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凄く納得しました!(元記事)

う~ん、なるほど、謎が解けた気分です。
要するに箇条書きにすると。
・自分が書きたいことに無理な力を入れすぎていて、くどすぎるので要改善。
小説は作者に読まれるためのものではなく、読者に読まれるためのもの。
・自分しか感動出来ないものを、他の人にも感動できるように調整するのは止めた方が良い。
・お化け屋敷の主よろしく小説という名のお化け屋敷をどう上手く作って、お客さんを喜ばせるかを考えた方が良い。
こういうことですね。
長編と短編の違いがよくわかりました。
まさか、掌編の説明までして下さるとは思いませんでした。
ヤフーの知恵袋でいえばまさしくベストアンサーです!
ありがとうございます。
あと、僕が書いた小説をご覧になってくださった、ということですが、例えばどの辺が痛々しい、もしくは読みにくいでしょうか?
改善点を指摘して下されば幸いです。
引用して下さって結構ですので教えて頂けませんか?

凄く納得しました!の返信

投稿者 手塚満 投稿日時: : 0

追加のご質問に誠実に回答しようと書いてはみたものの、著しくきついものになりました。

ボロカスにこき下ろす内容でも読める、受け止められるとお思いになれない場合、以下は読まないようにしてください。

―――――(注意)以下、非常に辛らつです――――――

「白きエルフに花束を」でよろしいでしょうか。この作品はもう前から批評、感想をこちらで貰ってお出でのはずで、アドバイスもずいぶんたくさんあったはずです。私は読もうとはしたものの、途中で挫折しました。無駄、冗長、分かりにくい等々があり、少なくとも楽しみのためには読めるものではありませんでしたから。

「楽しむため」というのは、読者の大事なポイントですから、きっちり押さえておいてください。つまらなかったら読まないし、感想も言わないのです。自分の場合ですと、読み始めて、30秒~3分くらいで判断します。ただ、小説を改善したいということでしたので、かなり読みはしたんですが。しかし、読んだところまででは作品の狙いなどが見当がつかなかった記憶があります。文章的にもよく分からなかったせいか、内容もほとんど覚えておりません。

しかし、ご要望がありましたので、改めて拝読しました。申し訳ないのですが、「白の章(壱)」で挫折しました(正確には、「白の章(弐)」出だしまで読んで、この後も同じ調子だろうと判断した)。とだけ言っても、どうしてなのかは伝わらないですよね。「白の章(壱)」から、少し説明してみます。

まず出だし。

> 「オラァ、レイヤァ‼汝ゃー真っ昼間までー寝んとーんぐわーしーがぁ?(オラァ、レイヤァ‼てめえ真っ昼間までねているつもりかぁ?)そーそー起きれェ‼(さっさと起きろォ‼)」

激しい台詞で始めるのは、「なんだろう?」と思わせる効果を出しやすい。だけど、意味が分かりません。カッコ内を読むと分かりますが、何も知らない読者がどう読むか、想像されたでしょうか?

こんな感じになるんです。

> 「オラァ、レイヤァ‼汝ゃー真っ昼間までー寝んとーんぐわーしーがぁ?
(なんとなく昼間、寝ている、くらいしか分からない。)
 ↓
> (オラァ、レイヤァ‼てめえ真っ昼間までねているつもりかぁ?)
(カッコに気が付けばですが、翻訳されているらしいと思うが、確信はなく不安)
 ↓
> そーそー起きれェ‼
(また分からない。カッコはどこかと目が泳ぐ)
 ↓
> (さっさと起きろォ‼)」
(起こしているらしいと思うが、台詞が分断された感じで、カギカッコ全体で何を言っているか把握するのが難しく、読み直す必要が生じたりする)

台詞回しについては、指摘があったんじゃなかったでしょうか。なぜ、最初に読み解くのが難しい台詞を入れたままなんでしょうか。この後は、父親の台詞でも分かるように書いているものが多いですよね。
何らかの方言そのままのほうが雰囲気やリアリティが出るとお考えなら間違いです。分からないものに雰囲気は感じられませんし、読むのに苦労する文章にリアリティは生じません。

続いて見てみます。

> 朝一番だというのに、父親に重い一撃を腹に叩き込まれた。
> 『剛柔流空手・足刀蹴り』

たぶん、『 』内は技の説明代わりでしょうか。剛柔流空手使いと説明するため? でも、この出だしで必要でしょうか? 剛柔流と分かると、何らかの効果が出ますか? おそらく出ないですよ。「ああ、空手の流派ね」くらいです。どうでもいい。
大事なのは、いきなりの暴力ではないんですか? 突発で劇的な出来事をなぜくどくど説明するんでしょう? 読者に何を伝えたんでしょうか。

> 「ぐふぶぇっっ」

ようやく反応です。遅いですよ。重い一撃と説明する前に、この悲鳴ではないでしょうか。

> 嗚呼、また止めどない暴力と、不条理に満ち満ちた一日が始まってしまった。

この語りが読者には分かりません。語り手(この時点では一人称か三人称か不明、後述します)は「嗚呼」と言い、何らかの感慨を込めている。

いきなり感慨込められたって、分かりません。読者はまだ、作中のどのキャラとも赤の他人、見ず知らずの状態です。キャラ周囲の状況(場所、時代等々)だって分かってない。

現実世界で見ず知らずの人がいきなり殴られている、蹴られているのを見たらびっくりします。ですが、その直後に被害者が「嗚呼、また止めどないい暴力と」と言い出したとしても、何が起きているか分からないでしょう? 暴力が一度ならずであることくらいは分かる。ですが、どの程度なのか、不条理に満ちたってどういうことか、分かりはしません。

