誰も知らない物語
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目が見えないキャラが総じてベタ目なのはなぜ?障害を持ったキャラの萌える造形やシチュエーションとはの返信(元記事)
イラストにおいて眼にハイライトが無いのは、以前どっかのブログで考察していた記事が興味深かった。
探してみたところサッと見つかったので、資料としてURLを置いときます。
http://sawanoya.blogspot.com/2013/04/blog-post_23.html
まあ、おそらくスレ主さんは読めないと思うので結論を書いておくと、
目の光、ハイライトは人物の「意思」を暗示させるもので、これを書かないことで「意思が宿っていない状態」を表現しているとしている。
すなわち「死体」「催眠状態」「放心状態」「冷徹な表情」などで、言葉にすれば「目が死んでる状態」。
しかし、記事では言及されてない「盲目」の場合、これは意思も魂もあるので当てはまらないように思える。
人は潜在的に「眼」に相手の意思を感じてしまうので、「意思ある人物」でありながら「ハイライトがないベタ眼」のキャラクターは「意思があるのに意思がない」という矛盾を抱えた表現となり、これを解決するため人は自然と「眼の機能そのものが死んでる状態」と感じるのではないでしょうか。
同時にハイライトがないだけでなく、「ベタ眼」だと黒塗りなわけで瞳孔も書かれていないんですよね。つまり焦点が合ってない事を気持ち悪くならない程度に表現されているのではないかと思います。
この表現の起源は、漫画だろうと思うけど、わかりません。
障害者の微笑ましい瞬間というのは、うーん。
正直、そもそも学校って障害者を別棟などに分けてたりして、健常者の生徒とはほとんど交流がない気がする。
私も中学のとき、そういう学級があることは知ってたけど一度も会ったことがなかった。
そんなわけで、健常者にとって障害者との接点がある事自体、稀だと思います。
福祉関係の講義とか地域ボランディアか何かで機会に恵まれたとかでない限り、一般的に接する事はないでしょう。
それを「知ってる」ということがスレ主さんの強みなので、アイディア募集もいいけど、もっと自分の強みを活かして武器を奮ったほうが良いと思う。
せっかく「デリケートな事は少し誤解されてもいい」と思っているのだから。
特別「微笑ましかった」と思えるエピソードだけでなく、もっと出していきましょうよ。
誰も知らない物語
スレ主 壱番合戦 仁 投稿日時: : 0
今回も博識を披露していただき、ありがとうございました。
なるほど、人間の表情認識システムと深いつながりがあって、あの表現があるのですね……。深くていい話です。
あざらしさんへの、二つの回答に記したとおりですが…。
僕の心には、相反する二つの感情があります。
一つは「悪質なモラルのない障碍者を憎む気持ち」
一つは「余人に比べて、欠けて生まれたからこそ、その分、多く満たされることができることを広めたい気持ち」。
それぞれの気持ちから、それぞれの回答を出させていただきました。
やはり、サタンさんも「あの差別」を目の当たりにしていましたか。
「恣意的な悪意がない」にしろ、別の棟に障碍者を押し込めて、幼稚園か小学校レベルの頭の悪い教育を仕方なく施し、結果的に障害を持った思春期の少年少女から健全な学校生活における青春を奪い去ることは、アパルトヘイト政策と何ら変わりない大罪だと愚考します。
ちょうどいい機会ですね。お礼に頭の体操の仕方を教えて差し上げましょうか。僕が作った思考実験の一作です。
作家は、常に哲学的な妄想を繰り返すことで、重く、深いメッセージ性を持った作品のネタを思いつくことが可能なのです。ぜひ参考にしてください。
作家のモラルにかかわる事案でもあるので、頭の片隅に置いておくだけでも有意義かと思います。
もしあなたが、読み書き計算のどれかが限定的にできなかったら。
あるいは、衝動的に行動して失敗を繰り返しても、注意が散りやすく記憶領域の脳機能に問題があるせいで、反省できない人間だとしたら。
あるいは、僕のように、【悪気無く】人の好意を踏みにじり、【自分にとっても思いもよらない】軽率な行動で人を傷つけ、【当たり前のことを言ったはずなのに、はたから見るととんでもない】軽はずみな言動で人を怒らせて、その人に殴られたことを【逆恨み】し、【平気な面を引っ提げて被害者ぶる】どころか、【被害者そのものとしてふるまおうとしてしまう】という、いっそのこと、フィクションじみてさえいる【障害を持っていたら】。
そうですね。少し記述としては特殊ではありますが、二人称で書いた方がリアリティがあるでしょうか。
僕の反省をサラッと二人称文体で追体験してみましょう。
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あなたの名前は、「竹牟禮基」といいます。
あなたはまだ幼いころ、ミッション系の幼稚園に入園しました。
甘いマスクを持って生まれたので、女の子からはモテモテです。性格にはかなり難はありますが、基本的には困っている人を見捨てておけないお人よしです。そのせいもあって、先生からの評判も上々でした。
