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あまくさ様、アドバイスありがとうございます。
>>序盤について
序盤のおもしろさはどれだけうまく伏線をはり、ところどころでしっかり回収していけるかにかかってくるのですね。
伏線をしっかりはってしっかり回収できるように、プロットをもっと矛盾点のないように、きっちりとしたものを作れるように頑張ります。
『魔法少女まどかマギカ』、見てみることにします。
>>小説を通して伝えたいこと
他の方からも同様のご指摘があったので、それに対する私の答えを抜粋させていただきます。
作品を通して伝えたいことは「神という存在に敷かれたレールの上を歩くのではなく、自分の足で、自分の力で未来を切り開く人間という存在の強さ」と、「どんなに辛く目の前に絶望が広がっていたとしても、諦めずに前に進んでほしい」ということ、そして創られた「感情ある機械」である魔族から、「人間とは何か」という問いかけ、この3点です。
作品の魅力として挙げたいところは、どんなに劣勢でも、諦めずにもがき、最後には戦況をひっくり返して未来を掴み取る主人公を初めとする人間たちの姿です。
また、戦闘描写は特に意識して丁寧に書こうと考えています。
>>プロットについて
ここで挙げさせていただいたプロットには大事な情報がいろいろと欠けており、特に主人公と魔王以外のキャラが欠けているというのは大きな問題ですね……。
ストーリー全体の構成と関わりが薄い状態となっているため、このような結果になってしまいました。
キャラクター1人ひとりに焦点をあて、ストーリーを語る上で欠かせないキャラクターとなるようにもう一度ストーリーを再考してみます。
主人公の記憶が欠けていることについてプロットに書いたのは、主人公は戦時中の日本で敵に殺される直前で召喚されたという裏設定があり、これを思い出すことによって「人間同士で争うことの悲しさ」と、「そもそも魔族とは何だ?」という考えに至ります。さらに加えて、それを思い出すのは国を乗っ取った魔族との戦いで仲間が命を落としそうになるのを見たときです。もう二度と、仲間を失いたくない、その一心で、主人公は新たな力を覚醒させます。ここで初めて、完璧に自身の身体をコントロールできるようになります。大気中の魔力を吸収して瞬時に自分の力に変えられるようになります。
……と、いう設定を考えていました。
>>物語の+αに関して
オリジナリティに欠けるというのは多くの方からも指摘いただきました。正直、自分でもそう感じるところはありました。これについては、物語全体の質を向上させるか、プロットを考え直すかして改善したいと思います。
今漠然と考えているのは、主人公は勇者として期待されて召喚されたのに魔法が一切使えない、剣術も未経験。おまけに平和な世界からきたということもあり、期待外れと追放されてしまう。しかし主人公は魔法が使えないのではなく「身体強化魔法のみ圧倒的な精度で扱うことができる」というものです。作品の特徴というにはまだまだありきたりですが、新たな設定としては前より良くなったのでは、と思っています。
>>竜について
竜は神に創造された存在であるため創られた当初は神に従います。特に自分の役割に疑問も持ちません。しかし、人間の営みを見て人間を好きになり、それに対する神の仕打ちを快く思っていません。
ですが、竜の役割とは世界の魔力量を調整するシステムを守ること、自分の役割を放棄しては人間が滅んでしまう。また、竜も神のいる場所を知らされていないため、魔族に殺される人間たちを見ているしかできませんでした。
ただ隙あらば神に対し意見を述べよう、くらいには思っていませんでした。ですが最終決戦における神のあまりに非道な行いを見て、例え神の消滅により’’自分も消滅してしまうとしても’’人間のために戦おうと決意しました。
主人公が劣勢のときに、例え力及ばずとも主人公を信じ神に攻撃を行った人間たちに対し、神は無慈悲な力をもって蹂躙する、みんな死んでしまう、そんな時に神の攻撃を防ぎ人間を守ったのが竜です。主人公が神を倒す隙を人間たちとともに作り出します。
神はその力があまりに強大なため、世界に干渉するのが容易ではありません。そのため魔王という存在を生み出し魔王に魔族を創らせました。魔王とて神ではありません。元を正せば超高性能の人工知能、生命を創造することはできません。したがって自分の身体を分析して劣化版魔王を作り出します。それが魔族の招待です。すなわち、神が魔族を操っているのではなく、あくまで魔王を起点とする個々のAIシステムにより行動しているので、神は魔族に命令を下せません。
>>神の思惑について
魔族により世界人口があっという間に減ってしまいました。信仰心を集めることが目的なのにその信仰する人間が魔族によって滅ぼされてしまっては本末転倒です。したがって、人間側の「魔王」として勇者召喚を行わせました。
しかしそれがまたもや、神の思い通りにはいきません。神が死んだのは、すべてを思い通りにしようと命を軽んじたためです。
>>フェイクについて
フェイクストーリーを創ることは絶対に必要になりますね、あまりそこまで考えずにプロットを書いていました(^^;)
完全なフェイクとまではいかずとも、神の存在には気づかずあくまで魔王がラスボス、という形にもっていこうかとおもいます。魔王が魔族を創ったところまでは明かし、魔王はなぜ生まれたのかについて、神の存在、世界のシステムについて最後に用意したいと思います。
ストーリー全体の軸を考え、すべてを1本の線で繋げられる構成にできるよう頑張ります。
>>最後に
あまくさ様のご指摘に答えていくうちに、今までもやもやしていたものが形を帯びてきました。
本当にありがとうございます!!
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投稿者 あまくさ 投稿日時: : 0
>あまくさ様のご指摘に答えていくうちに、今までもやもやしていたものが形を帯びてきました。
それなら、良かったです。
私自身の経験から言っても、他の方に何か質問されて説明しているうちに自分自身の考えもまとまってくることがわりと有るんですね。自分の頭の中だけで考えているうちは見えなかったことが見えてきたりします。
だから私が偉そうに何かを教えるとかじゃなくて、意見交換は大事だなと。
あかつきさんご自身で何かつかめてきたのなら、これ以上私から多言する必要はないと思いますが、一つだけ。
>人間側の「魔王」として勇者召喚を行わせました。
私としては、これまでの多くの説明の中でこの文章が一番分かりやすかったですよ。
これまでの説明に何が欠けていたかも見えてきた気がします。
結局その物語の中で主人公の存在はどんな意味があるの?
これです。
これまでの粗筋や説明でも主人公が神の企みで召喚されたこと、魔王討伐が偽りの目的であること、やがてそれに気づいて神と対峙していく流れなどは判りました。でも、それって別に主人公でなくてもいいような気がしたんですね。
また、粗筋をたどれば主人公が成長したり活躍したりすることは分かるのですが、何となく物語の型にはまって作者都合で動かされているだけという印象でした。
神の道具として、他の誰でもなく主人公が重要だった理由。
神に操られ、やがて魔王に共感して神と対峙するにいたる主人公のアイデンティティ。
そういうことがこれまでは殆ど判らず、今回の説明ではおぼろげに見えてきましたが、あえて厳しく言えばまだ具体性に欠けています。見えてはきたけれど、もやっとしている感じ。
『まどマギ』(旧作のテレビ版のことですが、劇場版の前編・後編もほとんど同じなのでそちらでもいいです。劇場版・新編はテレビ版の続編になります)は、そういうことのすべてがラストまで見ると明確に示され、きっちりと納得できるように作られていました。多くの謎や伏線が第10話ですべて収束し、最終話ではほとんどの視聴者が予想しなかったと思う展開を見せるんです。
とまれ、御作はよく考えられているようだし面白い物語になりそうな予感は感じますよ。ご健闘をお祈りします。