小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

ポコポコさんの返信一覧。最新の投稿順11ページ目

元記事:主人公の事とかくきゃらの話し方の返信

端的に言って、キャラに魅力がないのは読者がキャラを理解できてないからです。
とても有名な漫画のキャラだとしても、何も知らない人に漫画の一コマだけ見せても、そのキャラに魅力があるかどうかなんてわからない。
そのキャラを理解していくうちに、魅力がわかってくる。つまり魅力が出てくる。
読者が理解しようと勤めれば、どんなキャラだって少なからず魅力は出てきます。

では作者側から出来ることは何かと言えば、そのキャラを理解しやすくすること、理解を助ける展開を用意すること、押し出したい部分を強調すること。そのくらいです。
漫画でもアニメでも、ドジっ子なキャラは現実では有り得ないくらいにドジな面を見せますよね。
学校で人気の女子にはファンクラブがあったり親衛隊がいたり――なんてのは今や古い表現かもしれないが。
こういう極端で過剰な表現は、そのキャラがどういうキャラなのかを理解してもらうためのキャラ表現なわけです。

対して御作は、普通に起きて普通に登校して、20kmなんて大したことないと言ってる。それだけです。
何も魅力が出てない。同じ展開でもアニメや漫画なら絵的な表現で魅力を出していけると思うが。
例えば主人公は張り切ってスピードを出し、友人は「ペースを考えなさいよ!」と愚痴りつつ離されてしまい、フェラーリで担任と合う場面で追いつき、学校に着く頃には主人公はケロッとしてるけど友人は息を切らして「あんたがペースを乱すから、普段なら20kmくらい大したことないのに」なんて再び愚痴ったり。
これはただの例なので適当ですが、こうすると、「主人公は体力がすごい」ということと「歩調を合わせないマイペースな主人公」ということと「主人公に振り回される友人」ということと「主人公はケロッとしてるが20kmは普通は友人のように疲れる」ということが理解できます。
このように理解しやすい構成にすると読者はキャラを理解してくれるので魅力が出やすくなります。

魅力関係でよく言われるのが「会話をすること」ですが、会話をするというのは言葉のキャッチボール、つまり言葉をキャッチしてそれを投げ返すという応酬があってこそ魅力が出るので、他愛ない世間話をしてるだけでは魅力は出ません。
先の例を続けると、「ペースを考えろ」「普段ならこれくらい大したことないのに」と友人が言うことで、マイペースな主人公ということがわかります。
これが例えば「ちょっと待ってよー」とか「さすが主人公ね」なんてセリフだったら、マイペースなのではなく主人公が凄いんだという表現になるので、印象が変わるし、出てくる魅力も変わります。
当然、他愛ない世間話のような会話だったら魅力は出ない、ということになります。
単純に「会話をさせればいい」という話ではないということですね。

また、これは持論に近いですが、
「魅力を出す」というのはそのキャラが持ってる魅力を引き出すという事で、「話し方に癖を出す」などは「個性・特徴を出す」という事かなと思います。
個性を付けても、その個性の魅力を引き出すのは別の話かなと。

上記の回答(主人公の事とかくきゃらの話し方の返信の返信)

スレ主 ポコポコ : 1 投稿日時:

基礎ができてないので、もうすこし本を読みながら書いていこうと思います。基礎がわかり流れがわかってきたら、最初から直していこうと思います。
ありがとうございました。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 主人公の事とかくきゃらの話し方

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元記事:主人公の事とかくきゃらの話し方の返信

拝見しましたが、あまり読書をされていませんね。
このような文体のプロはほとんどいないと思います。
違和感に自ら気付けないほど、基礎的な力がないと見受けられます。

まず200冊程度プロの小説を読みましょう。
それだけで劇的に筆力はあがります。

今のままだと書くだけ無駄に終わる公算が高いと思います。

上記の回答(主人公の事とかくきゃらの話し方の返信の返信)

スレ主 ポコポコ : 0 投稿日時:

こんばんは。
まだ、70冊ほど読んだだけです。
読みながら書いていこうと思います。
ありがとうございました。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 主人公の事とかくきゃらの話し方

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元記事:恋愛

主人公が女子高生でプロになるまでは彼氏を作らないと決めているのですが
主人公を好いてる男の子がそのうち友達の同じようにプロを目指している子になびいてしまうような展開が書きたいのですがうまくいきません。
助言お願いします。

