竜の飛ぶ速さについての返信
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竜の飛ぶ速さについて(元記事)
ファンタジーの世界観において竜騎士を登場させようと思うのですが、竜が飛ぶ速さの描写が難しいと悩んでいます。
例えば競走馬のように600mを33秒、34秒で飛ぶ、という表現では遅いと感じますでしょうか?
皆さんの意見をお聞かせいただけますとありがたいです。
竜の飛ぶ速さについての返信
投稿者 何てかこうか? 投稿日時: : 0
はじめまして 六十谷さん
何てかこうか? と言います。
前に書いた拙作でドラゴンが飛ぶときの描写があったので役に立てばと思います。
一応、ファンタジーですがギャグ強めです。
以下、拙作より引用
「俺の速さ……ではなく腕力なら」
「腕の太さを比べるなら見ればわかる。我が母を見たか? 力でなく速さで、ドラゴンの長を圧倒した。だから俺も速さが見たい」
「……う、俺の速さは昼間見ただろう?」
「そうだ、見える程度の速さだった。俺をつれて飛んでもらわねば速さの違いがわからない」
「お、お前は……いや待て、ならお前一人でいいな?」
「馬鹿め、証人がいたほうがいいだろう? 今回は二人も証人を連れていけるんだぞ?」
シャッカが視線をそらして必死に考えている。黙ってしまった。
このドラゴンの頭が足りないのではない。ドラゴンには嘘をつくとか、ごまかすという感覚がない。すべてを力で示すというだけの種族の特徴だ。わからないなら実演する。できないことは言葉にしない。逆に言えば、言葉にしたことはやって示す。ようするに馬鹿正直なのだ。
距離も場所も俺が納得いくようにコントロールする。シャッカには口が出せない。舌打ちしながらシャッカは魔界国境までの飛翔を約束した。
荷物を持ったフランシスカを右手で抱き、左手でクラウディアを抱える。
そして俺はシャッカの背に――。
「お前はここだ!」
声とともに足でつまみあげられた。
お、おれを足で? ちょっとまて――。
声を出す前にシャッカの全力飛翔が始まる。シャッカのせめてもの反抗だろう。舌をかむような加速度が働く。
有無を言わせぬ実力行使、この場合は本当に声が出ない。言葉が邪魔なら加速度と風圧で黙らせる、ドラゴンらしいやり方で効果は絶大だ。
日が暮れた後、星空の下、超高速で魔界首都の夜景が遠ざかる。雲を邪魔だと言わんばかりにとびぬける。山を見下ろす高度まで約二十秒! 今度は空気が薄くて頭がくらくらする。見上げた先でクラウディアの手足がだらんとしているのは気のせいか?
気遣う声を発する暇がない。今度は真横に加速する。俺の示した魔界国境まで障害物のないただの一直線の移動だ。垂直上昇ですらあの速さ、重力をものともしない加速度を重力が重ならい方向に発揮する。
さっきよりも速ぇぇ! シャッカを馬鹿にしすぎた! 自分自身の全速力で飛んでいる。この速度ならオリギナでも、北の果てでも一日でつく。
雲で地表が隠れて現れるたびに目に映る地形が変わる。尋常じゃない速度だ。
二時間ほどたっただろうか? 俺の体が自由落下している。魔界国境に到着したんだろう。空中で投げっぱなされた。ゆっくり着地してくださいなんて言ってないから、シャッカはただ単に足をはなしただけだ。
引用ここまで
如何でしょうか?
何かの役に立てば幸いです。
あと一つ、個人的なことですが、ドラゴンは翼で飛ぶのが普通なので、音速以下にするのがいいと思います。
ちょっと読書が好きな人はヤナギダ氏のくーそー科学読本を読む人もいると思うので音速を突破するとウルトラ7のような悲劇に見舞われるのも知っているでしょう。
また、科学的に違和感を覚える人もいると思うのでなんで空気がないのに空気を叩いて進めるのか? という突っ込みを受けかねません。
私の作品のドラゴンはもちろん音速を突破しますが、そういう科学的なことにも注目して書いています。
専門的なことになりますが音速の公式での音速を決める因子を魔法でコントロールしてその描写がおかしくないようにするつもりです。
最後に質問の表現ですが、競走馬の全力疾走=竜の全力は遅いと感じます。
競走馬の全力疾走=竜の巡航速度なら普通
競走馬の全力疾走=竜のホバリング感覚なら速いと思います。
何かの参考になれば幸いです。
カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 竜の飛ぶ速さについて