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書きたいけれど書けない、そんなモヤモヤなときにの返信

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書きたいけれど書けない、そんなモヤモヤなときに(元記事)

はじめまして。深由と申します。こちらの作法やルールもろくにわからないまま、相談させていただきたく投稿しました。

先週プロジェクト・アニマへ企画書を応募し、さあ締切から開放された、というところで何も書けなくなりました。いえ、書けるけれど、書いても書いても何かがしっくりこず焦りばかりが先立って、中途半端な短編を書いたり他の物書き友だちさんが活動してらっしゃるのを見るのが辛くて仕方がなくなりました。
今現在は期末テスト前ということもあり創作に意識を集中させることはできませんが、どうしてもこのモヤモヤとした感情を消化させたいと思っています。
焦ってばかりで、創作を楽しいと思える気持ちさえ今はありません。ただひたすら、「何かを書きたい」という衝動に取り憑かれています。

こちらでこんなことを言うのもあれかもしれませんが、描写や表現に重きを置いた小説を得意とします。エンタメ(ライトノベル)も、書きはしますが下手です。
ですが私の小説への評価として、「ありきたり」「派手さがない」「一辺倒」がよく挙がります。ここも直したいと思います。

こんなモヤモヤな時、皆さんならどうされますか? 現在は対策として他の創作仲間さんとの情報を遮断したり、インプット期間と称して憧れの作家さんの本を読んだりしています。しかしモヤモヤは晴れません。
また、前述の三つの課題はどうすればクリアできますか?より良いものを、作家に少しでも近づけるものを書くための力をつけていきたいです。

よろしくお願いします!

書きたいけれど書けない、そんなモヤモヤなときにの返信

投稿者 あざらし 投稿日時: : 2

はじめに。
一気に書きますのでちょくちょく口語が混ざると思いますが、ご容赦を。
順序が変わりますが、

>ですが私の小説への評価として、「ありきたり」「派手さがない」「一辺倒」がよく挙がります。ここも直したいと思います。

こちらから。
結論をひと言で書かせて頂くと『もっと、ご自分の小説と喧嘩しましょう。』です。
私は執筆はせず単なる物語好き、ジャンルのことなる創作を生業としてますが根拠不明でも自画自賛できるアイデアが出るまで自分と喧嘩してます。
まあ少なくとも私はこうしないとダメなタチですので、万人に適応するなんて毛頭思いませんが、以下なにかの参考になれば幸いです。

文学でもエンタメでも”全くナニも起こらない話”なんてのは楽しめませんよね。(全くないとは申しませんが)
日常系漫画、たとえば【よつばと!】なら、よつばという5才の女の子にとって”人生初めて体験する出来事”で満ちあふれていますし、川端康成先生の代表的文学作品のひとつ【伊豆の踊子】だって、踊り子と出会い、彼女の境遇に主人公が思いを馳せるという”心を揺さぶられる出来事”があってこそ読者は楽しめるわけです。
言い換えれば読者にとっても、平淡な気持ちに引っかかりが出来るということで、それを切っ掛けに物語は広がったり盛り上がったりします。
物語によって「引っかかり」が「摩擦」、場合によっては「くさびを打ち込まれる」や「ハンマーでガツンと殴られる」という違いはあれど、それに優劣はなくストーリーとの相性や着弾点の違いです。

ちょっと例を、そうですね深由深由さんが旅をするとしましょうか。
日本列島を縦断。
物語なら紀行や道行、映画ならロードムービーというジャンルですね。

深由深由さんご自身が旅をするなら、歴史に思いを馳せ、景色に感動し、名所に心躍らせ、というような計画をおそらく立てられるでしょう。
辛いのは誰だってイヤですし、出来れば楽をしたく、トラブルなんて望みません。苦労が想定される場合でも無事が大前提です。
おもしろく楽しめる旅にしたいし、同時にリスクは最小限にしたいもの。
それが普通です。

ただ、他人が観ると「ありきたり」「派手さがない」「一辺倒」です。旅をしている本人が抱いたような感動は絶対に味わえません。
物語はスムーズに流れてはイカンのです。

『旅をする』このスタートにも工夫がいりますが、何よりも広げなくてはいけませんから、たとえばそうですね、旅に目的をつけるとしましょうか。
色々アイデアが出ると思いますが、ここで物語と喧嘩して欲しいのです。
後々の展開を考え楽な方法、辛くない方法、こういった行動は創作を腐らせます。

ちょっと触りだけやってみますね。
まず旅の動機。これは読者が『そりゃそうしないと仕方ないな、』こういう感じるようにしましょうか。仮に読者から反感を持たれるような主人公であっても、ただ一点、その方法しか残ってないならば、これにより共感を得ることはできます。

