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ヘイトコントロールとは具体的に何をすればいいのか (No: 1)

スレ主 お金太郎 投稿日時:

自分の勝手な想像ですが、例えばAという敵役がいたとします。Aにはそれなりの背景があって、その背景のもとに行動しています。

たとえば物語におけるAについての情報の出し方をいくつかの段階に分けて、以下のようにするとします。(テレビ番組のキャラクターをもとに作成しました。)

第一の段階ではAの背景をぼかすか誤解させることによって読者に同情の余地を与えないまま、それでいてさして活躍させずに、他の展開を邪魔しない範囲で布石を打っておきます。
第二の段階では何の非もない主人公を、それなりの理由でAに攻撃させて、Aが読者に嫌われたり、悪い印象を持たれたりするようにします。
第三の段階ではAの詳細な背景を明かして、主人公を攻撃したことは許せないが、それでも同情の余地のある人物であることを印象付けます。
第四の段階では主人公がAを助けたり、納得させたりする展開にし、Aが更生します。

それぞれの段階でAを典型的な人物であるように描きつつ、全く異なるイメージを提示することで印象を強くします。

疑問点は以下の通りです。

・第一の段階で、Aの印象が強くなりすぎて、他の展開を理解するのを阻害してしまう恐れがある。
・第二の段階でAが読者に嫌われているうちに主人公をAを倒させるのが一見面白そうだが、もとの番組ではそうはなっておらず、主人公による説得が行われたのみだった。
・第三の段階で、人物を嫌っていいのか好いていいのか分からない期間が存在してしまう。
・第四の段階で、更生する理由が考えつかない。

また、この方法がどの程度汎用性があり、たとえば日常系への応用は可能かどうか、ということについても知りたいです。

カテゴリー: キャラクター

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ヘイトコントロールとは具体的に何をすればいいのかの返信 (No: 2)

投稿者 サタン : 1 No: 1の返信

投稿日時:

質問の主旨がどこにあるのかちょっとわからないのだけど、読者にAというキャラクターを好きになったり嫌いになったりしてもらいたい、って話で、その具体例をテレビ番組から抽出してみたけど、それを自分なりに応用してみたら疑問点が生まれた。ということでいいのかな。

まず
>Aの印象が強くなりすぎて、他の展開を理解するのを阻害してしまう恐れがある。
こちらは、そもそも「他の展開」と並行してやるのは難度が高いので、Aの印象操作をしたいならAの印象操作に集中したエピソードを作るべきです。
「他の展開」を本筋と考えると、本筋の合間に「Aは嫌な奴」というエピソードを入れるだけですので、この段階で「Aは嫌な奴エピソード」は独立しているので、まるまるカットしても本筋に影響はない状態です。
横道になるのであまり長くやると本筋の邪魔になりますが、スレ主さんが書かれた例における第一段階とはつまりAのキャラ紹介なので、そもそもサブキャラの紹介でそんな長くやることはないでしょう。
そして、この第一~第四までの流れは通して「嫌なヤツだったAが更生して良いヤツになる」という一個のエピソードとして考えられるので、この流れをやる場合は最初にAを印象付けることが大事で、ハナっから「Aの印象が強くなりすぎて」というのはそれを狙っての構成になってます。Aの印象を強くしなきゃ第四の「更生」がハマらない。
だから、 Aの印象が強くなってしまう ということに不都合があるシナリオを考えているのなら、今回書かれてる質問の内容以外のところに原因と解決の糸口があるでしょう。

>Aが読者に嫌われているうちに主人公をAを倒させるのが一見面白そうだが、もとの番組ではそうはなっておらず、主人公による説得が行われたのみだった。
前述したことでこちらの回答もできてたと思うけど、ようするに第四で更生させるのがこのエピソードのキモなので、その前段階でAをボコボコにしたら話にならないし、Aの同情せきる事情が語られたら逆に主人公のほうが嫌なヤツになってしまう。
単純に嫌な奴を用意してボコって終わりのシナリオなら、この段階で倒してしまえばいいと思うよ。

