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マフィアものは今どきうけないか? (No: 1)

スレ主 甘粕 投稿日時:

時折お邪魔しています。JJです。今はなろうで、異世界モノを書いてはみているのですが、流行って凄いのだなと小説の閲覧数を見て感じています。

私が書きたい作品は主にマフィアやギャングものです。
純文学もそうですが、マフィアやギャングものを投稿出来る様なサイトって少ないよな
と感じているのですが、どうお考えになられますか?

どこのサイトをみても、異世界一辺倒、時折恋愛ばかりで
もうマフィア、ギャングなどの抗争って受け入れられないのでしょうか?

(私はゴッド・ファーザー、アンタッチャブル、グッドフェローズなどが好きです)

カテゴリー: ストーリー

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人気回答!マフィアものは今どきうけないか?の返信 (No: 2)

投稿者 サタン : 3 No: 1の返信

投稿日時:

ラノベでマフィアものと言ったら、まあマフィアっぽい人たちがメインキャラなだけでマフィアものでもないけど、バッカーノがパッと思い浮かびます。
結構前の作品なんで、「デュラララ!!」の作者のデビュー作って言ったほうがわかりやすいだろうか。

電撃大賞受賞作品であるバッカーノの刊行は2003年なので、同年代で有名作品は「涼宮ハルヒの憂鬱」や「撲殺天使ドクロちゃん」といったタイトル。エブリデイ・マジックな日常や学園生活が主流でした。
それより前の時代を見ると「灼眼のシャナ」から始まるローファンタジー+ツンデレヒロインが流行り始めてる時期で、更に言うと「キノの旅」や「伝説の勇者の伝説」など、それまで流行ってたハイファンタジーの幕を下ろすタイトルが並んでいます。
ファンタジーはコレ以降、「ゼロの使い魔」や「狼と香辛料」など一部人気を得ますが、全体としては下火で俗に言う「魔王モノ」が登場する2010年頃まで流行は「涼宮ハルヒの憂鬱」を始めとする現代エブリデイ・マジックに流れていっていました。
翌年2004年に「とある魔術の禁書目録」が刊行されたこともあって、学園◯位などのフレーズがプロアマ問わず散見され始めた頃。要するに学園モノから学園バトルものへと移行していった頃で、そのあたりが主流でした。
バッカーノは、そんな流行の中での「禁酒法時代アメリカが舞台のギャング」という流行ガン無視の設定で電撃大賞を獲得しました。

流行がどうあれ、面白いものは面白いので気にする必要はないかと思います。
ただ、「中学高校生向けのライトノベル」でアンタッチャブルやゴッドファーザーをやっても面白くないのは明白なので、バッカーノのようにライトノベル用にアレンジする必要はあるでしょう。

それと、「気にする必要はない」とは書いたけど、おそらく気にしてるのはそこじゃないでしょう。
ようするに。
「異世界モノというだけ閲覧者が多い」という事実ですね。
面白くとも、「異世界モノではない」というだけで閲覧者は少ない。
これでしょう。気になってるのは。

私見ではありますが、バッカーノは面白いし納得の大賞作品だけど、たぶんWeb公開だったらあんま人気にならなかったんじゃないかと思う。
Webは流行りでわかりやすいエンタメの、単純に楽しめる王道などが好まれるので、バッカーノはそこには当てはまりません。
では何故そんな作品が電撃大賞を得たのかというと、新人賞ってのはWebにあるような「普通に流行ってるもの」はいらないんですよ。
本屋に並ぶくらい面白い作品は、既に本屋に置いてあるので。
逆に、流行にとらわれず、流行の中でも勝負できるような作品が欲しい。
そこにバッカーノはピタリとハマったわけですね。

なので、私の結論としては、そういった作品は是非新人賞に。と思います。
Webに流しても「流行りでない」というだけで閲覧者は少なく、埋もれる可能性が高いので、もったいないです。
それでも面白けりゃジャンルごとのランキングには乗るから「面白くても注目されないよ」っていう主旨の発言は間違いだけど、異世界モノを読んで楽しんだ読者が次に探すタイトルは、どうしても「楽しそうな異世界もの」になります。
そこで「じゃあ次はマフィアものを読もう」とはならないので、埋もれやすいのは事実かと思います。