目的達成条件はエンタメ全振りでメチャクチャ困難にしてみましょう。
そうですね、人捜しでアプローチしてみましょうか。
1)顔・身長・他一切の体格不明
2)生年月日・性別・名前はわかる
日本全国から、これだけの情報で目的となる人間を捜し当てるのは、まぁ現実的じゃありません。
でも、行政機関なら総当たりできる情報があります。これじゃまだまだ。
さらに困難にするために喧嘩しましょう。
3)現在意図的に失踪中のため、偽名を使っているおそれあり
無理ゲーですね。
喧嘩しすぎたので、ちょっとだけ歩み寄ってみましょう。
4)最終居住地から発見された遺留物からDNAは判明
まだ無理ゲー。
5)ひょっとすると主人公の妹に似ている、かも(という情報)
ラノベチックにしてみました。
でもコレで主人公が「コイツかな!」と思ったら、女の子の口中に綿棒を突っ込んで唾液を絡め取るという、どん引きの行動にDNA採取という(主人公の)正当性が出ます。
ただの変態じゃありません。
これ以上の手がかりはストップ。仲直りは目的ではありません。付加するとしても行動のクセあたりが精一杯でしょう。
ちょっと興味を持ってググったら、最短1日でDNA検査をしてくれるところもありました。でも料金が30万円近くします。ラノベチックに主人公を高校生にするならエライこっちゃですね。この状況で元から金持ちの主人公なんてクソおもしろくありません。
そんなことをすると主人公に優しすぎますので、また喧嘩します。
物語スタートを目的達成のために主人公が犯罪行為を、たとえば金融機関強盗あたりからキャッチーに始めましょうか。
けがの功名か、『探す人がいながら、警察からも追われている』というサスペンス要素も付加できました。
サスペンスってのは他のジャンルとも相性が良いですから、動機の部分を煮詰めていけば広がりも出てきそうです。ここで緊急避難の一面により犯罪行為に対する印象も緩和することができそうです。

アイデアを一気に出したら次はブレーキの出番。
産んだモノと喧嘩してみましょうか。
ラノベの題材として発展性が期待できそうなのは『極めて困難な人捜し』『女の子の口中に綿棒を突っ込んで唾液を絡め取る(でも正当!)』ここらは使えそうです。
ラノベとしては残りは出がらし、ポイです。どっかでアウトプットする機会に期待しつつ自己インプットとしてPC的ゴミ箱へ。
と、なんやかんや頭を巡らせていると、脳内自称結構いけてる小説が出来ました(笑)
いや、書かないですけどね。個人的に物語を楽しむための最後の砦なので。

さて。
慣れないことをしましたが、「ありきたり」「派手さがない」「一辺倒」これはホント、自作と喧嘩してないことが原因だと思うのです。
読者の予想通りに展開すると、おおよそこういった感想が生まれます。

物語は起承転結・序破急で例えられますが、これは『風呂敷を広げる』『広げた風呂敷の上で盛り上げる』これらがあってこそです。
広げるときは、著者がたたみ方に悩む状態、読者にとってはそこで初めて『広げた』です。
で、物語によってこの『広げる』が、『深さ』や『高さ』に変わります。
深由深由さんのように描写や表現に重きを置いた小説なら『引っかかり』や『摩擦・抵抗』をきっかけに読後感として『深み』でしょうか。読者の心にこういった代物を作り出して欲しいのです。
そのために、生み出されたモノともっと喧嘩してください。

>先週プロジェクト・アニマへ企画書を応募し ~中略~ ただひたすら、「何かを書きたい」という衝動に取り憑かれています

一端ではありますが、気持ちはわかります。
わかるんですが、公募に送ったら”終わったこと”ですよ。
公募先の相手は深由深由さんのことを知りませんよね。知ってるのは『公募に送られてきた原稿』だけです。
それ以降の上達も努力も相手は知りませんから、『原稿上で起こってる現象でしか判断できない(しようがない)』です。身も蓋もありませんが後の祭り。

良い結果が出ても、結果を残せなかったとしても、書き続けられる限り『次の作品!』しかないです。
前者は公募先から、後者は自分からという依頼相手が変わるだけ。

斯様に悩みというのは第三者から観察すれば、やるべき事というのは単純です。
『書かない理由』『書けない理由』
こんなのは、どーでも良いこと、些末な話です。
悩まれているのに、ごめんなさい。
でもね、一年後に『あの時の自分』を振り返って納得できるとお思いです?
諦めた自分、辞めた自分に納得するなんて絶対に無理ですよ。そんなのは正当性を一生懸命探すだけ。下手すりゃ”すっぱい葡萄”です。

>エンタメ(ライトノベル)も、書きはしますが下手です。

それで良いですよ。
間違ってません。
もーのーすーごーく、簡単な話。
下手なラノベを書けばよい。

創作ってのは、まったく、一切、特別なことはありません。
普通のこと。
幼稚園児が画用紙いっぱいにクレヨンで絵を書き殴るのは普通のこと。
小学生が絵の具で体中汚しながら絵を描くのは普通のこと。
中学生がこれまでの延長で自分が描きたいだけで描くのは普通のこと。
高校生がテレピン油臭くなりながら没頭して油絵を描くのは普通のこと。
大学生が手を木炭で染めながら絵を描くのも普通のこと。
プロの画家は絵を描くのが普通のこと。生活です。
たったこれだけの普通のことです。
書き続けてたら技術が上がった、人に認められるようになった、というオマケで結果がくっついただけの話です。

>ただひたすら、「何かを書きたい」という衝動に取り憑かれています。

ややこしいことは雑念。
普通のことをしましょう。

執筆がんばって下さいね。
応援いたします。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 書きたいけれど書けない、そんなモヤモヤなときに

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