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口調について。の返信の返信の返信

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口調について。の返信の返信(元記事)

蛇足だけど、一応。
評価シートや編集に携わってる人の意見は、あくまで参考に留めたほうがいいよ。

というのも、彼らは普段は「プロ」の文章を読んでそれが普通の事と認識して意見してるってのがあるから。
まずその相手の立場や環境などを理解して一旦相手の言葉を自分におろしてやらないと、言葉の中にある意味を見いだせない。

>「いちいち誰が言ったか説明しなくても、読者はそれくらい理解する。」
これは評価シートを書いた人も、確かに「キャラクターの言動」ないし「キャラの差別化」について意見しているのだろうと思う。
でもこれは、文章の「主語」の問題についての指摘です。
Aは◯◯だがBは☓☓で気になったAは~~と言った。とか、まあここまで典型的な書き方ではないかもしれないけど、この地の文場合、「Aは◯◯だがBは☓☓で気になった」と書いた後にセリフがあればAのセリフだろうことはわかる。
何故なら、直前の地の文の主語は「A」なので、それに続くセリフもAのものであろうと判断できるから。
つまり「気になったAのセリフである」と言われずとも読み取れるからですね。

だから、この流れでBのセリフを置いてしまうと読者は混乱してしまいやすい。
この流れでBのセリフを置く場合は、Aではありえない強い否定形のセリフにするか、こういう場合にこそ「Bはこう言った」とちゃんとセリフに対して主語を書く。
ここで「普段彼らはプロの文章を読んでるから」って言葉にかかってくるけど、プロはそういうのちゃんと読みやすいように工夫して書いてるので読み手が気にならないだけで、そういう文章に慣れてる人からすれば、書き慣れてない人の「いちいち誰が言ったか説明してる」ところが気になってしまう。

「いちいち誰が言ったか説明してる」というのは指摘としてはその通りだろうと思うし、スレ主さんにとって気をつける部分だろうとは思う。
けれど、だからと言って「いちいち説明しない」に極振りして書くと確実により意味不明な文章になると思う。

繰り返し、これは主語の扱いの話だと思います。
少しレベルが高いテクニックかもしれんけど、意識としては、文章の中で数行単位でひとまとまりを作って、そのまとまりで主語を設定するのが良いと思う。
何言ってるかわからんと思うけど、
例えば、冒険者がギルドの受付に行って初回の説明を受けるシーンなんかでは、
「冒険者が受付に行く」わけだから、ここまでは冒険者が主体になってるので、いちいち誰が何して何を言ったかを書かなくてもそれは「冒険者」の言動であると理解できる。
ここでは「冒険者は~~と言った」と書かなくてもわかるけど、「受付嬢は~~と言った」と書かないとセリフが混同しちゃう。
ところが、受付嬢が「これ読んでね」と初心者の教本を出して説明を始めると、「説明をしてる」のは受付嬢なので主体つまりその場面での主語は受付嬢に移る。
こうなると「冒険者は~~と言った」と書かないと、「教本を受付嬢が読み上げてる」のか「冒険者が読み上げてる」のかわかりにくくなる。逆に受付嬢が主体になってるのでいちいち「受付嬢が~~と言った」と書かなくてもわかる。
こういうひとまとまり、受付に行って教本を受け取るまでは冒険者が主体(冒険者が主語になる)の文章のまとまり、教本を受け取ってからは受付嬢が主体の文章のまとまり、で考えると、セリフを特徴的にしなくてもわかりやすい会話文になる。
複数人で会話してるときも基本的には同じで、「主体になってる人物」と「それ以外」の会話で、「それ以外」には基本的には「Bが言った・Cが言った」と書いたほうが良くて、会話の中で話題が「Cが発する話題」に移ったならCが主語になる。
まあ、複数人での会話は、ぶっちゃけ正確に誰が何を言ったかを伝える必要はなくて話題のポイントポイントで否定意見など誰が言ったか間違えてほしくないところで「~~が言った」と書けば問題なかったりもする。
どうでもいいセリフで「誰が言った」と書いちゃうとそれこそ「いちいち書くな」と言われちゃうだろうから、複数人での会話の場合は、「一対一の会話 + 賑やかしのモブ」で割り切り、主体を移して会話を回すとどんだけ大人数でも割と書けるようになったりする。

あとはまあ、こっちを先に書くべきだったかもしれんけど、
最初に「Aは◯◯だがBは☓☓で気になった」って例で、Aが主語になってる地の文だからAのセリフだってわかる、と書いたけど、ようは「~~が言った」と書かなくても「Aが主語になってる文章」を書けばAのセリフだってわかるので、
「Aは警戒して声をかけた」とあれば続くセリフはAのセリフだってわかるじゃん?
「A」が主語になってる文章であれば、主語を省略して「(Aは)剣を握ってBを挑発する」という地の文はAの行動だとわかるでしょ。
こうやってAが主語になってる文章を置いて続くセリフに紐付けてたりするので、
ようは、「Aが言った」といちいち説明してないけど、実は「Aは苦虫を噛み潰す」とか「Aは気持ちが軽くなる気がした」とか「(Aは)深い憤りを感じていた」と、いちいち説明してないように見えて「これはAのセリフ、ここはAが主体になってる場面ですよ」って結構説明してるんだよね。

なので、評価シートとか出版に関係する人の意見、またはプロとしてバリバリ活躍してる人の意見ってのは、あくまで参考までにしといたほうがいいと思う。
>「いちいち誰が言ったか説明しなくても、読者はそれくらい理解する。」
これは主語の問題を指摘してると書いたけど、別の見方をすると、「読者はそれくらい理解する」、つまり、「読者が理解できる(読み取れる)ように書け」ってことね。
確かに「Aは言った」とか直接的な言葉で説明してはいないけど、読み取れるように「Aを主語にした文章」は結構書き入れてるし、書いてない場合も数行単位ワンシーン単位で主体になる人物を設定してるから省略できてるだけで、
言っちゃ何だけど読者は書かないとわからんよ。
>ある程度は読み手に任せようとは思うのですが
私も、よく「読者に丸投げしてる」とか「読者に頼ってる」といった事を言ったりしますが、あくまでこれは「読者が読み取れるようにしてる」ってことで、「書いてない」わけではないんですよ。

口調について。の返信の返信の返信

スレ主 迷える狼 投稿日時: : 1

非常に解りやすい説明で、ありがとうございます。

つまり、私が気にしているのはこれなんです。
最初に書くべきでしたね。そうすれば、他の方にも解りやすかったかも知れません。そこは反省します。

男性が複数参加している会話よりも、女性が複数参加している会話の方が、確実に解りづらいと思います。
現在飽和気味にあるハーレム系だと、どうしても女性キャラクターが登場する事が多いので、いかにそれぞれのキャラクターを差別化して、その場面では誰が発言しているのかを解りやすくする必要があると思ったからです。

書いている作者は解っているけど、読んでいる人が理解出来なければならないですからね。

追加のご意見、ありがとうございました。

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