上記の回答(恋愛の返信)

スレ主 ポコポコ : 1 投稿日時:

ご指導ありがとうございます。
今書いているのは、練習と下ネタしかないすかすかの話なので、恋愛を絡めて内容を濃くしようと思い、今ある話に肉付けする感じでやっていこうと思います。
助言ありがとうございました。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 恋愛

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元記事:ライバルとの戦いでの返信

二人称は対話形式なので、たぶん間違えてると思う。
おそらくライバルに視点を合わせた口語体の一人称なのでは。

理想で言えば、あまり視点は動かさないほうが良いでしょう。
デスノートのライトとエルで例えれば、「相手が何を考えてるのかわからない」から面白いので、相手の意図を書くために視点を移したりしたいだろうけど、可能な限り主人公の視点でそれらを書いたほうが良いです。
というのも。
デスノートの主人公は、「エルはこう考えているだろう」とか「バカだなデューク、それこそエルの思うつぼだろ(と解説を始める)」とか、あくまで「ライトの推測」という形で相手の思惑を語っています。
漫画なのでエル視点にもなるけど、この場合も同じ。「キラはおそらくこういう思想を持っている」とか、推測を語っていることが多い。
「こういう意図があるから、これからこういう行動を取るぞ」と計画など行動について「思ってること」を直接書くことはほとんどなかったと思う。
これは、こう書くことで「相手の思惑を看破する頭のいいキャラクター」という描写ができるので、視点を移さず主人公の視点から「予想・予測」を書くことでライバルの思惑を伝えてくほうが良いためですね。

しかし、「止めたほうがいいか」という話になると、別に良いのではないかなと思います。
書いたことと矛盾してるようだけど、「相手の予想を書けばいいだけ」と、言うのは簡単だけど、実際物語に落とし込むのは難しいと感じるだろうし、作者の感性で創意工夫して、その結果視点移動させようってことになったなら、それはそれで良いと思う。

上記の回答(ライバルとの戦いでの返信の返信)

スレ主 ポコポコ : 0 投稿日時:

凄く分かりやすく教えていただきありがとうございます。
主人公視線で書いていきます。

カテゴリー : キャラクター スレッド: ライバルとの戦いで

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元記事:主人公の成長の返信

>内面の強さが成長したことを文字で表すのが難しくて
つまり、「何を書けば成長なのか」を明確にしておけば良いという事です。
すなわち「成長の定義」を考えておくとやりやすいかと思います。

例えば「内面」なので王道で言うと「勇気」でしょうか。
成長を「勇気を持つ事」と定義すれば、勇気を持って立ち向かう姿があれば成長したと言えます。
すると、序盤中盤では「勇気がない姿」を書く必要があります。
「勇気のない少年が勇気を持って立ち向かう」という話になるので、その過程「勇気を持つに至った物語」がそのまま「成長」を書いていると言えるわけです。

また別の方法では、何かしらの象徴を用意するのもやりやすいです。
例えばライバルとありますが、ライバルというのはだいたいが主人公の映し身であることが多いです。
主人公が敵側の存在だったらこんな感じとか、主人公の理想像はこんな感じとか。
要するに、「ライバルを打倒する」ことで「それを乗り越える」という描写になってるわけですね。
打倒せずとも、ライバルに「主人公の理想像」という象徴を用意することで、ライバルとぶつかり合う展開そのものが「それを乗り越えようとする」という成長の描写になるわけです。
つまり、こう言っちゃなんだけど、何の考えもなしにライバルを出しても、その激突で何を書いてるのか自覚してないから成長が書けてないわけです。

これは「成長」だけでなく「内面」に関わる事なら何にでも応用できます。
例えば「葛藤」は、ライバルを「戦いの象徴」として主人公を「戦いを止める象徴」として書けば、二人がぶつかり戦うことは「戦うか、戦わないかの葛藤を表現している」と言えるわけです。まあ二人は戦ってるけども。

つまり。
>試合での勝ち負け、ライバルの出現、後輩ができる
成長はその内容で描写していくもので、そのためにはそれぞれ「試合」が何を意味しているのか、ライバルは何なのか、後輩はどういう意味なのか、そういうのを考えなきゃいけない。
で、考えれば、今度は、例えば「試合」は「主人公の力量」を示しているのなら、誰に勝って誰に負けるのかすぐに判断できますよね。
例えば「ライバル」が「主人公の理想像」であるなら、ライバルに勝利してしまったら理想を乗り越えたってことになるから、そうそう勝っちゃマズイですよね。
こういう、象徴や定義の扱い方がそのまま「成長をどう書くか」という事になります。

