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元記事:「名前だけ借りた別物」の是非

近年のラノベではオリジナルのモンスターの登場は避け、ポピュラーなモンスターの使用が編集から求められるとの話を聞いた事があります。

それも踏まえて私は敢えて作中最も多く登場する雑魚敵にゴブリンでもスライムでもなく蛇のモンスターのバジリスクを使用する事にしました。

ただそのバジリスクがヴェロキラプトル風のオリジナルのモンスターに名前だけ借りてきたような状態で、オリジナルにあった毒や石化能力も(スライムやゴブリンのポジションのわらわら出てくるタイプの敵にあったら厄介すぎるとはいえ)オミットしています。
せいぜい爬虫類という事以外原型を留めていない状態に仕上がりました。

本音としては馴染み深いモンスターハンターのランポスやゲネポスをそのまま使いたかった所に適当な爬虫類系モンスターの名前を付けた結果の産物です。

他にも私がポピュラーなモンスターの名前を使うと大抵上述のバジリスク並のアレンジを加えているのですが、これは「ポピュラーなモンスター」を使ったと言えるのでしょうか。

上記の回答(「名前だけ借りた別物」の是非の返信)

投稿者 手塚満 : 1 投稿日時:

ご質問文の範囲内だけで考えて結論を先に申し上げますと、読者の負担になるネーミングになる恐れがあるように思います。できれば避けるべきです。ただ、そのままでなくてもよいなら、工夫の余地がありそうです。

バジリスク(またはバシリスク)は古代からの伝承に登場する空想上の生物で、ゲームなどでも採用されたこともあって、かなり知られているものだと考えて差し支えないと思います。ですから「バジリスク」と言っただけで、あるイメージが湧きます。

しかし、構想されているフィクションにおいては、一般的なバジリスクのイメージとは異なるものに仕上がっているわけですね。そのフィクションを実際に読んだら、別イメージのバジリスクとなっている。

すると読者は、「バジリスク」という単語で一般的なバジリスクをまずイメージし、続いてそのフィクション固有の「バジリスク」にイメージしなおすことになります。これは、ややこしい感じが生じて、意外に大変です。引っ掛け問題みたいなものになりかねません。楽にすらすら読めない要因になってしまいます。言葉からのイメージを間違うと、作品を誤解しかねないわけですから。

よく知られた名詞を借りるのは、説明が不要、ないしは短くて済むメリットがあります。全くのオリジナルですと、作中の説明を理解し暗記するなど、かなりの労力を要します(絵で表現するコミックやアニメ、実写等ではたいてい問題ない)。

文章作品では、見たこともないオリジナルの外見を表すのは大変です。言葉は情報量が少ないですからね。簡単な図形の少ない組み合わせの絵でも、言葉だけで説明してコピーを描いてもらうと、似ても似つかないものに仕上がることが多いという実験があったりします。

ですので、一般的によく知られたものを多用したり、オリジナルなものでも「~のような」という比喩を用いて、伝える工夫を凝らすことになります。少しだけ名前を変えるという手もあります。ゲームのFFシリーズでは、聖剣エクスカリバーの偽物として「エクスカリパー」なんて剣が登場します。聞くところによると、濁音は力強く響き、半濁音は可愛らしく響きそうです。言われてみると、半濁音の「エクスカリパー」だと、強そうな剣には聞こえないように思います。

「バジリスク」に戻りますと、そのまま使うとややこしいですが、慣れ親しんた単語であるメリットも使いたいのも自然な人情ですよね。例えば、バを半濁音に変えて「パシリスク」ならどうか、と考えてもいいように思います。やはり例えばですが「バジリスクを情けなくしたようなパシリスク」みたいな感じですね。

オリジナリティ、親しみやすさ、読者の負担等々、いろいろ相反する要素をどう取りまとめ、何を妥協してどこを強調するか、いろいろバランスの取り方が考えられると思います。エンタメ作品では、基本的には「すらすら読めて、楽に間違いなくイメージできる」が優先になるような気がします。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 「名前だけ借りた別物」の是非

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元記事:「名前だけ借りた別物」の是非の返信

まあ、バジ(・)リスクっていうとそっちですがバシ(・)リスクなら普通の蜥蜴ですもんね

バシリスク属(バシリスクぞく、Basiliscus)とは有鱗目イグアナ科(バシリスク科とする説もあり)に属する属である。 ってwikiさんも言っていますし、
いま調べるまで呼称おんなじだと思っていましたし・・・・・呼び方、奥が深い

