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一人称のバトル描写方法、例文などを教えて下さい。 (No: 1)
スレ主 ふるへぐ 投稿日時:
此処を初めて利用します、失礼します。不手際があったらごめんなさい。
一人称のバトル描写、動きのある描写に悩んでいます。
例えばドラゴンボールのような流れのある戦闘を一人称で描写する場合、違和感があります。俺は相手に向かって拳を繰り出した、とか、彼女の剣が俺の首を目がけて振るわれた、とか。戦っている最中にこんなこと考えるのか? と思います。
今手元にある有名な作品を見ていますが、これも一人称でバトル描写があり、書かれている文章としては「隙を見せたところ、その横腹に僕は蹴りを入れた」、「僕は三メートルほど吹き飛ばされる、そのままぐるりと身体を回転させて着地した」と書いてあります。
こういったバトル、動きのある一人称の状況描写はどう書けば良いでしょうか? また例文などあれば教えて下さい。
カテゴリー: 文章・描写
この質問に返信する!人気回答!一人称のバトル描写方法、例文などを教えて下さい。の返信 (No: 2)
投稿日時:
ご質問の要望と内容が違えますが、一人称でスピード感のある戦闘描写は難易度が高いので、技量に自信がなければやらないのが無難だと思います。
ヤムチャ視点を据えたり、三人称一人で書くと格段にやりやすいので一人称にしなければならない確固たる理由がなければ三人称にするか、視点を他の人物に変えさせるのが良いと思います。
それでも、一人称での戦闘シーンを書くというのなら、いっそのことスピード感を求めずに、自分の行動の意義を語ったり、戦況を逐一報告したり、ゆったりと余裕を持って書くことに徹するとカッコいい戦闘が書けると思います、そちらの方が一人称とマッチしますし。
七つの魔剣が支配するの戦闘シーンが上手いので読んでみるといいと思います。
しかし、こうちゃさんの言わんとしていることも分かります、スピード感のある戦闘シーンは魅力的ですもんね。
例えば殴るシーンも「俺は相手を睨みつけた、一陣の風が場に吹く、それを皮切りに俺は地面を蹴り、怒りを乗せた拳を相手に繰り出した」
とか、斬撃をくらいそうになるシーンも「彼女が神速の斬撃が飛んでくる、クソ! っ間に合わない」みたいに書くとスピード感が出ると思います。
コツは一文を短くして、素早そうな単語を織り交ぜ、感情も加味すると、良くなると思います。
何かのお役に立てれば幸いです。
人気回答!一人称のバトル描写方法、例文などを教えて下さい。の返信 (No: 3)
投稿日時:
>「隙を見せたところ、その横腹に僕は蹴りを入れた」、「僕は三メートルほど吹き飛ばされる、そのままぐるりと身体を回転させて着地した」
>こういったバトル、動きのある一人称の状況描写はどう書けば良いでしょうか?
冷静に、作品の先入観なく挙げられた例文をもう一度読んでみてください。
これって本当に「動きのある状況描写」だと思いますか?
なにもその作家さんをディスってるわけではありません。
こういうのは場面の流れです。
文章それ自体は別に動きのある描写ではないし、スレ主さんが書かれた
>彼女の剣が俺の首を目がけて振るわれた
この例文と、プロと思われる作品の引用
>隙を見せたところ、その横腹に僕は蹴りを入れた
この例文で、何か違うのかって言うと、なんも違わないんですよ。
スレ主さんは自身の文章を振り返って「戦ってる最中にこんなこと考えるのか?」と思われていますが、プロの引用元も同じでしょう?
描写という文章それ単体の話じゃないんです。文章自体はスレ主さんと大して違いはありません。
「蹴りが来る」「当たった」「吹っ飛んだ」そういう場面構築のテンポ。
これが流動的な印象を与えてくれる。
プロの作品にだって、例えば「主人公は剣を振るった」とかそういう単純な表現はよくあるでしょう?
