プロローグについての返信 (No: 2)
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その定義によります。質問内容に情報が少なすぎかな。
言葉の通り「前置き」「導入部分」という意味で言っているのなら、基本的に必須でしょう。
物語の前提になるわけですから、それが不要な場合(身内ネタ・二次創作・一部の尖ったジャンルやテーマ)を除き、プロローグがなければ意味がわからない唐突な物語の開始になってしまいます。
そうではない、前日譚的な前座的な意味合いで言っているのなら、プロローグは物語が始まる前の出来事になるので、基本的には不要です。
物語の理解のしやすさや作者の好みを考えて必要と判断することもあるでしょう。
「前置き・導入」という意味で言っても、それを「プロローグ(序章)」と章を分ける必要性を考えれば、一章の冒頭で軽く書いてしまっても問題ないし、「プロローグという序章を入れるべきか」という意味で言えば、そんなことはないと思います。
プロローグについての返信 (No: 3)
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今パコさんが書いている作品に限って言えば、あの冒頭は充分プロローグらしいので、さらに付け加える必要は全くないです。むしろあれ以上付け加えられたらウザいくらいです。
あと、なろうにもほとんどの文庫本にも「あらすじ」のようなものがあるので、最初からいきなり本題に入っても全然構わないと思う。
もちろん、冒頭に特別な雰囲気みたいなものを出したいという気持ちがあれば、そういう感じの文章を書いても構わないと思う。
本当にどっちでもいいと思う。強いて言えば、見た瞬間に読者が引いて読む気が失せるようなものでなければどんな内容から始めてもいいと思っている。
自分にとっては「指輪物語」のプロローグがそれでしたけどね。有名なファンタジーの元祖作品だって予備知識がなければ投げるところだった。
あと、海外作品では「○○に捧ぐ」という献辞みたいなものがある。これは、お世話になった人、その作品を作るきっかけをつくってくれた人などへの感謝の気持ちを込めたものね。そのあといきなり本文に入るパターンが多いかも。正直に言うと、もったいぶりすぎたプロローグより好感が持てる。
プロローグって、ものによっては本文が完結したあとで全体を総括しないと出てこないものもあるしね。書いてみたはいいものの後の展開と噛み合わなくなってしまったってこともあるし。今のパコさんの作品のように、目標がはっきりしているスポ根ものは、そういうズレがないから、あれはあんな感じで充分OKだと思うけど。
ミステリーとかは伏線で冒頭が「これ、誰の視点だ?」てのもある。
書きたいものによって出だしは様々ですよ。
補足です (No: 4)
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厳密に言うと指輪物語のプロローグは「一つの指輪」に関する予言めいた文言なんだけど、この予言めいた序文ってのもファンタジーではけっこうあるタイプね。その予言の内容がどれだけブレてないか、物語の本文とちゃんと噛み合っているかも大事。単に過去の歴史を記したものなら問題なかったり、主人公たちの動きに関わらず予言を遺した人の意図がブレていなければOKだったりってこともあるんだけど、変な未来予測をしているときは注意が必要かも。
荻原規子の「西の善き魔女」では、ストーリーに関わってくる重要な「フィニステール地方のわらべ唄」なるものがあるんだけれど、完結後のあとがきて「このわらべ唄の真相までたどり着けなかったのが痛かった」と暴露していてオイ!となりましたよ。結局外伝の最終巻でなんとかそこまで到達したって感じでしたけどね。そういうわけで予言めいた序文を扱う場合は要注意と思っています。
プロローグについての返信 (No: 5)
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いりません。あんなものは、ただの飾りです。
小説の冒頭では「読者へのつかみ」「物語の方向性の提示」など配慮しなければならないことは多々あります。しかしそれらは殆どの場合第一章の書き出しでもできます。というか、第一章の書き出しとしても何の違和感もないパートを「プロローグ」とか「序章」とかしているのを結構見かけます。例としては『精霊の守り人』の「序章」はそんな感じでした(無駄のない優秀な書き出しだったとは思います。序章としてもしなくてもどちらでもいい、という意味です)。
他に、ポエムめいた文章や、物語の山場からワンシーンを切り取ってきて冒頭に置く手法もあります。そういうのはストーリーの流れから断ち切られているので「プロローグ」とでも名付けるほかありませんが、個人的には作者が期待するほどの効果があるかどうか疑問に思っています。
後者は、ストーリーの序盤をゆっくりした日常パートなどにしたい場合、読者が退屈する(つかみが弱い)のを避けるために、盛り上がりそうなシーンを冒頭に持ってくるわけですが……
盛り上がりというのはそこまでの過程があってこそなので、切り取っていきなりぶつけても効果は薄いのではないかと思うんですね。
いずれにせよ。
繰り返しますが必要なのは「プロローグという形式」ではなく、「つかみ」と「方向性の提示」です。それらが満たされているなら、そのパートをプロローグと呼称するかどうかは大した問題ではないと思います。