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チェーホフの銃対策 (No: 1)

スレ主 いろふぁ 投稿日時:

近未来を描いた小説を友人に見せたところ、「分かりにくい」とのことで、より詳しく話し合ってみると、どうやら以下のような原因があると考えられました。

どうでもいいことに関する謎がよく出てきて、本筋に集中できない。──(1)

理想的には、読者が小説に対して特定の種類の謎/空白を抱き、それを解決するための説明に伴いまた空白が生まれ…という流れに伴って話が進行する(その際、伏線やモチーフが多すぎると混乱の元になるので、少ない方が良い)ものだと理解しています。
自分の書いた小説では、まず近未来に特有の価値観の違いや設定(たとえば、未来ならキラキラネームが多いだろうという考えに基づいたネーミング)の方がより目立ってしまい、本筋の内容へ注意が向きにくくなってしまっているのだと感じました。

未来でも異世界でも、この世界と異なる場所であることから来る何かしらの違いは幾つもあって然るべきだとは思うのですが、そのうち1, 2つだけを利用して作品を作るとなると、それ以外の物事への説明(それが面白くなるためには、複数の登場人物による複数の視点から物事を語らなければならないと自分は考えていますが)を削るか、説明が完結するまで脇道に逸れなければならず、いずれも読者に対して少なからぬ「追加の要素」を与えてしまい、モチーフがぼやけたり、どれが伏線なのかが分かりにくくなったりして、読者の「注意の向きが逸れて」しまいます。
また、特に人物の心情に関しては説明をしすぎると演技臭くなってしまったりするという問題もあり、そうした演技臭くなさと「注意の向きの固定」が特に難しいとおもいました。
これらはどのように解決すれば良いでしょうか?

カテゴリー: 文章・描写

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チェーホフの銃対策の返信 (No: 2)

投稿者 ゴミカス : 0 No: 1の返信

投稿日時:

単純明快、読んで分からなければ小説の中でもキャラが分からなくて当然なんです。
話がまとまらなくなるのなら、当然登場人物もまとまらない。読者というのは当然のことを言うだけで、つまり読者が多くて意見が増えれば常識が見えてくる。その常識を話の型にはめてはみ出たものが余分な部分。
つまり常識の外側の余分な部分ことを分からないと言っているんです。
なら、余分な脇役をリストラさせればいい。無駄を省けばいいんです。余分な部分に自信がないのでしたら、乗りこなせない役者の首を切るんです。

チェーホフの銃対策の返信 (No: 3)

投稿者 大野知人 : 0 No: 1の返信

投稿日時:

 うーんと、俺と質問者さんの考え方が根っこから違うっぽいので『俺はこう解釈した』という回答を書きます。合わないと思ったら、無視してください。

 多分、いろふぁさんの言いたいことは、細かい事はどうあれ『分かりやすい文章を書きたい』って事に尽きるんじゃないかな。

 『分かりやすい文章を書く方法』ですが。古今東西色んな事が言われてきましたが、共通するものとしてはたった一つ。『一回凄く大雑把な形にしてから、言葉を増やして説明する』だけです。

 桃太郎と言う物語は、極端な話『桃太郎が、鬼を、退治した』の一文でだって説明できます。
 でも、それじゃあ分かり難いんです。
 だから『犬、猿、雉をお供にして』とか『おじいさんとおばあさんが川で桃を拾って』とかいう話を継ぎ足して、『それっぽい情景』と『なんとなくの流れや背景』を分かりやすくしている訳です。

 いろふぁさん、一度自分の小説を『とても短く』まとめてみて下さい。説明、因果関係、その他一切無視して、ただ『主人公が何をするのか』だけ。
 とても短いまとめを作ったら、そこに疑問を投げかけて見ましょう。
『何でそうしたのか』とか『いつそれをしたのか』とか『どうやってそれをしたのか』とか、『そもそも主人公は何者なのか』とかですね。

 要するに『主人公が○○した』という事が、情感と分かりやすさをもって表現できれば何でもいいので、どんなに大事な設定でも主人公に関係ない事(=主人公から遠い物)は一回無視します。
 例えば、極端な言い方ですが、『子供の成長の話をする』時に『ビッグバン』から話を始める人はいないですよね。そんな感じ。

 あとはまあ、おんなじ工程を繰り返していくだけです。
 あくまで、『主人公にとって手近な物を分かりやすく説明する』事を心がければ出来ると思います。

 『大本』よりも『直近の原因』を。

 『今いるのが地球のどこか』よりも『その場所の周りに何があるか』を。

 『どんな価値観か』よりも『主人公がどう感じたか』を。(分かり難いですが、『基準』を説明する前にもっと即物的な『感情』『振れ幅』を書け、という事です)

 『色んな人に、どう見えたか』よりも『主人公が何を感じ、考えて、どういう影響を受けたか』を。

 
 とにかく、『主人公』なり『物語の本筋』に近い物から順番に書いて行けばいいんじゃないですかね。

チェーホフの銃対策の返信 (No: 4)

投稿者 あまくさ : 0 No: 1の返信

投稿日時:

>これらはどのように解決すれば良いでしょうか?

