追記
元記事を読む
何故そのキャラクターがそういう行動をしているのか。それは全て説明しないといけないでしょうか?の返信(元記事)
基本的にはあり。しかし、読者のための何らかの「道しるべ」は意識した方がいい。
端的に言えば、こんなところかと思います。
Aの行動が多少意味不明であっても、理由が後で知らされるのであれば、意味不明そのものは問題ありません。むしろ、読者に興味を抱かせるためには謎を仕込むのが有力と言われるくらいですから。
ただまずいのは、物語そのものがどこへ向かっているのか、読者が見失ってしまうことなんですね。
読者にしてみれば、ある程度は理解しながら先へ先へと進みたいということは有るだろうと思います。
Aは主人公なので、エンタメの場合、Aの行動はストーリーそのものという形になります。そこが分かりにくいなと感じさせてしまうと、読者は読む意欲を失いかねません。
なので解決策としては、Aの一つの行動は理解不能でも、最終目的がはっきりしていて、そこを目指してストーリーが進んでいるという大筋は崩さないことかと。
読者が大筋をしっかりつかんでいれば、Aの一つの行動が多少それに矛盾してみえても「きっと、何か理由があるんだろう」と勝手に想像してくれるから大丈夫だと思います。
不安があるならば、適当にフラグを立てて補強してやります。
仰っているように、
>「しかしBの表情の描写や思わせ振りなセリフから何かをしようとしていることが伺える(たとえばBの表情が喜びなら良いこと、悲しみなら悪いこと)というように」
これでいいんじゃないですか? 要は主人公はブレていないようだと読者を安心させてあげればいいだけなので、どうブレていないかまで具体的に説明する必要はありません。
そう考えると、OKだけれど、いくつか前提はあるということかなと。
1)ストーリーの大筋はしっかりと読者に理解させている必要がある。
2)Bの表情などで補強する場合は、暗示的でもいいけれど大筋と一致することを意識する。
あと、Aの行動の不可解さが比較的小さいか、わりとすぐに理由が明かされる場合は以上の処理でノープロブレムだと思いますが。
読者に大きな疑問を与えてしまい、それがストーリーのずっと先にならないと解明されないというようなことなら、それもやり方次第でまったく無しではないと思いますが、注意は必要かと。
エヴァンゲリオンは、あれほどの名作であっても謎が多すぎるのがマイナスになっているきらいが無きにしも非ずです。
あの作品はすでに評価が定まって絶大な支持を確保しているので、大きすぎる謎が逆に魅力になっているという幸福な事例です。
普通は通用しないと考えて、安易なマネはしない方がいいと個人的には愚考します。
追記
投稿者 あまくさ 投稿日時: : 0
そもそも、どんな狙いがあってわざわざ主人公に不可解な行動をとらせるのかが問題ですが。
普通は真意がわかった時のサプライズを狙っているということになると思いますが。そのへんはきっちり考えられているでしょうか?
ちなみに、アメリカのエンタメ作家はそういうところから読者に揺さぶりをかけるのを好む傾向があるみたいですね。国民性の違いか伏線やドンデン返しのテクニックが明らかに日本人より巧い感じなので、参考になるかもしれません。
主人公の言動にしても、あれっと思わせる技をけっこう多用する作者がいますよ。ちょっとした会話の中にも、もう少し大きなストーリー展開の中にも、隙あらばと入れてきます。
そういう場合、明かされた時の納得感が大切。そもそも「ああ、そういうことだったのか」という効果を読者に与えるために仕掛けることなので、ちゃんとした狙いもないのに用いるのは避けた方がいいとは思います。
カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 何故そのキャラクターがそういう行動をしているのか。それは全て説明しないといけないでしょうか?