元記事:ライトノベルでのターゲット層についての返信の返信の返信
字数制限に引っかかりまして、以降を削除して投稿するも、1行目を削除しなかったので不思議な文章になってしまいました。
以下を書いておりました。投稿の仕方が間抜けで、こういうみっともないことをしてしまい、申し訳ありません。
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5.10代の購買力とは
これは、にわとりさんの論に含まれないものなんですけども、少しですのでこちらに書くことをご容赦ください。
購買層と読者層の違いですね。上記の仮面ライダーシリーズであれば、映像ソフトより変身アイテムやフィギュアなどのグッズなんですけれど、シニアファンは自分で買うでしょう。働いてますからね。小学生層だと親が買うでしょう。
中高生なら(バイトする人もいるだろうけど)主に小遣いから買いますね。小遣いって、要は親からですから、親の資力です。親が認めないものは、小遣いからは買えない。少なくとも大っぴらには買えない。
また、仮にネット通販のデータを参考にするとしたら、クレジットカード使える世代が大きく出てくるのは間違いありません。誰が買っているかと誰が欲しているかは別問題です。
やはり「喜んでいるのは誰?」で考えないと、見誤るんじゃないかと思います。
上記の回答(ライトノベルでのターゲット層についての返信の返信の返信の返信)
投稿者 にわとり : 0 投稿日時:
1.
>10代がターゲットというのは、10代が見て/読んで分からないところがないように作るわけです。その上でもっと上の世代も楽しめる要素は入っている。
これ、あなた自身が上記引用に続けて『上の世代も面白がるものを、10代にも分かるように作る、と言い換えてもいい。』とみずから言ってしまっているように、
"20~30代がターゲットというのは、20~30代が見て/読んで楽しめる要素を散りばめるということです。その上でもっと若い世代にも分からないところがないように作るわけです。"
と真逆の言い方をすることもできるわけですよね。
その程度の言い回しの問題なら「ターゲットは20~30代を想定すべき」「いや、10代を想定すべきだ」という対立そのものが根底から無意味化されてしまって、論点などはじめからなかったという話になりかねない。それに、リーチする世代が広ければそのほうが良いっていう話の行き着く先は、「子供からお年寄りまで男女問わず楽しめる小説が書けたら最強ですね」っていう、究極の正論であると同時に何の指針にもならない机上の空論でしかないでしょう。
幅広く受け入れられる内容のほうが売上が見込めることは当然の大前提としても、まずは中心になる特定の層を選んで、そこに深く刺さるように書くことを考えないと何も始まらないんじゃないですかね。で、その「中心になる特定の層」ってどこなんだ? 10代なのか? それとも20代以降なのか? それともその層を特徴づけるのは年齢以外のファクターで、年齢は関係ないのか? というのがこのスレで問われていることでしょう。
2.
スレ主が問題提起したのはラノベの読者層の分析の話だったので、作者の都合はこの話題にはまるで無関係かと思いますが……。
石ノ森章太郎氏の遍歴になぞらえるならばラノベをやめて一般小説に越境すればいいと思いますよ。ラノベを好んで読む読者層に受け入れられなくなってきたのだから、ラノベの外側にフィールドを探し求めるのが筋でしょう。
3.
現在の話ではなくて、ケータイ小説やボカロ小説が流行したまさにあの時代に、その震源地がラノベの外側だったことと、結局あとからそれに乗っかることもできずブーム収束までなにも手を打てなかったことを問題にしています。ケータイ小説もボカロ小説も、漫画的、アニメ的な想像力から生まれてきた作品群という意味でラノベとは兄弟のようなもののはずなのに、ラノベレーベルはこれらの流行を血肉にすることができなかったわけで。
媒体の問題だけじゃなくて、自分が読んだ狭い範囲の話ですが各作品に通底する世界観っていうか、二次元的な世界なのだけれど既存のラノベのお約束とは一線を画している雰囲気があって。ラノベレーベルがああいった文学表現の受け皿にならなかった時点で、ラノベが若者の流行から離れて先鋭化していってるのは事実だろうなと感じます。まあこれは肌感覚の話で数字じゃないですから説得力はないですが。
4.
>ラノベがラノベ系レーベルにもう留まってない傾向
これはラノベという言葉の定義をどうとるかの問題じゃないですかね。
広い意味で、漫画的なデフォルメを取り入れた小説という意味でラノベという言葉をつかうなら一般文芸そのものがラノベ的になりつつあるという言い方もできるでしょう。でもそれは既存のラノベの功績というよりは、漫画やゲームに子供の頃から親しんだ世代が中堅~大御所作家にも多くなり、漫画的な想像力と無縁の人間が現代日本にはもうあまりいなくなった結果というだけの気がします。
もっと狭い意味でラノベレーベルとラノベ新人賞が今後どうなっていくかというと、これはもうだいぶ前からゆるやかな先細りの道をたどり続けているように感じています。10年前なら電撃大賞に応募していたような人たちがミステリやSFの賞をとって別の場所からデビューするみたいな現象はすでに起きつつあるんじゃないでしょうか。
5.
>やはり「喜んでいるのは誰?」で考えないと、見誤るんじゃないかと思います。
特撮はわかります。チャンネル権の関係で"親子が同時に楽しめるもの"を目指したほうが視聴率がよくなるのは何となく理解できるし、大人に受け入れられる作風でなければ親がグッズを買ってあげる流れにならない一方で、子供受けがちゃんとしていなければそもそも親がグッズを買う理由がなくなるっていう複雑な関係があるから。
じゃあラノベはどうか? 一般的にラノベって親子で回し読みしたり、親に買ってもらったりするものではないように思います。購入者=読者と考えてほぼ差し支えないかと。テレビ視聴と違って読書って個人的な趣味なので、広く浅くウケるように書くメリットはあまりなくて、多少狭い層でも深く刺さるものを目指したほうが結果的にベストセラーになるような気がします。あの村上春樹でさえ、とても万人受けするとは言い難い作風なわけで、理解できない人がどれだけ多くても好きな人はとことんハマれるものが生き残るのが文芸出版の世界の力学、という感じがします。
カテゴリー : その他 スレッド: ライトノベルでのターゲット層について
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