>人物を嫌っていいのか好いていいのか分からない期間が存在してしまう。
そうやって「嫌なヤツだったはずなのに」っていう変化を楽しむエピソードだから、ここに疑問を持つこと自体が疑問。
確かにこういう期間はそう長くやるものじゃなく、読者が「いいヤツ? 悪いヤツ?」と判断できてないうちに決着まで一気に持っていくのがベストだとは思う。

こういう段階を踏むにはどうしたらいいかって話なのかな。
全体的に「疑問です」と書かれてるけどどこが疑問なのかよくわからない。
「他の展開を阻害してしまう恐れがある」から「Aを印象的にさせつつ本筋を邪魔しないためにはどうすればよいか」とこちらで勝手に補足して回答してたけど、スレ主さんの「こう思う」は書かれてるものの「だからこういう疑問がある」という部分がすべて抜け落ちてる気がする。

>更生する理由が考えつかない。
そりゃ作ってるお話次第になっちゃうから何も知らない第三者にはどうしようもないけども、
エンタメの物語の「解決手段」はわりかしパターンがあって、そこに当てはめるなら前提条件を変えてしまうのが楽だね。
例えばAは貴族で絵に書いたような糞貴族なんだけど、Aには兄がいてこっちはすごく優秀で常識人。母親はAを可愛がってて兄ではなくAに家督を継がせたいと考えており兄を暗殺しようとまでしている。だからAは家督を継ぐには相応しくない行動を取って味方を減らそうとしていた。
という設定があるとして、Aが糞貴族をしてる前提としては母親が原因ってとこと兄が優秀ってとこだから、このどっちかを覆してしまえばいい。
単純な話なら、母親の悪事がバレて追放されて原因がなくなったのでAは糞を演じる必要がなくなった、でハッピーエンド。
二転三転させたいのなら、兄が優秀で常識人というのが猫かぶりで、いい顔をしてただけ、実は母親はAを助けるために兄を暗殺しようとしていたと展開させて、前提を転がしながら最後には兄を排除してAが家督をついで終わり。
なので、どっちかっていうと「更生する理由」じゃなくて「荒れてる理由」のほうが大事。
「荒れてる理由」がちゃんとあれば、その理由の前提になることを覆すか埋めるかすれば良いだけになる。
もちろん手段はこれだけじゃないが、一番簡単かつ汎用的なのは前提を覆す方法だろうと思う。

>この方法がどの程度汎用性があり、たとえば日常系への応用は可能かどうか、ということについても知りたいです。
汎用的というか実用的なレベルにまでするなら、もっとシンプルにしたほうがいいと思う。
まず「Aに悪感情を持ってもらうエピソードを作る」。次に「Aに好感を持ってもらうエピソードを作る」ことで読者にAをどう判断したら良いかわからなくさせる。最後に「Aの行動原理など行動の理由を提示」して、悪でオチにしたり更生して善でオチにするか。って感じじゃないかな。
スレ主さんの例では「Aに好感を持ってもらう」のところで「同情」という要素を使ったわけで、でもここではAに好感を持ってもらえれば良いだけだから例えば主人公のピンチを救うとかヒロインを庇うとか善的な行動があれば良いと思う。もちろん同情でも良いと思う。
スレ主さんの場合は「同情」なのでAの行動原理は先に説明されてしまっていて、私の場合だと行動原理を説明したらもう終わりなのであとは解決一直線になってる。
ということは、これは思いつきだけど、
ようは「Aに悪感情を持ってもらう」と「Aに好感を持ってもらう」というベクトルが真逆なだけの同じアプローチの中で「行動原理の説明」だけが独立してるから、たぶんこの「行動原理の説明」を入れるタイミングでバリエーションが生まれるかな。
最初に「こういう事情があって糞貴族を演じてる」と説明があった状態であるなら、多少やりすぎな「Aに悪感情を持ってもらう」というシーンにも読者には勝手に同情フィルターが入るし、その「事情」次第ではキャラの演出としても使えそう。