でも上手い人はハッキリとイメージを読者に伝えてきますよね。
ちょっと話がズレるかもしれませんが、漫画をイメージしてみてくださいな。
「蹴りが来る」「当たった」「吹っ飛んだ」
この3コマがそれぞれ、「蹴りが来る」なら「蹴りが来そうだ」という表現を読者に伝えられていれば、この3コマで状況は理解でき、脳内では映像としてイメージできるのではないでしょうか。
では、この「蹴りが来る」というコマをすごく綺麗に描いたらどうでしょうか。
背景を書き込んで、脚の筋肉も細かく書いて、衣服や小物もしっかり描き込んでものすごい絵としてクォリティを上げていたら。
これはきっと、漫画としてむちゃくちゃ読みにくいコマにしかならないでしょう。
わかりますかね。文章じゃないんですよ。
戦闘シーンの動作を漫画的に考えて、その1コマ1コマをイメージしてもらって、そのコマの流れがスムーズで迫力あるか、という感じ。
なにも文章の思考手段を言ってるわけではないよ、これはただの例。
「暗殺者が武器を抜く」「向かってくる暗殺者に主人公は驚く」「咄嗟に避けようとするも右腕を負傷する」
と、こういう感じで一連の動作というかワンカットで考える。
例えば、ここで「暗殺者の武器の形状」とかは、よほど重要な要素でなければ、書くとテンポを崩しちゃう。
「暗殺者が武器を抜く」「その武器はこういう特殊なモノ」「向かってくる暗殺者に主人公は驚く」「咄嗟に避けようとするも右腕を負傷する」
ってなっちゃうので。
ワンカット、さっきの漫画の例えで言うと、「武器の形状」っていうコマが増えちゃってる。
描写関係を指摘されると丁寧に書き直す書き加える人がいるけども、そういう人はだいたいこの例で言うと「余計なコマを増やしてるだけ」だったりすることが多いと思う。
でも一方で「暗殺者が武器を抜く」を複数コマで表現して上手く書く人もいる。
文章の問題じゃなくて、その流れの問題だと思うって事なんだけど、こんな説明じゃ伝わってないかな……。
一人称のバトル描写方法、例文などを教えて下さい。の返信 (No: 4)
投稿日時:
個人的には『見せたいシーン以外は細かく描写しすぎない』ことかなぁ。
以前書いた作品で、『動きがウザイ』なんて言われたことが有るんですが、その通りなんです。マンガじゃないので1コマというか一瞬(1~2行)に収まる内容が小説では非常に少ない。その分、漫画以上に一瞬の密度を出して長文で作品を書ける。その違いが判らないと(俺もだけど)カッコいい戦闘シーンは書けないんじゃないかなぁ。
ただ、前どっかで聞いたうまいやり方をいくつか。一個はスピードごとの書き分け。通常速度の戦闘では主語述語~と普通に文章を作ってもいいと思う。
マイクはゆっくりと剣を振りかぶり、横に薙いだ。それを見て、息子のパークスも同じようにする。
ま、訓練のシーンだけど。
一方、高速戦闘。
「マイク兄さん! どうして裏切ったんだよ!」
兄さんは言わずもがな、ボクだってもはや並みの剣士ではない。
薙ぎ払い、避け、振り下ろし、いなし。やや大ぶりな攻撃と細かい防御が何十回も積み重なっていく。
こういう感じの。
いや、『お前の書いたの面白くねぇから』と言われたら多分そうなんだけど、『そのシーンで語り手がどれだけ冷静か』は作者が何を伝えたいかである程度捻じ曲げてもいいと思う。あと、混戦・乱戦・熟練者同士の密度の高い戦闘では主語を省いちゃってもいい。
重要なのは、『何でそう言うバトルが演じられていて』『どちらが有利でどちらが不利で』……と言ったバトルにまつわる情報じゃないかな。
それでも『戦ってる最中に考えるか?』『自分を客観的に見るか?』と思った時のアドバイス。自分が書いている作品を、一通り物語の終わった後に主人公が書いている自伝だと思ってください。
人に見せるものなのである程度の注釈を入れつつも、できるだけその時々で思ったことを書いている感じです。
一人称のバトル描写方法、例文などを教えて下さい。の返信 (No: 5)
投稿日時:
1.小説の地の文は読者への実況中継
一人称の主人公は地の文も喋っているわけですが、バトルに限らず、何をしたか、どう思ったか、いちいち語ってしてますよね。そんなことを普通するか、と問われたら、ほとんどしないということになるはずです。でも、そんなこと言い出したら、文章作品で何かを伝えられなくなります。
なぜ不自然なのに、小説では成立しているのか。地の文は実況中継だからです(言葉だけですから、例えばラジオの実況中継に近いでしょう)。スポーツの実況中継なら、小説での三人称が近いでしょう。実況アナウンサーなら放送席にいて、目の前で行われているサッカー試合を描写するわけですね。一人称だと、プレイしているサッカー選手自身が実況中継するようなものです。
2.実況中継でも過去形で語るのは基本
地の文が実況中継だと考えると、今やっていることなのに過去形で語るのが基本になるのも分かる気がします。原則、人称に関わらずです。起こったことが確定してからでないと伝えられませんから。ですので「現在形で語ると、まさに今起こっているような臨場感が出せる」と言われたりもします。
もちろんですが、「目の前で車が行きかっている」みたいな、現在のことをごく普通に語る描写もあります。これは「目の前で車が行きかっている(のを見た)」を、上記の通り、まさに今起こっているように伝えるものです。