作品に戻りまして、だけど作者には分かっている。キャラを作り、どういう状況か設定しているから、いきなり感慨込めたって分かる。しかし読者にはまだそういう情報は伝わっていない。何も知らないことについて、いきなり感想聞かされているわけです。そういう感想が出たのはなぜなんだ、をまず語らないといけません。

> 起きないと更に暴力を振るわれそうなので、布団を蹴り飛ばし、飛び起きる。

ここで分からなくなります。最初の「足刀蹴り」です。普通、横蹴りを想像しますよね。だけど、主人公は寝ている。どうやって蹴り入れたんだと。実は最初の段階でも(父親が起こそうとしたらしいので)奇妙に感じるんですが、ここではっきり疑問になります。

横たわっている人間に横蹴り。何をどうしたんだ、と。そもそも寝ている状況だって分からない。布団か、ベッドか。ベッドなら高さがあるから、横向きに寝ていれば蹴れるかも。そんなことを考えないとシーンが成り立たないわけです。しかも、「ぐふぶぇっっ」と呻くほどの一撃だったはず。なぜ飛び起きられるんでしょうか。鍛錬しているなら、とっさに行動できるかもしれない。そういうことも想像しないと、何がどうなっているか分からなくなります。

あれかこれかと迷うようなことを読者にさせてはいけません。読者に演出を任せすぎてはいけない。全部、作者の仕事です。

>「ったく、こうでもしねえと起きねえんだもんな?くぬふらーが!(この馬鹿が!)

また、カッコ付きでないと分からない台詞を入れている。それだけではないです。ここまで読んで分からなくなる点がまだあります。

主人公は本当に寝てたんでしょうか? 起こしに来た父親の台詞、動作を細かく説明できてますよね。眠っていたとしたら、そんなことできるわけがない。起きていて、しっかり聞き、はっきり見ていないと、一人称だとしたら描写はできない。普通、何が起きたか分からない、となるはずです。

だとすると三人称か、と思うわけです。だけど、この後の《2》に入ると、地の文で「僕」と言っている。となると、《1》も一人称のつもりで書いたわけですよね。《2》で一人称と気が付くと、分からなくなります。シーンイメージも想像しなおしになります。

作者は分かっているから自分の文章読んでも分かるし、自分が分かるから読者も分かると思いがちです。でも違うんです。読者には分からない。物凄く平易に書いてもらわないと、分からないんです。どのくらい平易にすればいいかですが、おおむね「十歳の子に読み聞かせても分かるくらい」が必要です。読むんじゃなくて、聞いて分かる程度ということですね。

> さっさと飯食って学校に行け!」

なぜか台詞途中で改行があります。他の部分と比べても長いわけではなく、読みにくいわけでもない。かえって、改行を入れたためにどこまでが台詞か、直感的には掴みにくくなっています。可読性を下げてしまっている、ということです。

> 急いで階段を駆け下りる途中で、妹とお母さんが神に祈っているのをちらりと見かけたが、見なかった事にしよう。

ここで「見なかった事にしよう」の通りなら、まだ大丈夫だったかもしれません。もっとも、それでもキャラ紹介は避けたほうがいいでしょう。のっけから何人も新キャラが出てくると、読んでいて大変なんです。
これも作者は分かっているが、読者には分からない、あるいは負担になります。

> うちの妹は、十二の齢にしてキリスト教の敬虔な信徒なのだ。

妹の紹介を始めてしまっています。このシーンに必要ないですよね? 「十二の齢にして」というもったいぶった言い方もしており、せっかく考えたキャラだから早く出してみたいんでしょうか? 情報を詰め込まれては読むのに苦労します。

> おまけに聖書の【創世記】の始めから【ヨハネの黙示録】の終わりまでだけでなく、アポクリファまでも既に全て暗記していて、その敬虔深さと知識量が認められて、牧師の資格を持っている。

聖書に詳しいと印象付けようとしていますが、そのことをこのシーンで使ってませんよね。これも、設定したことだから書いておきたい、でしかありません。次に聖書が出てくるのは、いつでしょうか。当面は見当たらないようです。

当面は活躍もしない妹を、聖書で強調している点、読者に叩きつけていると同時に、無駄に読ませてしまってもいます。竹牟礼さんはそういう癖がおありのようです。考えたことは書いてしまう。

ここまで、たった445字です。原稿用紙換算で1枚ちょっと超えた程度。なのに、問題点がこれだけあります。しかも、問題点を全部洗い出せたとは思いません。

キリがありませんので、《2》まで飛ばしまして、特に《1》と同様、目につく無駄についてだけ少し。三角形の中心に『要石の祠』の描写です。その問題を出したのが誰で、どういう人で、問題はこういう小問に別れてて、解き方の手順まで書いてある。

これが思わず「おお、そういうやり方があるのか」と驚くような、パズル的な面白さがあるならいいです。でも違いますよね。三角形の中心というだけ。そこに『要石の祠』があるというだけ。『要石の祠』は大事なものらしいですが、読者はまだそんなこと知りません。興味の持ちようがないのです。これも設定作った作者との差異です。『要石の祠』が何かを知っている作者しかワクワクできないのです。
(続きます)

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 読後感を爽やかにするにはどうすればいいのか?短編を書く上で気を付けておくべきこととは何か?

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