まあ、一つの回答として「異世界でマフィアものをすりゃいいんじゃね?」って話でもあるんですけどね。
異世界だとどうしても「悪党」はやられ役なんで、悪漢は活躍しにくいし、似たような話題は貴族とか地下組織的な話になっちゃうし、でなくともマフィア的な団体は盗賊ギルドと言われちゃうしね。
異世界でギルドと一線を画すマフィアの話は過去例があったかな? と思うし、新鮮なんじゃないかな。
マフィアも、元は農地を守る武装農夫だったわけで、ファンタジーと親和性あると思うんだけど、ファンタジーではあんま見かけないですよね。
青年が農地を守るために仲間を得て、それがやがて大きくなり地主や国の政治と裏でつながりを持ち始め主人公のファミリーが暗躍する、という成り上がりの流れは近年の流行でもあるしさ。
流行りの中で自分のやりたい事をする、というのも手段ではあると思います。

最後に余計な事だけど、マフィアものをラノベ向けにアレンジする参考までに。
といってもゲームが原作でアニメが良かったって作品で小説関係ないけど、「ガングレイヴ」はマフィアらしさが残る作品で、参考になるかなと思います。ゲームはスタイリッシュなだけの単純なガンアクションだけどアニメはマフィアにスポットを当てたストーリーですごい良かった。

マフィアものは今どきうけないか?の返信の返信 (No: 3)

スレ主 甘粕 : 1 No: 2の返信

投稿日時:

バッカーノ! 全巻持ってましたよ
ミリアあたり大好きでした。
そうなんですよ、バッカーノ!見てから疑問を覚えるようになりまして。

バッカーノ!はイタリアマフィアが中心でしたね。

すっごい昔だとマフィアものはバナナフィッシュでしょうか。ストリートキッズですからまたちょっと違いますが。

ああいう感じのを小説でやりたいんですよね。ギャング系統はかなり調べているので新人賞に回しますね。私はややウェブ向きではないようなので、悩んでおります。

ただ なろうの書籍化情報は全て異世界なんで、ちょっとウンザリしつつ流行に合わせて書いてみている感じです。
何故あれほどまでに流行り、という分析が出来ていませんが。

ありがとうございます

マフィアものは今どきうけないか?の返信 (No: 4)

投稿者 読むせん : 0 No: 1の返信

投稿日時:

いつかか話した推し作家の書籍化お流れ作品、やくざの38歳が主人公。

登場人物のきなみゴリラみたいなヤーさんだし、登場人物の平均年齢みたいな40代。主な業務は土地ころがしなクトゥルフ系コメディー(サン値も高いし力も強いメンツが多い)。BL要素とか入れたくない作者の意向で書籍化ご破算になったので、なろうで今でも読めるよ。

マフィアものは今どきうけないか?の返信の返信の返信 (No: 13)

投稿者 読むせん : 1 No: 5の返信

投稿日時:

訂正。主人公34歳でした。

しかしマフィアか・・・・そういえば、あれって何を観ればいいのか、『見所』が分からない派の人間です。

それ系は【きんぴか】【プリズンホテル】【セーラー服と機関銃】【チョコレート・アンダーグラウンド(?)】【チョコレート戦争(!?)】【バナナ・フィッシュ】【キルビル(おい待て)】くらいしか見た事がなくて・・・・(;´Д`)

【バッカーノ!】【灰とダイヤモンド】【スティング】【スナッチ】【カポネ(佐藤賢一)】【ゴッド・ファーザー】【アンタッチャブル】【仁義なき戦い】【鬼龍院花子の生涯】【ミナミの帝王】【闇金のウシジマくん】【殺し屋イチ】【シティー・オブ・ゴッド】とか聞いてはいても手に取るまで行かなくて・・・・・なんか『リボーン』もマフィアものだっけ?ウゼー・・・・くらいのレベルです(-_-;)スカーフェイス、グッドフェローズ、アンタッチャブルは聞いた事もないや。

