擬音の確認の返信
元記事を読む
擬音の確認(元記事)
中華系の作品のバトルシーンを書いている時に疑問なんですけど、
「バキッ」「スチャ」「ザクッ」「シュッ」等の擬音に違和感あるんですよね。
かといって「ぞくり」「すたすた」「げっ」の範囲だと表現も限られてくるし、「懼々」「垂!」とかもそうそう使えない。そういう作品を書く人ってそのへんのバランスどうとってるんですか?
擬音の確認の返信
投稿者 大野知人 投稿日時: : 2
うーん。『中華系のバトルシーン』というくくりで考えたことが無いんだけど。個人的にはまず、『バトルシーンで擬音を使う』っていう発想が無いかも。
ゲーム的な物ならともかく、リアルファイトって一発貰えば終わりだから、ラストの一発にデカめの擬音を置くことは有るんだけど、戦闘中って『めっちゃ集中してて音が意識に入らない』状態だと思うんよ。だから、効果音はあんま入れないです。
よく、『勢いのある戦闘シーン』って言葉があるけど、俺はコレ、『出来るだけそぎ落とす』ってことだと思うのよ。大事なことだけ読者に伝えて、短い期間に沢山キャラを動かす。そうすることでスピード感を表現する。
だから、とどめの一撃とか、ギャグパートのオチ、ゆっくり目の日常シーンでの風景描写くらいにしか擬音は使いません。
で、その上で使うとしたら、ですけど。中華系であるなら、武術イメージが強いので『間』を意識します。
例文:
ラォ・フェイの神速の突きが黒服の男に命中する。
「ったく、手こずらせてくれやがって」(ラ)
「か、は……ッ」(黒)
一瞬あいて、ドシンという衝撃音。くずおれた男の腹には大きな打衝痕があった。
ドン、ドンと強い足音を立ててラオは湖を跳ねていく。音の割に動きは軽やか、しかして水面を走るなどと言う曲芸技は相当な衝撃を伴うのだろう、水面は強く揺れていた。
師匠が課した百度参り・百人抜き。難関極まりないそれにも、ラオ・フェイは十日もすれば慣れてきていた。
「ヨ、ホ、ハァ……ッ! これで、ラスト!」
最後に残った四人ばかりも、連なるような動きの連打で打ち倒す。
「ありがとうございましたーっと!」
ラオが礼をすると同時、ドドドドドと衝撃音が連続して響き渡り、最後に残った四人の猛者たちが一斉に倒れた。
みたいな感じ。「攻撃」→「何かをする」→「音とともに倒れる」っていうの、格好良くない?