小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

重要な話をされているので、ちょっとだけ失礼します

元記事を読む

少しはマシな文になったかすごく気になるの返信の返信の返信(元記事)

気になる点は、けっこう偉そうに厳しいことを言っちゃうと思うのですが、
まずはこれくらいの文章がコンスタントに書けるのか、ってところです。ワンシーンだけだったらプロ顔負けなものを書ける人は実際けっこう多いです。
でも長編を書いていると、だんだん体力というか持久力が落ちていくように文章が雑になる。
だから短いワンシーンと長い小説だと、「文章」だけを評価してもその評価は大きく違います。
特にこうした一場面だけのワンシーンだと、前後のシーンの繋がりを考えなくても良いので、物語の関連性を考慮ぜず「この場面だけ」を理解できれば良いので相対的に評価は高くなりがちです。
「持久力が落ちていく」と書いたけど、ここで「前後のシーンの繋がり」ってのが関係してきて、長編を書いてる途中で文章が雑になってると自覚できてもなかなかそれを改善することができず、スランプに陥ることがままある。
この原因は明快で、いま「上手く書けた」と思ってる文章は「シーンの繋がり」が無い状態で「上手く書けた」だけなので、シーンの繋がり、ようは物語を語る上での「流れ」を考慮に入れると途端に難しくなって、書こうとするほど独りよがりな文章に逆戻りしてしまい、「上手く書けない、どうしてだろう」となってしまうわけです。
これって実際には「文章」自体はそれなりに書けているんだけど、「流れ・シーンの繋がり」を上手く読者に伝えられてないだけで、「文章を書けない」って話じゃなく「物語を書けない・繋げられない」って話なんだけどね。
でも事実として上手く書けないので「文章が」と誤解してスランプになる。
まあ、もしそういう事になったら、それは構成力の無さが原因だと、頭のどっかに入れておくと良いかもしれません。

でも、評価を求めるほどに「執筆するぞと意気込んで」の文章と考えると、当時のその「意気込み」の空回りはなくなって、かなり良くなったと思います。
以前、確か「妙に肩に力が入ってるから変になるんだよ」と指摘して、スレ主さんがめっちゃ疲れてるときに軽く書いたシーンがありました。それを私は褒めたと思います。良い出来だよと。
今作はおそらくそうではなく「執筆するぞ」と意気込んでの文章で、力の入れ方、力のベクトルが正しい方向を向いている、という気がします。
以前は気合を入れるほど空回りしてたのが、今は気合を入れたぶんだけ評価に繋がってるため、大きな進歩でしょう。

次は、視点について、とも言えるし背景や情景の描写とも言えること。
>ただでさえ、薄ら寒いところだった。
「誰」が「寒いと感じた」のか。
文の流れでは呂玄が寒いと感じてるわけだけど、しかし呂玄にそんな素振りはなく会話をしている。
これは「冷える地下牢」という描写のための一文だけど、呂玄はこの時点で布団の中で手に息を吐きかけるほど凍えているのだから、
>「怜火、今日は静かだな」
と冷静なのはどうだろう。呂玄は「ただでさえ薄ら寒い」と感じていて、布団の中で丸くなってるほどなハズ。とはいえ「とととトキカ」なんてのはギャグだし、呂玄のキャラを考えると「やせ我慢して平静を保ってます」という一文が欲しいね。
で。
最初の一行二行で背景描写は済んだものとして、この事実(冷える場所であるという事)を作者が忘れてしまってると思う。
茶の話が出れば呂玄としても温まりたいのは当然だし(でも水を飲んでるっぽいけども)、茶を出す、両手で暖を取って、一口含むと胃の中から解凍されてくようだ、とか「寒い場所」という描写を会話の間の地の文にもっと入れられるのではないかな。
でも作者の頭の中では、話(会話)を進めることに気を取られていて、こうした情景を最初の数行で終わらせてしまっている。
そのため、会話に「動き」がない。