>文字で表すのが難しくて
文字ではなくて、物語で表現してみましょう。

上記の回答(主人公の成長の返信の返信)

スレ主 ポコポコ : 0 投稿日時:

ライバルに勝つ、負けるで、何が成長するか決めてから書くことにします。
皆さんのアドバイスを見ていて、あしたのジョーが、浮かんできました。
力石に負けて、ライバルが死にと色々湧いてきました。
また、行き詰まったら宜しくお願いします。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 主人公の成長

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元記事:男性作家が、女性の書く際に気をつけていること。

男性でライトノベルを書いている方に質問させていただきます。
男性作家は、女性の身体的特徴をなにを参考に書いていらっしゃるのでしょうか?
女性の持つ身体的特徴というのは、男性の持ち合わせていないもので、
あくまで想像のものとなってしまいます。
自分の書いているもののリアリティの低さを感じ、質問させていただきました。
それと同時に、書く際に意識すること、コツなども教えていただければ幸いです。

上記の回答(男性作家が、女性の書く際に気をつけていること。の返信)

投稿者 手塚満 : 0

自分が持ち合わせていない属性で、どう書いていいか悩むものはあることは、あります。例えば天才、あるいは何かの達人。そういう人が何を考えているか、凡人の自分には分かりません。そういう場合は工夫が必要になります。

絵に描いてみて文章に起こせるか、ということなんですが、多少長くなります。以下、ざっくりと説明を試みてみます。

1.女性を見て女性だと判断できるということ

妙なことを伺うようですが、スレ主さんは男女(仮に身体的特徴で性別を二分するとします)の見分けがつかないでしょうか? 男性を見て男だと思うのは、自分が男だから分かるんでしょうか? 女性を見て女だと分からないなんてことがあるんでしょうか?

たいていの人は見分けがついており、スレ主さんもたぶん見分けがついているはずです。でないと、(男性は分かるけど)女性だけについて書き方が分からないという疑問が出てくるはずがないですから。

まずは「男性の持ち合わせていないもので」という考えを、いったん捨てる必要があります。「あくまで想像のもの」というのは、小説の8割以上を占めます。キャラクターからして実在の人物ではないですよね。小説は想像で書くもんなんですし、既に書き上げた経験がおありなら、充分に想像力はあるはずです。

2.自分の表現に疑問を持てる客観性

ただ、リアリティ(迫真性)に不安がおありということですか。もちろん、書いてみた文章からそうお感じなったわけですよね。そう思えたのは、逆説的に聞こえるかもしれませんが、優れた資質ではないかと思います。

普通、自分の文章には疑問を持てないものなんです。なにせ、何を書いたか分かってますから。女性の描写であれば、女性を思い浮かべ、描写したはずです。女性が思い浮かべられないということは、おそらくないでしょう(万が一困ったら、例えば適当な写真やイラスト参考にしつつ、文章に起こしてみればいいし)。

3.イメージを言語化するということ

それでも女性の描写が難しいとお感じになるということは、イメージを言語化するときの問題である可能性があります。以下のようなことが考えられます。

A. 脳内に実は明瞭なイメージが描けてない
B. 言語化するポイントが抑えられていない(身体ならBWH、頭部なら髪、目鼻等)
C. 文章化技術(語彙、表現パターン等)

4.下手でもいいから絵に描けるか

Aはたぶん「そんなことはない」とお感じではないかと思います。もし本当にそうではないなら、イラスト(鉛筆の線描きで充分)を描いてみると分かります。技術の巧拙は問いません。落書きレベルでもいいので描いてみて、きちんと女性らしくなっていれば、イメージできています。

そうでなく、どうも不格好、さらには女性かどうか判然としないケースもあります。類例では写真等なしで「猫を描いてみよう」「魚を描いてみて」というのがあります。猫や魚は見たことがあるどころでなく、よく見ている題材です。しかし描いてみると、他人も自分も笑ってしまうよな絵になってしまうことが多々です。

これは脳内にしっかりとしたイメージがないことによります。猫を見て猫と思える程度にイメージはあるけど、無から猫を正確にイメージするほどには覚えていない。猫や魚でなく、人間、さらに対象を絞って女性としても同じです。

