プロットはできたけれど…… (No: 1)
スレ主 グリーン 投稿日時:
はじめて質問させていただきます。
先日ようやく自分でも面白いとおもえるレベルのプロットを作ることができました。
しかしいざ文章へといったところで全然ペンが進みません。
さまざまな参考資料や文章の書き方のような本を読みましたが、プロットの重要性、作り方までは丁寧に書かれていてもそれを文章にする方法が書かれていません。
なにかプロットを文章に変化させるコツなどがあれば是非教えていただきたいです。
カテゴリー: 文章・描写
この質問に返信する!人気回答!プロットはできたけれど……の返信 (No: 2)
投稿日時:
プロット完成お疲れさまでした~!
私も何から書き始めようか悩むことがありますね…
そんな時は、とりあえず、そのシーンで大事な5W1Hを書くことから始めます。
読んでもらう人に、状況が伝わることを優先で考えます。
時間が経った後に、こういう描写も入れたい!って気づくことがあるので、
そうやって完成度を高めていく感じでやってます。
全然参考にならなかったら、ごめんなさい。
ではでは、失礼しました。
人気回答!プロットはできたけれど……の返信 (No: 3)
投稿者 【本人から削除依頼】 : 5 No: 1の返信
投稿日時:
このサイトにはプロットを相談する専用の掲示板(「プロット設定『相談』掲示板」のほう、「プロット設定『投稿』掲示板/著作権フリー」は他の方にプロットを進呈する場所なので注意)もあるんですが、主にプロットをどう練るかなので、ちょっと趣旨が違うかもしれません。しかし、こちらで思うような進展がなければ、プロット相談用の掲示板で質問してみてもいいかもしれません。
プロットをどういうレベルまで落とし込んだのか不明ですので、概略の手順的なことだけ説明をしてみます。
小説を考えていく流れは、作品テーマ→あらすじ→プロット、となると思います。この場合のあらすじは、「作品内の出来事の時系列の列挙」で、プロットは「それらの出来事の因果関係も示したもの」です。例えば、以下のような感じ。
・あらすじ:魔王が姫を自分の城へ拉致した。騎士が魔王の城を目指して出発した。
・プロット:魔王が姫に一目惚れして、后とするべく自分の城へ連れ帰った。姫に密かに想いを抱いていた騎士は憤激し、姫を奪還するべく魔王城へ向かった。
各種設定もあらすじ段階、プロット段階でおおよそを作ることになります。
それらが済んでいるとします。すると、次に考えるのは「プロットの各出来事をシーンとして考え出す」ということになります。あくまでも例えばですが、以下の感じで進めたりします。
(たぶん、人それぞれで方法があると思いますので、あくまでも参考程度で受け取ってください。)
プロットの流れに従ってシーンを大雑把に想定します。とりあえず行動だけ。
シーン01:魔王が姫に一目惚れして、后とするべく自分の城へ連れ帰った。
登場キャラ:魔王、姫、国王夫妻、近衛兵
アクション1:姫の16歳の誕生日祝いの宴に魔王が乱入する。
アクション2:魔王は姫を指さして、后にもらい受けると宣言。
アクション3:魔王阻止に剣を抜いて立ち向かう近衛兵。
アクション4:魔王は近衛兵を蹴散らす。
アクション5:なすすべなくうらたえる国王夫妻、おびえる姫。
アクション6:魔王は姫を小脇に抱えて逃げ去る。
シーン02:姫に密かに想いを抱いていた騎士は憤激し、
登場キャラ:騎士、伝令
アクション1:自室で物思いにふける騎士が城内の異変(実は魔王の襲来)に気が付く。
アクション2:伝令が騎士の部屋に飛び込んで来る。
アクション3:驚く騎士に伝令が魔王に夜姫の誘拐を告げる。
アクション4:騎士は激怒、剣を抜いて壁に斬りつけ、必ず姫を奪い返すと叫ぶ。
シーン03:姫を奪還するべく魔王城へ向かった。
登場キャラ:騎士、宮廷魔法使い
アクション1:外に飛び出し、馬にまたがる騎士。
アクション2:宮廷魔法使いが行く手を遮る。
アクション3:邪魔をされたと思ってさらに怒る騎士。
アクション4:宮廷魔法使いは同行を申し出て、騎士は快諾。
アクション5:二人とも騎馬で城を出て、魔王城に向かう。
こんな感じで登場キャラと大まかな行動を決めたら、各々の行動においてどんな会話や独白が為されるかを考えて、詳細化していきます。
原則として、物語の全体像を常に意識します。シーンを次第に詳しく作っていって、もし齟齬が生じたら(よくあるんです)、シーンの作り方を物語に合わせるようにします。シーンを優先させると、思っていた物語から外れていきがちです。
