小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

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特に才能云々、ってのはないと思うっすよ。
僕は誰にも見せない形で書き始めて二年、なろうに投稿したりここで意見もらうようになって二ヵ月の若輩ですけど。いわゆる『続ける才能』みたいなのは必要かな、と思いますが基本的には才能もくそもないと思います。
と言うか二年前、親友に『何言いたいのかわかんねぇよ、日本語で書け!』と言われた僕が二年くらい頑張って、『まぁ、俺は嫌いじゃないぜ』と言われるレベルに(親友のお世辞かもしれないけど)なれたので、基本的に続けてりゃ伸びると思います。
あと、小説書き始めて数ヶ月は書く前にはっきりイメージを抱いているつもりでも、『あれ、俺何やってたんだろ……』ってなるものができるのはよくあります。と言うかほぼ全部そうなります。
スランプじゃありません。ただの経験不足であり、『はっきりイメージしてる』と思ってた部分から、何が足りないかなと考えていけば、いずれ『こういうのがやりたかった!』って作品ができるようになります。
僕は基本的に迷走するたちなので『学園ラブコメ書きてぇな!』→『あれ? 書いてみたら伝奇モノになった、何でだろ……』→『よっしゃ! 本格SFとして書ききってやる!』くらいになることもしばしばあります。が、迷走してもひと段落つくまでは書ききってください。
ゲームシステムの悪いRPGと一緒です。最初に出てきた雑魚キャラにワンパンで倒されてもめげないでください。どうせあなたもLv1です。『わけわかんねぇことになったけど、もう少し続けてみるか』ぐらいの気持ちで頑張ってみてください。
で、『一通りやることやったけど、訳わっかんねぇわ!』ってなったら、ここに来てください。僕より説明がうまい誰かが、『ここが問題だよ』とか、『ここは上手だね』と教えてくれます。
でも、たたき台がなければどんな人でも直しようがありません。『何がわからないかわからない!』と言って、白紙のワークブックを出されても、先生困っちゃいます。『最後までやってみたけど、さっぱりわかりません!』と言うと、親切なお兄さんたちは教えてくれます。
と言う訳で、とりあえず『妖狐×人間』モノ、最後まで書き上げてください。
提出期限は長めの春休みが終わるまでです(冗談)
続けてれば、大体何とかなります。
Good Luck!

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スレ主 うん : 0 投稿日時:

違う方向性になって、書き上げる事はできそうですがなんかなぁて思って書きやめてしまいました。どちらにしろ、書き上げるのは大事なんですね。ありがとうございます。
後、質問見直したら、同じ文章が何回も続いてしまって、すみません!
何に対して、質問なのか考えて作品も書き上げる事を重視したいと思います。意見ありがとうございます。☺️

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元記事:返信くれた方ありがとうございました。それぞれの意見が聞けて参考になりました。の返信

作家を目指しているわけではなく、自身の楽しみのために小説を書きたい、ということですね。
もちろん、そういう姿勢で取り組むことには何も問題はなく、楽しみながらのびのびと書いていただきたいと思います。
しかしながら。
実際に書いてみると中々思うように書けず、そのため書いていて楽しくないという状態に陥ってしまっているのではないでしょうか?
残念ながら、ある程度思ったようにできるまでに多少の根気を要することってあるものなんですね。

御作を拝見しました。
妖狐と人間の恋愛を書きたいとのこと。そのための発端の部分が書かれています。これが初めて書かれた小説なら、そう悪くはないと思いますよ。形にはなっていると思います。
おそらく語り手と稲荷寿司を横取りしようとしている狐がこれから恋愛関係になるのだと思いますが、出会いまで書いて、ここから二人の仲を進展させるエピソードが思いつかないのかなと。
または、先のイメージはあるのだけれど、発端からそこへ繋げるにはどうしたらいいか分からないという感じでしょうか?

