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作中に『メモ』が挟まれる展開。アリか、ナシか。 (No: 1)
スレ主 大野知人 投稿日時:
お世話になっております。大野です。
今月半ばくらいまで魔法探偵モノのラノベを書いていて、今その推敲中なんですが……。
『設定を複雑化しすぎて、解説に尺を取りすぎている』『読者が知らない情報が多いまま作品が展開するから、読者が推理・騙される余地が少ない』という問題に行きつきました。まあ、作る前からこうなる気はしていたんですが。
という訳で、設定を削ったり、ギミックを減らしたり、あらかじめ解説を入れる事で『読者が知っている情報』を増やしたりしようと思ってます。
その一環として、『主人公が助手ポジにいるヒロインに「用語集」みたいなものを渡し、シーンの変わり目などでヒロインが用語集を読んで自分の中で設定を補完する』みたいな書き方をしたいのです。
知ってる人にとっては「犬とハサミは使いよう」における「夏野霧姫の用語帳」をやりたい、と言った方が分かりやすいでしょうか。
また、『主人公が書いた』という設定も併せて、チョイチョイ小ネタを挟もうかとも考えています。
書き方として言うと「基本一人称の文章」で進む作中のシーンの切れ目で記号などを使って区別して
『 〇◆◆〇
用語集
オカルト:物語や伝承の中に存在する生き物や超常現象は、実は概ねすべて存在する。じゃあなぜ一般に知られていないのかと言えば、総数が少ない事と、ヤの付く自由業の如くある程度の口封じが行われているからである
梅干しの蜂蜜漬け:ご飯にはぶっちゃけ合わないと思うが、夏場のお茶菓子としては最高。特に麦茶が合う
三丁目の神社:秋や夏はお祭りなどで賑わう神社。あまり知られていないが、ここの神主はれっきとした陰陽師である。……神道と陰陽道は微妙に違うものなのだが、神仏混交の影響だろうか』
みたいな感じ。
『何も知らないヒロイン』って言うのも大事なんですが、『ヒロインが質問する→主人公が応える』っていうワンパターンもどうかと思うので、『主人公にもらった用語集を読んだヒロインが己ずから察する』みたいなシーンを入れたいと思った次第。
我ながら面倒オタなのは承知していますが、『妥協できない設定』が結構多く、『間に挟まる設定を抜くと、辻褄が合わない』ようなギミックも多いため、何とか解説シーンを省く手段を模索しております。
用語集の良しあしと、『設定解説を減らす方法』この二つについて、皆さんのご意見を伺いたいです。
カテゴリー: 文章・描写
この質問に返信する!作中に『メモ』が挟まれる展開。アリか、ナシか。の返信 (No: 2)
投稿日時:
用語集そのものは別に悪いとは思いませんが、それを読まないと読者の理解に支障が出るという内容だとしたら、やや問題はあるかもしれません。表現を工夫して多少アクセントをつけただけで、説明は説明。説明を読まされるのを面倒くさがる読者にとっては、やはり面倒くさいでしょう。作者が読者に、説明を読んで、理解して、先の展開に結びつける思考を要求しているということが問題の本質かと思います。
>『設定解説を減らす方法』
たいへん平凡な回答ですが、ストーリー展開にそい、キャラの行動を通じて無理なく伝えるのがベストなのかなとは思います。
作品ではヒロイン視点の章もあるんでしたっけ?
すみません、大分前に試作的な序盤を拝見して以来、ほとんど読んでいません(汗)。ちょっとのぞいてきたら、ヒロインの一人称になっている章もあるようでしたが、ストーリーで伝えるためにはその方が有利かなと。
語り手は無知な方が良いと考えています。
無知であれば、
よく分からない事象に遭遇 → 不思議に思い、疑問を解こうとして調べたり、聞いてまわったりする → だんだん分かってくる
この流れを、語り手と読者が同じペースで共有できるのです。感情移入が深まり、理解も楽という一石二鳥なので、エンタメでは鉄板なんじゃないでしょうか?
で、その「調べたり、聞いてまわったり」の一つとしてメモを使うなら、スムーズだろうと思います。事前に読者と語り手が疑問を共有していて、メモを見て「あ、そういうことか!」。これなら面倒くさがらずに読んでくれるんじゃないかと思います。
* * *
余談ですが、視点が切り替わるのは良くないという意見がありますよね?
