頭のいい人の思考を再現するにはの返信
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頭のいい人の思考を再現するには(元記事)
こんにちわ、にごり酒と申します。
今書いているノベルに、非常に頭の良いキャラクターがいます。賢者のような人なのですが、こういったキャラクターが頭を使ったり、本当に言いたいことを遠回しに言ったりするときに会話する描写を皆様ならどのように描かれますか?
拙い質問文ではありますが、もし宜しければご教授いただけると幸いです。
頭のいい人の思考を再現するにはの返信
投稿者 サタン 投稿日時: : 1
既に回答は出揃ってる気がするので繰り返しの回答になるけども、
結局のところ「頭がいい人」を書く必要はなくて、「頭がいいように見える」という演出をすれば良い。
これは今回のケースだけに限らないけども、なので日頃からのコミュニケーションで相手の「そういうところ」を見て自分の中にストックしていくのがいい。
物語の中でよく使われるテクニックとしては、何度か名前が上がってるけども「ワトソン役」を置くことですね。
ワトソン役は、ワトソンのようにホームズの凄さを説明していく専属キャラでもいいし、その時々で違うキャラクターにワトソン役をやってもらうでもいい。
だから例えば、「頭のいい人が何か言う」「主人公はそれを理解できず疑っている」「頭のいい人が言った通りになり、主人公は彼の言葉の真意に気がつく」とか、この場合は主人公が一時的に賢者に対するワトソン役になってるわけですね。
もちろん、同じ状況でも「主人公は賢者を信頼するが、仲間の一人は疑っている」とかでも良い。
そこは「疑っている人物」のキャラも立つので登場するキャラを吟味しながら組み立てれば良いと思う。
これも例をあげると、「主人公に忠誠を誓ってるキャラクター」をワトソン役にした場合、彼は賢者の提言に耳を貸さないわけだけど、それは「主人公が賢者に騙されてるのではないかと警戒している」というように書けるから、つまり「主人公に対する忠誠心」を書けるため賢者だけでなく彼がどういうキャラクターかというキャラ描写にも使えるわけですね。逆に「主人公が信頼してる人物だから自分は賢者を信用しない」という小物キャラでもいいし。
更に「彼は賢者の言葉を聞かず痛い目にあう」「ピンチを主人公が助けてくれる」「賢者の言葉に従って事なきを得た」と展開すると、賢者の凄さがまず際立ち、彼の主人を想うキャラが立ち、主人公の活躍が書ける。
まあ、あまり同時にあれこれやっちゃうと本来の目的である「賢者の頭の良さ」の印象が薄れるので、もっとシンプルに「賢者の頭の良さ」だけを書いたほうが良いかもしれませんね。
例えば、頭の良さを表現するのに使い勝手がいいものは「未来予測」でしょう。
推理モノの推理ような過去の推測は意外とロジックを組むのが面倒で、でも未来予測は結果が当たれば良いだけなので結末を決めるだけで、適当に書けて楽です。
簡単には、競馬など賭け事が楽で、主人公や周囲の人間は熱くなってどの馬の肉付きが良いとか眼に気合がとか具体的な理由を持ってそれぞれ賭けるんだけど、賢者だけは「そうですねぇ、馬のことはわかりませんが……」とか言いつつ大穴を選ぶ。結果は賢者が言った馬が勝利して賢者の一人勝ち。そして「馬のことはわかりませんが、政治はわかるので。御前試合では王の権威にちなんだ名前の馬が勝つだろうと思いました」とかで終わる。
凡人は馬のことだけ見てたけど、賢者は大局を見ていた、という感じですね。競馬ネタは、まあ幕間の小話程度にしか使えんネタだけど、「未来予測」は戦争の勝敗なり政敵の動向なり殺人事件の次の被害者なり、結果さえ合えば「賢者の言う通りだった」って展開に持ってけるので、割と作者の脳みそを使わない「頭の良い人」を演出する手段だと想う。
この手段のデメリットとしては、前述した例の小話のように予測した未来の結果がすぐ判明するくらい短くネタを仕込まないと「頭の良さ」の印象が薄れちゃう。
「主人公はやがて大魔王を倒すだろう」とか先の長いこと言われると、同じ未来予測でも頭がいいってか占い師かよって印象になっちゃうため。
だから、「A国とB国の勝敗ですか、まあA国が勝つでしょうね」といった未来予測のシーンのすぐあとにでも「たったいま密偵からの報告が! B国が降伏したようです!」と展開させないと、その場で「おぉ、賢者の言った通りになった」って感じが出ない。
なので、長い物語の中に「賢者の頭の良さ」の演出を盛り込むのも良いけども、「賢者の頭の良さ」を書いただけの小ネタを適当なところに挟んでいくのが楽だと想う。
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