もしくは初心者の場合、頑張って冒頭を書き上げてみたものの、そこで力尽きてしまい先を考えたり書いたりする気力が無くなってしまったということもあるかもしれません。
……すみません、身も蓋もない言い方をしましたが、私自身も初心者の頃はそういう感じで、序盤ばかり書いては投げ出していた時期があるので。

勝手な想像を述べてしまいましたが、私だけではなく、ある程度書けるようになっている人たちの多かれ少なかれが経験してきたことなんじゃないかと思うんですよ。
今は少し苦しいかもしれませんが、腰をすえて乗り越えていく気持ちがあれば、プロを目指さず楽しんで小説を書けるぐらいのレベルには必ずなれると思いますよ。

上記の回答(返信くれた方ありがとうございました。それぞれの意見が聞けて参考になりました。の返信の返信)

スレ主 うん : 0 投稿日時:

自分が想像するストーリが書けず、恋愛物にならない作品を作りあげるのが嫌でした。読者になってみて、あっ、このパターン飽きたなて思われるかもしれないからです。又、恋愛物以外、書くのが難しいからです…。はい、どうやって恋愛に途中にすればいいのか苦難になっていました。登場人物も少ないですし…。
同じ文章が何回も続いて、すみません!
何回も、書き直して自分が納得できる作品作りたいと思います。ありがとうございます😊

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才能なんて無くても書けるよ。
ぶっちゃけ、物語の型ってのはほぼほぼ決まってるので、いくつか覚えて応用すりゃ大抵のものは書ける。才能なんてなくても。
他の方へのレスで
>このパターン飽きたなて思われるかもしれないからです。
と書かれているけど、この「パターン」がミソなんですよ。
「このパターンは飽きた」けど、Aという飽きられたパターンの次にBというパターンが続くって展開は見たことがない。
自分で書いていて「このパターンは」とか「ワンパターンだー!」とか思うことはあるけど、これって「一つのパターンを書けている」という一つの事実なんですよね。
であれば、あとはそうしたパターンの組み合わせで、新しいものは新しい組み合わせを試行すりゃ出来上がる。
「パターン」を一つのパーツと考えりゃ、モンタージュ写真みたいなもんですよ。
パーツを組み合わせて似顔絵を「作る」のに才能なんて必要ないでしょ?

でも。
これはあくまで「書ける」というところまでの話。趣味だからそこまでで満足だろうし、この先は蛇足だけれど、
モンタージュ写真の例で続けると、その「パーツ」自体を新しく作る人ってのはやっぱ才能なり個性的な感性なりがあると思う。
とはいえ。
小説って文才が必要だって思われがちだけど、創作ってのは表現だからね。
恥ずかしげもなくダイレクトに自己表現が出来る人ってのは、それだけで強い。
そんで、「個性」って言葉は「多くの人と違う自分だけの特性」というように思われていると思うけど、そんなん言ったら誰だって他人とは違うんだから、個性なんて自分で気がついてないだけ・気づいてるけど隠してるだけで、誰でも持ってるんだよね。
つまり、個性ってのは誰でも持ってる。けど、それを表現するのが難しい。
羞恥心だったり虚栄心だったりってものが邪魔をする。
それらを跳ね除け、あるいは飲み込んで、自分の恥部を表現するに等しい行動を大衆の前で堂々とやれる人ってのが才能ある人。
だから、私には才能がないね。

習作に関しては、残念ながら「もっと頑張りましょう」としか言えない。
というのも、単純に話が作れてないからですね。
作者が飽きちゃって最後まで書かれていない。だからこれは物語ですらない。ゆえに評価できない。
話が始まるところまですら書かれていないので、そこからどうなるんだろうと想像することもできないため、意見のしようがないわけです。
なので、今後なにか始まるのであれば、そこまで書かれているのであれば、処女作の出だしとしては、まだまだ伸びしろがある作品で先が楽しみだと何かしらの評価をすることができると思います。

上記の回答(返信くれた方ありがとうございました。それぞれの意見が聞けて参考になりました。の返信の返信)

スレ主 うん : 1 投稿日時:

想像がうまくできないと、才能のせいにしがちです…人と違ったパターンで書くのも面白いのかなて思います。私のいけない所です。はい、自分が作りたい作品をうまく書けず私自身少し飽きています。すみません、話が作れてないて事は物語りが完成してないて事ですかね?