5.絵に描けないなら文章でも描写できない

絵でなく文章でも同じことが起こります。曖昧なイメージなので、リアリティが出ない。目に見えるように描写できない。脳内イメージが実はぼんやりとしていては、文章描写にも悪影響を及ぼします。BやC以前の問題です。

女性(だけでなく人物)を描くにも段階があります。人物画・イラストではヌードから始めます。ヌードが描けなくては着衣の人物も描けないからです(さらに骨格まで掘り下げたりもする)。衣服は人体の上にあるものなので、人体がしっかりイメージできてないと、着衣の人物画も不自然になるわけです。

我々は小説家を志しているのであって、イラストレーターや画家になりたいわけではありません。しかし、手慰み程度、落書き程度でいいので、それらしく絵に描ける程度には練習したほうがいいようです。結果は必ず文章に出てきます。それ抜きに上記BやCを気にしても、なかなか上達できません。

6.文章の情報量の少なさを扱えているか

とりあえず女性に見える落書きが出来るとします。今度は文章でどう見せるかになります。絵のように一目で全体が見えるようにはできません。顔なら全体の形、髪、眉、目、鼻、耳、口、顎等々のパーツを描写しないといけません。

全部書いたら読者は覚えきれません(さらには、書くほどに印象がぼやける悪影響も生じる)。ですので、何を書いて、何を省くかが大事になります。文章は絵的なものに比べて極めて情報量が少ないため、ポイントを抑えないと発散するか、意味不明になりがちです。おおむね、キャラの際立った特徴を描写し、後は読者の想像に任せることになります。つまり、読者に提示する情報の取捨選択が大事であるわけです。

6.文章技術は既存小説から学べる

それも大丈夫となったら、最後の文章化技術になります。例えば語彙は大事ですね。「うなじ」という単語を思いつけず、「首の後ろの襟の辺り」とか書いたら、雰囲気が台無しになりがちです。衣服では、例えばスカートが膝を基準に表現されることを知っているか否かでだいぶ違います。

それらの語彙をどう組み合わせるかで文ができるわけですが、読者に馴染みやすい表現が必要です。描写される対象はオリジナルで個性的であるとしても、表現まで個性的(この場合は突飛と言うべきかも)では伝わりません。表現パターンも頭に入っていることがだいじです。

その勉強材料にはやはり小説の描写をたくさん読んでおくことでしょう。既出ですがサタンさんが、(男性読者向け)官能小説をあげておいでです。作中の女性で読者をひきつけなければなりませんから、腕によりをかけた描写が随所にあります。

しかも脱衣状態の描写もふんだんにあるわけです。セクシーさを学べるだけでなく、人物の見た目描写の基本中の基本であるヌードがあるわけです。勉強題材にとても好適でしょう。それに準じるのが、ラノベでもよくある、いわゆる「水着回」です。プールや海に遊びにいったときの描写が念入りに描かれてますよね。

7.文章を文章のままに学ぶことが必要

それらをよく読んでみればいいわけですが、注意点があります。文章を文章のままに理解しなければなりません。なんていうと、何のことだかになりますが、文章って読んだらすぐに忘れていくものなんです。例えば「黒い猫」と書いてあったら、黒猫のイメージを思い浮かべたら、文章表現は忘れてしまう傾向が強いです。「黒猫」と書いてあったか、「黒っぽい猫」あるいは「真っ黒な猫」だったか、どうでもいいからです。

しかし、書くために表現パターンを覚えようとするなら、そういう読み方はマズいわけです。文章表現そのものを覚えてないと、自分で使いこなせず、応用も利きません。ですので、文章修行で「これと思った表現は抜き書きしておく」というのがあったりします。はなはだしくは一冊丸ごと模写するというのもあります。

これは書いてデーターベースにするためだけではありません。文字通りに一字一句を正確に読み、覚えておくために大事なんです。イメージ化される前の文章そのものをしっかり見ておくということですね。言い換えれば、文章の描写結果だけでなく、描写過程もしっかり頭に入れれば、自分でも使いこなせ、自作のシーンに応じて改変もできるようになるということです。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 男性作家が、女性の書く際に気をつけていること。

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投稿日時:

元記事:主人公の目標の有無について

「○○王になる!」のような主人公が絶対的な目標を抱き、そこへ向かって邁進する作品がある一方で
巻き込まれ型と言われる平和なときは特に目標のない、トラブルが発生するまで立ち止まる主人公もいます