——————————————————————
昔よんだ【伝説の勇者の伝説】とか、コンセプトが『お気楽なトリビア道中記』みたいな物なのに、小説のデビュー読み切りから入ったせいで、『陰謀と暗躍もの』だと誤解して「陰謀が始まらねーじゃねーか!!」と糞小説認定したり

屍鬼を推理小説だと思い込んで読み、後編でもんどりうって倒れそうなほどキレまくったり、いろいろ失敗しました。
ピュアな恋愛ジャンル・・・・と見せかけてグロゴアスプラッターとか苦手なんで。

そういう失敗をしないためにも、マフィアものの見所、コンセプトを教えて欲しいかも。

余談 (No: 15)

投稿者 サタン : 0 No: 13の返信

投稿日時:

ごめん、話題に関係ないので私への返信はスルーでよかです。
>屍鬼を推理小説だと思い込んで読み
あるあるw
私の場合は、京極夏彦の百鬼夜行シリーズを推理モノとおもって読んでぶん投げたくなったクチ。
いや伝記ミステリだと思うと上質なので、凶骨あたりまでは読んでたんですけどね。
「これはこういう話ですよ」というのをわかりやすく明確に、序盤で伝えるのって大事ですよね……。
正しく読めば面白いんだよ、というのはアマにも割とあるけど、これは「それを伝えられなかった作者」が悪いのか、「間違った期待をして誤解をした読者」が悪いのか……
物書きとしては作者の技量不足・配慮不足と考えるべきではあるが、作品によっては「こういう話アピール」が難しい場合もあるし、そこは読み取ってくれよと読者に投げざるを得ない事も。でもそれだと想定外の誤解をされたりもするんだよなぁ。
無駄に序盤に詰め込んだらかえってテンポ悪くてダレるから、構成上しょうがない、作者はよくやった、なんて思うことがたまにある。
また、感想読んで「これそういう話じゃねーから!」と読者に突っ込みたくなることも、ある。

余談の返信 (No: 17)

投稿者 読むせん : 1 No: 15の返信

投稿日時:

百鬼夜行?・・・・姑獲鳥の夏、魍魎の函、狂骨の夢のほうですか!!

同じシリーズの番外編『百鬼徒然袋』のほうと勘違いしていました。あっちは一応、推理小説じみた話だよね?あれ?とか思ってしまった。
あのシリーズは言っていることと答えが合致しないから「マジふざけんな案件(笑)」にしてもいいと思います。『この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口君』とか言っといてトンデモ現象なオチをぶつけてくんな。この京極堂め。

解釈違いってけっこう怖い。

そういえば、また解釈違いとは一風ちがいますが、百鬼夜行シリーズ全巻を新書で揃えている知り合いが【あくまで京極堂とかのキャラに萌えているのであって、小難しい部分は飛ばし読みしているww】って読み方で、びっくりしました。
本にどういうノリで金を出すかの違いも興味深いです。

マフィアものは今どきうけないか?の返信の返信の返信の返信 (No: 16)

スレ主 甘粕 : 0 No: 13の返信

投稿日時:

マフィアものの多くが30年代、禁酒法時代なので、その時代の空気感が良き なところがあります。マフィアの中で葛藤していき、変わり果てたようになったり、人物に大きな変化があるのも面白い所かと
人間ドラマもいいですね

後は私が銃大好きなんで、見ている所も
個人の好みがありますから
私はこう思いますよ という意見でした

マフィアものは今どきうけないか?の返信の返信の返信の返信の返信 (No: 18)

投稿者 読むせん : 0 No: 16の返信

投稿日時:

うーん・・・・禁酒法がやっぱり難敵なのかもしれません。時代ものって警戒する人が多いし、いざ読み進めても理解が及ばないものが多いです。

そもそも禁酒法ってなに?なぜそんな法律を打ち立てちゃったんだろう?