未来のことも語ることがあります。「あのバイクはすぐにこけるだろう」とかです。これも「あのバイクはすぐにこけるだろう(と思った)」です。未来は未確定ですから、推測するわけであり、それは思考であるわけです。思考も確定してからでしか説明できません。思考自体は過去形になるわけです。
ですので、普通はいちいち思わないようなことを書くのは、実況中継による説明だと割り切る必要があります。それも、たとえ一瞬にせよ確定した事項を伝えるものであるわけです。
3.言葉で語るバトルはスピード感と臨場感が齟齬しがち
そういうものだとしても、特に難しいのはお考えのような、バトルなどの緊迫感がある激しいシーンですね。過去形で淡々と語っては、スピード感が損なわれ、臨場感も出せません。過去形を現在形に変えても効果は薄いでしょう。かといって、端折って書くと何が起こっているかが分かりにくくなります。
描写を、説明・行動・動作の3つに分けて考えてはどうかと思います。ボクシングでA(主人公:俺)が対戦者Bをダウンさせるシーンで考えてみます。
説明:俺は相手を右ストレートでダウンさせた。
行動:俺は右ストレートを打ったらラッキーパンチとなり、相手はたまらずダウンした。
動作:相手のガードが下がりかけたのを見て、俺は思わず半歩進んで右拳を真っ直ぐ叩きつたら、相手は顎にまともに食らい、一瞬棒立ちになった後、崩れ落ちた。
説明→行動→動作の順に詳しくなり、そのため長くもなります。文章量が多くなるにつれ、読者の体感時間は長くなります。つまりスピード感は下がる。しかし一連の動作を語れば、何が起きたかは正確に分かります。これは臨場感につながる要素です。必須の2つの要素が、単純には相反するわけです。
普通は速めたいときに説明で描写し、多少の臨場感を加えたいときには行動で描写したらいいと思います。問題は臨場感をきちんと出したいが、一連の動作が一瞬である場合ですね。上記の通り、単純には矛盾が起こります。描写の各文をできるだけ短くする手はありますが(体言止め多用も厭わない等)、限界があります。
4.過去形を生かして「終わってから振り返る」手もある
ですので、例えば「一連の動作が済んでから振り返る」という手法を使ったりします。まさに実況中継でやっている基本です。
「俺は何かにハッとしたと思ったら、もう右拳を真っ直ぐ突き出していた。なぜか相手は俺の脇でゆっくり崩れ落ちてゆく。そうか、ガードが下がりかけたのを見るや、体が反応してストレートを出せたんだ。」
例文ですので面白みも何もないのはご容赦ください。一人称の語る時点を明らかに未来に移すと、以下のようにもできます。
「ハッと気が付いたら、俺の横で相手はゆっくり崩れ落ちていく。レフェリーがコーナーに下がれと指示してくる。このときの俺は気が付いてなかったが、相手のガードが下がった瞬間、渾身の右ストレートを叩きつけていたらしい。」
この他にもコツはあると思いますが、ご参考までに。ただし、多用すると慣れで飽きるし、「またか」という感じがしかねないリスクもあります。
一人称のバトル描写方法、例文などを教えて下さい。の返信 (No: 6)
投稿日時:
俺は腰を沈め、やつの動きを注視する。やつはじりじり間合いをつめてきた。
距離がせまり、互いの呼吸さえ聞こえるようだ。
俺は呼吸を合わせた。
呼吸を合わせ、呼吸を合わせ、ふとはずす。
やつの動きに一瞬の迷いがかすめる。刹那の隙。それをつかみ取る。踏み込んで、横腹に蹴りをぶちこんだ。
即興なので多少へたかもしれませんが、要領としてはこんな感じかな。
戦闘シーンは、他とはっきり文体を変えます。
一文をできるだけ短く切る。
できるだけ短いリズムを作る。
省略できる主語は省略する。
可能な限り、まだろっこしい説明はしない。
……などは必須です。
それと。
過去形、現在形の問題があります。
これは手塚さんが指摘されているスポーツ実況中継を参考にすると分かりやすいです。
打った~!
打球がのびる、のびる。レフト、追いかける、追いかける。
向こうむきだ~! 入った~! ホームラン!
2行目は打球がのび、野手が追いかける様子を見ながら伝えているので、現在形です。しかし、1・3行目は過去形になっていることに注目。これは過去は過去でも「現在の時間の流れの中の一瞬の過去」なんですね。回想の過去とはぜんぜん違うことを理解してください。
あと、
レフトは懸命に打球を追って走るが、ついに諦めて、打球がスタンドに飛び込むのを呆然と見つめた。
と書いてもいいのですが、これだとスピード感、臨場感は弱いでしょう?
大胆に文章を切り、これ以上省略したら伝わらないというギリギリまで省略してしまうのが効果的です。
悠長に考えない (No: 7)
投稿日時:
>戦っている最中にこんなこと考えるのか? と思います。
全くもって、ごもっとも。
しかし、それを言いだすと、一人称で速い動きのあるシーンは書くのが不可能になってしまうので仕方ないです。
だから、普通のシーンでは有り得ないほど文を短く切って、極端に省略します。スピーディなリズム感を作るのも目的ですが、「悠長に考えてはいない」という感じを表現するためでもあります。