上記の回答(「名前だけ借りた別物」の是非の返信の返信)

投稿者 手塚満 : 0 投稿日時:

読むせんさんへ(No: 16)

えーっとですね、英語ですと「basilisk」の綴りで発音が2つ(バジ-、バシ-)あり、かつ発音の差異とは無関係に意味が2つあるんです。例えば、以下の辞書に記載があります。

・basilisk(コトバンク-プログレッシブ英和中辞典第4版)
https://kotobank.jp/ejword/basilisk
(2つの発音記号は省略、カタカナでは「ベサリスク」「ベザリスク」が近い)
> 1 《ギリシャ神話》バシリスク:息や眼光で人を殺したといわれる伝説上の動物
> 2 《動物》バシリスク, セビレトカゲ(イグアナ科).

上記辞書ではどちらも「バシリスク」で統一しています。濁音で意味が区別されるわけではないことは、注意が必要ではないかと思います。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 「名前だけ借りた別物」の是非

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元記事:コンセプト(テーマ)か、主人公か?

初めて投稿します…いぶきです。

今まで適当に好きなように書いてきましたが、
最近ちゃんと勉強しようと思ってビートシートのやつで勉強しながら書いています。

ただ、書いているうちに分からなくなってきたというか、
そもそも書き始めたのは、「A君を幸せにしたい」から始まってそのままこれがコンセプトになってます。
「A君落ちのAルート」にしようと思っていたのですが、
「主人公に一貫性を持たせる」ということで考えると、話の流れからしても、
どうしても「Bさん落ちのBルート」になってしまいます。

この場合、コンセプトを変更しても「主人公に一貫性」を持たせた方がいいのか、
コンセプトに則って書いた方がいいのか、皆さまのご意見をお聞きしたいです。。

たしか、ビートシートのブレイクさんは、「書いてて『違う』と思ったらログラインは変更しなさいね」みたいなことは書いていたと思いますが、皆様はやっぱり変更しちゃいますか?

まとまりのない文章で恐縮ですが、どうぞよろしくお願いします(´;ω;`)

上記の回答(コンセプト(テーマ)か、主人公か?の返信)

投稿者 手塚満 : 1 投稿日時:

お話の内容だけでも、いろいろケースが想定されます。特に気になるのが、主人公が誰か、という点です。

A君とBさんは明示してお出でですが、主人公ではないとすると、「主人公がAを幸せにしようとしたが、Aに対する競合キャラBが目立ってきた」という状況でしょうか。

主人公がA君だったが、サブキャラのBさんが目立ってきて、Bメインの話にしたほうがいいかもしれない状況になったということでしょうか。

しかし、どちらもよくあるケースだと思います。両方、考えてみます。

1.主人公がA君を幸せにするプロットでBさんが目立ってきた場合

Bさんルートを意図せずにプロット組んでて、Bさんルートが有力になってきたのなら、話の流れに不自然さが出にくいのは、Bさんルートになることが多いんじゃないかと思います。

ですが、ある種の行き詰まりと考えることもできます。最初の想定ではA君ルートだったわけですから、A君ルートにも合理性はあったはず。お考えの物語と異なると思いますが、幸せにするってことは要は「幸不幸の落差」ですんで、不幸にしてから普通に戻る話作りもあります。いったんA君に試練を与えてみる。ところが、試練からの抜け出し方がうまく工夫できず、巻き沿いになったBさんなら助けられそう、なんてケースですね。

すると、A君は悪役にしとけばいいか、なんてことになったりします。それでもいいんですが、誰の言だったか忘れましたが「行き詰った部分にこそ、宝が埋もれている」のだそうです。考えてみると、そういうこともありそうです。作者自身、「A君を幸せにするにはどうしたらいい?」と分からなくなって悩むほどですから、読者にはなおさら分からないはずです。

もし、A君を不自然さを目立たせずに幸せにする手を思いつければ、いわゆるどんでん返しとなり、読者にとって意外性があるハッピーエンドになります。

そのためには、(話をひっくり返すようですが)自然と思えたBさんルートのプロットをとりあえず作ってしまうのがよいのではないかと思います。そのBさんルートから「もしここでこうなれば」と頭をひねってみるほうが、A君ルートだけで発想するよりもアイデアが出やすいと思います。

