追記
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自分の作品の違和感の返信(元記事)
>皆様はこういった経験はあるでしょうか。
あります。初心者の頃、またはそこから少し抜けて創作というものが多少分かりかけてきたくらいの時期に最も顕著でした。
>文章が変なのか、キャラが変なのか、キャラ同士の会話が変なのか、ストーリーが変なのか、ただ単に面白くないのか、
これはね……。
言ってしまえば全部ですよ。いえ、私の話ですがね。
持論かもしれませんが小説は総合力です。小説にあっては文章もキャラもストーリーも相互に響きあって成立するものなので、何をどう書けばいいか初心者の頃には雲をつかむような話。分からないことだらけなのは当然だし、人から人に教えることも難しいんです。習うより慣れろ。これしかありません。
指南書的な本にはけっこう重要なヒントが書かれていることも多いのですが、おそらく読んだだけで初心者を抜けられるというものではありません。実体験としてある程度創作というものが分かってきた段階で、「そう言えば、あの本にこんなことが書いてあったな」と腑に落ちる感じです。そのくらいのレベルで自分の経験と照らし合わせながら読めば、かなり参考になる本を少なくとも数冊は知っています。
なので、やはり最初は「無理やり」「闇雲」「何かの模倣」でもいいから、違和感には目をつむって最後まで書き通してみるしかないと思います。
出来は悪くても結末まで書き上げてみると、途中で投げ出すよりは自分が確実に進歩した実感が得られるものですよ。
これは他の多くの方も異口同音に仰っていますから、間違いないと思います。
なお、無理やり・闇雲・模倣のうち、模倣というのは習作の段階ではかなり有効な方法なので積極的に推奨します。公表しなければパクリにはなりませんし、書き手のクセというものもあって結果的に何を模倣したのか判らないものに仕上がっちゃうこともあったりします。
追記
投稿者 あまくさ 投稿日時: : 0
初心者の域は少し抜けて、ある程度慣れてきた頃ならば。
多少は分かってきたというのがかえって足枷になる感じがあったかもしれません。
作品の狙いも意識してそれなりのプロットも立てられるようになると、それに基づいてキャラを動かしたりエピソードの順番を考えて書きはじめるのですが、途中で読み返してみて「何か違うな」と思ってしまうんですね。
やりたいことがあるからそれに従おうとすると、キャラの言動などが不自然になる。冒頭のツカミが大事だと分かるから何とか印象的なシーンをと考えるのだけれど、それがその後の構想と噛み合っていない気がする。しかし、そういう齟齬が生じている根本原因が分からないから、描写の違和感ばかりが目についてしまって序盤を何度も読み返し修正を加えてみたりする。そんな状態から抜け出せない時期がありました。
そういうことで苦労した時期に、初めて三幕構成とか13フェーズとかいうプロット・テンプレートの有効性を実感し、それらに助けてもらって何とか曲がりなりにも結末まで形の整ったストーリーを書けるようになった。
……そして今に至るという感じです。
今でも自作に違和感はありますよ。でも、このコースを通ればゴールにはたどり着けるくらいは予測できるようになったので、それで何とかやっています。