、目的地へ到達するためにどこをどう進んでいいかわからなくなってるというのが問題になっています。
なら話は簡単で、可能な限り物語を小さくシンプルにまとめりゃいいだけです。
出された例を流用すると、
>そのゲームの主人公は幼少時に大事な姉と共に暮らしていたのですが、姉が突然いなくなったことにより、それがトラウマとなって他人に対して接したり心を開くのを恐れてしまいます
>無口で無愛想なキャラとなり、大事な人がいなくなる恐怖から自己防衛のために、誰とも深く繋がりを持たないようになるのです。
これは要点を一つに絞ってまとめれば、単純に「トラウマを抱えた主人公」とか「他人に壁を作る主人公」といったところでしょう。
対して終盤は
>しかし、最終的には仲間と共に過ごす心地良さを覚え、他人を信じ心を開くようになります。
「他人を信じることが出来るようになった」
という感じでしょうか。
「はじまり」「なか」「おわり」これに対応させると、
「他人に壁を作る主人公」「なか」「他人を信じることが出来るようになった」
という物語だと理解できます。
ところで、物語を可能な限り小さくした形って何だと思いますか。
既に長文書いてしまってるのでもったえぶらずに結論を言うと、「一文」だと私は考えています。
「私は持論の創作論を語った」という一文は、「私」という主人公が「語った」という物語で、「どのような持論か?」「どのような創作論か?」「どんな考えが?」「どこで、誰に語ってる?」と、膨らませれば短編みたいになる。
それをシンプルに小さく最小構成でまとめると「一文」で表現することができる。
さて。
「他人に壁を作る主人公」これは主語になることがわかりますよね。
主語というのは文章の主役なので、「文=物語」と考えると、これから作る「一文」の主語は物語の主役である「主人公」となります。
では、「他人を信じることが出来るようになった」こちらはどうでしょうか。
これは、更に端的に言えば「他人を信じる」という事で、述語になります。
文章における「述語」とは、「主語が表す状態や作用」を示すもので、つまりは「主人公がどうなったか」というのがこの文章における述語になり、言うまでもなくこれは物語の結末を示しています。
となれば、
「他人に壁を作る主人公が、◯◯して、仲間を信じることが出来るようになった」
という一文が成立します。
この「◯◯して」という部分が「なか」に相当するわけです。
ここまで考えりゃ、これは単なる穴埋め問題で、どうとでも考えられますよね?
「他人と協力して問題を乗り越えることで」とか
「他人に大きな迷惑をかけるものの自分を信用してくれる姿を見て」とか
うーん。姉が行方不明になったのがトラウマの原因だから、これに関わる要素を入れたほうがいいかな。
そしたら、
「問題を乗り越えるうちに姉が失踪した理由を知って」とかのほうが適当か。
まとめると、
「他人に壁を作る主人公が」「問題を乗り越えるうちに姉が失踪した理由を知って」「仲間を信じることができるようになった」
という物語だとわかる。
これで大筋の概要はできたと言えるので、次は前半部分だけを切り取って、
「主人公が」を「はじまり」として、「問題を乗り越えるうちに」を「おわり」と考え、間の「なか」を穴埋めする。
その次は後半部分でも同じようにする。
これで合計5つの要素ができた計算になる。
基本的にはコレの繰り返しをするだけで、どんな物語でも作れます。
ただの持論のくせにそのさわりの半分くらしか語ってませんが、方法論は合う合わないがあるし、合わなきゃ他人の持論なんて退屈なだけなので、既に長文書いてるしこのあたりで止めておきます。
聞かれりゃ答えるけど、持論って自分からアレコレ言うもんでもないしね。
まあ、言いたいのは、おそらく難しく考えてるってことです。
創作関係は技術が曖昧で見えにくいものが多いので、何にしても難しく考えすぎてることが多いです。
シンプルに考えると案外単純だし、基本的にはその「単純」の応用をしてるだけですから、そんなに難しいことは無いです。
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