もしA君ルートに上手い手立てが見つからないなら、Bさんルートで完成させてしまえばいいでしょう。いずれに転んでも、かけた手間は何も無駄になりません。

2.主人公A君の話のつもりが、サブキャラBさんが目立ってきた場合

これも1同様のケースはあり得るとは思うのですが、かなり低確率だと思います。主人公が入れ替わりそうになるのは、プロットレベルの初期で、既に問題が発生していることが多いでしょう。原則として、主人公をすっぱり入れ替えるのがいいのではないかと思います。

ときたまある別のケースでは、例えば悪役に倒される必然性を与えようと、いかにも悪く描こうとして手をかけすぎ、悪役のキャラが魅力的に立ってしまうことがあります(すごく人間臭くなって、主人公がお人形キャラに見えてしまう等)。そうなりそうになったら、主人公により手間暇かけて描くか、目立ちそうになった別キャラの描写を控えれば大丈夫になることが多いと思います。

カテゴリー : ストーリー スレッド: コンセプト(テーマ)か、主人公か?

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元記事:ラノベが異世界ファンタジーばかりなのはなぜなのか?考察スレ

私は以下のように考えています。

・リアルで成功する空想が誰にも持てない
・変化が早すぎて、現実を舞台にした作品は賞味期限が短くなる
・現実世界は複雑過ぎて、読者も作者も理解できない

ファンタジーはリアルと違って、成功できるし、変化がないし、単純だから良いのです。
なにより希望が持てるの売りだと思います。
進撃の巨人や約束のネバーランドのようなダークファンタジーでも、ファンタジーなら主人公が逆転できる希望が持てます。

逆に、闇金ウシジマくんのような現代日本を舞台にした物語は、どうしても重苦しく絶望的になります。
ウシジマくんの登場人物は、進撃の巨人や約束のネバーランドのキャラよりも、安全で快適な世界で暮らしていますが、彼らが逆転して幸せになることは、まず不可能なのが特徴です。

でも、エレンやエマなら、圧倒的な絶望にも押しつぶされないで、逆転できそうな気がします。

ラノベを読む読者は、楽しくすっかとする話、承認欲求を満たせる話を求めているので、逆転の希望が持てる異世界ファンタジーが王道となるのではないかと思います。

また、そもそも日本人は時代劇のようにワンパターンな物語が好きだという特徴があるのではないかと考えています。
例えば、水戸黄門で一度だけ印籠を出さなかった回があったそうですが、その時はTV局にクレームが殺到したそうです。
つまり、型通りの物語を求めている人が多いということです。

このため、なろう系のようにテンプレ化した異世界ファンタジーが求められているのではないかと考えています。

あなたのご意見を投稿いただければと思います。

上記の回答(ラノベが異世界ファンタジーばかりなのはなぜなのか?考察スレの返信)

投稿者 手塚満 : 4 人気回答! 投稿日時:

このサイトのオーナー管理者であり、ラノベ指南書も商業出版された方ですから気が引けるのですが、現在の流行分野に関することのみでありますので、率直に申し上げてみます。

ご意見は今の流行(おそらく廃れ始めている)の後付けの理屈でしかないと思います。あるいは、作者的な願望。

> ・リアルで成功する空想が誰にも持てない

これは読者に対する重大な侮蔑になりかねませんし、読者の求めるものを見誤ってもいます。ラノベ(に限らずフィクション)に上手く行かない現実の代償行為を求めている人は少ないと考えるべきです。

萌え系作品を見ていて、例えば「モテないからだろ」と言われたら、普通は怒るでしょう。現実にはモテないかもしれない。だけど、だからラノベ(やコミック、アニメ)で代償、なんて考える読者は事実上いないはずです。そんな不満解消をしているわけではない。

萌え系のアニメ女性顔って幼児~小学生顔です(こう断言できる理由がある)。だから、アニメをよく知らない人は、アニメを見ている人を一律にロリコン扱いしたりする。そんなこと言われたら反発しますよね。アニメの高校生ヒロインを小学生の代償と思って見てたりはしない。

用意周到な殺人犯を見事に暴く推理小説を好むからと言って、現実での殺人事件を望んだりはしない。スターウォーズなどのスぺオペを好んでいるからと言って、宇宙に行きたいとは限らない。戦争映画を観る人が全員好戦的なわけではない。むしろ大多数は戦争は嫌だと思っているはず。みんな、現実とフィクションはきっちり切り分けている。