もうちょっと、考察して色々ネタとか登場人物も1人ぐらい増やそうかと思います。長編は書き始めには、キツいので短編で行こうと思います。ありがとうございます😊

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元記事:返信くれた方ありがとうございました。それぞれの意見が聞けて参考になりました。の返信の返信の返信

>話が作れてないて事は物語りが完成してないて事ですかね?
最初はそう考えてもらってもいいと思うけど、
例えば
「田舎への引っ越しで気分が沈んでる主人公」→「追い打ちをかけるように嫌な出来事があって山に入る」→「不思議な妖狐と出会った」
と構成した場合。
これは「妖狐と出会って嫌な気分が吹き飛んだ」というエピソードにならないかな?
妖狐と出会った後の出来事が書かれてないから、恋愛を書きたいという発言からの憶測になるけど、主人公を驚かせた妖狐はその後主人公の気を引くような何かをするのでしょう。
こうすると「主人公と妖狐が出会うまでの物語」が出来ますよね。
「主人公は気分が沈んでる」という状態から、「主人公は不思議な体験をして嫌な気分が吹き飛んだ」という状態になったので、「主人公の気持ち」にフォーカスした変化が見られます。その変化の過程を書くのが物語なわけですから、物語として成立した内容になると思います。
単に主人公の状態と妖狐と出会った状況を書いただけだと、この「出会うまでの出来事」が物語になってないんですよ。
物語全体の流れはわからないけど、あくまで習作から理解できる序盤の要点は「主人公と妖狐が出会った」ということ。
この要点が物語にできていない。

上記の回答(返信くれた方ありがとうございました。それぞれの意見が聞けて参考になりました。の返信の返信の返信の返信)

スレ主 うん : 1 投稿日時:

出会いが物語りにできてないんですね。読み返してみて、納得いきました。参考になる小説とか色々買ってみて物語りを作るのに何が必要か勉強しようと思います。意見ありがとうございます。

カテゴリー : 小説の批評依頼 スレッド: 返信くれた方ありがとうございました。それぞれの意見が聞けて参考になりました。

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元記事:何で小説を書いているのかさっぱりしません

小説を聞き始めた頃は一話を書いたらすぐサイトに上げたりして人の反応を見たりすごく楽しかったんですけど最近はそんな活き活きしい感じが少しもしません

上と同じ言葉ですが小説を書く動機が分かりません
長編を二個完結しましたけどそれをサイトに上げなかったのは作品が臭いからです。
今は未完の話(70%)二つが放置されてあります
悪くないと思った短編を一つ上げたんですけどなんともないほどの無反応でした
自分の小説は自分が見てもあんまり面白くないし他人が楽しめるような話だとも思いません(正直に)
誰も読まない、面白くもない、書く時楽しくもない、書く理由もない。

こんな時はどんな方法で小説を書きたいようにするべきでしょうか
可能かもどうなんですが無理ありにするのは結果物もだめですかね
じゃ辞めるべきなのか、はっきりしません。
自分が思うに今までの動機は多分自己証明だっだと思います
どんな答えを欲しがるのか自分でも分からなくて申し上げます

上記の回答(何で小説を書いているのかさっぱりしませんの返信)

投稿者 うん : 1 投稿日時:

小説を書いて無反応は書き手としては、キツいですよね…。私も作品あげましたが無反応でした。流行り物、例えば異世界系、二次創作など皆んなが読みたがってる作品を作りあげれば多少は反応もらえるかと思います。特に、pixivなどはもらえるのではないでしょうか?参考になるかは、分かりませんが。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 何で小説を書いているのかさっぱりしません

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元記事:ラブコメ主人公の外見描写について

現在私は、新人賞に投稿するためにラブコメを執筆しているのですが、ふとあることが気になりました
それは何かというと「ラブコメの主人公って、ほとんど外見について触れられないな」ということです

