10年かけてデビュー!作家・じゅん麗香さんに創作に関する18の質問

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令和元年12月24日に、マイクロマガジン社様のことのは文庫より、ライトミステリー『花咲く神楽坂~謎解きは香りとともに~』でデビューいたしました、じゅん麗香と申します。

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  1. Q1: 初めて小説に出会ったのはいつですか? 初めて小説を書かれたのはいつですか? それはどのような作品でしたか?
  2. Q2: 小説のアイディアが浮かぶのはどんな時ですか?
  3. Q3: キャラクターをどのように考案、作成されていますか?
  4. Q4: 実力を高めるために最も役立ったトレーニング方法はなんでしょうか? その方法をどのようにして知りましたか?
  5. Q5: 執筆のモチベーションを保つために、どのような工夫をされていますか?うまくいかない時はどうやって乗り越えていますか?
  6. Q6: スランプになった、もしくは作家になることを諦めようと思ったことはありますか?
  7. Q7: どのような方法でプロットを作られていますか?
  8. Q8: 小説の書き方で(例:クライマックスを先に書くなど)、自分なりの書き方がありますか?
  9. Q9: ストーリーを考える際に重視していること、気をつけていることがありましたら、教えてください。
  10. Q10: 人気作を書くためには人気作の分析が欠かせないと聞きます。一ヶ月にどれくらいの小説を読まれていますか?
  11. Q11: 小説家になるためには、どんな能力が一番必要だと思われますか?
  12. Q12: 小説では文章の読みやさが重視されます。リーダビリティを高めるために、どのような工夫、訓練をされていますか?
  13. Q13: 執筆は、いつもどのような時間帯にされていますか?一日にどれくらい執筆に時間をかけておられますか?
  14. Q14: アマチュア時代に参考になった本はありますか? どなたか師匠や先生に教えてもらったりしましたか?
  15. Q15: 「売れるものを書くべきか」、「書きたいものを書くべきか」、答え辛い質問ではありますが 、もし良ければ意見を聞かせていただけませんか?
  16. Q16: プロになれた理由を、ご自分ではどうお考えですか?
  17. Q17: プロになって一番嬉しかったことは何ですか?
  18. Q18: 最後に、小説家を目指して頑張っている方達にアドバイスをいただけませんか?

Q1: 初めて小説に出会ったのはいつですか? 初めて小説を書かれたのはいつですか? それはどのような作品でしたか?

私は保育園のころから本と漫画とゲーム漬けでした(笑)。
初めて小説を書いたのは高校の文芸部で、SFでした。ただ、高校の時は漫画家を目指していました。

Q2: 小説のアイディアが浮かぶのはどんな時ですか?

基本的には、アイディアを出そうと意識して机に向かって考えます。

プロット段階では1日中ストーリーのことを考えているので、歩いていたりお風呂に入っているときに、ディテールが浮かんだりします。

Q3: キャラクターをどのように考案、作成されていますか?

ストーリーと同時進行で考えるので、適材適所の穴埋め形式です。売れ筋の小説のキャラクターも参考にします。

Q4: 実力を高めるために最も役立ったトレーニング方法はなんでしょうか? その方法をどのようにして知りましたか?

長編を完成させて講評してもらい、次の作品に生かすことが、成長につながると思います。

指南書もかなり読みましたが、実際に小説を書かないと血肉にならないと思います。

Q5: 執筆のモチベーションを保つために、どのような工夫をされていますか?うまくいかない時はどうやって乗り越えていますか?

基本的にモチベーションは下がりません。小説家になることが長年の夢でした。

Q6: スランプになった、もしくは作家になることを諦めようと思ったことはありますか?

決めていたリミットまでにデビューできなかったので、その時は筆を折ろうか悩みました。

最終選考に2回残ったことがあったので、きっともう少しだと鼓舞して乗り切りました。
あとは、小説を読んでくれた友達が「面白い」とほめてくれていたのも大きかったです。

Q7: どのような方法でプロットを作られていますか?

ジャンルとテーマを決める。

大雑把な起承転結とクライマックスとキャラクターを決める。

章ごとにひとつは見せ場を作りながらエピソードとキャラクターを膨らませる。

最終話でクライマックス(カタルシス)を迎えるように整える。

Q8: 小説の書き方で(例:クライマックスを先に書くなど)、自分なりの書き方がありますか?

Q7のような感じで作ります。
特に新人賞はクライマックスが重要だと思うので、ここが頂点に来るような構成にします。

Q9: ストーリーを考える際に重視していること、気をつけていることがありましたら、教えてください。

最終的なカタルシスと、毎ページごとのリーダビリティを意識しています。

Q10: 人気作を書くためには人気作の分析が欠かせないと聞きます。一ヶ月にどれくらいの小説を読まれていますか?

少なくても8冊は読みます。

Q11: 小説家になるためには、どんな能力が一番必要だと思われますか?

書き続ける能力。

Q12: 小説では文章の読みやさが重視されます。リーダビリティを高めるために、どのような工夫、訓練をされていますか?

リーダビリティについては、布石や謎を散りばめる(ミステリーに限らず、どんなジャンルでも)ことを意識しています。

訓練は、ひたすら良作の小説を読むこと。

Q13: 執筆は、いつもどのような時間帯にされていますか?一日にどれくらい執筆に時間をかけておられますか?

集中して書く時には、寝る時間以外は90分おきに10分休憩を挟んでひたすら書いています。
遅筆なので、それでだいたい1日1万字弱です。

Q14: アマチュア時代に参考になった本はありますか? どなたか師匠や先生に教えてもらったりしましたか?

某H先生には大変お世話になりました。
本は有名どころですが、『SAVE THE CATの法則』『ミステリーの書き方』は参考になりました。

Q15: 「売れるものを書くべきか」、「書きたいものを書くべきか」、答え辛い質問ではありますが 、もし良ければ意見を聞かせていただけませんか?

商売なので、売れるものを書かないと意味がないと思いますが、絶対に売れるかどうかは誰もわからないので、売れ筋を勉強しながら好きなものを書くしかないと思います。

Q16: プロになれた理由を、ご自分ではどうお考えですか?

私の場合はチャンスをいただけたことが大きいのですが、それを生かせたのは、10年こつこつ下積みをしていたからかもしれません。

Q17: プロになって一番嬉しかったことは何ですか?

友人知人が「買ったよ!」と報告してくれたこと。

Q18: 最後に、小説家を目指して頑張っている方達にアドバイスをいただけませんか?

あるレベルまでいくと、商業作品を見て「自分のほうが上手い・面白い」と思うことがあると思います。私もここ数年はそれで苦しみました。

デビューは運もあると思います。腐らずに良作を書き続けていれば、それは財産になるはずです。
私も約10年かかりました。頑張ってください。
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