例えば、旅行はちょっとした非日常です。ふだんは目にしないものを見て楽しむ。TDLなどの遊園地だって同じ。だけど、自宅に帰るわけですよね。いくら行った先で楽しいからといって、ずっとそこに留まりたいとは思ってない。非日常を日常に変えたいわけではない。

フィクションとて同じです。非日常を楽しんでみる。だけど、そこは日常ではない。フィクションを楽しんだ後は、日常をきっちり送る。日常にも実現したい夢はあるし、実現した暁を夢想したりもする(モチベーションにつながったりする)。

異世界フィクションが、読者が現実に満足できないから受けている、なんてのは読者を理解できていないでしょう。読者を侮るべきではありません。しかし、読者が読みたいものを知っていると思って頼るべきでもありません。

仮に不満に思うことがあって、不満が解消する世界を描けば受けるなら、アンケートを実施して、アンケート通りに作劇すればいいはずです。しかし他の事例から察するに、決して成功しません。他の事例とは、例えば電化製品です。消費者の満足を得れば売れる。そこは間違いない。

だけれども、消費者は何があれば自分が満足するのか、よく知らないのです。なんとなく、あるいははっきり思っている不満はある。アンケートで何が不満かを知ることはできる。

しかし、その不満を解消する製品作っても、買ってもらえない(企画現場での実体験を含む)。役に立つが消費者が思いもかけないものを出してみて、初めて「ああ、こういうのが欲しかったんだ」と(まるで以前から欲していたかのように)言ってくれ、買ってくれます。

フィクションとて同じです。読者の不満、愚痴を聞いてみて、そのうっぷんを直接晴らす作劇したって受けません。かえって、現実の嫌な記憶を刺激してしまいかねません(かなり前のTVで、9時台のサラリーマンドラマやって失敗した例などがある)。

読者が読んでみて、思いもかけなかったけれど、「ああ、これだ」と思えるものである必要があります。それが、異世界(転移・転生)ものなら「ソードアート・オンライン」でしょう。それ以前の.hackシリーズ、さらに前のファミコンRPG的作品(さらには古代神話、指輪物語等々)などが作った素地があったとはいえ、SAOの成功は目を見張るものがあります。

SAO以降、SAO類似作が多数作られてきたわけですよね。ゲーム要素を排除したり、いろいろありますが、おおむね類型的といっていい。うっぴーさんがお考えなのはSAO類似・追随作品であると思われます。「とある魔術の禁書目録」以降、学園異能バトル作品が多数出たのと同じです。

いずれも、先行作品で目が慣れ、かつ先行作品で得た快感があればこそです(同じものだけど違うものに仕上がっていることも大きい)。人気作が切り開いたジャンルの強みです。似ている作品だと、先行する名作を読んだ快感が甦るので、たとえ先行名作に届かなくてもある程度以上に読んでもらえます。旨いラーメン食ったら、いろんなラーメン食べ歩くようになるのと似ています。

学園異能は「とある」以外は低調となってきました。「とある」みたいなのが欲しい、と言っていたと思ったら、また「とある」みたいなのか(それなら「とある」でいいよ)、と変わってきたわけですね。異世界(転移・転生)ファンタジーとて、同様になる恐れはあります。古代からの人気ジャンルではあるんで、途絶えはしないでしょうけど、SAO類似は要らないと言われる危険性はあります。

異世界ファンタジーが受ける、即物的で一般的な素地があると軽々しく考えるのは危険だと思います。

> ・変化が早すぎて、現実を舞台にした作品は賞味期限が短くなる

サブカル分野ではおおむね賞味期限は短いものですから、これは理由にならないでしょう。よほどの名作(とされる作品)なら別かもしれませんが、名作は狙って書けるものではありません(野球でいえば、監督サインでホームランを指示されても困るようなもの)。

> ・現実世界は複雑過ぎて、読者も作者も理解できない

現実に即した現代劇でも、単純化、平易化、省略、誇張、デフォルメし、分かるようになっています。かつ、現実のことならある程度は知っていますよね。だから、分かるドラマに仕上げられる。

異世界ファンタジーなら世界まるごと作るわけですから、現実ベースの現代劇より難しいはずです。でも、作者にも読者にも分かる範囲で作っているわけですよね。先行作が作ってくれた読者の知識だってある。