たとえば主人公を
「身長175センチで中肉中背。髪は黒くてくせっ毛気味で、眉毛は濃いめ。顔は大きく丸顔。鼻は団子っ鼻で、目は奥二重でタレ目がち。鼻の横にシミが有り、歯は若干黄ばんでいる。顔立ちはお世辞にもカッコいいとは言えない」
という設定にしたとします。(ちなみにこの主人公のモデルは自分です)
しかし、ここまで細かく外見を描写しているラブコメ作品を、私は今まで一度も読んだことがありません。(もちろん、ヒロインでもここまで事細かに書くことはないと思いますが)
大抵の作品では
「俺の名前は山田太郎。身長175センチで中肉中背。どこにでもいる冴えない顔した男子高校生だ」
という具合に片付けられて、後は外見について触れられないことが多々あります。

もちろん、ラブコメは一人称視点であることが多いため、主人公の外見は描写が難しいことはわかります。
それに市場に出回っているラノベには挿絵というものがあって、そこまで詳しく語る必要はないということなんでしょう。
ですが、当然ながら新人賞に投稿する作品には挿絵なんて存在しませんよね?
なのに主人公の外見についてサラッと流してしまえば、下読みの方にどういう人物かまったく伝わらないと思うんです。

そこで質問なのですが
新人賞に投稿する作品の主人公は、どこまで小説内で外見を書くべきなのでしょうか?
市場に出回っている作品のように必要最低限でいいのか
あるいはある程度詳しく描写したほうがいいのか、教えて下さい。よろしくおねがいします。

上記の回答(ラブコメ主人公の外見描写についての返信)

投稿者 手塚満 : 2

結論から申せば、文章は絵を描くのが不得手だからです。その一方、文章は目に見えない思考や感情などを表すには適しています。

ですので、文章では、その得意な面を活かしつつ、絵はかなりの部分を読者の想像に委ねるほうが、作者も読者も楽なのです。

その点が小説の文章と、例えば学校での作文、入試の小論文等々と違うところです。学校の作文であれば、筆者が考えたことを正確に伝えることが求めれられるのが通例です。

小説は違います。読者が楽しめたらいいのです。それ以外には何もない。作者が何を考えていようが関係ありません。

以下、そのことを多少説明してみます。

1.簡単な絵ですら言葉では伝わらない

絵を言葉で伝えられるかですが、例えば「モナ・リザ」を見たことがない画家に、言葉の説明だけで(電話で伝えると考えてください)「モナ・リザ」の複製画が描けるか。どうも無理そうなのは想像に難くないかと思います。

もっと簡単な図柄を言葉の説明だけで描く実験があります。丸、三角、四角を1つずつ、ランダムにA4用紙に描いたものを用意し、被験者Aに渡します。被験者Aは(仕切りの向こう側にいる)被験者Bに言葉だけで図柄を説明し、被験者Aが見ている図柄を描いてもらいます。全く違う図柄が描かれることがほとんどです。

Bの描いた絵を見た被験者Aは「自分の言った通りに描いてない」とBに言うことが多い。Bは「いや言った通りに描いた、説明が悪い」と反論する。しかし、立場を入れ替えてBがAに説明して描いてもらっても同じことが起こります。

丸、三角、四角がたった1つだけの図柄でもそうなる以上、もっと複雑なものは伝わらないと心得るべきであるわけです。

2.言葉で描写するほどぼやけてしまう

もう1つ、関連しそうな実験があります。2グループの被験者にある男の写真を見て覚えてもらうものです。このとき、被験者Aグループには「言葉で特徴をとらえて覚えてください」と言いますAグループは「長髪で、眉が太く、鉤鼻で、短めの口ひげ、(略)」と特徴を言葉で描写し、もちろん写真イメージ自体も覚えようとする。一方、被験者Bグループには「何も考えず、ただ写真をイメージとして記憶してください」と言います。Bグループは言葉を排してイメージだけ記憶しようと努める。

そうしておいて、元の男の写真含めた、似た顔の写真を何枚も見せ、どれが元の男の写真か当ててもらいます。結果は、言葉も頼りにしたAグループのほうが、Bグループより間違いが有意に多くなります。この現象は「言語隠蔽効果」と呼ばれ、人間の顔で特に起こりやすいようです。要は、言葉で描写すればするほど、特徴がぼやけるわけです。

3.分かるのではなく、分かった気がすればいい

これらから言えそうなのは、文章では絵が伝わりにくいことと、それならと詳しく描写すればかえって没個性になるということです。だから大雑把に特徴を述べるにとどめ、後は読者の想像に任せることが多いわけです。