日本で娼婦の禁止法とか出した時は私娼が大量発生して、彼女達の上前をはねる極道とかが発生して悪循環になった系の時代小説は読んだけれど・・・・そんなもの禁止にすれば、まずマフィアは飛びつきますよね?

うん、分からん。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

昔読んだ『シーヴズの事件簿』とか、初めて読んだときはシーヴズが嫌味すぎてモヤっとしましたが、日本でウケた時代時代背景と当時のイギリス事情————書生と執事が家具くらいの価値しかなかったし、一生その身分から抜け出せない人間が多かった————を知って、やっと「もっとやったれシーヴズ!!」みたいな気持ちで読めました。。

・・・キャラ萌えで読ませるとか?いっそ別のトンデモ法律とかに置き変えるとか?(禁チョコレート法とか)銃は西部劇が好きっす。何の気なしに観た【真昼の決闘】が面白かったせいで西部劇には耐性が付きました

マフィアものは今どきうけないか?の返信 (No: 6)

投稿者 あまくさ : 0 No: 1の返信

投稿日時:

私は将棋が好きなんですが、ラノベで将棋ものは無理だよなとか思っていたら『りゅうおうのおしごと!』がヒットして驚きました。かと言って今からやっったら二番煎じ。
今流行っていないということは一番手を狙えるということでもありますよ。

   *   *   *

ちなみに将棋を含めて「勝負事」というのは読者を惹き込む要素は秘めているはずなんです。しかし、今どき将棋はとっつきにくすぎて小説で表現するのは難しいと考えていたのですが、そこさえクリアするアイデアがあればやはりイケたんだな。
りゅうおうの雛鶴あいが読みに没頭する「こうこうこうこうこう」とか。あれは感心しました。

マフィアもの。
ゴッドファーザーは私も好きですよ。何と言っても映画版第1話、アル・パチーノの変わりっぷりがいいんですね。真面目で純真そうだった若者が、ラストでは眉一つ動かさずに対抗勢力を次々に粛清。あの落差が凄惨でした。ああいうキャラクターを描きたいって憧れたことがあります。
バナナフィッシュもアニメ・リメイクが好調みたいですし。

マフィアものの魅力ってどのへんにあると思いますか?
それを熟慮して抽出し、小説的に再現する斬新な方法を編み出せばいいのでは。ただし斬新と言っても変化球ではなく、ド真ん中・ド直球を目指した方がいいと思います。

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マフィアものは今どきうけないか?の返信の返信 (No: 7)

スレ主 甘粕 : 0 No: 6の返信

投稿日時:

アル・パチーノが大好きでねえ。映画 フェイクの、いけてないワイズガイを演じている時も好きですし、幅が広いですよね。(フェイクの時のジョニー・デップもいい味出してる)イタリア系のマフィアはファミリーが特に重要視されますし、家族や周辺の人物の葛藤、主人公格の成長、復讐などを書いていきたいと思っているんですよ。(過去に一作だけ書いているんですが)

私がゴッドファーザーで印象に残っているのは3部のマイケルの子供が洗礼を受けているシーンと、他の組織の人間がむざむざと殺されていくシーンが交互に映し出されていく所ですかね。後は最後の嘆きのシーンとか、映画ならではですね。小説だとまた違うんですが。

バッカーノ!はイタリア系のカモッラでしたね。

バナナフィッシュはアニメも見ています。麻薬系も絡ませたいんですよね。
非日常を描けるという部分もありますし、異世界と絡ませて何か出来ないかなと考えてはみるんですが、やはり難しい所がありまして(流行分析など、した事がない。マフィア自体日本人にしてみたら非日常なのに、どうしようかとか)

シチリア島が好きで、シチリアマフィアが好きなんですよ。(自警団が発端とされる)
現地でマフィアって単語を口にすると、周囲が凍りつくのですが。

マフィアモノの魅力はやはり、沈黙の掟や家族の葛藤、時代背景、語りだしたら止まらない。禁酒法時代のあの頃のキャデラックや音楽も凄くいいですし。スーツなんて特にそうじゃないですか(止まらなさそうなので、ここでやめます

