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二部構成におけるハッピーエンドとバットエンドの比率 (No: 1)
スレ主 桂香 投稿日時:
自分の作品は二部構成です。
① 基本的に編年体ながら主人公の個人的趣味・パロの沼。明るさと暗さの差異は目指すならば葛飾応為(かなーりのっぺり構成ながら光と影の差がはっきりしていて、奥まで照らすかのような作風)のよう。白黒二ビットを積み重ねる。一文字一文字に意味をがっしりこめる。
心の光と影をはっきり書くのは当然として、スイート/ビター度をどう決着しようか迷っています。②の主人公との絡ませ方は割とあっさりさせる感じなんだろうけど……。
子供っぽいといわれそうな、しっかりめの勧善懲悪系が似合うとは思うのですが、どうもいいふうにならなくて。
② 基本的に紀伝体。スポットライトが当たった人の裏話系。基本は犯人たちの事件簿(主人公にトリックを暴かれた人間らがいかに苦労し、コミカルに、トリックを作ったのかを面白おかしく探る話)のような制作ラインにする。
けどどう足掻いても本人の幸せからは少し遠い匂ひがして、襲の色目のように濃淡のグレーにグレーを重ねる系。
こういったバランスのとり方がわからなくて、形さえできていないです。
なんか、よくわからないけど使用する画材を言うぐらい、フレームができなくて。
話の大本を知り、今までの十倍速で筆が動くけど、最後だけはあいまいすぎます。
細かすぎ個人的すぎとは思うんですけど、何かが分からないって感じです。
カテゴリー: ストーリー
この質問に返信する!二部構成におけるハッピーエンドとバットエンドの比率の返信 (No: 2)
投稿日時:
ごめん、質問も内容も抽象的すぎて何が聞きたいのかまるでわからないです。
意訳すると「ラストを決めかねている」ということでいいのだろうか。
それが二部構成になっていて、このバランスをいい感じにしたい、って感じなのかな。
ラストに困る場合は、想定してる物語を一文にしてみてください。
「勇者が魔王を倒す話」となれば、その一文の述部に来る文言「魔王を倒す」がラストになります。
魔王を倒す話なんだから、倒さないと話にならないでしょう。
感覚の問題じゃなく、論理的に考えて「そうならないと成立しない」というラストの導き方です。
だから、「どのように魔王を倒すか?」「『倒す』という解釈は物理的に滅ぼす以外になにかあるだろうか?」と頭をひねるのは別の話。
それで二部構成で一部と二部のラストのバランス云々という話はよくわからないのだけど、比率というか、両エンディングを比較させたいのかな。
であれば、単純に一部と二部で「一文」を作って述部を比較してみればいいんじゃないかな。
ほんで、たぶんだけど、二部構成って言葉を間違って使ってないかなと思う。
二部構成ってのは序論+本論の構成。
言うなれば、「勇者が魔王を倒す話」+「勇者が次の魔王になる話」みたいな感じ。
だから基本的に「一部のラスト」は「二部の開始条件」で、バランスも何もない。
でも、たぶん、スレ主さんが想定してるのは「編年体の記述1」「本編1」「編年体の記述2」「本編2」という感じで適度にサンドイッチしてる構成じゃないかな。そんで、いい感じにラストに持っていく。とイメージしてるのではなかろうか。
バランスの取り方は、そもそも作者がどういうバランスを想定してるのか一切知らないし伝わってこないので、どうもこうも、バランスについて第三者には何も答えられません。
ただ、これは私個人の持論でしかありませんが、一つの物語で語れることは一つだけ、と私は思っています。
二部構成にするなりサブプロットを利用するなり、一度に複数の物語を語ることはできますが、それでも作者が物語の中で主張できる事は一つだけ。
複数の視点から多角的にものを見るなどしても、最終的に帰結するテーマは一つになる。
でなけりゃ「この作者何が言いたかったんだ?」となりかねないと思うからです。
つまり、二部構成、まあ2つの物語があるとだけ考えて、しかし、作者が主張したいものが何であるかは一つに絞ったほうが良いでしょう。
例えば、「世の理不尽」をテーマにしているなら、「適当人間が上手くいく話」と「努力家秀才が大失敗する話」を二部構成で書けば、「世の中ままならないモンだなぁ」とか読者は思うかもしれない。
そういう計算をして二部構成にしてラストを思考するのであれば、なおのことイメージだけで粘土を捏ねるのではなく、きっちり文章に起こして、単純な一文にして「それぞれの物語でやりやたい事」を書き出してみることです。
それを並べて「作者が主張したい事が表現できているだろうか」と考える。
そして、その書き出し比較してる「一文」をこねくり回す。
二部構成におけるハッピーエンドとバットエンドの比率の返信 (No: 3)
投稿日時:
おはようございます。
いわゆる三幕構成というのはシナリオを効率的につくるノウハウをハリウッドがまとめたもので、共通認識化された基本形がきっちりあります。
しかし二部構成というのはそういう基本形がなく、単にストーリーを二つに分けるという意味しかありません。なのでもう少し具体的に説明していただかないと、何をやりたいのかがさっぱり判りません。
ですが、せっかくですから文面から想像してみますね。以下、全然見当外れだったらスルーしておいてください。
①は、
>しっかりめの勧善懲悪系が似合う
②は、
>スポットライトが当たった人の裏話系。基本は犯人たちの事件簿
とありますから、ミステリー寄りのストーリーのようです。①では事件の顛末を時系列的に描く。しっかりめの勧善懲悪系というのは、おそらく読者の常識に逆らわない倫理観をベースにすることによって物語に入りやすくするという意図かなと。
勧善懲悪だから犯人は「悪」ということになりますが、②で犯人の過去や背景を描くことによって、そこの掘り下げをはかる。
そういう構成なのかなと思いました。
だとしたら、①でわりと常識的に悪と見えたキャラが、②において別の角度から光をあてることによって読者の共感を引き出す、という流れになりそうです。
つまり最終的な目標地点は「犯人推し」ですね。
そこでハッピーエンドかバッドエンドかですが。
あなたの作ろうとしている物語は、結局、誰の物語なのかを確認するといいです。もし上で私が想像したような流れなら、①の表向きの主人公は探偵役のキャラだとしても、真の主人公は犯人。そういうことも考えられますから、作者の真意としてはどっち推しなのか検討してみてください。
仮に犯人推しなら、本質的にはそのキャラにとってのハッピーエンド、またはバッドエンドということになります。
オーソドックスなミステリーなら犯人は罪を暴かれて逮捕されたり自殺したりする結末が多いでしょうから、表向きのストーリー上は事件解決のハッピーエンドでも、読み味はバッドエンドという感じにたぶんなります。
しかしストーリーが犯人探しを主眼とする本格ミステリーでないのなら、犯人に相当するキャラは結末で破滅するとはかぎりません。①のラストでからくも逃げのびる展開を作り、②で読者が彼に共感するように物語の方向を変える。これだったら(犯人キャラにとって)ハッピーエンド寄りの結末にすることも可能だと思います。