「現実世界は複雑過ぎて」と言いたくなったら、創作者として危険な状態になっていないか、考えるべきだと思います。下手すると「異世界なんて適当に作ればいい」になっている恐れがあります。

SFっぽい駄作でよくあるのが、「それらしい用語っぽいものの乱発」です。例えば(即興ですが)「量子エンタングルメントによる多重存在の量子ジャンプが世界線の交錯を招いて」云々とか、作者的には得意げに書き連ねる。あまり知らない読者からも「アホか、何言ってんだ」くらいになります。内容がないからドラマにも関わってこず、最後に意味不明な勝利条件になったりする。

異世界をいい加減に作っても同じです。亜人や魔法さえあればいいわけではない。雰囲気だけの舞台ではキャラが動けない。現実世界が複雑すぎると思うのなら、異世界はもっとややこしいと覚悟できないとまずい(例えば「指輪物語」レベルで世界を構築するにはどれだけ努力がいるか)。でないと、無意味なドラマの意味不明な勝利条件で幕引きしてしまい(最後に唐突に問題解決する魔術が出てくるとか)、呆れられる恐れがあります。

たった3行でもこれくらいは言いたくなります。残りも同様なんですが、書く気力が起こるかどうか分かりません。

書いてみた結果、どういう結論を申し上げるかは分かっています。以下の通りです。

「仰ることは、作者的にこうすると楽だ、に過ぎません。作者が楽した分、読者の負担は増え、作品の面白みは減りますよ。」

カテゴリー : 流行分析(なろう研究) スレッド: ラノベが異世界ファンタジーばかりなのはなぜなのか?考察スレ

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元記事:敢えて場違いな設定を組み込む場合

私の作品では主人公らが倒すべき敵として「魔王」に当たる存在の代わりにインディペンデンス・デイなどに登場したようなエイリアンを出そうと思っています。

目的はシンプルに異世界の侵略ですが。異世界の人間や魔物といった生命体は一種の例外なく彼らが遺伝子操作で作ったもので、本来ならば全てエイリアンの家畜のような存在だったという秘密もあり、魔物がエイリアンの傀儡と化したのもエイリアン側が魔物を自在にプログラムできるからという事にしています。

黒幕の存在は受け手にインパクトを与える事を期待してギリギリまで伏せておきたい一方で、剣と魔法ファンタジーに突然SFじみた宇宙人の存在が浮上する状況は混乱を呼ぶのではないかという懸念があります。
上手いこと伏線を張って少しずつ存在を仄めかしたい所ですが、どうすれば受け入れてもらえそうでしょうか。

上記の回答(敢えて場違いな設定を組み込む場合の返信)

投稿者 手塚満 : 1 投稿日時:

宇宙人に限定せず「(作品世界現時点で)未知の高度科学文明が影響している」と考えると、かなり以前にはよくあった設定ではないかと思います。

例えば「スクラップド・プリンセス」(榊一郎著、1999~2005年)ですと、中世ヨーロッパ風の剣と魔法ですが、どうも先進文明的な痕跡がある世界になっています。最後のほうで、世界が太古の科学技術文明から作られたものだったとなります。

コミックですと、例えば「BASTARD!!」(萩原一至著、1988年~)ですと、かなり初期から世界観が提示されていまして、科学技術の旧世界が戦争で滅んで中世的に戻ったものの、一部で科学技術が温存されており、世界に影響を及ぼしていることになっています。

敵の正体も、例えばAIが持て囃されてからは(80年代以降が顕著)AIだったりしますし、遺伝子技術が世間的にも知られてからは、遺伝子改変の生物なども当たり前に出てくるようになりました(それまでは突然変異くらいだった)。

類例を探せばまだまだ出ると思いますが(古代の超科学文明やら宇宙人由来ってよくあったネタなんです)、これくらいにしまして。以上のような感じですので、たとえ作品の舞台が中世ヨーロッパ風の剣と魔法の世界であっても、高度文明を持つ異星人がラスボスというのは、特異な設定ではありません。単に最近は見かけることが少ないといった程度でしょう。

古代~中世的世界が、実は隠れた先進文明の産物というのは、リアリティを生む手段の一つです。なんで亜人やらドラゴンやらがうようよしてて、魔法みたいな不思議な現象が普通に起こってるの、という疑問に、リアルとリンクしそうな一応の答を与えておく。すると、いかにもありそうな感じを出すことが可能です(注:科学と言いさえすればいい、というわけではないですが)。