それでも「絵が目に見えるような描写」は必要です。竹内薫さんの言だったと思いますが、言葉での説明では絵が見えたときに伝わる、のだそうです。だけど絵は伝わってないはずなのは上記実験などでも分かっています。

では読者が「絵が見えた」→「あ、分かった!」となったときに何が起こっているのか。それは読者なりに想像し、それが作者が伝えたいイメージだという「気」がしたときです。絵が見えるのではなく、見えた気がすればいいわけです。

4.特徴1つに絞って描写するのもコツの1つ

そのためのテクニックの1例が、例えばこんなもの(ツイッターで見かけたものです)。

https://twitter.com/kakuniha/status/745269615048044544
> ストーリーの書き方 @kakuniha
> 「変身」には例のグレゴール・ザムザの甲虫がでてくるが、よくよく読んでみればわかるように、そこには怪異な虫の全体についての記述がまったくない。
> そのかわり毛むくじゃらの一本の脚については克明な描写がある。読者はそれで充分なのである。出典:

これはちょっと誇張があって、「変身」では「甲虫」の他の部分も簡単にですが描写がありますし、1本の脚についてのみの克明な描写といえるほどのものでもありません。ただ、主人公がなってしまった虫が何かするとき、脚だけが描写されていることが多いのも確かです。ですが、なんとなく巨大な甲虫全体が想像できた気がしてきます。とても薄気味悪いことも実感できてくる。

正確なところを分かってもらう必要はありません。分かったような気がすれば充分です。分かったような気がしたとき、読者なりのイメージもきちんとできています。作者がイメージしたのと大きく異なるかもしれませんが、物語の中で齟齬をきたさない限り、大丈夫です。

5.読者の手間はできるだけ省くべき

お示しの描写2例を考えてみます。
(なお、両者が似たものになるよう、若干改変します。特にAは顔を上から下へカメラ視点が動くような描写順序にしています。いずれも、すみません。)

A:「俺の名前は山田太郎。身長175センチで中肉中背、やや長めの髪は黒くてくせっ毛気味、顔は大きめの丸顔で、眉毛は濃いめ、目は奥二重でタレ目がち、鼻は団子っ鼻、その鼻の横にシミが有り、歯は若干黄ばんでいる。お世辞にもカッコいいとは言えない男子高校生だ。」

B:「俺の名前は山田太郎。中肉中背で、どこにでもいる冴えない顔した男子高校生だ。」

Aを一読して、特徴を全部覚えられるでしょうか。難しいと思います。描写量・数が多いだけではありません。覚えたくなるようなものではないなら、覚えられないというよくあることです。特に魅力がないことを伝える前提ですから。

でも作者は、書いたから覚えてね、と思いがちです。あるいは、書いたけど大事じゃないから読み流してね、と思って書くこともある。どちらも読者には分かりません。書いてある以上、意味があるんだという前提で読むことが多いです。読者は、あからさまにどうでもいいと伝わるように書いてなければ、覚えるべき情報だと思って覚えようと努めます。

6.読者が読んだ手間に報いるべき

ですので、書いたら使わなければなりません。書いてあるけど使わない設定だと読者が思ったら、作者の裏切りとかからかわれたと感じることも多い。このことは、「チェーホフの銃」(観客/読者に銃を見せたら、その銃は使われなければならない)として知られていることの一端でもあります。

読者は作者が描いた作品を言葉から想像する、つまり言葉という記号から映像化し、音声も付ける人です。演出などもかなり読者に任されていると思って差し支えありません。ですが、そうすることが読者の目的ではありません。作者の考えたことを正確に再現したいとは思っていない。シンプルにただ「楽しみたい」と思っています。

楽しめる要素以外はできるだけ排するべきです。映像・音声化能力も持っていますから、読者ができることは読者に譲ったらいい。作者は、そういう読者が楽しむことを手助けする立場にあるということです。

楽しむには、労力が少ないほうがいい。読者が楽にできることを邪魔してはいけない。読者がやりにくいことだけ手助けするべきであるわけですが、見た目などは文章は不得手なのは、既に申し上げた通りです。動きも同様です。克明に描写しようとすれば、読者の負担になるだけですから、どう読者に任せられるかを作者は工夫する必要があります。