どちらも結局のところは、その都度トラブルを解決していく物語になりますが
前者と違い、後者は主人公の最終目標が分からず何かと批判されがちだと思います
しかし後者って本当に駄目なんでしょうか
こうやって作品論を語るときは大体「ないよりあった方がいい」的な結論に至りますけど、世の中の作品を見れば目的意識に欠けた巻き込まれ型主人公って多く存在しますよね

要は
家族に身の危険が迫ったから助ける→仲間に身の危険が迫ったから助ける→世界を脅かす存在に立ち向かう
などと小さなトラブルから徐々に大きなトラブルへ移行し、そして締めに入っていく構成を用意してやれば
これで読者は別に不満を抱かないというか、主人公の目標の有無をそんな気にしていないのではないかと疑問を覚えました
みなさんは主人公に絶対的な目標を抱かせるべきだと思いますか?
それとも、あってもなくても気にしないですか?
ご意見を聞きたいです

上記の回答(主人公の目標の有無についての返信)

投稿者 サタン : 3 人気回答!

個人的に思ってるだけの持論なのだけど、
「目標」というのは2つに分けられて、一つは「主人公の目標」と一つは「物語の目標」。
このうち、まず「物語の目標」については言ってしまえば当たり前の話なんだけど、物語は始まった以上は終わらなければならない。その「終わり」が物語の目標に当たる。
例えば「人々を助ける話」を書くならば、「人々を助ける」というのが物語の目標。
一方で「主人公の目標」は、文字通り主人公が目標ないし目的とすること、主人公の行動原理のこと。
こちらは、偉そうだけど、物語を作りなれてない人には意外かもしれないけど、実はその目標達成の成否は問わない。普通に失敗しても話は成立する。
例えば、「父親を探す旅のなか、道中で人と関わって困ってる人を助けていく」という概要だとすると、主人公の目的は「父親を探すこと」で、物語の目的は「困ってる人を助ける」ということ。
そのうえで、例えばその物語のオチで「父親は既に死んでいて会うことは出来なかった」と失敗に終わってもかまわない。
何故なら物語の目標は達成してるから。話として成立している。
つまり、この2つは別のもので、主人公の目的 = 物語の目的 ではない。

しかしながら、例えば「勇者が魔王を倒す話」といった場合は、そもそも主人公の目的と物語の目的が合致しているので、結果的に2つが同じものである、というだけ。
そして、少年漫画やライトノベルにおいては「主人公の話」を書くことが多いため、この場合「勇者が魔王を倒す話」のように「主人公の目的」がそのまま「物語の目的」になっていることが多い。
つまり、主人公の話だから、主人公の目標を達成したら物語は終わり = 物語の目標も同じもの。ってだけ。
本来は、この2つは別のもの。
ただ「主人公の話」をメインにしてるから同じになってるだけ。

で。
>小さなトラブルから徐々に大きなトラブルへ移行し、そして締めに入っていく構成を用意してやれば
こちらの例題は、つまり各話で更新される「物語の目的」があって、主人公には特に目的はなく動かされているだけ、という形で、そういうのはぜんぜんあり。
例えば、私が出すタイトルも年々古くなってきちゃってるけど、ジャンプ連載してた「銀魂」とかがそのタイプだね。
このタイプの特徴は、基本的に「物語の目的」が更新されていって主人公には特別強い行動原理が無いから、寄り道がすっごいしやすいってとこがある。
その代表格で言ったら「名探偵コナン」だね。
コナンは「事件の解決」が物語の目的で、その中身(事件の内容)が新しいものになっていって、ときおり「組織」の話題に更新されてメインストーリーが進んでる。
超長期連載コナンはずっとそれをやってるからネタにされがちだけど、この構造としては銀魂も同じだね。
寄り道がしやすいので、こういう長期連載や長期シリーズの場合はよくある形式。

こうして考えると、そもそも大事なのは「物語の目的」のほうで、「主人公の目的」はあんま重要ではないのではないか、ということになって、スレ主さんの疑問に行き着くと思う。
それは、「物語」にとってはその通りだと言えるんだけど、物語は、特にエンタメ向けの物語にとっては「キャラクタ-」あっての物語でもあるので、「物語の目的」のほうが重要だと踏まえたうえで、より大事なのが「主人公の目的」である、と言えます。
対象年齢が上がってくると「主人公の目的」の重要度は若干下がってくる。