マフィアものは今どきうけないか?の返信の返信の返信 (No: 8)

投稿者 あまくさ : 0 No: 7の返信

投稿日時:

>私がゴッドファーザーで印象に残っているのは3部のマイケルの子供が洗礼を受けているシーンと、他の組織の人間がむざむざと殺されていくシーンが交互に映し出されていく所ですかね。

私が憧れたのもそのシーンです。素晴らしい演出でしたよね。
ただ、あれはあくまで「演出」。そこに至るまでのマイケルの心の変化がストーリーによって十分に納得できたからこそ、ああいいう演出が映えるんです。そこをお忘れなく。

マフィアものは今どきうけないか?の返信の返信の返信の返信 (No: 9)

スレ主 甘粕 : 0 No: 8の返信

投稿日時:

よくマフィアを美化しているなんて言われたもんですが、あのストーリーを書くのはなかなか苦労しただろうと思います。

アニメ作品だと91daysがゴッドファーザーのオマージュっぽいので、見てみるといいかもしれないです

マフィアものは今どきうけないか?の返信 (No: 10)

投稿者 あざらし : 2 No: 1の返信

投稿日時:

個人的には楽しみではあります。
ただハードルとしては高いとは思います。
そもそもエンタメに限らず一般を入れても、他では代替えできないレベルで『組織犯罪側』の立場からスポットをあてた小説が極端に少ないですよね。
【ゴッドファーザー】はもちろんその筆頭ですが、それ以外がちょっと思い浮かばない、という感じ。マフィアを敵側にした小説なら、クィンシーシリーズの【燃える男】とか面白い小説あるんですが、犯罪者側はホント少ない。

これを、たとえば日本の小説に変えても状況はあんまり変わりません。もちろん日本の場合はマフィアじゃなく暴力団、ってかヤクザを題材にした小説ということになるんですが、個人的にパッと思いついたのが【鬼龍院花子の生涯】ぐらい。
ちなみに「忘れてるだけだろ、」と思ってググったら、こんな感じでした。https://ja.wikipedia.org/?curid=3687568
確かに忘れてたんですが、それがエンタメ全開の【赤川次郎著:セーラー服と機関銃】でした。ウィキペなんで抜けまくってるという可能性も充分にありますが、それでもこのタイプの小説が思いつかない。
これがそのままハードルの高さだと思います。

>マフィア、ギャングなどの抗争って受け入れられないのでしょうか?

抗争は大丈夫だと思うんです。
おそらく小説で難しいのは『不良っぽさ』の部分ではないでしょうか。
『マフィアと不良はちやうわい!』ってのは当然、もちろん私なりにも理解してますが、少なくとも一般的なイメージとして不良と組織犯罪ってのは、大くくりの延長線上にあることは否めないと思うのです。

どういうことかと申しますと、漫画雑誌には山ほど『暴力団』『不良』『暴走族』こういう感じの、まるっとひっくるめて反社会的な行為を題材に利用した作品が山ほどありますよね。
それが小説の題材レベルとなると、不良でさえマイナー、というかハッキリとレアケース、無いんじゃないかな?といっても、まぁ問題ないような話になってきます。

ラノベと対象年齢層が同じような漫画雑誌には常に連載作品があるのに、これが小説になるとラノベに限らず一般にも無くなる。
不思議な話ですが、率直には小説と相性が悪いんだと思います。

ここら辺りをちょっと考えたんですが(おそらく)漫画は外から眺めた状態に置きやすい。
で、小説は内面に踏み込みやすいという、本来持っている利点が短所に転ずるように思います。(登場人物の内面に踏み込む、極論すれば反社会的行為を追体験するということ)