その手法の1つが上記「虫」の論評引用で申し上げたような、1点だけを細部まで、といったことだったりします。顔なら顔全体ではなく、例えばそのキャラの特徴であり、あだ名が付けられそうな、作中ではそのキャラ独自の特徴を描写しておけばいいわけです。

7.客観描写は特徴しか伝えず、特長は伝わらない

その特徴が魅力だとしたいときでも、「美しく大きな(中略)青く澄んだ瞳」と作者が美しいと思う点を並べ立ててもいけません。それらは特徴でしかない。イメージを思い浮かべて書く作者にしか美しさは分かりません。言葉からイメージを再生する読者からすれば、単なる特徴でしかない。

上記では唯一「美しい」だけが美しさを語っています。もちろんキャラ特徴としては不足ですよね。その瞳を持つのが視点キャラでないなら、視点キャラから見た印象、特に感情を書く手があります。例えば「引き込まれそう」「胸が高鳴る」「じっと見つめていたい」等々です。

そういう工夫をしませんと、「美しく大きな(中略)青く澄んだ瞳」は簡単に印象が変わってしまいます。「美しく大きな(中略)青く澄んだ瞳『に虫唾が走る』」みたいに、読者がふと『』内のイメージを思い浮かべたら、その瞬間にイメージは崩れ去ります。逆に欠点らしき特徴を延々と並べても、最後に例えば「でも好きだ」と書けば一瞬で魅力的にもなります。ですので、客観的な描写は中立的で、特徴でしかないわけです。

視点キャラの魅力を出すのは、間接的になります。視点キャラの周囲の反応で描写するしかありません。通常、視点キャラ以外の内面は描写しないですから、「引き込まれそう」と思った人が取りそうな態度を描写することになります。

8.詳細描写を避けるのは文章の特性を生かすため

とても面倒臭いですが、文章で表そうと志した以上、文章の特性を理解し、使うしかありません。そのコツの1つが、詳細な描写はしない、です。なにも、いずれイラストが付くから省いておこう、というわけではありません。必然的なわけです。そう割り切れば作者も楽です。無駄なものは書かなくていいんですから。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: ラブコメ主人公の外見描写について

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元記事:作中に『メモ』が挟まれる展開。アリか、ナシか。

 お世話になっております。大野です。

 今月半ばくらいまで魔法探偵モノのラノベを書いていて、今その推敲中なんですが……。
 『設定を複雑化しすぎて、解説に尺を取りすぎている』『読者が知らない情報が多いまま作品が展開するから、読者が推理・騙される余地が少ない』という問題に行きつきました。まあ、作る前からこうなる気はしていたんですが。

 という訳で、設定を削ったり、ギミックを減らしたり、あらかじめ解説を入れる事で『読者が知っている情報』を増やしたりしようと思ってます。

 その一環として、『主人公が助手ポジにいるヒロインに「用語集」みたいなものを渡し、シーンの変わり目などでヒロインが用語集を読んで自分の中で設定を補完する』みたいな書き方をしたいのです。
 知ってる人にとっては「犬とハサミは使いよう」における「夏野霧姫の用語帳」をやりたい、と言った方が分かりやすいでしょうか。
 また、『主人公が書いた』という設定も併せて、チョイチョイ小ネタを挟もうかとも考えています。 

 書き方として言うと「基本一人称の文章」で進む作中のシーンの切れ目で記号などを使って区別して
『 〇◆◆〇
 用語集
 オカルト:物語や伝承の中に存在する生き物や超常現象は、実は概ねすべて存在する。じゃあなぜ一般に知られていないのかと言えば、総数が少ない事と、ヤの付く自由業の如くある程度の口封じが行われているからである
 梅干しの蜂蜜漬け:ご飯にはぶっちゃけ合わないと思うが、夏場のお茶菓子としては最高。特に麦茶が合う
 三丁目の神社:秋や夏はお祭りなどで賑わう神社。あまり知られていないが、ここの神主はれっきとした陰陽師である。……神道と陰陽道は微妙に違うものなのだが、神仏混交の影響だろうか』