というのも、まず「海賊王に、俺はなる!」ってすごいキャッチーですし、そのために行動してるってわかりやすいし、理不尽なことでも主人公が「海賊王に相応しくない」と思うような事はしないと納得しやすいし、最初に書いたけども、「主人公の目的」は主人公の行動原理を説明しやすい。
ワンピースのルフィは「海賊王に、俺はなる」のこのセリフだけで全部説明できるでしょ。
ナルトの「火影になる!」も同じ。
一方で、この2タイトルと同じくらい人気で看板背負ってた「ブリーチ」は、スレ主さんが言うとこの「巻き込まれ型」で、主人公には性格意外に行動原理が無く、各章で毎回違う目的を更新していた。
まあ、結局のとこ「ルキアを助ける」「織姫を助ける」とワンパターンで、新章に入って新しいことを始めたかと思えば「月島さんのおかげ!」で何がしたいのかわからなくて人気が低迷してきて、最終章で「主人公のルーツを探る」で物語は終わった。
ただ、ブリーチの作者はキャラ作りは神がかって凄い。あの人少年誌のキャラの天才だと思う。

なぜブリーチの話を出したのかっていうと、これは昨今のWeb小説にも言えるのだけど、このタイプの構造は、とにかく「新しい話題」を作るのが難しい。
コナンのように「新しい事件」で続ければマンネリ感が否めなくて、新しいことをしようとすると読者の期待に添えなくて一気に人気が低迷するってこともある。
個人的に思うその代表的タイトルで「タカヤ -閃武学園激闘伝-」てのを挙げとく。
タカヤは序盤は学園バトルもので結構面白かったんだけど、新章に入って異世界転移してファンタジーになった。そっから10週も連載しないで打ち切りになった。
「新しい話題」ってのは本当に難しいのよね。

とすると、そもそも読者の期待の方向性がブレないように一つの指針を示しておく必要がある。
それが「主人公の目的・目標」だとも言える。
例えば、Web小説で「いきなり異世界転移・転生したけど主人公には何も目的ないよ?」って事がけっこうあるけど、上手くやってるタイトルはだいたい「生前の社畜人生を反省して主人公は面倒事を避けたい・のんびりしたい」とか、アクティブではないから見つけにくいけど、たしかに目的が設定されてたりする。
「老後のために金貨をいくら稼ぐ」とか「世界を見て回りたい」とか「裏方に徹したい」とか。
こうすると、「金貨を稼ぐ」なら冒険者で一旗あげて次の章でいきなり商人はじめても「金策のためのステップアップ」で済むので、物語の目的をガラッと更新しても主人公の目的がブレてないので問題なく読めたりする。

あと、この手の話題「物語の目的」と「主人公の目的」の違いについては群像劇なんかを分析するとよくわかると思うのだけど、もうすでにずいぶん書いちゃったし、このあたりで止めておく。
一例だけ出しておくと、群像劇で有名なラノベは「バッカーノ」だと思うけど、群像劇を作るコツは「物語の中心になるものを一個しっかり作っておく」ってのがあって、バッカーノの場合はそれが「不死の酒」に当たる。
この不死の酒がどうなるのかってのが「物語の目的」で、キャラクターたちは各々がその不死の酒とは全然関係ない「主人公(キャラクター)の目的」を持って、知らない間に不死の酒に振り回され、最終的に「物語の目的」を達したところで話が終わる。

最後に結論だけ書くと、
まず「物語の目的」は不可欠。なけりゃオチが書けない。
対して「主人公の目的」は、ぶっちゃけ無くてもいいけど、エンタメ寄りにするならかなり重要度は高い。無視できない。
明確な主人公の目的を出したくない、そういう雰囲気にしたい、という場合でも、あえて書かないだけでちゃんと設定するのが良いと思う。
この場合例えば「人助けしたくなるお人好しな性格」とか「銭ゲバで金のためなら何でもする守銭奴」とか「厄介事は絶対嫌でのんびり暮らしたい」とか、キャラクター的にどっか一癖ある作りにしたほうが、行動原理は性格で説明できるので、「主人公の目的」感を出さないで行動原理を書ける。
なので、
>みなさんは主人公に絶対的な目標を抱かせるべきだと思いますか?
「絶対的」という文言がひっかかるけど、あるかないかで言えばあったほうが良いし、無い形にしたいなら「読者に知られないように設定しておく」ほうが良い。
なくて得することってほぼないんじゃないかな。
長期シリーズで寄り道しやすいと書いたけど、それも主人公の行動原理あっての事だし。
ただ、「物語の目的」と同一視して「魔王を倒すんだ!」とか「海賊王になるんだ!」って形で「主人公の目的」を作るんであれば、それは別にどーでもいい。
書きたい物語に影響がなく若い読者層を狙ってるなら、わかりやすくなるからあったほうがいいかな、くらい。