とまあ、既存作から要素を抽出して自作に流用するのはとても良いことだけど、抽出した要素が元ネタの既存作に引っ張られてあまり具体的にしてしまうと、再現はしやすいけど応用性は薄くなる。
応用するなら具体性は極力消して抽象的に抽出して、そこに自分が書こうとしてる設定を入れて再度具体性を持たせる、ようは再構成する。
このときの具体性を消した抽象的な要素には、応用性は高くあると思うよ。

まあ日常ものだと、まんま「敵か味方かわからない読者のヘイトをコントロールする」って展開を用意してもいいんだけど、こういう応用はまったく別のものに応用したほうが良いから、んーと、そだな…
本当に「日常」だとそもそも読者のヘイトコントロールするような場面にならないから、例えば山岳部とかの話で「欲しい道具」があってそれについて「良い噂」と「悪い噂」を聞いて悩んでいたら定価の半額で欲しい道具が売ってて勢いで購入してしまう。でも「悪い噂」は友人が勘違いしたバッタモン商品のことで、主人公が購入したのがまさにそれだった。で、凹んで終わり。
スレ主さんの例で言うと最後の「更生」の部分が更生できなかった失敗パターンで組んでみた感じ。
あるいは、何か問題があるような話、日常ミステリとかなら、例えば
依頼人Aに頼まれて主人公はトラブル解決(紛失した形見の指輪を見つけて欲しい)に動くけどAには「良くない噂」があって、トラブルはやがて噂と衝突することになってAが事情を語る。その内容は同情できるもので噂が完全な真実とはいえないものだった。主人公は紛失した指輪を見つけられなかったが納得できる形で解決し、その副産物として良くない噂はすぐ無くなるだろうと思われた。ところが後日、依頼人Aの指には紛失したと思われる指輪があった。Aの本当の問題は「良くない噂」を消したいということで、主人公はそれに利用されたのだと理解し、あながち噂は嘘じゃなかったなと呆れた。
とか、こんな感じ。
どこに原型あんのって思うかもしれんけど、「良い印象」「悪い印象」で見れば応用したものだとわかるかな。
まあ、既存作の骨組みを利用するならシンプルに要素でまとめて、具体性はなくして要素のみで考えると、わりかしどんなジャンルだろうと元ネタが何であろうと応用できる。

ヘイトコントロールとは具体的に何をすればいいのかの返信 (No: 3)

スレ主 お金太郎 : 1 No: 1の返信

投稿日時:

丁寧で具体的なご回答ありがとうございます。

第一の段階は最初、登場人物の顔だけ見せて期待させる程度の意味で、要するに少年漫画でいう序盤に敵幹部が一堂に会したり、ちょっと主人公と会話したりするシーンみたいなものです。やらない方が無難そうなのにそういうシーンが割と色々な作品であるので、どういうタイミングで入れたらいいか分かりませんでした。
第二, 第三の段階に関しては仰る通りと思いました。
第四の段階に関しても、確かに前提を変えてしまうのは妥当だと考えられるのですが、多くの作品では前提の変更がご都合主義に見えないようにそれを支える複数の「環境」のようなものを整備しているような気がします(たとえば例に挙げた話で参考にした番組では、Aを精神的に支える人がいないと思われていたが実は存在した、という流れになっていて、それプラスで、かつその支える人が仮にいなくても主人公がAを支えてやるという旨の発言がされていた)が、この「前提の変更」は何かしらの「処理」が必要ではないか? という疑問があります。

また、実はいまいち「好きなのか嫌いなのか分からない状況」の作り方がそもそも分からなかったのですが、かなり勉強になりました。

ヘイトコントロールとは具体的に何をすればいいのかの返信 (No: 4)

投稿者 読むせん : 2 No: 1の返信

投稿日時:

ヘイトコントロールってなに?ってなって調べてきました。

要はゲームの時のダメージ管理術で、大盾持ちとか防御力の強いキャラが遊撃兵や回復薬の代わりに攻撃を受ける事で、全滅を避けつつ敵に決定打を与える感じみたいね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
たぶんやけど、作者のお気に入りのキャラEに読者の批判が殺到するのをそらすため、生贄がわりにAというキャラを出し、EへのヘイトをAにそらすとかがヘイト・コントロールだと思う。

たとえば【キャラ人気ランキング 】で作者やランキング作成者の思惑通りの票を入れさせる事ができたら、コントロール率100%になると思う
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
コントロールというより、読者傾向と作者の傾向が大事かも?