 みたいな感じ。
 『何も知らないヒロイン』って言うのも大事なんですが、『ヒロインが質問する→主人公が応える』っていうワンパターンもどうかと思うので、『主人公にもらった用語集を読んだヒロインが己ずから察する』みたいなシーンを入れたいと思った次第。

 我ながら面倒オタなのは承知していますが、『妥協できない設定』が結構多く、『間に挟まる設定を抜くと、辻褄が合わない』ようなギミックも多いため、何とか解説シーンを省く手段を模索しております。

 用語集の良しあしと、『設定解説を減らす方法』この二つについて、皆さんのご意見を伺いたいです。

上記の回答(作中に『メモ』が挟まれる展開。アリか、ナシか。の返信)

投稿者 あまくさ : 2

用語集そのものは別に悪いとは思いませんが、それを読まないと読者の理解に支障が出るという内容だとしたら、やや問題はあるかもしれません。表現を工夫して多少アクセントをつけただけで、説明は説明。説明を読まされるのを面倒くさがる読者にとっては、やはり面倒くさいでしょう。作者が読者に、説明を読んで、理解して、先の展開に結びつける思考を要求しているということが問題の本質かと思います。

>『設定解説を減らす方法』

たいへん平凡な回答ですが、ストーリー展開にそい、キャラの行動を通じて無理なく伝えるのがベストなのかなとは思います。
作品ではヒロイン視点の章もあるんでしたっけ?
すみません、大分前に試作的な序盤を拝見して以来、ほとんど読んでいません(汗)。ちょっとのぞいてきたら、ヒロインの一人称になっている章もあるようでしたが、ストーリーで伝えるためにはその方が有利かなと。

語り手は無知な方が良いと考えています。
無知であれば、

よく分からない事象に遭遇 → 不思議に思い、疑問を解こうとして調べたり、聞いてまわったりする → だんだん分かってくる

この流れを、語り手と読者が同じペースで共有できるのです。感情移入が深まり、理解も楽という一石二鳥なので、エンタメでは鉄板なんじゃないでしょうか?
で、その「調べたり、聞いてまわったり」の一つとしてメモを使うなら、スムーズだろうと思います。事前に読者と語り手が疑問を共有していて、メモを見て「あ、そういうことか!」。これなら面倒くさがらずに読んでくれるんじゃないかと思います。

   *   *   *

余談ですが、視点が切り替わるのは良くないという意見がありますよね?
あれは、切り替わるのが良くないというより、この流れなら誰視点が効果的ということを作者が十分把握しないことが問題なのだと思います。単に作者が書きやすいか、行き当たりばったりに「ここは、こいつの視点にした方が面白くね?」的にやってしまうと、読者が置いてきぼりになってしまうことがあるのではないかと。

   *   *   *

本格ミステリをたくさん読むと参考になるかもしれません。ミステリ作家は、謎を提示して、ストーリー展開の要所要所にヒントをばらまき、それによって読者の興味をつないでいくプロです。ていうかミステリのプロットはそれだけで成り立っているようなもので、あれほど読者に思考を強制するジャンルもありません。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 作中に『メモ』が挟まれる展開。アリか、ナシか。

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投稿日時:

元記事:書く意欲がほしいです

書くことに対して臆してしまうことと、楽しめないです。
毎日書かなければ上達しないのは自分でも分かります。
ですが、「今書いていいのか、もっと知識を増やした方がいいのではないか」「今の自分の未熟な表現力では良いものが書けない、プロの作品を読んでからにしよう」と結局書かずに1日が終わります。
頭の中にイメージがあるけど、パソコンの前に座るとそれらが霧散する。
そして、自分の中で根本的に書くことを楽しいと思えてないです。楽しいと思わなければ、続かない。
小説を読むことが好きなのは間違いない、だから自分でも書きたいと思ったのに書く意欲が無い。
矛盾しているには自覚しています。それが自分の状況です。

どうすれば書くことを怖がらず、楽しく書くことができるようになるでしょうか。

上記の回答(書く意欲がほしいですの返信)

投稿者 読むせん : 2

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 書く意欲がほしいです

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