ぶっちゃけ漫画の方も読者は、「反社会的行為を楽しんで読んでいるのではない、安全地帯から登場人物が行っている行為を覗き見て楽しんでいる」ということではないでしょうか。
小説の場合、内面に全く踏み込まないという書き方もありますが、そうなるとエンタメとしての難しさも出てくる。
こういった所にも要因があるように思います。
かなり歯切れの悪い書き方をしましたが、これは私自身がこの手の漫画を好まない所以です。とてもじゃありませんが「読んでる」とはいえない程度。

あとですね、ほんの僅かな違いですが、小説は頭の中で映像を組み立てるという行程が無意識でもありますよね。
ワンクッションおくだけに筆致が達者でないと読者が冷静になりやすくもあります。

これについてですが、反社会的な題材の漫画の方も『読者を冷静にさせると負け』っぽい所が多分にあります。
好まなくとも「なんとなく」漫画雑誌でパラパラ程度に目を通しますので、それらを読んでいて感じるんですが、実際、幼稚なことしてますよね。
パッと思い出したことを例にしますが、『暴走族の登場人物が交差点に立ちふさがり車を停める』というシーン。当たり前ですが、青信号は車が走りますよね。これを暴走行為を支援するために、交差点で立ちふさがる。それを見た仲間は「スゴイ度胸だ!」みたいなことを言って褒め称える。
これ、別にそんな大したことじゃなく『信号を渡り損なったおばあちゃん』でも、同じように車は停まるわけです。別に暴走族だから停まってるわけじゃない。車は事故をするのがイヤだとか、もっと端的には車が傷つくのがイヤで停まるってだけ。
そういう他人の常識に乗っかって初めて出来る反社会的行為は、読者が熱中して読んでれば良いのでしょうが、そうでなければカッコ悪いと感じてしまう。
こういう、読者のちょっとした冷静さが物語を根底から致命的に台無しにしてしまいます。

ここまで書いたのは、ま、『小説を読む層と異なる』という根本的な要因もありそうですし無視もできませんが「こういった理由もあるのではないだろうか」という話しです。

ただですね、たとえば【ゴッドファーザー】にしても、極端には【セーラー服と機関銃】にしても、こういった所を上手に回避しているとも思うのです。
ゴッドファーザーは血筋、マイケルは元々”ワル”でもなければ”不良”でもありません。むしろ海兵隊員(本人が志願しなければなれない、国に忠義を誓った者&大統領直属の即応部隊:アメリカ人にとって正義の具現でもある)という解りやすい背景もあります。
セーラー服と機関銃は、ヒロイン兼主人公についは、これはもうエンタメ。赤川次郎氏がラノベっぽい作風ですので、エンタメとしてはこっちの方が参考になるかも知れません。
彼女のキャラクターとして、それなりに女の子してる、友人もいて学校生活を楽しんでいる、度胸がある、信念故に突っ走りがち、という”フィクションの普通”に加えて「父親が組長」という巻き込まれ型のヒロイン。これも不良とかワルは読者に感じさせない工夫があります。

逆に”ワル”をバンバン出して描ききったのは【ブライアン・デ・パルマ監督:スカーフェイス(1983米)】でしょうか。
お好きな映画と俳優からして、すでに観ていらっしゃると思いますが、監督の得意技がドぎつく光ってますね。
マフィアではなくキューバ移民、いわゆるギャング映画になるでしょうが、この映画はことごとくゴッドファーザーのマイケルを真逆でやってますよね。外見からして、ビシッとしたスーツではなく、チンピラ丸出し。品性も乏しく、なにかにつけセリフはファック! 敵対者は抹殺し、拷問も日常、移民者がコカインでのし上がる物語。
ある種ラストシーンが約束されてしまう、そうならないと観客が納得できないストーリー展開ですが、デ・パルマ監督がやっちゃうと、そういうゲスい部分も一部の人には崇拝にまで昇華される。
ワルに乗り切れない観客には「本来親しくして欲しい人・人生において大切な人」から総スカンを食らって拒絶されるというバランスが、これはもう綱渡り的なほど絶妙に描かれています。

おそらく一番マズイのは、ゴッドファーザーの回避ポイントを設定として、スカーフェイスをやっちゃう、つまり『真っ当かつ高潔な印象で始まった人物が、ゲスイ奴になっり暗黒街でのし上がっていくハッピーエンドストーリー』でしょうか。
漫画ではイケそう、でも小説では辛いと思うのです。

めちゃくちゃ極端な例を書きましたが、

>どこのサイトをみても、異世界一辺倒、時折恋愛ばかりで
もうマフィア、ギャングなどの抗争って受け入れられないのでしょうか?