相談者によっては
【俺が考えた最高にかわいいヒロインがモブ子の人気に負けています!!なぜ!?】
というノリの質問を3回くらい上げてている人がいました。

 3回とも別の作品で、作中で作者が一番「テコ入れ」しているキャラは3位くらいで、人気1位は毎回作者的にモブポジになる。

軽く読んだことあるけど、物語のコンセプトと「テコ入れ」が嚙み合っていないので、ストーリー好きで読んでいる読者には・・・・って感じだった。

作者の趣味と読者の趣味が合っていないんだわ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
たとえばになるけど、引き合いに出されている人物【A】は少年マンガ的作品なら敵っぽいですが、恋愛要素のある逆ハーレム系な少女向け作品なら【お、次の攻略対象か?つぎはコイツか?】ってなると思います。

それかAが実は男装キャラ、しかも主人公と同世代くらいの美少女だった!とかでも見る目は一気に変わります。

アイシテイルの奇跡 (No: 5)

投稿者 ごたんだ : 0 No: 1の返信

投稿日時:

ラァァ ァァぁあぶ いず パぁワァァァー!!!!!!!!

原始に愛は奇跡を起こないかもしれませんが、創作の世界には「愛は奇跡を起こす」のです!!!

なのう小説で「チート」がどうのこうのだと!毒者やらレッドチリペッパーは廃墟しか支配出来ない監獄人の為に口うるさいですが、最強のチームとは『愛』です。
犬耳少年はヒモ教師に信頼されているから夢を叶え、金髪魔女のミカタの冬木はホムンクルスに愛され、イリヤルートに入り、赤い兎の鈴は珊瑚四最強に愛され、武神を愛しました…

少年は愛され、誰かに信用されることで“奇跡”を起こし、時に“奇跡”は“最強”すら凌駕します!!

ちょっと…熱くなり過ぎました…
煉獄の炎でエミヤ化してきます…!!!

これは頭で考えてどうにかなるものではありません。

ですが、心で何かを感じたなら「らぁァぶ いず パァぁぁぁあわぁァッッッ!!!!!!!!」と鮭産んで下さい。

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タイトル:ヘイトコントロールとは具体的に何をすればいいのか 投稿者: お金太郎

自分の勝手な想像ですが、例えばAという敵役がいたとします。Aにはそれなりの背景があって、その背景のもとに行動しています。

たとえば物語におけるAについての情報の出し方をいくつかの段階に分けて、以下のようにするとします。(テレビ番組のキャラクターをもとに作成しました。)

第一の段階ではAの背景をぼかすか誤解させることによって読者に同情の余地を与えないまま、それでいてさして活躍させずに、他の展開を邪魔しない範囲で布石を打っておきます。
第二の段階では何の非もない主人公を、それなりの理由でAに攻撃させて、Aが読者に嫌われたり、悪い印象を持たれたりするようにします。
第三の段階ではAの詳細な背景を明かして、主人公を攻撃したことは許せないが、それでも同情の余地のある人物であることを印象付けます。
第四の段階では主人公がAを助けたり、納得させたりする展開にし、Aが更生します。

それぞれの段階でAを典型的な人物であるように描きつつ、全く異なるイメージを提示することで印象を強くします。

疑問点は以下の通りです。

・第一の段階で、Aの印象が強くなりすぎて、他の展開を理解するのを阻害してしまう恐れがある。
・第二の段階でAが読者に嫌われているうちに主人公をAを倒させるのが一見面白そうだが、もとの番組ではそうはなっておらず、主人公による説得が行われたのみだった。
・第三の段階で、人物を嫌っていいのか好いていいのか分からない期間が存在してしまう。
・第四の段階で、更生する理由が考えつかない。

また、この方法がどの程度汎用性があり、たとえば日常系への応用は可能かどうか、ということについても知りたいです。

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