異世界食堂/ラノベレビュー

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[ 著者名 ] 犬塚 惇平
[ ジャンル ] 異世界FT
[ 出版社 ] ヒーロー文庫
[ 発売日 ] 2015/2/28

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解説

オフィス街に程近い商店街の一角、犬の看板が目印の雑居ビルの地下1階にその店はある。猫の絵が描かれた扉の食堂「洋食のねこや」。洋食屋といいながら、洋食以外のメニューも豊富なことが特徴といえば特徴のごく普通の食堂だ。しかし、「ある世界」の人たちにとっては、特別でオンリーワンな一軒に変わる。

「ねこや」には一つの秘密がある。毎週土曜日の店休日、「ねこや」は“特別な客”で溢れ返るのだ。「土曜日の客たち」=「ある世界の人たち」にとっては見たことも聞いたこともない料理ばかり。特別な絶品料理を出す「ねこや」は、「ある世界」の人たちからこう呼ばれている―「異世界食堂」。そして今週もまた、チリンチリンと鈴の音が響く。

ティアラミスさんの書評

下読みのジジさんがお奨めされた作品で、『小説家になろう』に掲載されている作品です。

この作品のいいところは、読みやすさが、他のなろうの作品と、桁違いにいいところです。

通常、なろうでは、長編物語を書かれる方が多く、一回の掲載できる文章が少ないため、一話、一話が途切れてしまい、読みにくいことがあります。
この作品の場合、一回の掲載で、一話分、キチンと終わらせる。いわゆるオニバスム形式を取るため、サイトでも、本でも読みやすいというのが特徴です。

また、一話、一話の当時者に合わせた言葉遣いや、表現もしっかりしているのも、この作品の読みやすさに貢献しています。

次に良かったのは、チート要素や転移要素が、主人公の強さや良さを表すのに使われていないことです。

他の作品、特に戦闘が絡んだりすると、主人公の強さや良さを表すのに、チート要素や転移要素を使われてしまいがちですが、この作品だと、うまい食事や、その希少性を合わすのに使われており、私達の世界では、特別、手を掛けられた食材も使われず、当たり前に食べられるような料理でも、異世界から訪れるお客さんは、驚き、虜になっていく様子、それに絡む笑いや感動も表現されているのが、この作品のいいところです。

お気に入りのキャラはいますか?どんなところが好きですか?

特定のキャラクターはいないのですが、女性のお客さんの反応が面白く、特に、強い力や権力を持っている方々が、お気に入りの料理を目の前にする反応が、笑えたりします。
男性だと、心折られていたのを救った料理と、その後の、彼の反応が、料理って、人を立ち直らせる力も与えるんだと納得します。見ていて心温まります。

この作品の欠点、残念なところはどこですか?

文章等には、問題はないのですが、最近の話を見ると、似たような料理が出てきたりして、今後の話のストックが心配されるのと、ほとんど、本とサイトで掲載される話が同じなため、本を買わなくてもいいかとなりやすところですかね。

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