これについては、もう『サイト・ネットとはそういう場所だから』仕方ないと思うのです。
ネットって『探してたどり着く』でもありますが、同時に『それ以外を遮断する』ツールです。
大きな本屋に行って、趣味の本だとか、職業に関する専門書のコーナーに行くと『あ、こんなのもあるんだ』という発見がありますよね。
ところがAmazonで買い物、これは便利ですし、私も他サイト含めて利用していますが、やっぱりね、発見という意味では乏しいツールです。
ダイビングの本は、ダイビングの本を探さないとヒットしないし、近い本の検索をしないと”あなたへのお勧め”にも表示されませんよね。
事実上、世の中に山ほどある『それ以外』を遮断されてもいます。
こういったことを鑑みてニッチなジャンル、前例が少ないジャンルならば、これはサイトに拘らず、出版社への投稿の方がよいようにも思います。

これは面白い、という小説に関しては、私のような書痴注目として講談社メフィスト賞や星海社新人賞もありますので一考されることを提案いたします。(受賞作のレベルはラノベ新人賞と比較して結構高いです。特に後者メフィストが)
渾身の一作を書き、多くの人が面白いと思うだろう作品ができあがる、けれど御作がネットでは結果的に遮断と同義の状況に陥る、これは勿体ないと思うんです。

ちょい長くなりましたが、期待しております。
執筆がんばって下さい。
応援いたします。

マフィアものは今どきうけないか?の返信の返信 (No: 11)

スレ主 甘粕 : 0 No: 10の返信

投稿日時:

ありがとうございます。
小説では難易度が高いですが、そこはなんとか書いていけばいいでしょう(過去に一作書いているので)

スカーフェイス勿論観てます。

んーやっぱりウェブ向きではないんですね。賞でなんとか頑張ろうと思います

メフィストはこれとは逆の捜査官ものを応募しましたが、落ちました。何回もやりますけどね、今度の応募題材にしてみます

いいんじゃないの。 (No: 12)

投稿者 壱番合戦 仁 : 0 No: 1の返信

投稿日時:

デュラララのアレンジみたいな作品なら読んでみたいとは思いますね。
ただ、デュラララの文調は癖が強かったのでもっとライトなものが好まれるかと思います。
ストーリーをほど良く重厚に、文調はテンポと読みやすさ重視で書けばいいと思います。
実のところ、デュラララのキャラクター設定にはつくづく胃もたれを感じていましてね。
同じように感じた読者も少なくないんじゃないかと思います。
例えば平和島。
あいつの異常なキレやすさを地の文でダラダラギャンギャン書き連ねられると、メリハリが無くて疲れるんですよ。
それだけじゃない。シリーズの半分を読み終わっただけで眩暈を起こしかねないほど灰汁の強いキャラクターが揃い踏みですからね。
ああいう作品が受けた以上、読んだ人も相当いるのでしょうが、同じような作品が過去にヒット以上は、全くそのままだと受けにくいでしょうね。
個人的には、竹を割ったようにサッパリしたギャング物が読みたいです。
参考になれば幸いです。

いいんじゃないの。の返信 (No: 14)

投稿者 jj : 0 No: 12の返信

投稿日時:

成田良悟さんは、群像劇を書くのが得意な人でしたので、かなりキャラにくせはありますね、そこが好きなんですけどね
濃いキャラ作りや展開がうまい。

デュラララはカラーギャングの話でしたね
あれも抗争でしたから、アレンジできれば何とかいけるかなと思います

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