あれは、切り替わるのが良くないというより、この流れなら誰視点が効果的ということを作者が十分把握しないことが問題なのだと思います。単に作者が書きやすいか、行き当たりばったりに「ここは、こいつの視点にした方が面白くね?」的にやってしまうと、読者が置いてきぼりになってしまうことがあるのではないかと。
* * *
本格ミステリをたくさん読むと参考になるかもしれません。ミステリ作家は、謎を提示して、ストーリー展開の要所要所にヒントをばらまき、それによって読者の興味をつないでいくプロです。ていうかミステリのプロットはそれだけで成り立っているようなもので、あれほど読者に思考を強制するジャンルもありません。
作中に『メモ』が挟まれる展開。アリか、ナシか。の返信の返信 (No: 3)
投稿日時:
ご意見ありがとうございます。
やっぱり説明の多さそのものが問題ですよね……。
ミステリの読書経験は確かに足りていなかった気がします。
精進します。
ありがとうございました。
作中に『メモ』が挟まれる展開。アリか、ナシか。の返信 (No: 4)
投稿日時:
お世話になっております。
先日は作品を読ませていただきありがとうございました。
「犬とハサミは使いよう」は何となくタイトルを聞いたことがあるぐらいなのですが、ご相談の内容を読んだ感じだと、単にメモの形で設定を提示するというよりは、主人公がヒロインに課題を与えるみたいな展開が新たに加わる感じでしょうか。
個人的には作品の雰囲気にも合っていて上手いなと思いました。
キャラクターの補完にもなりそうですし、ヒロインの活躍の幅も広がって、ストーリー自体に動きが出そうな予感がします。
一般的な話として検討すると、説明で飽きてしまう一番の要因は「長さ」な気もします。この点に関していえば、情報を小出しにして、複数の場面に散らすのがシンプルな解決になりそうです。
たとえば、場所や小物を描写する際にちょっとした説明を付け加えるのは、広義のファンタジーやSFでは常套手段だと思います。もちろんやりすぎれば気が散る要因になることに変わりはありませんが。
根本的な解決としては先の回答者様がおっしゃる通り、いかにしてストーリーの中に織り込んでいくかだと思いますが、これはなかなか難しいですよね。とくにミステリーだと事件が主役みたいなところがあるので、プロットが固まった後から「必要な情報をどう伝えるか」を考えるのはなおさら大変だと思います。
(私もついこの間までファンタジー設定のミステリーに取り組んでいたのですが、けっきょく説明に手一杯で無味無感想なプロットになってしまい、初稿で挫折しました。そもそもオチを決めずに書き始めるほうが好きな人間なので、思考的に向いていないのかもしれません)
ちょっと投げやりかもしれませんが、説明の仕方について考えるのはほどほどにして、とにかくキャラクターを前面に出すというのも方向性としてはありかなという気がします。単純な話、キャラクターの魅力が増せば増すほど、話している内容にも興味を持ってもらえると思うので。
だいたいそんな感じでしょうか。
まとまりがなくて申し訳ありませんが、少しでも参考になれば幸いです。
作中に『メモ』が挟まれる展開。アリか、ナシか。の返信の返信 (No: 6)
投稿日時:
柊木さん、ありがとうございます。
いえ、キャラクターを前面に出さないといけないのは自分でも承知していたのですが、何分設定が複雑すぎて尺が足りなくなってしまっており……。『設定そのものを削る』&『説明シーンを削る』必要に迫られた結果のアイデアだったのです。
ただ、方法としてはやっぱり難しいですねぇ……。
設定そのものを削ろうにも、自分で複雑化しすぎて、訳が分からなくなってしまっていて。まあ、一回クールダウンが必要ですね、これは。
ご意見、ありがとうございました
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作中に『メモ』が挟まれる展開。アリか、ナシか。の返信 (No: 5)
投稿日時:
設定解説を減らす方法は、身も蓋も無く【話数を増やす】ですねー。_(┐「ε:)_
コナンだって第1話目は、主人公17歳のままですから。
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例えばですが、話が込み入った理由は「矢加部ちゃんが詐欺に気付いた事」です。
そして、気付くまでに軽口を探偵に叩けるくらいには親しくなる期間があった。
「詐欺バレ」を2~3話目とかにしていたら、矢加部ちゃんの怒りが探偵に騙された怒り―――【探偵を誠実だと信じて、詐欺に加担してしまった馬鹿な自分への怒り】になります。
毛利蘭の「新一はコナン説」に対する怒りや不信みたいなものですね。
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なぜ矢加部ちゃんが主人公の詐欺に怒っていたのか?が分かりにくいと言っている人が私以外にも多かったように思います
作中に『メモ』が挟まれる展開。アリか、ナシか。の返信の返信 (No: 7)
投稿日時:
読むせんさん、ありがとうございます。
詐欺バレのタイミング調整は、確かにやった方が良いかも知れませんね。
元々の企画が『詐欺師の主人公と、正義感が強いツンケンした少女』だったので、正体ばれを一話に持ってくることに『縛られてた』た部分もありました。
実は今、以前読むせんさんが仰っていたように『二話と三話の順番を入れ替える』パターンを模索しているのですが、クトゥルフ回の情報量が少ないと感じる部分も多く、一話との内容調節でいろいろと思案しておりました。
設定そのものを幾らか削る案もあるのですが、プロット段階からもう少し調整してみようかと思っています。
ご意見参考になりました。
ありがとうございました。