あるいは、現代文明への批判ですね。例えば、高度に発達した科学技術は危険ではないか、というのを未来予測シミュレーション風に取り入れて見せる。原子力、遺伝子組み換え技術、AIとか、いろいろな作品で敵役や災難の元凶にされたりしています。中世風ファンタジーで始まったと思ったら、実は昔々にカタストロフがあって、みたいにもなります。

ですので、ファンタジーのラスボスが先進文明の宇宙人という設定は目新しさを生じるわけではないと思います。先行作がいろいろあることを考慮すると、場違いどころか設定的な親和性は高いかもしれません。それだけに、ラストで突然、世界の真相を意外性のある作品のウリとして開陳したりすると、がっかりされる恐れがあります。「そんな陳腐なことのために、今まで引っ張って来たのかよ」と。

亜人、ドラゴンなどのファンタジー生物は当たり前のように受け入れられるようになっていますし、魔法も同じです。単に「そういうものがある」でいい。どうしてそういうものがあるかという合理的な由来・必然性を付与しなくていいし、実はこういうものでしたという仕掛けを施しても感心してもらえない可能性が高い。

ヨーロッパ中世風ファンタジーの舞台が、実は宇宙人の作為だったというアイデアが、そういうものがあるとする普通のファンタジー仕立てよりどこかどう面白くできるのかがはっきりさせられるなら、取り入れたらいいと思います。そうでないなら、避ける方法を考えたほうが無難です。間違っても、実は宇宙人の仕業でした、をどんでん返しのネタにしないほうがいいと思います。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 敢えて場違いな設定を組み込む場合

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元記事:ゲスな主人公の必要性

最近の風潮として、ラノベやそれを原作とするアニメには、「ゲスな主人公」が増えたと思います。

①モラルに欠ける
わざと相手が傷付いたり、周囲に引かれる様な言葉を平気で吐く。行動にも罪悪感が無い(様に見える)。
②礼儀を欠く
目上や年上、先輩などに対して平気で”タメ口”で話す。「お前」「あんた」「オッサン」「ジジイ」「クソババア」など、時には暴言に近い言葉も飛び出す。
③意味の通じない言葉を使う
いわゆる、2チャン用語やネット用語などの二次元用語、そして”my造語”を多用する。

これらの主人公や登場キャラクターが、総じてユーザーに与える印象は、「不快感」しか無いと思います。
どうして、ユーザーにわざわざ嫌われる必要があるのでしょうか。例を挙げると、

「青春ブタ野郎~」「YU-NO」などの主人公は、意図的にセクハラめいた発言や下品な言葉遣いをします。ただ、作中では、わざと他人に嫌われようとしている節があります。そのせいか、周囲からは狙い通りに嫌われていて、遠巻きにされる事が多いです。彼の本質を知る人物からは概ね好意を持たれていますが、正直彼らの発言や行動は、余り気持ちの良いものではありません。
「このすば」の主人公カズマは、一見すると苦労人の様に描かれていますが、意外と打算的で腹黒い面があったり、「盗み(スティール)」の技術を使って盗品を売り払うといった事もやっています。
「リゼロ~」の主人公スバルは、「エミリアたん」などの発言が、ユーザーから気持ち悪いと言われていて、余り好かれていません。
それと、あくまでも個人的な見解なのですが、「シュタインズゲート」のキャラクターは、いわゆる中二病なので色々とエキセントリックです。私は特に彼らの使う二次元用語に耐えられなくなって、見るのをやめてしまいました。作品自体は面白いのかも知れませんが、余りにネタがしつこ過ぎるとユーザーを選ぶと思います。
「物語シリーズ」では、不思議と不快感を覚えませんでした。せいぜい「こいつ馬鹿だな」くらいにしか感じなかったです。

確かに、おふざけや笑いの要素は必要ですが、この様に、ギャグでもない作品で、わざわざ主人公を必要以上に嫌われる様にしたり、ユーザー自体に嫌われたり不快感を与える様に描く必要があるのかと、私は時々疑問に思うのですが、皆さんの意見をお聞きしたいと思います。

上記の回答(ゲスな主人公の必要性の返信)

投稿者 甘粕 : 0

作者さんがどのような作品を書きたいかで変わって来るのではないかと思います。
そこまでゲスな主人公っていっぱいいる訳ではないですし。

カテゴリー : キャラクター スレッド: ゲスな主人公の必要性

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投稿日時:

元記事:ヒロインや女性キャラの動かし方

初めまして、皆さん。渋谷の野良犬と申します。

最初に一言断っておきますが、小説執筆について悩んでいるのは僕ではなく、小説家を目指している僕の友人です。僕は彼の夢を真剣に応援していますので…。

彼とは、個人的にも交流があり、お互いに持っている漫画の貸し借りなどをしたりしているのですが、先日貸してた漫画を返す際に「気になるシーンがあってそれがどうしてもわからない」という事を言ってきました。

それは、長い事家を離れて旅をしていた主人公が、やっと家に帰ってきて久しぶりに学校に顔を出したものの、幼馴染であるヒロインがヒロインの従兄弟と付き合うようになっていた事を知って、ショックのあまり(彼女に対してだけは素直になれない性格から来る照れ隠しや、思春期特有の強がり、従兄弟に対する嫉妬もあって)「俺はこいつの事なんか別に何とも思ってねぇや!付き合いたきゃ勝手にすりゃいいだろ!!」と暴言を吐いた場面でした。

僕が主人公がなぜこんな事を言ったのかについて説明して、やっと納得がいったようですが、どうも小説執筆などでも、自分がヒロインとの恋愛のシーンを書く事は、からっきし苦手であった事が判明したのです。

僕も昔は漫画が好きだから漫画部に所属してみたものの、自分の絵の下手さとストーリー創作能力の無さに唖然として、その道には見切りをつけた経験があるので、話を考える事の大変さはよくわかっているつもりです。

その後、よく話してみると彼は「自分の書く作品はドンパチやるか。物事を理論的合理的に進めていく考え方に基づいた産物」と言っており、人間の感情があまりよくわかっておらず、小説を書く時も作者である自分の目線に基づいた主観的なものばかりだったのです。言い換えれば、キャラの目線になっていないのです。

詳細は言えませんが、実は彼は今も住んでいる山の中にある田舎で、幼少期に同級生や教師に酷い目に遭わされた経験から、人間不信の強い所があり人付き合いがあまり得意ではないのです。

その頃のトラウマを思い出した時に、語気が荒くなって他者に対して不信感を剥き出しにしたり、極度に敵を前にしたような身構えた態度を取ったり、自分の好き嫌いを基準にしたモラルとはかけ離れた極端な考え方をしたりと、人としてそれはどうなのかと思う部分もありました。

もしやと思って、自分自身が女性の誰かを好きになったり、告白したり、付き合ったり、別れたりといった恋愛経験がないのか聞いてみた所、やはりなかったようです。本人曰く、人を愛するという感情が欠落までとは言いたくないけど、閾値レベルにないのかもしれないと言っています。

そのためか、ストーリーを考える際に頭の中で女性というものが動いてくれず、他の人の作品の萌えキャラに心を動かす事はあっても、現実の女性はおろか、自分で書く段であってもヒロインを動かせないのは、自分の作家として致命的な弱点だと仰ってます。

やはり、ここは何かしら創作の肥やしや引き出しを増やすために、彼に恋愛ドラマや映画を見せたり、現実に女の人と関わらせるようなレンタル彼女を借りてデートをさせたり、何か異性と触れ合うことのできるサークルに参加させるなどして『女性の目線と考え方』を彼の中に落とし込めればいいのでしょうか?

皆さんはどうすれば、彼はヒロインや女性を小説執筆で動かせるようにしていけると思いますか?

ご意見、お待ちしております。

上記の回答(ヒロインや女性キャラの動かし方の返信)

投稿者 サタン : 3 人気回答!

大前提として、恋愛もの(ないし恋愛表現)は読者層によって演出が大きく変わるのでとりあえず「男性向けのお話である」ってことで考えると、
恋愛で「感情」を書いて表現していくのは女性読者向けの演出なので、そこのスイッチを切り替えたほうが良いと思う。
別に感情を書くことが悪いことではないし男性読者に向かないということでもないのだけど、苦手なら別の手段もあるので、そこは躓くところじゃないですよ、という話ね。