カテゴリー : キャラクター スレッド: 主人公の目標の有無について

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元記事:苦手なジャンルとの向き合い方

最近、自分のやったことのないジャンルに挑戦しました。わずか1400文字程度だったので、完成できたのですが、もうボロボロなのが出来上がりました。
自分のやりたいアイデアがどうしても、自分の苦手とするジャンルをどうしても含む時ってどうすればいいですか?
例えば、ロボットを主人公にお話を書きたいけれどSFを読んだことない場合は何に気をつければいいでしょうか?
たぶん、調べろって言う話にはなると思いますが、その調べ方が分からないです。

上記の回答(苦手なジャンルとの向き合い方の返信)

投稿者 サタン : 2

簡単に言っちゃえば、苦手なものを自分の土俵に持ってくる、ということが出来るようになれば一番いい。
例えば、ホラーを書いてる人が恋愛を書くことになったとする。
でも恋愛ってポップな明るいものばかりじゃないから、死んだら怨霊になりそうな悲恋を書いたりとか、霊魂を成仏させる過程での愛情を書いたりとか、
なにも、明るいラブコメちっくな恋愛を無理に書く必要はないわけで。
それでもホラー色をなくして青春ラブストーリーを書きたいんだってなったら、自分にとっての恐怖をそこに込めれば良いので、例えば私は放課後誰もいない教室で仲の良い異性と楽しく喋ってる姿ってのは私には一種のホラーなんだよね。こう言うのもなんだけど、私にはもう二度とあの頃の幸せは味わえないしその時の後悔やら幸福感やらいろいろあるから。二度と手に入らない「ずっと続けばいいのに」という時間は私には恐怖なんだわ。
そういう個人的恐怖を詰め込んじゃう。何も知らない読者には青春に映るかもしれんけど私にはホラーなんで。という感じ。

だから、具体的にはスレ主さんの得意分野を知らないと答えようもない回答になっちゃったけども、
自分がロボットだと気がついてない設定にしちゃうとか、そのロボと接した周囲の人物は彼をロボだとは思ってないとか、簡単には「ロボ」に触れなきゃいい。
触れるとこは触れても問題ないけど、うーんと……例えばオズの魔法使いに出てくるカカシはロボか? ではピノキオはロボか? じゃあドラえもんは?
もちろん簡単に答えられると思うけど、でも、いま挙げた例は、単に設定上で「カカシです」「人形です」「ロボです」と言ってるだけで、物語の構造的には別にどうでもいい事なんですよね。
だから、ドラえもんはロボだけど、別に「ロボという設定が物語を進展させる要素になってる」という事はない。
オズの魔法使いのカカシが、実はロボでも、別にいいんですよ。何も変わらない。

で、ここで、オズの魔法使いのカカシをロボだということにしたとして、じゃあ、そこに「自分が苦手だと思ってるSF要素を無理にでも入れるべきか」と考えた場合、これは明確にNOではないかと思う。
例えば「ボクはカカシさ。本当は向こうの国で作られたロボットなんだけどスクラップにされて、今じゃこんな畑で日がな突っ立ってるってわけだ。だからもうただのカカシなのさ」と、そんな感じに書けばいいだけで、別にこのカカシロボ設定を、自分の得意分野を曲げてまで掘り下げる必要はないし、掘り下げるなら自分の得意分野でキャラを掘り下げればいいと思う。

私は恋愛はホラーと思って書くことがままあるし、ロボのような構造がわからないものは極力話題にしない。ロボだからで押し通す。
わからないものはわからないものとして書けばいいだけで、出来ないことはしなくていいと思う。それは同じことを得意分野でやればいいだけだから。
それはつまり、恋愛をホラーとして書くなどやや変化球のようなことになるわけだけど、出来ないことは、出来る範囲で可能な方法を考えるのがいいと思う。
最初に書いた通り、苦手なものは自分の土俵に持ってくる。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 苦手なジャンルとの向き合い方

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