しかし、「このシーンはうまくできた、壊したくない」と思えば、物語全体を変えてしまうのもいいでしょう(と言うのは簡単、行うは難しですが)。要は、出来のいいほうを使うということです。
人気回答!プロットはできたけれど……の返信 (No: 5)
投稿日時:
プロットは物語の設計図です、と書かれているものが多いと思います。
これはその通りで何も間違っていないのですが、そういう認識だから「設計図から実物をどう起こしていいかわからない」という事になってしまいます。
設計図と実物はどうあっても別物だからね。何も知らなければ、どうやって実物に変換していいかわからないのも道理だと思う。
設計図の書き方を知ってるからって家を建てられるわけじゃない。
繰り返し、「プロットは設計図」というのは間違っていないと念を押しますが、少し考え方を変えて、「プロットはただの下書きだ」と考えてみましょう。
本番をどうやって書くかのシミュレーションしてるだけのテストタイプであり下書きだと。
こう考えると、「そのプロットを文章に起こせない」というのは、そもそもプロットの書き方を間違えてる可能性があります。
絵に例えれば、そりゃあ下書きから綺麗にペン入れするのには相応の技術が必要だし楽ではありませんが、少なくとも下書きがある状況で「どこに線を引けばいいかわからない」ということは無いでしょ?
でも、その下書きが雑だったりゴチャゴチャしてたら、どういう完成図を想定してたかもわからなくなってペン入れがしにくいでしょう。下書きの時点で間違ってるわけですね。
「プロットの書き方が間違い」と言われると、「じゃあ正解は何」となるわけですが、残念ながら正解はありません。人それぞれ違います。
だから、逆に言えば参考書などを見てその通りにやると、おおかた間違ってると思います。
参考書が間違ってるわけじゃなく、自分のやり方に合ってないから形にしにくいわけですね。
これを指して「間違い」と言っているので、正しくは別に方法論に間違いがあるわけではありません。ただ合わないだけ。
じゃあ、自分に合ったプロットの作り方は、となると、これも人それぞれ見つけ方が違うと思うので失敗を前提に何度も繰り返すしかないと思います。
しかし、まあ、あくまで個人的なコツとしてという程度ですが、
適当に何か好きな作品を手にとって見て下さい。
その作品にシーンがいくつあるか数えてみて下さい。空行を挟んでシーンが変わるのを1個と考える感じで。
このシーンが20個あったら、それぞれのシーンがどういうシーンなのかを箇条書きにしてみてください。
20行の箇条書きができます。
簡単に言えば、コレがプロットになります。
なので、当然プロットを文字に起こす場合はこの逆、箇条書きの一行を3000~5000文字のシーンにすりゃいいわけです。
例えば設定ばかりを作ってあらすじを作ってない場合、当然ながらこうした箇条書きが作れてないので、イメージだけはあるけどまったく書けないという事になりやすいです。
あらすじが出来てる場合、その概要をとりあえず起承転結に合わせて4分割し、4行のあらすじにしてみる。その4行のうち一行を細分化して再び4分割してみる。
これで16シーンの箇条書きができるので、それぞれ5000文字も書けば8万字の長編が出来上がる計算です。
新人賞用ならキャラ描写やシーンの追加あるいはページ調整などで5・6シーンほど余裕を残していますね。
また、慣れないうちは5000文字のワンシーンをどうやって一行にまとめるのかわからないでしょう。
そこは頑張りましょうとしか言えませんが、これは、そのワンシーンで作者の言いたいこと(そのシーンの主旨)を読み取るという作業になります。
これが出来るようになると、執筆は簡単になります。
箇条書きにした一行が主旨なのだから、ワンシーンはその主旨が書ければ問題ないって事なので、レールに従わず自由に、しかしプロットの通りに書けるようになります。
ワンシーンの主旨が書けりゃ中身は何でもいいので、面白さを追求するなりキャラ描写に力を入れるなり、書き方は千差万別。
すると「どうやって」と疑問に思うことはなくなります。好きにやればいいということが理解できるので。
「好きにすればいい」というのは創作では至言ですが、「好きにしろ」と突き放してる言葉ではなくて、「好きにしていい」という事を理解しようという意味です。
プロットの練習としては、適当に好きな作品を選び、それをプロットにしてみると良いと思います。
そのとき自分がやった過程の逆をすれば、つまりプロットを文字に起こすという事になるので。