おそらくは普段から恋愛メインの話を書いてるわけじゃなさそうだけど、「ドンパチ」「理論的・合理的思考」が得意なら、そういう展開を恋愛シーンに利用すれば良いだけで、自分が持ってるもので勝負すれば良い。
そもそも、
>ショックのあまり(彼女に対してだけは素直になれない性格から来る照れ隠しや、思春期特有の強がり、従兄弟に対する嫉妬もあって)
ここで主人公の「感情」をダイレクトに書いてしまってるから躓いてるわけで、「彼はショックのあまり~」の先にある展開を「嫉妬から暴言を吐く」から「無意識に避けるようになった」とか「冷たい言葉を投げかけるようになった」とか、それで「自分は嫉妬しているんだと理解した」とかって論理的な展開にすりゃいいと思う。
理論的・合理的が得意なら、書きたい結末から逆算してどういう展開が望ましいか思考できるでしょう。

勘ぐりすぎかもしれんけど、これは「恋愛」をイメージして世間一般的に「こういうものだろう」という常識的発想から生まれたものなんじゃないかな。
そうじゃなくて、スレ主の友人が作る展開のほうが良いのだから、自分の武器を再確認して構成しなおしたほうが良いと思う。

ほんで途中から友人の人間不信やトラウマの相談になってるけど、ぶっちゃけそのあたりは知らん。
何にしても頭の中で異性が動いてくれないって話だから、その理由はどうでもいいかな。
これは、まあ、こう言うと角が立つかもしれないけど、異性との経験が少ない人にありがち。私も多くはないが。
ようは「異性が何を考えてるのかわからない、どう動くのかわからない、わからないから書けない」というもの。
でも結局のとこ、キャラってのは性別なんてなくてただの「キャラクター」なんで、作家がただただ「女の子」を書こうとしてるから書けないだけ。
つまり、「ありもしない理想を書こうとしてる」というか、「想定してない理想を書こうとしてる」という感じ。
「知らない」んじゃなくて、そもそも書こうとしてる目標物が存在してないから、そりゃ書ないよね、って話だと思う。
だから、たぶん二次創作で女性キャラならそれなりに書けるんじゃないかな?
これは、「女の子」じゃなくて「女性キャラ」だからね。
キャラクターに性別なんてないのよ。「それっぽい特徴」があるだけ。だからそこさえ押さえれば同性が書けて異性が書けないなんてあるわけがない。

異性との経験云々って話は、じゃあ経験を積めばいいって話じゃなくて、経験少ない人は「女の子」を書こうとするって誤解をしがちだ、ってことね。
経験自体は異性を書くにあたって有益だからあったほうが良いと思うけど、無くても「キャラクター」を書くにはぜんぜん何も問題ない。

>ここは何かしら創作の肥やしや引き出しを増やすために
そりゃ、経験は何であろうと多いほうがいい。
でも人間不信だってんなら、恋愛どうのってよりも、まずは貴方が友人を誘って旅行でも行ったらどうですかね。
いっそ、言葉が通じない海外とか、まあ今はコロナで難しいけど、タイとかフィリピンとかオススメですよ。
言葉が通じないから言動が多少キツくても問題ないし、英語ができりゃそれなりに自由に動けるから。
タイなんかは親切な人多いしね。
まずは「人と接することは楽しいんだよ」「外に出ると面白いよ」って事を教えてあげるのが先じゃないでしょうか。

カテゴリー : キャラクター スレッド: ヒロインや女性キャラの動かし方

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元記事:物語の余韻について

先日、評価シートが届きまして、そこに『地の文や台詞に余韻が感じられない。余韻を感じられるようにすればもっと物語に深みが出る』と書かれていました。
この余韻というのはどういうものでしょうか? いえ、なんとなくならわかるのですが、それが果たして正しいのかどうか気になりまして。この疑問に答えを出すべく質問をさせていただいた次第です。

上記の回答(物語の余韻についての返信)

投稿者 ヘキサ : 1

余韻にもいろいろなタイプがありますけどね……

例えばだけど、「遊戯王」の最後の遊戯VS闇遊戯の決闘。これをただカードバトルの手順だけ書き連ねても余韻は出ない。

でも、遊戯の勝利が確定するその一手を出す際に「この一手が、闇遊戯との永遠の別れを意味する。彼に対しての最後の挨拶でもある」とかいう台詞を入れてみたりすると、ぐーんと心にくるものが……来ませんかね? 私はそういうタイプなんですが。

いやもっと違う方面で、ということでしたら他にもいろいろあると思いますが。とりあえず一例として。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 物語の余韻について

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