キリストをたたえるおうたのじかんは割と好きだったので、よくみんなと参加していましたが、宗教の基礎的で素朴な疑問――――そう!神様はなぜ見えないのに、いることになっているのかというアレです!――――に、早々にぶち当たったせいで、あなたは大人たちが云うところの「いけない子」になりました。
それでも、子供心に楽しくまっすぐに生きたくて、素敵な女の子と恋に落ちたり、光化学スモッグ警報鳴り響く園庭の血路をかいくぐったり。悪ガキどもとお気に入りの本をめぐって決闘したり、耳から血管の様な不思議な模様をした茶色い殻を掬い取って、「何だこれ?」と見つめたり。もうすぐ七歳になってランドセルを背負うのだ、と廊下のすのこに立ってまぶしい日差しに照らされながら、一人静かに胸を高鳴らせたり。
そんな、キラキラした毎日を送っています。
卒園式を一週間後に控えたある日の事。あなたには、ひとつだけ気がかりなことがありました。
あなたは自分が所属する桃組の先生のことを、深く慕っていました。本気で恋していました。
彼女に何の別れもお礼も告げぬまま去るのは、あまりにも心残りだったのです。
ゆえにあなたは、誰もいない教室に先生を呼び出して、そっとつつましい口づけを交わし、園を去りました。
数か月たった頃、あなたは希望でいっぱいのランドセルを背負って、桜舞い散る歩道を歩んでいます。
新たな環境、新たな仲間、新たな人生の師。そのどれもが欲しくて、朝からワクワクして眠れません。
そうです、そこに待っていたのは、たくさんの、たくさんの、最大の――――――――。
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【お前、みんなとちがうんだって?どこが違うの?】【普通なのにズルいー!私も真似するーっw】【お前だけ特別とかきーんもっ】【本ばっかり読んでいるなら、英語判るよな?ハロー、グッドモーニング! abcdefg~! hijklmn! ほら~、これくらいできるだろ?やーれーよー】【ひょうきんで面白いやつだな】【いじったらもっと変なことするかな?】
ひそひそ・・・・・・、さわさわ・・・・・・。
「やめろ、ぼくをみるな……」
ざわざわ・・・・・・・、どよどよ・・・・・・。
あなたに間断なき好奇の視線が注がれる。ざわめき出す教室世界をうごめきまわる黒い影。逃げるように廊下を渡ると、まるで悪霊の住まう墓場のように、同じ光景が延々と続く。キモイ、糞、バカ、死ね。そういった死の呪文が談笑の合間に当たり前のように挟まっている。逃げても逃げても、声はあなたを追いかける。
聴こえる声は盛大に、閉ざした脳をノックする。ウザい、呆れた、沸いているのか。思いの声が一斉に、拒んでも脳を叩き続ける。それでも、あなたは授業に参加する義務がある。
>>座りますか?
>YES
STATE UP THE PANIC-MODE
「ダメだっ、それだけはだめだっ……!! 周りを傷つけることだけは絶対にダメだッ!!」
座らなくては、座って、みんなと同じようにフツウにジュギョーを受けるんだ。
……あれ?『フツウ』ってなんだっけ?
ブヂッ!!
あなたの頭の中で、何かが切れる音がしました。
ざ、ざざん、ザンザンザンザンザンザンザンザンッッ!!座座座座座座座座ッッ!!!!
「辞めてくれェェェェッッッッ!!!!!!!!」
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ハッ、と。あなたはベッドの上で飛び起きました。あなたは、カラダ全身に得体の知れない強い喪失感と、あたかも、聖なる存在だったのに堕天したかのような――――――。そんな、自分が自分でなくなっていくような、おぞましい寒気を覚えてます。それだけを覚えています。
「――――――ふぅ。夢か……」
夢の内容は、もうすでに思い出せません。ですが、あなたは少しだけ優しい気持ちにもなっていました。
「色々、知る必要があるかもしれない」
枕を胸に抱きこんだまま、あなたは三十分ほど考え込みました。
「そうだな……。ゲームにかかわる仕事をするなら、物語りを学ぶのはいいかもしれない」
そう独り言ちて、微笑みます。ひとしきりネットを通じて基礎知識を整えた後、あなたは、とある掲示板と出会います。
「へえ、ノベルクリエイターサポート、ねぇ。面白そうだ。ハンドルネームは……」
あなたは突然妙案を閃きました。自分はかりそめにしろ、地獄に落ちたのだから、悪魔を名乗ろう、と。
「そうだな。地獄の大王なら、判りやすいだろう。ハンドルネームは、s、a、t、a、n、n。サタンだ」
こうして、あなたはサイトにログインし、顔を知らない個性的な作家たちと、研鑽を重ねるのです。
こうしてあなたは、僕と出会いました。でも、あなたは、あの夢を書くという目標を覚えていません。
「やあ、こんにちは。初めまして……。というべきかな?僕の名前は――――」
ここから先は、まだ誰も知らない物語――――――――。いずれ、あなたが知ることになる、そんな物語です。
THE END
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