ポイントを抽出し、(読者に)全体を想像させるテクニックに目を向けてください。

   *   *   *

以下、説明します。

>未来でも異世界でも、この世界と異なる場所であることから来る何かしらの違いは幾つもあって然るべきだとは思うのですが、

ここからはじまる段落を読み直してみてください。文章が少し混乱していることに気がつくでしょうか? (添削するようですみません)

>未来でも異世界でも、この世界と異なる場所であることから来る何かしらの違いは幾つもあって然るべきだとは思うのですが、

これは、その通りだと思うんですね。

>そのうち1, 2つだけを利用して作品を作るとなると、

多数ある事象のうちから1~2の事象を抽出する、ということですね。
ここまでは良いのですが、続く文章は、( )を使ったために分かりにくくなっているので、分けてみます。

1)それ以外の物事への説明を削るか、

2)(それが面白くなるためには、複数の登場人物による複数の視点から物事を語らなければならないと自分は考えていますが)

3)説明が完結するまで脇道に逸れなければならず、

こうなりますが、まず、2の考え方を見なおす必要があると思います。

例えば主人公が未来なり異世界なりのある街を歩いているシーンを想像してみてください。
描写しなければならないポイントは色々あるでしょうが、特にそのシーンが作品の序盤である場合は、住人の姿や、街の情景、その世界はどの程度まで技術が進んでいるかなど伝えなければならないことは多いと思いがちです。また、冒頭だったら、主人公自身の特徴も少しは書かなければならないし、同行者がいるかもしれない、などなど……。

小説ではなくアニメだったら、それらを視覚的な情報として短時間で伝えることが可能ですが、小説は文章で表現しなければならないので1シーンに上記のすべてを詰め込むのは無理があります。
そこで、

◎ポイントを抽出し、(読者に)全体を想像させるテクニック

が非常に重要になります。
街の情景や主人公の特徴のうち、最も印象的と思える要素をいくつか絞り、まずはそれだけ書くことです。
ここでは、読者に情報のすべてを伝えるのではなく、

4)読者に鮮烈な印象を与える。

5)作品の方向性や世界観を、(事細かに説明せず)感覚的なイメージとして大まかに伝える。

この2点に注力します。

この二つに成功すれば、読者は先を読んでくれますから、初っぱなで伝えきれなかった情報はストーリーの進展に合わせて少しずつ盛り込んでいけば良いのです。

ですからスレ主様の文脈で言うなら、

1)それ以外の物事への説明を削るか、

これが絶対のお勧めで、

3)説明が完結するまで脇道に逸れなければならず、

そうなることは避けなければなりません。

以上は小説を書く上で、きわめて重要で基本的なテクニックです。

チェーホフの銃対策の返信 (No: 5)

投稿者 読むせん : 0 No: 1の返信

投稿日時:

ハッキリ言って「読んでみないと分からない。」やねー。

あと、すごい残酷な言葉になりますが【あなたは所詮アマチュア】です。

ヒッチコックだのチェーホフレベルの大御所なら、そういう空白に魅力を感じてくれる人も出るし、脈絡の無さを拾い上げ巨像の輪郭をなぞる快感に酔う事もできましょう。

素人が初っ端から難しい事にチャレンジしても、だいたい、おもんないねん(´・ω・`)
【しょせん素人作品】という侮りを超えて最後まで読ませないといけないんです。

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タイトル:チェーホフの銃対策 投稿者: いろふぁ

近未来を描いた小説を友人に見せたところ、「分かりにくい」とのことで、より詳しく話し合ってみると、どうやら以下のような原因があると考えられました。

どうでもいいことに関する謎がよく出てきて、本筋に集中できない。──(1)

理想的には、読者が小説に対して特定の種類の謎/空白を抱き、それを解決するための説明に伴いまた空白が生まれ…という流れに伴って話が進行する(その際、伏線やモチーフが多すぎると混乱の元になるので、少ない方が良い)ものだと理解しています。
自分の書いた小説では、まず近未来に特有の価値観の違いや設定(たとえば、未来ならキラキラネームが多いだろうという考えに基づいたネーミング)の方がより目立ってしまい、本筋の内容へ注意が向きにくくなってしまっているのだと感じました。

未来でも異世界でも、この世界と異なる場所であることから来る何かしらの違いは幾つもあって然るべきだとは思うのですが、そのうち1, 2つだけを利用して作品を作るとなると、それ以外の物事への説明(それが面白くなるためには、複数の登場人物による複数の視点から物事を語らなければならないと自分は考えていますが)を削るか、説明が完結するまで脇道に逸れなければならず、いずれも読者に対して少なからぬ「追加の要素」を与えてしまい、モチーフがぼやけたり、どれが伏線なのかが分かりにくくなったりして、読者の「注意の向きが逸れて」しまいます。
また、特に人物の心情に関しては説明をしすぎると演技臭くなってしまったりするという問題もあり、そうした演技臭くなさと「注意の向きの固定」が特に難しいとおもいました。
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