あと、例えばエヴァとか。
元記事を読む
ラノベの恋愛要素なんて「味付け」にすぎないと割り切ったらどうでしょうか?(元記事)
少し補足します。
サタンさんが、
>「書きたいものに、どうやって読者が求めているものを取り入れるか」って話。
と仰っています。
私の先の意見は、
>よって、想定読者の求めるものは何かということを冷静に意識つつ、そこに自分の書きたいことをいかに盛り込むかが勝負。
1)書きたいもの → 読者の求めるもの
2)読者の求めるもの → 書きたいもの
となり真逆に見えるかもしれませんが、この二つはどっちでもいいんですよ。
もっと重要なことは、
「書きたいもの」と「読者の求めるもの」は二択ではないということです。どちらか一方を取り、もう一方を捨てる。そういうものをじゃなく両方とも大切なんだと思いますよ。
自分の書きたいものをベースにして流行りを盛り込むか(1)、流行りをベースにして自分の書きたいものを盛り込むか(2)は、その人の資質・性格・方針の問題。そこは自分に合ったやり方を選択すればいいだけです。
スレ主様の場合ご質問の文面をみるかぎり、作品に恋愛要素を取り入れるべきかどうかということを気にしすぎて、そこで思考が堂々巡りしてしまっている感じがします。
そうであるならば、まず、
◎そもそも自分は何を書きたいのか?
そこに一度立ち返ってみる方がいいのかもしれません。
本当に書きたいのは恋愛ものなのか、それ以外の何かなのか? です。
もし。
◎仮に流行などは度外視したとしても、自分は本当に恋愛を書きたいんだ。
そういうところに行き着いたなら、スレ主様にとって恋愛は何らかの形で「テーマ」なのだということです。
仮に恋愛体験がなくても、恋愛に対する何らかの想い、抱負、考え方、憧れ……何かはわかりませんが、そういう何かがあるということになるでしょう?
それを取っ掛かりにして自分なりの恋愛ストーリーを考えてみればいいのではないでしょうか?
一方、自分の一番書きたいことが恋愛以外の何かだとなったならば。
迷わずそういうストーリーを考えていけばいいです。その上で、恋愛だとか美少女だとかハーレムだとかチートだとか異世界だとかは「味付け」としていくらでも盛り込めますから。
実際のところ「ラノベなら恋愛要素があった方がいいよ」っていう意見は、その程度の味付けの話をしているだけなんですね。
ここまできて人によっては、「いろいろ考えたところ、やっぱり恋愛要素は入れる方がいいような気がする。しかし自分はそこがちょっと苦手みたいだな」という壁にぶつかることもあるんですね。しかしこれはもう作業上の一つの壁とかネックとかそういう次元のものすぎないので、いくらでも対策は考えられる話です。
で、自分一人で考えていてもいいアイデアが浮かばないときは、誰かに相談して意見をきいてみようか、ネットの創作相談板みたいなところにでも投稿してみようか。
となるわけです。
あと、例えばエヴァとか。
投稿者 あまくさ 投稿日時: : 0
過去スレに言及されている人がいたので、かるく拝見しました。
ああw
下読みさんに噛みついていた人ね。思いだした思いだした。
一応目は通していたのですが、「このテンションだと、この人何を言ってもきかないよ」とか思って意見はひかえていました。
ところでそっちの方で、恋愛は書く気がないと明言されてますね。
だったら書かなければいいと思うのですが、繰り返し同じ質問をしてくるのは想像するに、
1)誰かにラノベは恋愛を入れるべきだと強く主張された。
2)自作をどこかに投稿したが反響がなく、「ひょっとして恋愛要素がないことが原因だろうか?」と不安になった。
などでしょうか?
だとしたら、そこが気になるあなたにw
ええとですね、庵野秀明さんの『トップをねらえ!』ってご覧になったことありますか?
その前に庵野さんが関わった大作アニメ『王立宇宙軍 オネアミスの翼』というのがあって、私は観ていないのですがかなり力をいれた作品にもかかわらず興行的には失敗だったらしいんですね。
で、だいぶお怒りになって、
「もうわかった! きれいなネーちゃんをロボットに乗せて宇宙につれてきゃええんやろ?!」
とか言って『トップをねらえ!』を作ったとか。
こっちは観ましたが、タイトルからして『エースをねらえ!』のパロディ。のみならずお蝶夫人によく似た主要キャラは出てくるわ、冒頭でガンダム型ロボット群が腕立て伏せやら組体操みたいなことをして訓練してるやら、もう、やぶれかぶれみたいな演出だったのですが。しかし途中から相対性理論のウラシマ効果による時間のずれをメイン・テーマにした本格SFの様相も呈しはじめます。
ラストがたいへん感動的で好きな作品なのですが、とことん開き直ったような内容と演出の乖離っぷりに注目です。
そして庵野さんと言えば、言わずと知れたエヴァ。
そのへんに関して「ああ、コツをつかんだんだなあ」とつくづく思います。
あの作品、キャラの美少女率が異常に高いと思いませんか(ああいうストーリーにしては)? 正確に言えば「少女」と言えるのはアスカとレイくらいですが、アニメ絵なんで成人女性設定の主要キャラ(ミサトさんとか)も顔はそんなに変わりません。
画面全体の絵柄もきれいで爽やか。それも相まって、あんな世界観・ストーリーなのに視覚的な雰囲気だけなら少年少女達の青春物語っぽい作品に仕上がっている気がします。けっこうそういうところ、あの作品の成功に一役買っていると思うのですが、いかがでしょうか?
まあアニメの場合、美少女(疑似美少女も含めて)を並べるだけで華になりますが、小説は文章だけなのでもう少し踏み込んだ描写は必要になります。そして、小説のキャラ描写は「外見描写」よりも「行動で伝える」方が効果的(持論ですが、同意してくれる方は多いはず)。なのでアニメよりも恋愛的なシチュエーションの重要性が大きいのかもしれません。
つまり絵で見せられないのを補うために、恋愛を意識させることによって読者の妄想をかきたてる作戦ということです。
とまれ。
エヴァというと難解な世界観方面ばかり話題になりがちですが、創作者なら一般受け要素をうまく融合させた演出にも注目した方がいいような気がします。いろいろヒントが見つけられるんじゃないでしょうか?
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