最後に、非常に細かいことだけど、文章について。
>呂玄は暗闇の中、手に息を吐いた。
> 扉板がぎぃっと開いた。
三人称だけど呂玄の視点で語られていて、呂玄は「扉板が開く様子を見ている」わけだから、ここは
『呂玄は暗闇の中、手に息を吐いた。』
『 扉板がぎぃっと開いく。』
と、「扉板が開く」のは進行形のほうが良いかなと思う。
呂玄には扉板が開く様子が見えていない場合は、すると呂玄の視点から「開く・開いた」と書くのはおかしいから「ぎぃっと開く音が聞こえた」としたほうが良いと思う。
そんな感じで、ところどころ、まあ私の好みっていう感性の問題かもしれないけど、「そこは「~~した」じゃなく「~~する」だろう」という感じで、語尾の「た」終わりが気になった。
日本語にはそれほど詳しくないので明確に指摘できないけど、「~~した」は過去形(だと思う)ので、進行形にしたほうが良いのではないか、と思う場所がいくつかあった。

で、気になる点を、という事なので返信しましたが、
ぶっちゃけ、こんなんあんまり気にしなくていいと思うので、細かい事で、別に「ここを直せ」とか「こうしたほうが改善する」といった話ではないと思ってください。
誰かが指摘したから改善しようとするのではなく、指摘されて自分で頷くところがあったなら、ちょっと気にしてみる、程度で良いと思います。
返信内容は全体的にダメ出しになってるけど、最初に書いた通り、以前と比べてものすごく読みやすくなっています。

重要な話をされているので、ちょっとだけ失礼します

投稿者 あまくさ 投稿日時: : 1

おはようございます。いくつか重要な指摘をされているので、横やりになって恐縮ですが少しコメントさせていただきます。

>これって実際には「文章」自体はそれなりに書けているんだけど、「流れ・シーンの繋がり」を上手く読者に伝えられてないだけで、「文章を書けない」って話じゃなく「物語を書けない・繋げられない」って話なんだけどね。

これはとても同感します。
この掲示板の相談にも文章力を気にする人がけっこういるようですが、「それって文章の問題じゃないんじゃないのかな?」と思うことがよくあります。そのパートで読者に何を伝えればいいのか考えれば書くことはある程度決まってくるはずなので、文章なんて自然にできあがるものだと。

それから、後半の「細かいこと」について一つだけ。
日本語って、現在進行している情景を普通に過去形で書けてしまいます。これは過去と言っても回想ではなく、「一瞬前の過去」と考えると分かりやすいかと。

例えば野球の実況中継。

「打った~!! 打球がのびるぞ! のびる、のびる、レフト下がる下がる、後ろを向いた~!! スタンドに飛び込んだ~!! ホームラン!!」

打ったのと打球がスタンドに飛び込んだのは、それを確認してから言っているので一瞬ですが過去は過去です。日本語はそういう現在に近い過去も普通に過去形で書くことができます。一方、打球がのびていくのは過程を見ながら言っているので、進行形です。
この文章全体は過去形の部分を含めて回想ではなく、起こっている出来事をリアルタイムに描写しているのは明白。

逆に、完全に回想として書かれている文章の中に、意図的に進行形の文章をまぜることもあります。これ、修辞学で「現写法(現在法)」と言うらしいのですが、ここぞというところで臨場感を出すためにわざとやるんですね。それほど難しいことではなく、書きなれた人はたぶん無意識にやっています。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 少しはマシな文になったかすごく気になる

返信する!
コメントは4500文字以内。

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

トップページへ ページの先頭へ

「少しはマシな文になったかすごく気になる」の返信一覧

他の相談一覧

念話で括弧を使うべきかの可否について

投稿者 エフ太郎 回答数 : 5

投稿日時:

現在、主人公1人称視点の小説を書いていてその中で人外のヒロインと至近距離でテレパシーを使って声を発さずに会話するシーンがあります。 ... 続きを読む >>

ラストシーンを引き立てるシーンが書けない

投稿者 ブック 回答数 : 2

投稿日時:

はじめまして、今回初めて利用させていただくブックと言う者です。 私は某文庫の新人賞に向け、小説を書いているのですが、どうもラス... 続きを読む >>

世界観と地の文について

投稿者 匿名 回答数 : 6

投稿日時:

率直に申し上げますと、私は今スランプに陥っています。 世界観が上手く作れず、地の文を書いていても発送がありきたりな部分に陥ってしま... 続きを読む >>

▼書き込みの検索

▼投稿者の検索

小説の書き方Q&A:創作相談掲示板の使い方・利用規約(必ずお読みください)。お問い合わせ